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16.何故か俺の食事に巻き込まれた人々
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「さぁ、とりあえず大事な事は決められたわね。後は、そうね。これから細かく、家具や日常品について詳しく見ていくけれど。最初にご飯についてよ。このまま他の話しをすると、ティニーは寝ちゃうかもしれないから。先にご飯の話しを。それと、実際にご飯をあげてもらうわよ」
レイナさんの言葉に、一気に顔は引き攣るミルバーン。そんなに嫌な顔しなくても良いじゃないか。これからミルクはミルバーンにやってもらうんだよ。俺が勝手に、飲み物を飲めるようになるまでは頼むよ。
「まずミルクは、エルフの子に与えるので大丈夫よ。前に人の街へ行った時、同じ物を人間の赤ちゃんが飲んでいたから。少しの違いはあったけれど。そうね、こちらの方が、栄養が良いって感じかしらね。作り方は……」
実際に見て、覚えてもらうわ、って事で。みんなでぞろぞろ台所に移動する。ミルバーンもレイナさんの圧に負けて、イヤイヤだけど一応はちゃんと付いて来た。
そしてなぜか里の長、オーレリアスさんと、その側近の人達も。確か名前はクランシーさんと、マーロウさんだったか? この人達は関係ないと思うんだけどな?
それはレイナさんも思ったみたいで、オーレリアスさん達に、待っていてもらってかまいませんよ、と言っていた。
だけどオーレリアスさんは、勉強になるからと。何の勉強だ? さすがにオーレリアスさんは俺にミルクをあげないだろう。
と思ったら、何とここである事実が判明した。何人目か分からない自分の娘が、今度出産をするのだと。それでお父さんにも、育児を手伝って欲しいって言われたらしくて。
オーレリアスさんはここ何十年も、育児に関わっていなかったから、俺の育児の様子を見学して、今度の娘の育児に挑みたいらしい。
もしかして、それが目的でここまでついて来てたのか? 考えたらあの集会場の話し合いだけで、オーレリアスさんは別に、ここに来なくても良かったんだよな。
まぁ、そういう事なら、俺の姿を見て勉強していってくれ。娘さんに、パパ、ぜんぜん出来ないじゃないなんて、怒られるといけないからな。
話しを聞いたみんなは、すぐにお祝いの言葉をのべた。それから今度お祝いですねと。里では子供が生まれると、生まれて来てくれた事に感謝と、これからスクスクと健康に無事に育ってくれますようにと、儀式とお祝いのパーティーをするらしい。
パーティーか。いつ娘さんが出産するのか分からないけれど。その頃には俺の首もすわって、もう少し周りが見られるようになっていると良いな。
と、みんなで喜んだ後は、いよいよミルクの準備だ。準備は簡単。ウモーという魔獣がいるらしんだが、そのウモーのミルクを温めて、そこにエルフの里に伝わっている薬草を入れる。
この薬草は病気になりにくくする効果があるらしく、生まれたてで無防備な赤ちゃんに飲ませて、少しでも病気になりにくくしていると。
その薬草を入れて一煮立ちしたら、今度はそのミルクが、人肌くらいまで冷めるのを待つ。そうして冷めたミルクを後は俺に飲ませるだけ。
こんな風に至ってシンプルだった。ミルクを温める。薬草を入れて一煮立ち、後は人肌。な、これだけだ。
「さぁ、実際にやってみましょう!」
俺のことをシャノンさんに任せたレイナさん。シャノンさんは初め、別の人の方が良いんじゃないかと言ったけど、あなたも今から将来のために練習よ! と人蹴りされ。俺のことを恐る恐る抱き上げた。
その時の男性陣、皆横を向いていたけどな。幼馴染のエリノアさんだけは、目を輝かせていたが。何だろう、色々言ってはいたものの、男性陣、子育てが苦手なのか?
