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28.変わること変わらないこと
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その日のうちに、俺の事はオーレリアスさんに伝えられた。そしてすぐに来てくれたオーレリアスさん。クランシーさんは仕事の途中なのに、まだまだ仕事が押しているのにと怒っていたけど。そして自分の仕事が、これのせいでまた増えるとも。
すまないクランシーさん。俺としては伝ええるだけで良いと思っていたんだけど。だって話しが分かるって言うだけで、俺自身の言葉ではまだ話しはできないからな。
でも、もしかしてって事で。ほら神の使いとか、神の愛子とか。それだといけないから、もう1度確認するって来てくれたんだ。そのせいでクランシーさんにはかなり迷惑をかけてあいまったけど。
そして体に印があるか全部を調べられ。オーレリアスさんの鑑定で、詳しく調べられ。鑑定はそこまで珍しい力ではないと、でもレベルはみんな違って、オーレリアスさんはこのエルフの里で、1番の力を持っているらしい。
その結果、印はなし、力のあるオーレリアスさんが鑑定しても、何もそういう情報は見つからないって事で。俺はただの赤ん坊という結論にいたった。言語能力以外は。
それと言語能力があるにしても、赤ん坊で何も分からないはずの俺が。ほら言葉以外は分からない事だらけだからさ。
言葉だけは理解できても、他が分からないのは困っただろうって。神はどれだけ偏った能力を与えたんだって、怒ってもくれたよ。
こうして俺の事が少し判明して、みんなに少し俺のことを分かってもらって。俺の話しが終わるとオーレリアスさんはクランシーさんに、引っ張られるように帰って行った。話しが分かる俺と、話しがしたかったようだけど。
また、今度ゆっくり話そうな。これ以上はオーレリアスさんの身に危険が。クランシーさんの表情が。話しが長くなるに連れて、怒るんじゃなくて無になっていったんだよ。
最初もう少しって言ったオーレリアスさん。でもレイナさんにクランシーさんを見た方が良いわよって言われて。それに気づいたオーレリアスさんは帰って行った。
「でもティニーのことが分かって良かったわね。話しができるなんて素敵な事よ」
『そうね。なかなかこんな事はないものね』
「これからはどんどんお話ししましょう。そうしてここの事を、もっとよく知って、大好きになって」
これからの俺の生活。もともと俺の言葉が上達するようにって、俺が分からなくても、たくさん話しをしてくれていたレイナさん達。その生活は変わらないけど。もっと色々な事を増やすって。
俺の体がしっかりするまでは、俺の所に持ってこれる物は持ってきて、それの説明をしてくれるって。俺の行動範囲が増えたら、更に色々な場所へ連れて行ってくれて、里の事を教えてくれると。
後の生活は……。まぁいつもと変わらないって。まぁ、そうなるよな。言葉が分かるだけだもんな。後はただの赤ん坊。
でも1番に変わることがあるぞ。それはシャインとフラフィーとラピーと、俺との関係だ。家族なのは変わらないけれど、これからは色々な話しができる。今までみたいに分からない『******』なんて言葉で、何となくそうだろうじゃなく、しっかりと話しができるんだ。
この世界で初めて出会ったみんな。俺を助けてくれたみんな、家族になりたいと言ってくれたみんな。そんなみんなと話しができるなんて。こんなに嬉しい事はないだろう。
ただ、まずはみんなの機嫌を直さないとな。これに関してはミルバーンに任せよう。頑張ってくれ。
実は話しができると分かって、さっき俺に色々話しをしてきただろう? ほら、みんなの聞きたい事を遮って。それで最初レイナさんに、少し待ってちょうだいって言われて、頑張って待っていてくれたんだ。
でもオーレリアスさん達が来て、またそれが伸びちゃって。大事なことって分かっていたから、また我慢してくれて。だけどイライラは今最高潮に。今みんなは凄いブスッとした顔をして、ミルバーンの髪の毛を引っ張っている。
「おい、もうこっちの話しは終わった。さっさとあいつの所へ行って、好きなだけ話せ」
『何だよ、俺達頑張って待ったんだぞ!!』
『そうだよ!! 頑張ったのにそんな言い方ないじゃん』
『僕は、ティニーのお腹の上でゴロゴロしながら、いっぱいお話ししたかったのぉ。我慢した。それなのに何もなしぃ?』
『そうだそうだ!! 何もなしなのか!!』
『何かおやつちょうだい! おやつ食べながらゆっくりお話しする!!』
「い、いたっ、お前達、髪の毛を引っ張るな!!」
「みんな、今まで待っていてくれてありがとう。せっかくお話しができるって分かったんだもの。すぐにお話ししたかったわよね」
『そうだぞ!! お話ししたかったんだぞ!!』
『いっぱいお話しするんだよ!!』
『それでゴロゴロもするのぉ』
ラピーはどうしてもゴロゴロがしたいらしい。
「分かったわ。今おやつを用意するから待っていて。だからもう髪の毛は引っ張らないであげてね」
『『『分かった!!』』』
何とかみんな落ち着いてくれた。うん。みんな待っててくれてありがとうな!! これからたくさんお話ししような!! ただ、寝ていることが多いと思うけど、それだけは分かってくれ。
ミルバーンの頭の上から、俺のお腹の上に戻ってきたみんな。10分くらいでレイナさんはおやつを用意してくれて。クッキーに果物を乗せた物で、みんなの体よりも大きな物を用意してもらい、機嫌の直ったみんな。
それから俺達は俺達の部屋に戻り、さぁ話しをしようと思ったんだけど。俺は眠気に勝てず寝てしまうことに。起きた時みんなが怒っていなくて良かったよ。
『だってティニーは赤ちゃんだもんな』
『赤ちゃんは寝るのがお仕事って、ママが言ってたもん』
『だから問題なしなのぉ』
なんて良い子達なんだ!!
