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255.カースの苦しい考え
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僕達が応援を始めて少し経った時でした。スノーラとカースが動きを止めて、お屋敷のあった方角を見て、とっても嫌そうな顔をしたんだ。
『ディアブナス、コレイションの中に入っちゃったかな』
『ああ、そのようだ』
え? 僕も一緒にお屋敷の方角を見ます。コレイションの中に入っちゃった?
『こっちに来そうだね』
『チッ!』
「『『『『チッ!!』』』』」
「もう、レンもみんなも、はしたないわよ。舌打ちはしてはダメ」
すぐにフィオーナさんに注意されちゃいました。でも『チッ』てしたくなるでしょう? いつまでもしつこく、この世界を乗っ取ろうとして来るんだから。いい加減諦めて、大人しく封印されてくれれば良いのに。
チッ!とした僕達。でもすぐにドラちゃんが慌てて、ドラゴンお父さんのことを聞きます。そうだよ! 舌打ちなんてしてる場合じゃない! あそこにはローレンスさん達だって。コレイションの中にディアブナスが入っちゃったって事はもしかしたら…。
そう思って一緒に聞いたら、ちゃんと生きているから大丈夫だって言われました。相変わらず安定して気配を確認できないけど、生きている事は分かるって。良かったぁ。
スノーラがまたすぐに魔力を流し始めます。でもそんなスノーラの所へカースが近づいて、小さな声でお話し。話しが終わったら僕の所に戻って来て、魔獣さんの姿に変身したら、僕を背中に乗せました。
ルリ達はアーティストさんと一緒に居てってカースに言われて、すぐにルリ達は移動したよ。それから僕はカースと一緒に、魔法陣の中心から離れたんだ。
「かーしゅ、どこいくにょ?」
『奴が、ディアブナスが来た時の事を考えて、僕達は離れておかないとね』
「でぃにゃ、くる。ぼくもみんにゃとこげき」
『うん、レンは絶対にそう言うって分かってる。そのためにも離れたんだよ。さっきのあれ、もう1回できる?』
あれ? 聞いたら僕とルリ達が気配消して攻撃するやつ、あれの事を聞いてきたの。
僕を助けてくれたカース。でもそれはカースが街へ来た時、しっかりと僕の姿が確認できたから助けてられたって。それがなかったら、あのギリギリで助けてもらうのは難しいかったみたいです。
街の近くに来るまではスノーラ達みたいに、みんなの気配を感じる事が難しかったカース。さらに近づいてやっと、スノーラ達が居るって確信は持てたみたいだけど、でもその時僕達の気配がしなくて。どうして居ないんだ? 逃げたのか?って思いました。
でも少ししたらいきなり僕とルリ、それから知らない気配が現れて。そして街へ到着すれば僕の捕まっている姿が。それですぐに僕を助けてくれました。
もしかしてカースが僕達が分からなくなってた時って、僕達がディアブナスを攻撃するために、気配を消していた時かな?
『それで気になってさっきスノーラに確認したら、今も理由は分からないけど、君達が気配を消して、ディアブナスを攻撃したって言うじゃないか。相変わらず、君達は変な動きをするよね。森にいた時はレンとルリだけだったけど、今はあのアイスって子もできてるし』
クスクス笑うカース。でもすぐに真面目な声になって聞いてきました。
『今からでも、それをやれる?』
今の僕の気配はバッチリ、ディアブナスは分かっている状態。ドラゴンお父さんやローレンスさん達がディアブナスを押さえてくれているけど、いつここに来るか分からなくて。だから僕の気配を消して、ディアブナスから隠れたいんだって。
カースがその事を伝えると、スノーラもその方が良いって。すぐに決まって僕とカースは今、みんなの周りを飛んで様子を伺っています。
『ただまぁ、隠れるって言ったのは本当だけど、僕は半分スノーラに嘘をついたんだ。僕はスノーラに、全部僕の考えを話したわけじゃない。本当は隠れる以外にも目的があるんだ』
それ以外の目的?
『気配を消して逃げるんじゃなくて、ハリセン攻撃をしてほしいんだ』
おお! ハリセン攻撃! そうかあれなら、ディアブナスにまた攻撃ができるよね。あれ?
『あの攻撃、かなりの威力だったからね。あの攻撃をこの魔法陣の中心でやれば、いくら奴がこれ以上抵抗しようが動けなくなるはずだ』
ここへ来るディアブナスの目的は、すぐに僕の中に入って、僕の力を使いこの魔法陣を壊す事。
それさえできちゃえば、もう誰もディアブナスを止める事はできません。そうなったらこの世界は、スノーラ達は。
カースがちょっと低い木に止まって。それでね、相変わらずいつも見たいなニヤニヤ顔じゃなくて真剣な顔つきのまま、急に僕に頭を下げて来て。 何々? どうしたの?