「こ、これで良いのか?」
いや、ダメです。俺の体が斜めになって、首が座っていないから、頭がぐでぇとなってて苦しいです。俺は思わず、うえぇと呻き声をあげた。
と、ここである人物がシャノンさんの所へ。そしてシャノンさんから俺を受け取り、今度はしっかりと俺のことを抱いてくれて。その人物とは、オーレリアスさんの側近の1人、クランシーさんだった。
「何だ、その抱き方は。もっとしっかりと抱かないか。私を見てみろ。こうだ」
おお!! 何だこのフィット感は!! レイナさんはもちろん完璧なフィット感だったけど、クレンシーさんの抱き方もレイナさんに負けていなかった。
「まったく、これくらい出来なくてどうするんだ」
「え、いや、あの」
「レイナ、この子はもちろん、ミルバーンが食事を与えるが。シャノンにもやらせた方が良いのではないか。それと、オーレリアス様。オーレリアス様も、練習なさった方が良いのでは? 今のまま育児の手伝いをすることになれば、役に立たないと言われるが目に見えています」
「そ、そうか」
「おい、クランシー、オーレリアス様になにを……」
「マーロウ、そう言うのは良いが、前回の時のオーレリアス様の育児を覚えているだろう? あれを繰り返すのか?」
「う、そ、それは」
「私はあの時のように、仕事を増やされるのはごめんだ。分かっていますか、オーレリアス様」
「ふむ。その節はすまなかった」
「幸い今はティニーがいる。今のうちに練習をさせてもらった方が良いに決まっている。どうだろうかレイナ」
クランシーさん、サラッと上司に酷いことを言ってないか?
「小さな子は、それはすごい勢いで色々なことを学び、それを吸収していきます。それは何も自分の側で起きている出来事からだけではありません。沢山の人と関係を持つことで、更にそ多くの情報を得ることに。ですから皆で子育てをするのは良いことですよ」
レイナさんとクランシーさんによって、時間がある時はオーレリアスさんとシャノンさん、そしてマーロウさんまでもが、俺の食事に関わることに。マーロウさんは完璧に巻き込まれた形だけど。
こうして何故か俺の食事に、沢山の人が関わることになった。俺は練習台じゃないんだが?
レイナさんの言葉に、一気に顔は引き攣るミルバーン。そんなに嫌な顔しなくても良いじゃないか。これからミルクはミルバーンにやってもらうんだよ。俺が勝手に、飲み物を飲めるようになるまでは頼むよ。
「まずミルクは、エルフの子に与えるので大丈夫よ。前に人の街へ行った時、同じ物を人間の赤ちゃんが飲んでいたから。少しの違いはあったけれど。そうね、こちらの方が、栄養が良いって感じかしらね。作り方は……」
実際に見て、覚えてもらうわ、って事で。みんなでぞろぞろ台所に移動する。ミルバーンもレイナさんの圧に負けて、イヤイヤだけど一応はちゃんと付いて来た。
そしてなぜか里の長、オーレリアスさんと、その側近の人達も。確か名前はクランシーさんと、マーロウさんだったか? この人達は関係ないと思うんだけどな?
