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251.お兄ちゃん復活!!
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フィオーナさんは下がった後、トスンってその場に座り込みました。すぐにアンジェさんが魔法陣に魔力を流すのをやめて、フィオーナさんの方に来てくれます。
「奥様、大丈夫ですか」
「ええ、私は大丈夫よ。エイデン達に比べればなんて事ないわ」
そう言うフィオーナさんだけど、その顔にはかなりの疲労が見えて。うん、ゆっくりしててね。お兄ちゃんを回復したら、すぐにフィオーナさんも回復するから。
僕はしっかりとエイデンお兄ちゃんを見て、回復して元気になってって、思いを込めて魔力を流します。
そういえば僕の魔力ってどうなってるのかな? スノーラ達に出会った頃は魔力なんて教えてもらわなければ分からなくて。でも街に来て、ドラゴンお父さん達にに出会った時には、ドラゴンお父さんに魔力が漏れてるって言われてさ。
いつも側に居て、スノーラは気づかなかったみたいだけど。勝手に魔力が漏れるのはあんまり良くないって話しだったよね。
今回何回もヒールをしてるけど、魔力がなくなる感じがしないのは、漏れてる魔力が多くなっちゃったからかな? それとも僕が魔法を使う回数が増えたから、それで漏れる量が多くなった? でもそのおかげでヒールが何回もできてるなら良いかな。
漏れてるって、ディアブナスと同じで、それはちょっと嫌だけど。これって何か練習?とかすれば、止められる? それでスノーラに魔力を引き出してもらった分だけ使うの。今回はみんなを治せたから良いんだけど。なるべく止めた方が良いよね。
あ~、早くもう少し大きくなりたいなぁ。そうしたら魔法の勉強と練習をして、好きな時に魔法が使えるようになるのに。それでスノーラ達やローレンスさん達のお手伝いをして。後はやっぱり冒険と探検と依頼だよね。みんなで楽しく色々な場所に行きたいなぁ。
何て考えている時でした。ブローの時みたいに、お兄ちゃんに光が集まり始めて、さらに今までも光っていたけれど、今度はお兄ちゃんの体が完璧に見えなくなるくらいに、お兄ちゃんが光り始めました。
『上手くいってるみたい。もう少しで回復終わりそうだよ』
ブローが僕の頭の上でそう言いました。あとはこの光が完全に消えたら、お兄ちゃんは復活だって。ふぅ、良かった良かった。最初お兄ちゃんを見た時は凄く慌てちゃったけど、無事に回復できそうで良かった。
あっ、でも。お兄ちゃんは回復しても、すぐに動かないように言わなくちゃ。それで向こうのほうで少しゆっくりしてもらって。確かに僕のヒールで回復して元気になるかもだけど、すぐに動くのはダメな気がする。せめてフィオーナさんをヒールして、それからもう少しは休んでもらおう。
『ねぇねぇ、お兄ちゃんのヒールが終わって、フィオーナさんのヒールも終わったら、僕達どうしようか』
『みんな魔力流す』
『うん、流すなの。でも、僕達は流せるはずなの?』
『どうかな? それはダメかも。取り敢えず僕はみんなが魔力を流しやすいように、この辺の悪の闇の力を、できる限り薄くしてみようかな?』
う~ん、じゃあどうしよう。いくらここにディアブナス達が居ないとは言え、あんまりスノーラ達から離れるのはダメ出し。でも何もしないでふらふらして、スノーラ達の邪魔をするにもダメ。静かに座ってるだけ? 何か僕達にも出来ることないかなぁ
魔力が残っていたら、やっぱり僕も魔法陣に魔力を流すとか? でも僕が魔力流して大丈夫かな? ただ流すだけなのか、それともこう魔力を一定に流さなくちゃいけないとか、強さが決まってる?
『僕達応援?』
『応援ばっかり? 何もお手伝いないなの?』
みんなも考えます。と、考え始めてすぐに、また光ってるお兄ちゃんに変化が。光がどんどんお兄ちゃんに集まり始めて、僕の手から溢れている光が消えました。それを見たフィオーナさんがふらふら近づいて来ます。
『あっ、終わりそうだね。やっぱりレンのヒールはおかしいね。でもみんな元気になる
から問題ないや』
そうそう問題なし。それと別におかしいわけじゃ…ないはず。
どんどん増していく光。もう大丈夫。でもやっぱりどこか心配なところもあって、目を瞑らないように、眩しいから手で影を作ってお兄ちゃんを見ます。そしてそれでももうダメかもって思った時、光が消え始めました。
お兄ちゃんの手の先が見えて、足の先も見えて、体も見えてきて。最後体半分くらいと顔が見えていなかったんだけど、そのままパアァァァッ!!って感じで、光が弾けて、全部の光が消えました。
「おにいちゃ?」
「エイデン?」
『お兄ちゃん、治った?』
『元気になったなの?』
みんなでお兄ちゃんを呼びます。すぐにお兄ちゃんに反応が、手の指がぴくっと動いた後に、スッと目を覚ましました。それで何回か瞬きをきた後に顔を動かして、覗き込んで見ている僕達の顔を見てきたよ。
「あれ? 母さん、それにレン達も、どうしたの?」
おおおおお!! お兄ちゃんしっかり起きたよ! フィオーナさんがゆっくりお兄ちゃんを起き上がらせて、それからお兄ちゃんの事を抱きしめます。でもね、すぐに抱き締めるのをやめると。
「エイデン、あなた一体何をしているの!!」
僕達はニコニコしていたんだけど、急いでドラちゃんの後ろに隠れました。何でフィオーナさん怒ってるの? お兄ちゃん起きたんだよ。
「え? 母さん?」
