エリアスとドラゴンともふもふは、今日も元気に遊んでいます!?

ありぽん

文字の大きさ
上 下
39 / 72

37お約束、それからドラゴンおじさん行ってらっしゃい!

しおりを挟む
「おじさん、おはなしと、おでかけぇ~?」

「ああ、そうだ。話し合いと、それからすぐ戻ってく来るが、良いか皆仲良く遊んでいるのだぞ。母の言う事を良く聞くのだ。それから我と1つ約束をするぞ。守れたら、後で良いものをやろう」

「良いもの?」

『ぷゆゆゆん?』

『何かなぁ?』 

『ガウガア?』

『うん、楽しい物か、美味しいものが良いね!』

 ドラゴンおじさんはとっても大忙し。さっきまでも忙しかったけど、これからもまだまだ忙しいの。

 ます、これからお話し合い。さっきたくさんお空を飛ぶ魔獣さん達が、たくさん飛んで来たでしょう。今度は飛べない魔獣さん達がいっぱいこの街に来るんだって。その魔獣さん達とお話し合いなんだって。それでもしかしたら、飛べる魔獣さん達みたいに、お城に来るかもしれないの。
 もしお城に入れなかったら、おじさんが街のお隣りに結界を張ってくれて、その結界の方に行くんだって。

 それでそのお話し合いが終わったら、次はどこかにお出かけなんだって。でもすぐに帰って来るって言いました。
 そんなに遠い所に行かないし、おじさんはドラゴンおじさんで、ビュッ!! って飛んで行っちゃうから、すぐに帰って来れるみたいです。おじさんとっても大きくてとっても強いドラゴンだもんね。

 それでおじさんとお約束。おじさんの居ないときに、お外に出て魔獣さんと遊ばない事。もうたくさんの魔獣さんが居るでしょう。これからもっと増えて、僕達と遊びたいって、一緒に居たいって、フラワーバードさんみたいに僕達のお側に来る魔獣さんが居るかもって。

 でも、今はみんなとっても忙しくて、僕達だけで遊びに行っちゃうと、みんなのお邪魔になっちゃうから、おじさんが帰って来て、おじさんが良いよって言うまで、お外には出ない事。
 
 それから、お城まで来た魔獣さん達は、今悪い魔獣さんに追いかけられて、ここに逃げてきたんだって。おじさんの居ないときに、僕達がお外で魔獣さん達と遊んでたら、もし悪い魔獣さん達が来たら、みんなお怪我しちゃうかもしれないの。
 だからおじさんが帰って来るまで、お外に出ちゃダメなんだ。

「わるいまじゅうさん、こわいねぇ」

『プユユユン』

『うん、お怪我やだもんね』

『ガウガウガ』

『ムーちゃん、まだ魔法上手にできないもんね。僕もできないもん』

「だから外に出てはいかんのだ。良いな。この部屋で大人しくしているのだぞ」

 ドラゴンおじさんが窓から出て行こうとします。かあ様がおじさんにお願いしますって。かあ様とっても心配そうなお顔してるの。大丈夫だよかあ様、かあ様は僕がお守りするもん! 
 とう様がいつもにぃにと僕に言ってたもんね。とう様が居ないときはかあ様のことは僕達が守るんだぞって。今とう様は居ないから、僕とにぃにがかあ様のことお守りするよ!

「ここを頼むぞ」

「はい」

 ぴょんって窓からお外に出るドラゴンおじさん。僕達はすぐに窓に駆け寄ります。ラッセルお兄ちゃんが、僕を抱っこしてくれて、ムーちゃんの頭の上にぷるちゃんとウルちゃんが乗っかります。ムーちゃんは、すれすれでお窓からお外見えるの。背伸びしてお目々だけ窓の下の所から出てます。

 僕達が窓に近づいたら、お外がパアァァァって明るくなって、ブワァァァッ!! 大きな大きなドラゴンおじさんが、お空に向って飛んでいきます。

『ガウガァッ!!』

『うん、早く帰ってきてね!』

『ぷゆゆん!!』

『行ってらっしゃいって!』

「ぼくも! いってらっしゃ!!」

 みんなで行ってらっしゃいとバイバイしたら、ドラゴンおじさんが止まって、少しだけ僕達のこと見たあと、バサアァァァ!! 街の壁の入口の方に飛んで行きました。

「さぁ、窓を閉めて、静かにお部屋の中で遊んでましょうね」

 シェーラが窓を閉めます。僕達は僕達が床で遊べるように敷いてある、カーペットの方に行きます。僕達が座ったら、かあ様とシェーラはテーブルの方に行って、2人でお話始めました。
 僕はおもちゃ箱の中をゴソゴソ。フラワーバードさんがなぁにって。

「このはこのなかに、たくさんおもちゃはいってるの!」

『おもちゃ?』

『遊ぶものだよ!』

『僕はいつも木の実を小さい葉っぱにぶつけたり、木に穴開けて模様描いたりしてたよ』

 僕お話聞きながらハッてしました。フラワーバードさん、いつもフラワーバードさんって呼んでたら、何かちょっと大変。フラワーバードさんにお名前考えても良いか聞いてみよう!!

