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25.何が起こった!?
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『あれ? ティニーどうしたの?』
『何だ? どうした?』
『変なお顔してるねぇ』
『本当だ。何でボケっとしてるんだ?』
『でも、ボケッとしてる顔も、ティニーは可愛いね。僕みたい』
『ぼくも!!』
『何だよ、だから格好良い方が良いって言ってるだろ!!』
ボケッとしている? まさにその通りになっているだろう今の俺。いやいやいや、何が起こった? 今聞こえている声は誰の声だ?
俺は部屋の中を確認する。俺の見える範囲には、シャインとフラフィーとラピーしかいない。座っていて見えないってことも考えられるけど、レイナさんが俺のお尻を綺麗にしに来てくれてからは、誰も俺達の部屋へは入って来ていないはずだ。
と、いうことは、今部屋の中にいる誰かが、話しをしているってことで。そして俺はこの声に聞き覚えがあった。それは前に何回か聞こえたと思っていた、俺の幻聴の声だ。ほらみんなから聞こえた? って思っていた声。
それが今は、ずっと聞こえて来ていて、前みたいにすぐに消えるようなことはなく。そしてそれは今までで1番ハッキリと聞こえている。しかも聞こえるのはみんなから。間違いなくみんなから聞こえている。
え? 何で急にこんな事になった? 少しパニックになった俺。と、いきなりアイラさんが部屋に入って来て。そんなアイラさんに続いて、複数の階段を上ってくる音が。そのまま足音は俺達の部屋へ。
入って来たのは、今日家にいたと思われる全員。ミルバーンとレイナさんとエリノアさんだ。
何だ、みんなどうしたんだ!? 俺達の部屋へ入って来たみんなの様子に、さらに慌てる俺。だってみんな、かなり驚いた顔をしていたんだよ。あの無表情のミルバーンまでが、みんな程じゃないけど、俺の事を何したんだよって感じで見てきていたしさ。
そんな慌てる俺と、何故か驚いているみんなは関係ないとばかりに、シャインとフラフィーがラピーを掴んんで、全員で楽しそうに、アイラさんの方へと飛んで行った。
『俺達ティニーに、名前付けてもらったぞ!!』
『僕達にピッタリの、とっても可愛い名前なんだぁ。ね』
『うん、とっても可愛いのぉ』
うん。やっぱり聞こえる。幻聴の時みたいに、元の分からないけど言葉に戻らない。そのままハッキリと声が聞こえるよ。
『あ、あら、そうなの。名前を付けてもらったのね。そう』
「アイラさん。確か一応ティニーに名前の事を話しをしたのよね」
『ええ、分からなくても一応と思って。簡単にじゃないわ、しっかりとよ』
「そうですか。簡単ならもしかしたらティニーが、何となく分かったのかと思ったのだけれど。たまにみんながティニーがこう言っているって、言っていたからもしかしたらって。でも詳しい説明じゃ分からないはずよね」
『ねぇ、貴方達、本当に名前を付けてもらったのよね? あなた達が考えたのでなないのよね?』
『ちゃんとティニーに付けてもらったぞ!! な!!』
『うん!! ちゃんとどんな名前かも、教えてもらったよ!!』
『ぼく、とっても嬉しいよぉ』
『そうよねぇ、あなた達に変化も起きておるし、名前を付けてもらったのは、間違いがないわよね』
「おい」
と、まだみんながみんな、色々と状況を分かっていない中、ミルバーンが1番最初に元に戻って。いや、そう見えただけかもしれないけど。いつも通りの口調で、みんなに話しかけてきた。
「とりあえず、何と名を付けてもらったんだ」
『俺はシャイン!! カッコいいだろう!!』
『僕はフラフィー。とっても可愛いでしょう。可愛い僕にピッタリなの』
『ぼくは、ラピーだよぉ。ぼくの名前も可愛いでしょうぉ』
「シャインとフラフィーとラピーか。ふむ、一応はちゃんとした名前だな」
