エリアスとドラゴンともふもふは、今日も元気に遊んでいます!?

ありぽん

文字の大きさ
上 下
61 / 72

59森に到着?

しおりを挟む
「おじさん、ここどこ?」

『ここは、これから我らが向かう場所から、少し離れた場所だ。お前達の家から、ちょっと離れた所にある森だぞ』

 かあ様達に行ってきますして、それからドラゴンおじさんの背中に乗った僕達。ドラゴンおじさんが光り初めて、僕達のことをその光りが包みました。とっても眩しくて、お目々を瞑ったんだけど。

 すぐにおじさんが僕達にお目々を開けて良いって。それで開けたら、周りは真っ暗。近くに居るとう様やウルちゃん達は見えるけど、他には何にも見えませんでした。だって、ドラゴンおじさんの頭もよく見えなかったんだよ。

 とう様がドラゴンおじさんに、周りを明るくする魔法を使って良いか聞いたら、少しだけなら良いって。あんまり明るくすると、怖い魔獣が近づいて来ちゃうかもしれないからダメ。ドラゴンおじさんは、ドラゴンおじさんの体が見えるくらいなら、明るくしても良いって言いました。

 すぐに明るくしてくれるとう様。でもいつもみたいにとっても明るくしなで、何となくドラゴンおじさんが見えるくらいに明るくしました。

「これならいかかがですか」

『良いだろう。では進むぞ。我が気配を感じているから大丈夫だが、もし何か変わったことを感じたら、すぐに伝えろ。良いな』

 そう言って、ゆっくりドラゴンおじさんが、暗い中を歩き始めました。それで歩き始めてすぐ、僕もウルちゃん達も周りをキョロキョロ。僕達木の間を進んでるみたいで、ドラゴンおじさんに聞いたら、森だって教えてくれました。

『今は森の最奥へと進んでいる。外の方は光りが届くが、ここまで奥だと、木と草が生い茂っていて、所々しか光りは届かん。が』

「が?」

『ここまで暗いのは初めてだ。それにこんなに禍々しい気を感じるとも。アレがここまでの気を放つなんて』

『だから言ったでしょう。絶対アレのせいで、あいつら騒いでるんだよ。さぁ、早く行って、壊しちゃって』

 何とか見えるドラゴンおじさんと、おじさんのあたまの 上に乗ってるアスールを見てたら、アスールがおじさんの頭を小さい手でパシパシ叩いてました。

 それからどんどん進むドラゴンおじさん。アスールは早く早くって、それをおじさんが怒ったり。時々暗い方から、魔獣が僕達の方に来ちゃって、それをおじさがシュッて倒してくれたり。

「ヱン様、今襲ってきた魔獣達は、すべてこの闇の力のせいで狂暴に?」

『いや、すべてではない。もともと争いを好む奴らも居るからな。今ここに残っている魔獣達半々といったところか。さぁ、もうすぐもっと闇が濃くなるぞ。それに我らが向かっている場所にも着く。我の結果を強める。良いか絶対に我から離れようとするな』

 ドラゴンおじさんが一瞬光って、すぐに周りはまた真っ暗に。見えないけど、とっても強い結界を張ってくれたんだって。それでまた歩き始めたおじさん。おじさんは僕達に手や足もあんまり動かすなって。だから僕達はピンッ。とう様の前でピシッてお座りしました。

 ドラゴンおじさんがさっき言ってた通り、おじさんが結界を強くしてからすぐ、おじさんは止まって、着いたって言いました。
 着いた? 何にも見えません。ここに何があるの? スールは石って言ってたけど、何にも見えないから、石があるか分かりませんでした。

『どうするの? どうやって近づく? あんまり闇の力が強いからどうなるか分からないけど、少しだったら僕、ここの闇を押さえるよ。だって、何も見えないんじゃ、エリアス達何もできないでしょう』

『そうだな。確かに気配は感じているから、場所は間違っていない。が、そうだな、このままでは』

 ドラゴンおじさんとアスール、とう様がお話始めます。僕達はお話終わるまでしぃー。ぷるちゃんが怖いって言ったから、僕ギュッて抱きしめて、とう様達の話が終わるのを待ちます。ウルちゃんとムーちゃんも、ぷるちゃんに大丈夫だよって。みんな一緒に居るからねって、静かにぷるちゃんを応援です。

 少ししてお話が終わったとう様達。見えなかったけどドラゴンおじさんが結界を少しだけ広げて、僕達はおじさんの背中から下りました。でもすぐ側から離れないで。

 おじさんが立ち上がって、翼をバッて広げます。それから思いっきり光って、とう様が僕達のことを抱きしめました。
 おじさんがとっても強く光ったから、真っ暗だった周りは、今までで1番周りが見えるように。

 おじさんが終わったら、次はアスールだって。アスールはおじさんの頭に乗ったまま、おじさんみたいにピカッて光りました。そしたら周りがもっと明るくなって、お昼みたいになったんだ。木も草も、空は見えないけど、空を覆ってる葉っぱも、全部が見えるようになりました。

 僕達みんなで拍手です。でも拍手してたら、もう1度ドラゴンおじさんが立ち上がって、また光ったんだ。何でって思ったら、周りに居た悪い魔獣さん達を、今だけ少し眠らせたって。邪魔だから。

『これから色々やる事があるのに、邪魔されたくないからな。今のこの闇の力では、あまり押さえられなかったが、少しは時間がかせげる。これでなんとかなるだろう。アレを見ろ』

 おじさんに言われて、おじさんが爪で指した方をみんな見ます。そこには大きな石が、ドンッ!! ってありました。
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
 婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!  ――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。 「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」  すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。  婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。  最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ ※2022/05/10  「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過 ※2022/02/14  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2022/02/13  小説家になろう ハイファンタジー日間59位 ※2022/02/12  完結 ※2021/10/18  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2021/10/19  アルファポリス、HOT 4位 ※2021/10/21  小説家になろう ハイファンタジー日間 17位

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

処理中です...