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242.大きな黒い人型
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『レン、離して!!』
『離すなの!!』
『レンを離してよ! えい! …もう! 闇魔法弾くなんて嫌なやつ! えい! えい!』
僕が捕まってちょっとして、ルリ達が僕の方に来てくれました。そしてみんなで、僕を捕まえている大きな黒い人型を攻撃してくれます。僕もなんとかハリセン攻撃をと思ったんだけど、大きな手で掴まれてて、自由に腕が動かせなくて。
僕はバタバタしながらディアブナスを見ます。動けてないけど気持ちはバタバタしてるんだよ。さっき僕を見てニヤッと笑ったディアブナス。でもすぐに笑うのを止めて、そして目を閉じたんだ。目を閉じているのに、スノーラ達の攻撃が全然当たりません。
勿論黒い人形とコレイションに邪魔されてるから、なかなか攻撃は届かないけど、それでも時々は攻撃がディアブナスの方まで行って。でもシュン!て避けちゃうんだ。
そんなディアブナスを見ていた時、魔法陣に変化が。魔法陣の絵が、赤黒く光り始めたんだ。僕は光出した魔法陣を見て、急いでドラちゃんにお願いしました。
「どりゃちゃ! りゅりとあいしゅ、ちゅれちぇ、にげちぇ!」
『ダメ! 今ハリセンで攻撃してる! これ消す!!』
『みんなで攻撃、大丈夫なの!』
「にげちぇ! まほじんひかっちぇりゅ! みんにゃあぶにゃい。しょりぇに、しゅにょーきちゃら、たいへん!!」
今ディアブナスは僕を器にしようとしていて、それにみんなも巻き込まれたら? 器にならなくても、絶対取り込もうとしてくるはず。みんなが取り込まれて消えたら大変だよ。
もし僕達が全部ディアブナスに良いようにされて、その強くなった力でスノーラ達を攻撃されたら。それも嫌でしょう?
それに今、スノーラ達は僕を助けようと、一生懸命僕の所に来てくれようとしています。その助けてる時に、もしスノーラ達の攻撃がルリ達に当たったりしたら? スノーラ達が動きにくくなるのはダメだよ。ルリ達が怪我するのもダメ。
僕はルリ達に何度も逃げてって言います。それでも一生懸命、ハリセンで大きな黒い人型を攻撃するルリ達。ハリセンが当たったところは、しっかり削れるから効いているんだろうけど、すぐに元に戻っちゃうんだ。
と、ブローが攻撃を止めてルリ達の方に行きました。それで先に逃げるよって。もちろんルリ達は嫌だって言います。
『レン助ける!』
『置いていかないなの!』
『レンの言う通りだよ。今、みんなが助けようとしてくれてる。その助けるための攻撃がルリ達に当たって、ルリ達が怪我するかもしれないし、レンを助ける邪魔になるかもしれない。今は少しどいてよう? 僕も必ずレン達を助けるから』
顔を見合わせるルリ達。ブローがもう1度『ね?』って言ったら、ルリ達が僕の方をしっかりと見てきて。
『僕、向こうで待ってる』
『ボクもなの』
「うん!」
大丈夫、絶対スノーラが助けてくれるから。そうしたらすぐにルリ達の所へ行くよ。ルリとアイスが最後に1発ずつハリセン攻撃をして、ドラちゃんの背中に乗せてもらって、向こうへ飛んでいきます。途中で何回も振り返って僕を見てきて。僕はルリ達が向こうに行くまでずっと笑ってたよ。
『お前達、良く戻ってきた。あそこにいたらレンを助けるため、逆にお前達を傷つけていたかもしれん』
『スノーラ、レン助けて』
『ハリセンで攻撃できたなの。でもすぐに戻っちゃったなの』
『ああ、必ず助ける。お前達はローレンスの所へ行っていろ。良いか、絶対に勝手に動くんじゃないぞ』
何かをスノーラとルリ達が話した後、何とかコレイションを攻撃して、さっきよりも僕の方へ来てくれるスノーラ達。コレイションの攻撃はさっきよりも強くなっている気がするけど、みんなの攻撃が合わさって、どんどんコレイションを押しています。
僕も一生懸命、手を出そうとしてるよ。でもしっかりと掴まれちゃってるからね、なかなか出す事ができなくて。何とかハリセン取れないかな?
