エリアスとドラゴンともふもふは、今日も元気に遊んでいます!?

ありぽん

文字の大きさ
上 下
58 / 72

56お城に到着

しおりを挟む
 走り始めたシューお兄さん。さっきお話しながらお城に戻るって言ったから、僕はすぐにアスールとお話しながら、帰ると思ってました。でもお話じゃなくて、シューお兄さんとアスールはケンカを始めちゃったんだ。

『よだれでベトベトだよ。もう!』

『仕方がないだろう。大体俺達の横を通り過ぎて行ったお前が悪い』

『だって急いでたんだよ。通り過ぎちゃったのは僕もいけなかったけど、咥えなくてもいいじゃん。僕は大地の精霊だよ』

『精霊だろうが何だろうが、アレが1番掴まえやすかったんだ』

『話の前に、僕はこのベトベトどうにかしたいよ』

『ダメだ。さっさと城にもどるぞ。ムー達を部屋に戻さんとな。家族が心配しているだろう』

 アスールがそれ聞いて、僕達の事を見た後、見たままシューお兄さんの頭に体を擦って、体をふき始めました。そしたらシューお兄さんがまた怒って。

『別にいいじゃん。自分のよだれなんだから。。てか、何でシューお兄さんなんて呼ばれてるの? それに何で人と一緒にいるのさ。まぁ、そっちのドラゴンはエンシェントドラゴンの子供だって分かるから良いけど』

 アスールのお話聞いて、ラッセルお兄ちゃんとシューお兄さんが、ムーちゃんのお話と、ドラゴンおじさんのお話、それからシューお兄さんがどうして僕達と一緒に居るかお話始めました。でもお話しながら、そのお話してたらお城に着いちゃうって、シューお兄さんブツブツ言ってたよ。

 それでお話が終わった時、もうすぐお城に着く所まで帰って来ました。アスールはお話聞いた後、ニヤッて笑いながら僕の目の前に飛んできて、それから僕のことをジロジロ。

『そっか、お前選ばれたのか。それで僕もお前に気づいたんだな。そっか、そっか』

 そう言って、またシューお兄さんの頭の上に戻って行きます。

 お城の方から大きな音はしませんでした。シューお兄さんが今は誰も戦ってないって。またお休みの時間だって。今のうちにさっさと戻るぞって言って、シューお兄さんがお空を飛びます。飛んでるけど飛んでるの。うんとね、何にもない空中をぴょんぴょん跳ねて、お城の上の方に飛んで行ったんだ。

 お城は途中まで半分に割れてました。それからちょっと穴が空いてるところも。それで右、左、下。3つに分かれてドラゴンおじさんが結界を張ってくれてるって言いました。その時。

『戻ってきたか』

 僕達がちょうどお城のてっぺんに着いたときでした。ドラゴン姿のドラゴンおじさんが、僕達の前に飛んできたんだ。それで結界を開いて、僕達を中に入れてくれました。それでそのままとう様達の所に。

 壊れてないお部屋に入ったら、バッ!!ってとう様達が僕達を見てきました。

「ラッセル、ダレル、エリアス!!」

 かあ様が走って来て、僕達一緒に抱きしめました。それからぎゅって、

「かあさまぁ。いたい」

「みんな無事で良かったわ!!」

 かあ様泣いてました。その後とう様も僕達の所に来て、今度はかあ様も一緒にぎゅって。とう様はフルフルちょっと震えてたよ。でもとう様はすぐに僕達から離れて、母様に話を聞かないといけないからって。母様はハンカチで涙を拭いて、それから僕を抱っこして、別訴に座ります。それでにぃに達には隣座りなさいって。それでウルちゃん達が周りに座ったよ。

「それで何があって、シュー様の頭に乗っている者は誰なのですか。何かあるならば、奴らが再び襲ってくる前に片づけてしまわなければ」

『ちょっと、僕は大地の精霊だよ。アスールって言うんだ。ちゃんと挨拶してよ』

 そう言ってシューお兄さんの頭の上で暴れるアスール。シューお兄さんが止めろって言って、人の姿に変身して手でしっしってやりました。アスールは今度は人の姿に変身したドラゴンおじさんの頭の上に。それでまたご挨拶って。

『おい、アスール。お前の言葉は人間には伝わっていないんじゃないのか? 昔は話せた者もいたかもしれないが、戻って来るときだって、エリアスしかお前の言葉を理解していなかっただろう』

『あっ、そっか』

「ヱン様、一体?」

「この者は大地の精霊だ。名はアスール。今は挨拶しろと騒いでいたのだ。アスールの言葉を理解できる人間はそうは居ないからな。お前達の中に今アスールが話していたことが分かる者が居るか?」

 ドラゴンおじさんがそう言ったら、とう様達みんなビックリしたお顔して、それから首をフルフルって。みんなアスールの言葉分かんないんだって。僕が分かるよって言ったら、またまたビックリなお顔しました。

「エリアス、言葉が分かるのか?」

「父様、エリアスは帰って来るとき、アスールと会う前から声が聞こえたんだ。な、ダレル」

「うん。エリアス話してました。でも僕達は分からなかったの」

「そうか。まぁ、色々聞きたい事はありますが。何故ここに大地に精霊様、アスール様が?」

「ワシも詳しくは分からん。さぁ、アスール話せ。この者達には我がお前の話したことを伝えよう」

『分かったよ。じゃあ最初は』

 みんなが椅子やベッドに座って、アスールの話を聞きます。

『最初に、これを止める方法があるかもしれないって事からね』
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。

あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」  長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。  だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。  困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。  長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。  それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。  その活躍は、まさに万能!  死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。  一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。  大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。  その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。  かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。 目次 連載中 全21話 2021年2月17日 23:39 更新

【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
 婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!  ――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。 「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」  すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。  婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。  最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ ※2022/05/10  「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過 ※2022/02/14  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2022/02/13  小説家になろう ハイファンタジー日間59位 ※2022/02/12  完結 ※2021/10/18  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2021/10/19  アルファポリス、HOT 4位 ※2021/10/21  小説家になろう ハイファンタジー日間 17位

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

処理中です...