お兄ちゃんも今の状況が分かっていないのと、フィオーナさんに急に怒られてビックリしてるし。
『ディアブナスより怖い?』
ブローがボソッとそう言いました。
「奥様、大丈夫ですか」
「ええ、私は大丈夫よ。エイデン達に比べればなんて事ないわ」
そう言うフィオーナさんだけど、その顔にはかなりの疲労が見えて。うん、ゆっくりしててね。お兄ちゃんを回復したら、すぐにフィオーナさんも回復するから。
僕はしっかりとエイデンお兄ちゃんを見て、回復して元気になってって、思いを込めて魔力を流します。
そういえば僕の魔力ってどうなってるのかな? スノーラ達に出会った頃は魔力なんて教えてもらわなければ分からなくて。でも街に来て、ドラゴンお父さん達にに出会った時には、ドラゴンお父さんに魔力が漏れてるって言われてさ。
いつも側に居て、スノーラは気づかなかったみたいだけど。勝手に魔力が漏れるのはあんまり良くないって話しだったよね。
今回何回もヒールをしてるけど、魔力がなくなる感じがしないのは、漏れてる魔力が多くなっちゃったからかな? それとも僕が魔法を使う回数が増えたから、それで漏れる量が多くなった? でもそのおかげでヒールが何回もできてるなら良いかな。
漏れてるって、ディアブナスと同じで、それはちょっと嫌だけど。これって何か練習?とかすれば、止められる? それでスノーラに魔力を引き出してもらった分だけ使うの。今回はみんなを治せたから良いんだけど。なるべく止めた方が良いよね。
あ~、早くもう少し大きくなりたいなぁ。そうしたら魔法の勉強と練習をして、好きな時に魔法が使えるようになるのに。それでスノーラ達やローレンスさん達のお手伝いをして。後はやっぱり冒険と探検と依頼だよね。みんなで楽しく色々な場所に行きたいなぁ。
何て考えている時でした。ブローの時みたいに、お兄ちゃんに光が集まり始めて、さらに今までも光っていたけれど、今度はお兄ちゃんの体が完璧に見えなくなるくらいに、お兄ちゃんが光り始めました。
『上手くいってるみたい。もう少しで回復終わりそうだよ』
ブローが僕の頭の上でそう言いました。あとはこの光が完全に消えたら、お兄ちゃんは復活だって。ふぅ、良かった良かった。最初お兄ちゃんを見た時は凄く慌てちゃったけど、無事に回復できそうで良かった。
あっ、でも。お兄ちゃんは回復しても、すぐに動かないように言わなくちゃ。それで向こうのほうで少しゆっくりしてもらって。確かに僕のヒールで回復して元気になるかもだけど、すぐに動くのはダメな気がする。せめてフィオーナさんをヒールして、それからもう少しは休んでもらおう。
『ねぇねぇ、お兄ちゃんのヒールが終わって、フィオーナさんのヒールも終わったら、僕達どうしようか』
『みんな魔力流す』
『うん、流すなの。でも、僕達は流せるはずなの?』
『どうかな? それはダメかも。取り敢えず僕はみんなが魔力を流しやすいように、この辺の悪の闇の力を、できる限り薄くしてみようかな?』
う~ん、じゃあどうしよう。いくらここにディアブナス達が居ないとは言え、あんまりスノーラ達から離れるのはダメ出し。でも何もしないでふらふらして、スノーラ達の邪魔をするにもダメ。静かに座ってるだけ? 何か僕達にも出来ることないかなぁ
魔力が残っていたら、やっぱり僕も魔法陣に魔力を流すとか? でも僕が魔力流して大丈夫かな? ただ流すだけなのか、それともこう魔力を一定に流さなくちゃいけないとか、強さが決まってる?
『僕達応援?』
『応援ばっかり? 何もお手伝いないなの?』
みんなも考えます。と、考え始めてすぐに、また光ってるお兄ちゃんに変化が。光がどんどんお兄ちゃんに集まり始めて、僕の手から溢れている光が消えました。それを見たフィオーナさんがふらふら近づいて来ます。
『あっ、終わりそうだね。やっぱりレンのヒールはおかしいね。でもみんな元気になる
から問題ないや』
そうそう問題なし。それと別におかしいわけじゃ…ないはず。
どんどん増していく光。もう大丈夫。でもやっぱりどこか心配なところもあって、目を瞑らないように、眩しいから手で影を作ってお兄ちゃんを見ます。そしてそれでももうダメかもって思った時、光が消え始めました。
お兄ちゃんの手の先が見えて、足の先も見えて、体も見えてきて。最後体半分くらいと顔が見えていなかったんだけど、そのままパアァァァッ!!って感じで、光が弾けて、全部の光が消えました。
「おにいちゃ?」
「エイデン?」
『お兄ちゃん、治った?』
『元気になったなの?』
みんなでお兄ちゃんを呼びます。すぐにお兄ちゃんに反応が、手の指がぴくっと動いた後に、スッと目を覚ましました。それで何回か瞬きをきた後に顔を動かして、覗き込んで見ている僕達の顔を見てきたよ。
「あれ? 母さん、それにレン達も、どうしたの?」
おおおおお!! お兄ちゃんしっかり起きたよ! フィオーナさんがゆっくりお兄ちゃんを起き上がらせて、それからお兄ちゃんの事を抱きしめます。でもね、すぐに抱き締めるのをやめると。
「エイデン、あなた一体何をしているの!!」
僕達はニコニコしていたんだけど、急いでドラちゃんの後ろに隠れました。何でフィオーナさん怒ってるの? お兄ちゃん起きたんだよ。
「え? 母さん?」
お兄ちゃんも今の状況が分かっていないのと、フィオーナさんに急に怒られてビックリしてるし。
『ディアブナスより怖い?』
ブローがボソッとそう言いました。
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