『先にレンには謝っておくよ。すまない。このハリセン攻撃の話しをスノーラにしなかったのは、言ったら絶対に止められていただろうからね。さっきスノーラには、今のうちにレンを逃して、レンに気配を消させようって事を話していたんだ。だからスノーラも賛成をした』
そっか、さっき話していたのはこの事だったんだね。でも何ですまない?
『でも、それだけじゃ何の解決にもならない。奴を完全に封印しない事には、いくら僕達が気配を消しても、いつかは絶対に見つかる。それに僕達を見つける前にスノーラ達が攻撃を受けて、魔法陣が完成しなかったら』
うんうん、そうだよ。今スノーラ達は一生懸命に魔力を流してくれているけど、攻撃されれば、それができなくなって。下手したらスノーラ達は。
『だからレンのハリセン攻撃が必要なんだ。封印までしっかりと奴を止めておくために。これ以上好き勝手に動けないようにするために。ただ、それにはかなりの危険が。奴はレンを器にと狙っていて、気配を消していても、何かの拍子にそれがバレれば、奴は一気にレンの所へ来るはずだ』
カースが人の姿に変身します。そして僕を抱き上げて更に話しを続けます。
『僕はね、本当は君にこんな事させたくなかった。ディアブナスに攻撃なんて、こんな1番危険な事を。スノーラの大切な家族なのに。僕も君が好きだし大切だからね。ただ今ここで、アレだけの攻撃ができるのはレンだけだ。それで奴を止められるなら、僕はこの方法を選ぶ。これは世界のためだ』
カースがとても寂しそうな、困っているような、何とも言えない表情をしました。ああ、そうか。本当はカース、スノーラ達に話したみたいに、僕をディアブナスから隠したいんだね。それでなるべくだったらここから離れて。それがカースの本当の気持ち。
でもそれをしないで、スノーラ達にも黙って僕に攻撃してほしいって。もしかしたら僕が攻撃する時、ううん。攻撃する前も、最中も、その後も。ディアブナスに攻撃される可能性があって。そうすると僕がどうにかなる可能性が。例えば器にされなくても、殺されなくても、攻撃されて大怪我するとか。
安全にディアブナスを僕が攻撃できれば良いけど、絶対安全ってそんなのは絶対にない。それが分かってるのに、ハリセン攻撃を僕にさせようとしてる。だからカースはすまないって言ったんだ。
黙ったままの僕を見て、カースが今度はとっても苦しそうな顔をしました。僕はその顔を見て、すぐにカースにギュッと抱きついたよ。カースの体がビクッと震えました。
『ディアブナス、コレイションの中に入っちゃったかな』
『ああ、そのようだ』
え? 僕も一緒にお屋敷の方角を見ます。コレイションの中に入っちゃった?
『こっちに来そうだね』
『チッ!』
「『『『『チッ!!』』』』」
「もう、レンもみんなも、はしたないわよ。舌打ちはしてはダメ」
すぐにフィオーナさんに注意されちゃいました。でも『チッ』てしたくなるでしょう? いつまでもしつこく、この世界を乗っ取ろうとして来るんだから。いい加減諦めて、大人しく封印されてくれれば良いのに。
チッ!とした僕達。でもすぐにドラちゃんが慌てて、ドラゴンお父さんのことを聞きます。そうだよ! 舌打ちなんてしてる場合じゃない! あそこにはローレンスさん達だって。コレイションの中にディアブナスが入っちゃったって事はもしかしたら…。
そう思って一緒に聞いたら、ちゃんと生きているから大丈夫だって言われました。相変わらず安定して気配を確認できないけど、生きている事は分かるって。良かったぁ。
スノーラがまたすぐに魔力を流し始めます。でもそんなスノーラの所へカースが近づいて、小さな声でお話し。話しが終わったら僕の所に戻って来て、魔獣さんの姿に変身したら、僕を背中に乗せました。
ルリ達はアーティストさんと一緒に居てってカースに言われて、すぐにルリ達は移動したよ。それから僕はカースと一緒に、魔法陣の中心から離れたんだ。
「かーしゅ、どこいくにょ?」
『奴が、ディアブナスが来た時の事を考えて、僕達は離れておかないとね』
「でぃにゃ、くる。ぼくもみんにゃとこげき」
『うん、レンは絶対にそう言うって分かってる。そのためにも離れたんだよ。さっきのあれ、もう1回できる?』
あれ? 聞いたら僕とルリ達が気配消して攻撃するやつ、あれの事を聞いてきたの。
僕を助けてくれたカース。でもそれはカースが街へ来た時、しっかりと僕の姿が確認できたから助けてられたって。それがなかったら、あのギリギリで助けてもらうのは難しいかったみたいです。
街の近くに来るまではスノーラ達みたいに、みんなの気配を感じる事が難しかったカース。さらに近づいてやっと、スノーラ達が居るって確信は持てたみたいだけど、でもその時僕達の気配がしなくて。どうして居ないんだ? 逃げたのか?って思いました。
でも少ししたらいきなり僕とルリ、それから知らない気配が現れて。そして街へ到着すれば僕の捕まっている姿が。それですぐに僕を助けてくれました。
もしかしてカースが僕達が分からなくなってた時って、僕達がディアブナスを攻撃するために、気配を消していた時かな?