すまないクランシーさん。俺としては伝ええるだけで良いと思っていたんだけど。だって話しが分かるって言うだけで、俺自身の言葉ではまだ話しはできないからな。
でも、もしかしてって事で。ほら神の使いとか、神の愛子とか。それだといけないから、もう1度確認するって来てくれたんだ。そのせいでクランシーさんにはかなり迷惑をかけてあいまったけど。
そして体に印があるか全部を調べられ。オーレリアスさんの鑑定で、詳しく調べられ。鑑定はそこまで珍しい力ではないと、でもレベルはみんな違って、オーレリアスさんはこのエルフの里で、1番の力を持っているらしい。
その結果、印はなし、力のあるオーレリアスさんが鑑定しても、何もそういう情報は見つからないって事で。俺はただの赤ん坊という結論にいたった。言語能力以外は。
それと言語能力があるにしても、赤ん坊で何も分からないはずの俺が。ほら言葉以外は分からない事だらけだからさ。
言葉だけは理解できても、他が分からないのは困っただろうって。神はどれだけ偏った能力を与えたんだって、怒ってもくれたよ。
こうして俺の事が少し判明して、みんなに少し俺のことを分かってもらって。俺の話しが終わるとオーレリアスさんはクランシーさんに、引っ張られるように帰って行った。話しが分かる俺と、話しがしたかったようだけど。
また、今度ゆっくり話そうな。これ以上はオーレリアスさんの身に危険が。クランシーさんの表情が。話しが長くなるに連れて、怒るんじゃなくて無になっていったんだよ。
最初もう少しって言ったオーレリアスさん。でもレイナさんにクランシーさんを見た方が良いわよって言われて。それに気づいたオーレリアスさんは帰って行った。
「でもティニーのことが分かって良かったわね。話しができるなんて素敵な事よ」
『そうね。なかなかこんな事はないものね』
「これからはどんどんお話ししましょう。そうしてここの事を、もっとよく知って、大好きになって」
これからの俺の生活。もともと俺の言葉が上達するようにって、俺が分からなくても、たくさん話しをしてくれていたレイナさん達。その生活は変わらないけど。もっと色々な事を増やすって。
俺の体がしっかりするまでは、俺の所に持ってこれる物は持ってきて、それの説明をしてくれるって。俺の行動範囲が増えたら、更に色々な場所へ連れて行ってくれて、里の事を教えてくれると。
後の生活は……。まぁいつもと変わらないって。まぁ、そうなるよな。言葉が分かるだけだもんな。後はただの赤ん坊。
でも1番に変わることがあるぞ。それはシャインとフラフィーとラピーと、俺との関係だ。家族なのは変わらないけれど、これからは色々な話しができる。今までみたいに分からない『******』なんて言葉で、何となくそうだろうじゃなく、しっかりと話しができるんだ。
この世界で初めて出会ったみんな。俺を助けてくれたみんな、家族になりたいと言ってくれたみんな。そんなみんなと話しができるなんて。こんなに嬉しい事はないだろう。
ただ、まずはみんなの機嫌を直さないとな。これに関してはミルバーンに任せよう。頑張ってくれ。
実は話しができると分かって、さっき俺に色々話しをしてきただろう? ほら、みんなの聞きたい事を遮って。それで最初レイナさんに、少し待ってちょうだいって言われて、頑張って待っていてくれたんだ。
でもオーレリアスさん達が来て、またそれが伸びちゃって。大事なことって分かっていたから、また我慢してくれて。だけどイライラは今最高潮に。今みんなは凄いブスッとした顔をして、ミルバーンの髪の毛を引っ張っている。
「おい、もうこっちの話しは終わった。さっさとあいつの所へ行って、好きなだけ話せ」
『何だよ、俺達頑張って待ったんだぞ!!』
『そうだよ!! 頑張ったのにそんな言い方ないじゃん』
『僕は、ティニーのお腹の上でゴロゴロしながら、いっぱいお話ししたかったのぉ。我慢した。それなのに何もなしぃ?』
『そうだそうだ!! 何もなしなのか!!』
『何かおやつちょうだい! おやつ食べながらゆっくりお話しする!!』
「い、いたっ、お前達、髪の毛を引っ張るな!!」
「みんな、今まで待っていてくれてありがとう。せっかくお話しができるって分かったんだもの。すぐにお話ししたかったわよね」
『そうだぞ!! お話ししたかったんだぞ!!』
『いっぱいお話しするんだよ!!』
『それでゴロゴロもするのぉ』
ラピーはどうしてもゴロゴロがしたいらしい。
「分かったわ。今おやつを用意するから待っていて。だからもう髪の毛は引っ張らないであげてね」
『『『分かった!!』』』
何とかみんな落ち着いてくれた。うん。みんな待っててくれてありがとうな!! これからたくさんお話ししような!! ただ、寝ていることが多いと思うけど、それだけは分かってくれ。
ミルバーンの頭の上から、俺のお腹の上に戻ってきたみんな。10分くらいでレイナさんはおやつを用意してくれて。クッキーに果物を乗せた物で、みんなの体よりも大きな物を用意してもらい、機嫌の直ったみんな。
それから俺達は俺達の部屋に戻り、さぁ話しをしようと思ったんだけど。俺は眠気に勝てず寝てしまうことに。起きた時みんなが怒っていなくて良かったよ。
『だってティニーは赤ちゃんだもんな』
『赤ちゃんは寝るのがお仕事って、ママが言ってたもん』
『だから問題なしなのぉ』
なんて良い子達なんだ!!
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