『グッ! 面倒な奴め』
スノーラとドラゴンお父さんの合わせ技、ドラゴンお父さんが土魔法で土の丸い塊を出して、スノーラがその土の塊に風の魔法を合わせて飛ばしたものが、コレイションの体にしっかりと当たって、コレイションが向こうへ弾かれました。
でもすぐに立ち上がって、よく見たら洋服は少しボロボロになっていたけど、全然怪我はしていないみたいです。
『身体強化を最大までかけたか。どんどん合わせ攻撃でいくぞ!! スノーラ! お前はレンの元へ行くことだけ考えろ!!』
次の攻撃がまた、コレイションにしっかり命中しました。コレイションがさっきよりも吹き飛んだよ。
『今だ!!』
『レン!!』
スノーラが僕の方へ走ってきます。そう、いつものヒュンッ!って見えない動きで、一瞬で僕の目の前に出たスノーラ。でも次に瞬間、スノーラが何かに弾かれて少し後ろに下がりました。
ブローがすぐに確認。僕達の後ろには何もなかったんだけど、前にだけ見えない結界みたいな物があるって。スノーラが急いで後ろに回ります。でもまた弾かれて。ブローが前と横を確認。前には何もなくなっていました。
どうもスノーラが行く方行く方、見えない結界が出るみたいです。『チッ!』って舌打ちをしたスノーラ、見えない結界を無理やり攻撃しようとしたら、ちょっと向こうに弾かれちゃって、スノーラの体にビリビリ雷みたいなものがはしって。
「しゅの!?」
『くっ!』
そしてスノーラが弾かれた瞬間、僕達の周りをさらに何体もの、大きい黒い人型が囲みました。と、それと同時に、僕は大きな黒い人型の手から腕を出す事が出来きて。でもハリセンは取れなくて。
『離すなの!!』
『レンを離してよ! えい! …もう! 闇魔法弾くなんて嫌なやつ! えい! えい!』
僕が捕まってちょっとして、ルリ達が僕の方に来てくれました。そしてみんなで、僕を捕まえている大きな黒い人型を攻撃してくれます。僕もなんとかハリセン攻撃をと思ったんだけど、大きな手で掴まれてて、自由に腕が動かせなくて。
僕はバタバタしながらディアブナスを見ます。動けてないけど気持ちはバタバタしてるんだよ。さっき僕を見てニヤッと笑ったディアブナス。でもすぐに笑うのを止めて、そして目を閉じたんだ。目を閉じているのに、スノーラ達の攻撃が全然当たりません。
勿論黒い人形とコレイションに邪魔されてるから、なかなか攻撃は届かないけど、それでも時々は攻撃がディアブナスの方まで行って。でもシュン!て避けちゃうんだ。
そんなディアブナスを見ていた時、魔法陣に変化が。魔法陣の絵が、赤黒く光り始めたんだ。僕は光出した魔法陣を見て、急いでドラちゃんにお願いしました。
「どりゃちゃ! りゅりとあいしゅ、ちゅれちぇ、にげちぇ!」
『ダメ! 今ハリセンで攻撃してる! これ消す!!』
『みんなで攻撃、大丈夫なの!』
「にげちぇ! まほじんひかっちぇりゅ! みんにゃあぶにゃい。しょりぇに、しゅにょーきちゃら、たいへん!!」
今ディアブナスは僕を器にしようとしていて、それにみんなも巻き込まれたら? 器にならなくても、絶対取り込もうとしてくるはず。みんなが取り込まれて消えたら大変だよ。
もし僕達が全部ディアブナスに良いようにされて、その強くなった力でスノーラ達を攻撃されたら。それも嫌でしょう?