『それで気になってさっきスノーラに確認したら、今も理由は分からないけど、君達が気配を消して、ディアブナスを攻撃したって言うじゃないか。相変わらず、君達は変な動きをするよね。森にいた時はレンとルリだけだったけど、今はあのアイスって子もできてるし』
クスクス笑うカース。でもすぐに真面目な声になって聞いてきました。
『今からでも、それをやれる?』
今の僕の気配はバッチリ、ディアブナスは分かっている状態。ドラゴンお父さんやローレンスさん達がディアブナスを押さえてくれているけど、いつここに来るか分からなくて。だから僕の気配を消して、ディアブナスから隠れたいんだって。
カースがその事を伝えると、スノーラもその方が良いって。すぐに決まって僕とカースは今、みんなの周りを飛んで様子を伺っています。
『ただまぁ、隠れるって言ったのは本当だけど、僕は半分スノーラに嘘をついたんだ。僕はスノーラに、全部僕の考えを話したわけじゃない。本当は隠れる以外にも目的があるんだ』
それ以外の目的?
『気配を消して逃げるんじゃなくて、ハリセン攻撃をしてほしいんだ』
おお! ハリセン攻撃! そうかあれなら、ディアブナスにまた攻撃ができるよね。あれ?
『あの攻撃、かなりの威力だったからね。あの攻撃をこの魔法陣の中心でやれば、いくら奴がこれ以上抵抗しようが動けなくなるはずだ』
ここへ来るディアブナスの目的は、すぐに僕の中に入って、僕の力を使いこの魔法陣を壊す事。
それさえできちゃえば、もう誰もディアブナスを止める事はできません。そうなったらこの世界は、スノーラ達は。
カースがちょっと低い木に止まって。それでね、相変わらずいつも見たいなニヤニヤ顔じゃなくて真剣な顔つきのまま、急に僕に頭を下げて来て。 何々? どうしたの?
『先にレンには謝っておくよ。すまない。このハリセン攻撃の話しをスノーラにしなかったのは、言ったら絶対に止められていただろうからね。さっきスノーラには、今のうちにレンを逃して、レンに気配を消させようって事を話していたんだ。だからスノーラも賛成をした』
そっか、さっき話していたのはこの事だったんだね。でも何ですまない?
『でも、それだけじゃ何の解決にもならない。奴を完全に封印しない事には、いくら僕達が気配を消しても、いつかは絶対に見つかる。それに僕達を見つける前にスノーラ達が攻撃を受けて、魔法陣が完成しなかったら』
うんうん、そうだよ。今スノーラ達は一生懸命に魔力を流してくれているけど、攻撃されれば、それができなくなって。下手したらスノーラ達は。
『だからレンのハリセン攻撃が必要なんだ。封印までしっかりと奴を止めておくために。これ以上好き勝手に動けないようにするために。ただ、それにはかなりの危険が。奴はレンを器にと狙っていて、気配を消していても、何かの拍子にそれがバレれば、奴は一気にレンの所へ来るはずだ』
カースが人の姿に変身します。そして僕を抱き上げて更に話しを続けます。
『僕はね、本当は君にこんな事させたくなかった。ディアブナスに攻撃なんて、こんな1番危険な事を。スノーラの大切な家族なのに。僕も君が好きだし大切だからね。ただ今ここで、アレだけの攻撃ができるのはレンだけだ。それで奴を止められるなら、僕はこの方法を選ぶ。これは世界のためだ』
カースがとても寂しそうな、困っているような、何とも言えない表情をしました。ああ、そうか。本当はカース、スノーラ達に話したみたいに、僕をディアブナスから隠したいんだね。それでなるべくだったらここから離れて。それがカースの本当の気持ち。
でもそれをしないで、スノーラ達にも黙って僕に攻撃してほしいって。もしかしたら僕が攻撃する時、ううん。攻撃する前も、最中も、その後も。ディアブナスに攻撃される可能性があって。そうすると僕がどうにかなる可能性が。例えば器にされなくても、殺されなくても、攻撃されて大怪我するとか。
安全にディアブナスを僕が攻撃できれば良いけど、絶対安全ってそんなのは絶対にない。それが分かってるのに、ハリセン攻撃を僕にさせようとしてる。だからカースはすまないって言ったんだ。
黙ったままの僕を見て、カースが今度はとっても苦しそうな顔をしました。僕はその顔を見て、すぐにカースにギュッと抱きついたよ。カースの体がビクッと震えました。
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