「あのぉ、フラワーバードさん、おなまえながいのたいへん。だから、フラワーバードさんじゃなくて、ぷるちゃんとかウルちゃんとか、ムーちゃんみたいに、おなまえいいですか?」

「あれ? お兄ちゃん、お名前つけて良い?」

「う~ん。確かとう様ダメって言ってた。でも仲良くなったら良いって。魔法使わないで名前考えるのは良かったはず」

「なら大丈夫。エリアスまだ魔法使えないもんね」

 僕がお名前の事言ったら、フラワーバードさん考えるからちょっと待ってって。もしフラワーバードさんが良いよって言ったら、みんなで一緒に考えよう!
しおりを挟む
感想 72

あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
 婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!  ――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。 「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」  すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。  婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。  最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ ※2022/05/10  「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過 ※2022/02/14  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2022/02/13  小説家になろう ハイファンタジー日間59位 ※2022/02/12  完結 ※2021/10/18  エブリスタ、ファンタジー 1位 ※2021/10/19  アルファポリス、HOT 4位 ※2021/10/21  小説家になろう ハイファンタジー日間 17位

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

王女、豹妃を狩る

遠野エン
ファンタジー
ベルハイム王国の王子マルセスは身分の差を超えて農家の娘ガルナと結婚を決意。王家からは驚きと反対の声が上がるが、マルセスはガルナの自由闊達な魅力に惹かれ押し切る。彼女は結婚式で大胆不敵な豹柄のドレスをまとい、周囲をあ然とさせる。 ガルナは王子の妻としての地位を得ると、侍女や家臣たちを手の平で転がすかのように振る舞い始める。王宮に新しい風を吹かせると豪語し、次第に無茶な要求をし出すようになる。 マルセスの妹・フュリア王女はガルナの存在に潜む危険を察知し、独自に調査を開始する。ガルナは常に豹柄の服を身にまとい人々の視線を引きつけ、畏怖の念を込めて“豹妃”というあだ名で囁かれるのだった。

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

簡単に聖女に魅了されるような男は、捨てて差し上げます。~植物魔法でスローライフを満喫する~

Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』
ファンタジー
ifルート投稿中!作品一覧から覗きに来てね♪ 第15回ファンタジー小説大賞 奨励賞&投票4位 ありがとうございます♪ ◇ ◇ ◇  婚約者、護衛騎士・・・周りにいる男性達が聖女に惹かれて行く・・・私よりも聖女が大切ならもう要らない。 【一章】婚約者編 【二章】幼馴染の護衛騎士編 【閑話】お兄様視点 【三章】第二王子殿下編 【閑話】聖女視点(ざまぁ展開) 【四章】森でスローライフ 【閑話】彼らの今 【五章】ヒーロー考え中←決定(ご協力ありがとうございます!)  主人公が新しい生活を始めるのは四章からです。  スローライフな内容がすぐ読みたい人は四章から読むのをおすすめします。  スローライフの相棒は、もふもふ。  各男性陣の視点は、適宜飛ばしてくださいね。  ◇ ◇ ◇ 【あらすじ】  平民の娘が、聖属性魔法に目覚めた。聖女として教会に預けられることになった。  聖女は平民にしては珍しい淡い桃色の瞳と髪をしていた。  主人公のメルティアナは、聖女と友人になる。  そして、聖女の面倒を見ている第二王子殿下と聖女とメルティアナの婚約者であるルシアンと共に、昼食を取る様になる。  良好だった関係は、徐々に崩れていく。  婚約者を蔑ろにする男も、護衛対象より聖女を優先する護衛騎士も要らない。  自分の身は自分で守れるわ。  主人公の伯爵令嬢が、男達に別れを告げて、好きに生きるお話。  ※ちょっと男性陣が可哀想かも  ※設定ふんわり  ※ご都合主義  ※独自設定あり

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。 想像と、違ったんだけど?神様! 寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。 神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗ もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。 とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗ いくぞ、「【【オー❗】】」 誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。 「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。 コメントをくれた方にはお返事します。 こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。 2日に1回更新しています。(予定によって変更あり) 小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。 少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_

処理中です...