それはレイナさんも思ったみたいで、オーレリアスさん達に、待っていてもらってかまいませんよ、と言っていた。
だけどオーレリアスさんは、勉強になるからと。何の勉強だ? さすがにオーレリアスさんは俺にミルクをあげないだろう。
と思ったら、何とここである事実が判明した。何人目か分からない自分の娘が、今度出産をするのだと。それでお父さんにも、育児を手伝って欲しいって言われたらしくて。
オーレリアスさんはここ何十年も、育児に関わっていなかったから、俺の育児の様子を見学して、今度の娘の育児に挑みたいらしい。
もしかして、それが目的でここまでついて来てたのか? 考えたらあの集会場の話し合いだけで、オーレリアスさんは別に、ここに来なくても良かったんだよな。
まぁ、そういう事なら、俺の姿を見て勉強していってくれ。娘さんに、パパ、ぜんぜん出来ないじゃないなんて、怒られるといけないからな。
話しを聞いたみんなは、すぐにお祝いの言葉をのべた。それから今度お祝いですねと。里では子供が生まれると、生まれて来てくれた事に感謝と、これからスクスクと健康に無事に育ってくれますようにと、儀式とお祝いのパーティーをするらしい。
パーティーか。いつ娘さんが出産するのか分からないけれど。その頃には俺の首もすわって、もう少し周りが見られるようになっていると良いな。
と、みんなで喜んだ後は、いよいよミルクの準備だ。準備は簡単。ウモーという魔獣がいるらしんだが、そのウモーのミルクを温めて、そこにエルフの里に伝わっている薬草を入れる。
この薬草は病気になりにくくする効果があるらしく、生まれたてで無防備な赤ちゃんに飲ませて、少しでも病気になりにくくしていると。
その薬草を入れて一煮立ちしたら、今度はそのミルクが、人肌くらいまで冷めるのを待つ。そうして冷めたミルクを後は俺に飲ませるだけ。
こんな風に至ってシンプルだった。ミルクを温める。薬草を入れて一煮立ち、後は人肌。な、これだけだ。
「さぁ、実際にやってみましょう!」
俺のことをシャノンさんに任せたレイナさん。シャノンさんは初め、別の人の方が良いんじゃないかと言ったけど、あなたも今から将来のために練習よ! と人蹴りされ。俺のことを恐る恐る抱き上げた。
その時の男性陣、皆横を向いていたけどな。幼馴染のエリノアさんだけは、目を輝かせていたが。何だろう、色々言ってはいたものの、男性陣、子育てが苦手なのか?
「こ、これで良いのか?」
いや、ダメです。俺の体が斜めになって、首が座っていないから、頭がぐでぇとなってて苦しいです。俺は思わず、うえぇと呻き声をあげた。
と、ここである人物がシャノンさんの所へ。そしてシャノンさんから俺を受け取り、今度はしっかりと俺のことを抱いてくれて。その人物とは、オーレリアスさんの側近の1人、クランシーさんだった。
「何だ、その抱き方は。もっとしっかりと抱かないか。私を見てみろ。こうだ」
おお!! 何だこのフィット感は!! レイナさんはもちろん完璧なフィット感だったけど、クレンシーさんの抱き方もレイナさんに負けていなかった。
「まったく、これくらい出来なくてどうするんだ」
「え、いや、あの」
「レイナ、この子はもちろん、ミルバーンが食事を与えるが。シャノンにもやらせた方が良いのではないか。それと、オーレリアス様。オーレリアス様も、練習なさった方が良いのでは? 今のまま育児の手伝いをすることになれば、役に立たないと言われるが目に見えています」
「そ、そうか」
「おい、クランシー、オーレリアス様になにを……」
「マーロウ、そう言うのは良いが、前回の時のオーレリアス様の育児を覚えているだろう? あれを繰り返すのか?」
「う、そ、それは」
「私はあの時のように、仕事を増やされるのはごめんだ。分かっていますか、オーレリアス様」
「ふむ。その節はすまなかった」
「幸い今はティニーがいる。今のうちに練習をさせてもらった方が良いに決まっている。どうだろうかレイナ」
クランシーさん、サラッと上司に酷いことを言ってないか?
「小さな子は、それはすごい勢いで色々なことを学び、それを吸収していきます。それは何も自分の側で起きている出来事からだけではありません。沢山の人と関係を持つことで、更にそ多くの情報を得ることに。ですから皆で子育てをするのは良いことですよ」
レイナさんとクランシーさんによって、時間がある時はオーレリアスさんとシャノンさん、そしてマーロウさんまでもが、俺の食事に関わることに。マーロウさんは完璧に巻き込まれた形だけど。
こうして何故か俺の食事に、沢山の人が関わることになった。俺は練習台じゃないんだが?
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