『一応じゃないぞ!! 俺達の大切な名前だぞ!!』
『そうだよ! ふんっだ。絶対にミルバーンは思いつかない、素敵な名前だもんね』
『ぼくはラピー、ラピーだよぉ』
シャインとフラフィーがミルバーンに文句を言い、ラピーは他は関係なく、我が道を行く感じで、名前を何回も呼んで喜んでいる。因みに俺って言っているのがシャインで。僕と言っているのがフラフィー。最後、少し伸ばすように話しているのがラピーだ。
「はぁ、ちょっと落ち着きましょう。みんなで下へ。お茶を用意するから、そのお茶を飲みながら話しを」
そう言いながら、レイナさんは俺を抱き上げると、そのまま歩き出し。急いで俺のお腹の上に戻ってくるみんな。レイナさんと俺達を先頭に、みんなで1階まで下りると、ソファーが置いてあるリビングへと向かった。
そうして俺をアイラさんに渡すと、レイナさんはあのボロボロになってしまっている台所へ。
「早くここも直してもらわないと。後で言いに行きましょう」
なんてレイナさんの声が。うん、台所は早く直してもらった方が良いよ。と、今はそれどころじゃなくて。何で急にみんなの言葉が分かるようになったんだ? みんなは俺が名前を付けたって事に驚いているけど、俺はこっちの方が驚きだよ。
レイナさんを待つ間、みんなが俺達をじっと見てきた。1度エリノアさんがレイラさんを手伝いに行ったんだけど、丁寧にお断りをされて。戻って来たエリノアさんはガックリしながら、また俺達を見てきたよ。
そんな中、名前をつけてもらって嬉しいのに、なんでみんな暗いんだって。シャインとフラフィーとラピーは、何故か手を振り足を動かし踊り出し。よほど名前が決まった事が嬉しかったんだろう、リビングへと来た時は鼻歌だけ歌っていたんだけどね。
なぁ、みんな。少し周りを見てみようか。俺も他の人達も、それぞれ驚く事があってさ。みんなこれから話し合いをするんだよ。
『俺はシャイン!!』
『僕はフラフィー!!』
『ぼくはラピーなのぉ!!』
うん、そんなに喜んでもらえたなんて、安心したよ。で、何で言葉が分かるように?
『何だ? どうした?』
『変なお顔してるねぇ』
『本当だ。何でボケっとしてるんだ?』
『でも、ボケッとしてる顔も、ティニーは可愛いね。僕みたい』
『ぼくも!!』
『何だよ、だから格好良い方が良いって言ってるだろ!!』
ボケッとしている? まさにその通りになっているだろう今の俺。いやいやいや、何が起こった? 今聞こえている声は誰の声だ?
俺は部屋の中を確認する。俺の見える範囲には、シャインとフラフィーとラピーしかいない。座っていて見えないってことも考えられるけど、レイナさんが俺のお尻を綺麗にしに来てくれてからは、誰も俺達の部屋へは入って来ていないはずだ。
と、いうことは、今部屋の中にいる誰かが、話しをしているってことで。そして俺はこの声に聞き覚えがあった。それは前に何回か聞こえたと思っていた、俺の幻聴の声だ。ほらみんなから聞こえた? って思っていた声。
それが今は、ずっと聞こえて来ていて、前みたいにすぐに消えるようなことはなく。そしてそれは今までで1番ハッキリと聞こえている。しかも聞こえるのはみんなから。間違いなくみんなから聞こえている。
え? 何で急にこんな事になった? 少しパニックになった俺。と、いきなりアイラさんが部屋に入って来て。そんなアイラさんに続いて、複数の階段を上ってくる音が。そのまま足音は俺達の部屋へ。
入って来たのは、今日家にいたと思われる全員。ミルバーンとレイナさんとエリノアさんだ。
何だ、みんなどうしたんだ!? 俺達の部屋へ入って来たみんなの様子に、さらに慌てる俺。だってみんな、かなり驚いた顔をしていたんだよ。あの無表情のミルバーンまでが、みんな程じゃないけど、俺の事を何したんだよって感じで見てきていたしさ。
