異世界初? のスーパー銭湯もとい『娯楽施設スケルトン』開業です!!

ありぽん

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43話 くだらない原因と怒れる者達

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『それで、今の状況は!!』

『アマディアス様が、すぐに止めようとしてくださったのですが。ジェラルドさんとイントッシュの攻撃が、アマディアス様の洋服をかすめてしまって』

『はあぁぁぁ。それでアマディアスさんもキレてこの騒ぎか』
 
 大きなため息を吐いた俺。知らせお受けた俺は、すぐに現場へ駆けつける事に。状況を伝えにきてくれたバンパイアのロビーと、現場へ行こうとしたんだけど。そこで待ったをかけたのがアクアとリルだった。

『スッケーパパ! どこ行くの!』

『まだリル達の絵を飾ってない。まだ真ん中の絵、決めてないよ』

『分かってるよ。だけど面倒なことが起きてるみたいで、俺が行かないといけないんだ』

『面倒、話し聞いてた。ジェラルドがまた何かやらかした』

『アマディアスおじさんとジェラルドが喧嘩するの、いつもでしょう? いつもお通りだから大丈夫』

『リルの言う通り。それよりも真ん中に飾る絵の方が大事』

『スッケーパパも、ちゃんと選んで!』

 いつもの事だから大丈夫。確かに2人だけなら、いつもの事だから大丈夫なんだけど。いやいや大丈夫じゃないだろう。今回はこの森に住んでいない人が絡んでいるし。
 何故かアマディアスさんが本気でキレていると、連絡を受けてしまったからな。行かない訳には行かないんだよ。
 
 と、何とか2匹を説得したんだけど。その時点で2匹はかなり怒っていて。そりゃあ、お気に入りを飾るのを楽しみにしていたのに、邪魔をされればな。
 だから行くのは俺だけで良いから、2匹にはこのまま飾り付けを続けててくれと言ったんだ。だけど俺の絵もあるんだからとそれは拒否され。そして自分達も一緒に現場へ向かうと言い出した。

 勿論俺は止めようとしたさ。だけど怒れる2匹を止める事はできず。それ以上話し合っている時間もなかったため、結局2匹を連れて行く事に。

 一緒に行くならと、俺がリルの乗ろうとしていると。俺の洋服のポケットの中で、ブツブツ文句を言っていたアクアが。

『ボク達の邪魔した、許さない。お休みしてるみんな、緊急事態。ボクと一緒に来て!! みんなの力が必要になる!!』

 そう鳴いたかと思えば、数秒後には仲間の目覚まし鳥達が集まって来た。

『みんな話しは飛びながら。でも大変な事が起きたんだ。しっかりとお仕置きしないといけないから、みんなの力を貸して』

『『『分かった!!』』』

『リルとスッケーパパとお兄ちゃんの絵。飾るのを邪魔した。リルもお仕置き』

『うん! リルもしっかりお仕置きだよ!』

 一致団結したアクア達とリル。こうして全員で現場へ向かう事になったんだ。そして現場へ行く途中で、何があったのか詳しく話しを聞けば。まぁ、くだらない理由で、かなりの被害が起きてしまっていた。

 森の近くまで来ていたイントッシュさん達一行。そのためアマディアスさんとジェラルドさんが、まずは森の外で接触しようと森の外へ向かっていた。

 移動しながらアマディアスさんは、話しは自分がするから、ジェラルドさんには絶対に手を出さないようにと注意して。話しをするならアマディアスさん、なのはいつもの事だから。ジェラルドさんもそれに対して、分かった分かったと言っていたと。

 が、森を出ようとしたところに、向こうもちょうど森の前に到着。そうしてジェラルドさんとイントッシュさんが、お互いを認識した瞬間。2人は戦闘を始めたらしい。ノーマンや、イントッシュさんのお付きと思われる人が止める前に。

 2人の戦闘に、周りの木々は倒れ、地面はえぐられ、近くにいた人達数人は、その戦闘に巻き込まれて飛ばされてしまい。
 その光景に溜め息を吐いたアマディアスさん。どうせ本能で自分達が同じ人種だと感じ取り、自分達の力を試したくなったのでしょう。でもこれ以上周りを破壊されては、修復が面倒ですからね。さっさと止めましょうか。

 と、そう言って、2人を止めに入ろうと、アマディアスさんは2人に近づこうとしたらしい。

 と、そこで予想外に出来事が。2人の放った攻撃の一部が、アマディアスさんの方へ飛んで来て、アマディアスさんの着ていた洋服の裾をかすってしまい……。

 実はアマディアスさん、洋服に関してかなりこだわりを持っていて。大切にするのは良い事なんだけど、まぁ、洋服のことになると暴走する事が多々あり。
 もしも汚されようものなら、その汚した人物は、何ヶ月も再起不能になるほどの罰を受けることも。

 じゃあ、もしも洋服を傷つけられたら? 考えたくもないし、見たくもないが。そのやってはいけないことを、ジェラルドさんとイントッシュさんはやっちゃったんだよ。
 
 こうして2人の戦闘に加わったアマディアスさん。2人が普通の人間じゃなかったから、すぐにころ……。まぁ、力はあって良かったよ。だが……。

 くだらない理由で暴れる3人のせいで、森の入り口付近と、周辺が大変なことになってしまい。そこで俺と師匠が呼ばれることに。師匠は俺よりも先に現場へ向かっていた。

『くだらない。そんな理由で、ボク達の邪魔をした?』

『やっぱりいつもの喧嘩?』

『そうだよリル。あ、でもいつもよりもちょっとだけ激しい喧嘩。だけどボク達の邪魔をした、許されない喧嘩。みんなスッケーパパ達が3人を止めたら分かってるよね』

『アクアとリルとスッケーおじさんの邪魔するなんて!』

『絶対にお仕置きしないと!!』

『全力でやろうね!!』

『リル怒ったもんね!!』

 あ~あ、大変な子達を怒らせたな。そう思いながら現場へ着けば、ちょうど師匠が3人を止めたところだった。さすが師匠だ。
 そしてどうしようもない3人が暴れた場所は知らせ通り、大変な状況になっていたんだ。



      *・゜゚・*:.。..。.:*・ .。.:*・゜゚・* *・゜゚・*:.。..。.:*・ .。.:*・゜゚・*



お読みいただきありがとうございます。ありぽんです。

ファンタジーカップ、いよいよボーナスタイムが始まりました!
そのため、明日からの投稿はボーナスタイムに合わせて行う予定です。
毎日投稿時間が変わるため、決まった時間には投稿できませんが、ご了承ください。

最後まで全力で頑張りますので、皆様の応援よろしくお願いいたします!
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