それに今、スノーラ達は僕を助けようと、一生懸命僕の所に来てくれようとしています。その助けてる時に、もしスノーラ達の攻撃がルリ達に当たったりしたら? スノーラ達が動きにくくなるのはダメだよ。ルリ達が怪我するのもダメ。
僕はルリ達に何度も逃げてって言います。それでも一生懸命、ハリセンで大きな黒い人型を攻撃するルリ達。ハリセンが当たったところは、しっかり削れるから効いているんだろうけど、すぐに元に戻っちゃうんだ。
と、ブローが攻撃を止めてルリ達の方に行きました。それで先に逃げるよって。もちろんルリ達は嫌だって言います。
『レン助ける!』
『置いていかないなの!』
『レンの言う通りだよ。今、みんなが助けようとしてくれてる。その助けるための攻撃がルリ達に当たって、ルリ達が怪我するかもしれないし、レンを助ける邪魔になるかもしれない。今は少しどいてよう? 僕も必ずレン達を助けるから』
顔を見合わせるルリ達。ブローがもう1度『ね?』って言ったら、ルリ達が僕の方をしっかりと見てきて。
『僕、向こうで待ってる』
『ボクもなの』
「うん!」
大丈夫、絶対スノーラが助けてくれるから。そうしたらすぐにルリ達の所へ行くよ。ルリとアイスが最後に1発ずつハリセン攻撃をして、ドラちゃんの背中に乗せてもらって、向こうへ飛んでいきます。途中で何回も振り返って僕を見てきて。僕はルリ達が向こうに行くまでずっと笑ってたよ。
『お前達、良く戻ってきた。あそこにいたらレンを助けるため、逆にお前達を傷つけていたかもしれん』
『スノーラ、レン助けて』
『ハリセンで攻撃できたなの。でもすぐに戻っちゃったなの』
『ああ、必ず助ける。お前達はローレンスの所へ行っていろ。良いか、絶対に勝手に動くんじゃないぞ』
何かをスノーラとルリ達が話した後、何とかコレイションを攻撃して、さっきよりも僕の方へ来てくれるスノーラ達。コレイションの攻撃はさっきよりも強くなっている気がするけど、みんなの攻撃が合わさって、どんどんコレイションを押しています。
僕も一生懸命、手を出そうとしてるよ。でもしっかりと掴まれちゃってるからね、なかなか出す事ができなくて。何とかハリセン取れないかな?
『グッ! 面倒な奴め』
スノーラとドラゴンお父さんの合わせ技、ドラゴンお父さんが土魔法で土の丸い塊を出して、スノーラがその土の塊に風の魔法を合わせて飛ばしたものが、コレイションの体にしっかりと当たって、コレイションが向こうへ弾かれました。
でもすぐに立ち上がって、よく見たら洋服は少しボロボロになっていたけど、全然怪我はしていないみたいです。
『身体強化を最大までかけたか。どんどん合わせ攻撃でいくぞ!! スノーラ! お前はレンの元へ行くことだけ考えろ!!』
次の攻撃がまた、コレイションにしっかり命中しました。コレイションがさっきよりも吹き飛んだよ。
『今だ!!』
『レン!!』
スノーラが僕の方へ走ってきます。そう、いつものヒュンッ!って見えない動きで、一瞬で僕の目の前に出たスノーラ。でも次に瞬間、スノーラが何かに弾かれて少し後ろに下がりました。
ブローがすぐに確認。僕達の後ろには何もなかったんだけど、前にだけ見えない結界みたいな物があるって。スノーラが急いで後ろに回ります。でもまた弾かれて。ブローが前と横を確認。前には何もなくなっていました。
どうもスノーラが行く方行く方、見えない結界が出るみたいです。『チッ!』って舌打ちをしたスノーラ、見えない結界を無理やり攻撃しようとしたら、ちょっと向こうに弾かれちゃって、スノーラの体にビリビリ雷みたいなものがはしって。
「しゅの!?」
『くっ!』
そしてスノーラが弾かれた瞬間、僕達の周りをさらに何体もの、大きい黒い人型が囲みました。と、それと同時に、僕は大きな黒い人型の手から腕を出す事が出来きて。でもハリセンは取れなくて。
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