そんな慌てる俺と、何故か驚いているみんなは関係ないとばかりに、シャインとフラフィーがラピーを掴んんで、全員で楽しそうに、アイラさんの方へと飛んで行った。
『俺達ティニーに、名前付けてもらったぞ!!』
『僕達にピッタリの、とっても可愛い名前なんだぁ。ね』
『うん、とっても可愛いのぉ』
うん。やっぱり聞こえる。幻聴の時みたいに、元の分からないけど言葉に戻らない。そのままハッキリと声が聞こえるよ。
『あ、あら、そうなの。名前を付けてもらったのね。そう』
「アイラさん。確か一応ティニーに名前の事を話しをしたのよね」
『ええ、分からなくても一応と思って。簡単にじゃないわ、しっかりとよ』
「そうですか。簡単ならもしかしたらティニーが、何となく分かったのかと思ったのだけれど。たまにみんながティニーがこう言っているって、言っていたからもしかしたらって。でも詳しい説明じゃ分からないはずよね」
『ねぇ、貴方達、本当に名前を付けてもらったのよね? あなた達が考えたのでなないのよね?』
『ちゃんとティニーに付けてもらったぞ!! な!!』
『うん!! ちゃんとどんな名前かも、教えてもらったよ!!』
『ぼく、とっても嬉しいよぉ』
『そうよねぇ、あなた達に変化も起きておるし、名前を付けてもらったのは、間違いがないわよね』
「おい」
と、まだみんながみんな、色々と状況を分かっていない中、ミルバーンが1番最初に元に戻って。いや、そう見えただけかもしれないけど。いつも通りの口調で、みんなに話しかけてきた。
「とりあえず、何と名を付けてもらったんだ」
『俺はシャイン!! カッコいいだろう!!』
『僕はフラフィー。とっても可愛いでしょう。可愛い僕にピッタリなの』
『ぼくは、ラピーだよぉ。ぼくの名前も可愛いでしょうぉ』
「シャインとフラフィーとラピーか。ふむ、一応はちゃんとした名前だな」
『一応じゃないぞ!! 俺達の大切な名前だぞ!!』
『そうだよ! ふんっだ。絶対にミルバーンは思いつかない、素敵な名前だもんね』
『ぼくはラピー、ラピーだよぉ』
シャインとフラフィーがミルバーンに文句を言い、ラピーは他は関係なく、我が道を行く感じで、名前を何回も呼んで喜んでいる。因みに俺って言っているのがシャインで。僕と言っているのがフラフィー。最後、少し伸ばすように話しているのがラピーだ。
「はぁ、ちょっと落ち着きましょう。みんなで下へ。お茶を用意するから、そのお茶を飲みながら話しを」
そう言いながら、レイナさんは俺を抱き上げると、そのまま歩き出し。急いで俺のお腹の上に戻ってくるみんな。レイナさんと俺達を先頭に、みんなで1階まで下りると、ソファーが置いてあるリビングへと向かった。
そうして俺をアイラさんに渡すと、レイナさんはあのボロボロになってしまっている台所へ。
「早くここも直してもらわないと。後で言いに行きましょう」
なんてレイナさんの声が。うん、台所は早く直してもらった方が良いよ。と、今はそれどころじゃなくて。何で急にみんなの言葉が分かるようになったんだ? みんなは俺が名前を付けたって事に驚いているけど、俺はこっちの方が驚きだよ。
レイナさんを待つ間、みんなが俺達をじっと見てきた。1度エリノアさんがレイラさんを手伝いに行ったんだけど、丁寧にお断りをされて。戻って来たエリノアさんはガックリしながら、また俺達を見てきたよ。
そんな中、名前をつけてもらって嬉しいのに、なんでみんな暗いんだって。シャインとフラフィーとラピーは、何故か手を振り足を動かし踊り出し。よほど名前が決まった事が嬉しかったんだろう、リビングへと来た時は鼻歌だけ歌っていたんだけどね。
なぁ、みんな。少し周りを見てみようか。俺も他の人達も、それぞれ驚く事があってさ。みんなこれから話し合いをするんだよ。
『俺はシャイン!!』
『僕はフラフィー!!』
『ぼくはラピーなのぉ!!』
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