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34異変(ヱン様視点)
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僕はずるずる引っ張りながら、窓の所にお椅子を持っていって、そのお椅子に上ってお外を見ました。ムーちゃんも僕のマネしてお椅子引っ張って来て、窓からお外見ます。ぷるちゃんとウルちゃんは僕とムーちゃんの頭の上。
お空はまだたくさんの鳥や魔獣が飛んでます。あっ! あっちで飛んでるのドラゴンおじさんだ!!
ドラゴンおじさんの周りには、ドラゴンさんみたいな魔獣が集まってて、その他にもいろんな魔獣が集まってるみたい。凄いねぇ。魔獣さんたくさん!
僕が窓からお外見てたら、にぃに達も近づいて来て、みんなでお外を眺めます。
「凄いね」
「魔獣たくさん、こんなにたくさん見たの初めてだよ」
にぃに達もたくさん魔獣見たの初めてだって。
みんなでお外見てたら、かあ様が窓から離れなさいって、僕のこと抱っこしちゃいました。
「かあさまぁ、ドラゴンおじさん、なにしにいったのかな?」
『たぶん、僕達が何で飛んできたかお話聞きに行ったの』
フラワーバードさんが、僕達の方に飛んできて、ムーちゃんのお隣りに座りました。
「おはなしぃ?」
『うん、お話』
「ヱン様が戻って来るまで、お部屋の真ん中に居ましょうね。さぁ、あなた達もよ」
かあ様はどんどんお部屋の真ん中に。あ~あ、もっと魔獣さん達見てたかったのに。
*********
我が皆のところに飛んでいけば、ワイバーンの群れが我の前で止まり、そして他のドラゴン種も我の前で止まる。他の鳥たちや、とベル魔獣達は、我らを避けながら、どんどん進んで行った。
「お前達、一体何があったのだ。微かに嫌な気配は感じていたが」
我が声をかけると、ワイバーンの群れの中から、1匹の大きなワイバーンが我の前に出てくる。魔力の量、そして気配からこの大きなワイバーンが、このワイバーンの群れのリーダーだという事がすぐに分かった。
「向こうから気配は感じておりましたが、まさかあなた様がここに居らっしゃるとは」
「我もいろいろあってな。それで何があった。お前達は皆、逃げてきたのだろう? それにこれから地上の魔獣達も、ここを通って逃げるつもりだな」
「実は…」
まさか我が森から離れたことにより、あのバカ共が行動を起こすとは思っていなかった。
我が住んでいた森から1番近い森に、あ奴らは存在していた。オークキングとその仲間、手下達。人の住む場所から離れた森は、我が居た森も、オークキング達が板森も、とても暮らしやすい森だった。
しかし我はだいぶ昔に、今のオークキングが生まれていないころ、オーク達と争ったことがあった。我のクラス森を手に入れようと、オーク達が攻めてきたのだ。
そして我は森の魔獣達を守るために、奴らと戦い、そして森を守り切った。
その時の戦いで、オークはそのほとんどが我に殺され、最終的には最初いたオーク達は、その数を半分以下に減らし、それからは我に、我の森に攻め込んでくることはなかった。
私がムーのために森を離れてからも、エリアスやムーが寝ているときに、ちょくちょく森の様子を見にいっていたのだが、ワイバーン達が言うような、そんな様子は全然見られなかったのだが。
それがなぜ急に? 我に気づかれず攻め込む準備をしたというのか?
「それでもお前達にそれに他の者が集まれば、あ奴らなど簡単に追い返せるだろう」
「規模が、森や人間の街が3つは消えてしまうのでは、というくらい大群なのです!」
「それにオーク達だけではありません!」
もう1匹、今度はアースドラゴンが前に出てくる。まだ若い個体で大きさもそこまで大きくないがが、力はなかなかのものを持っているアースドラゴンだ。
「トロルの群れも、周りを巻き込みながら、こちらへ向って来ているのです!」
「何だと!? 一緒に行動しているのか?」
「いえ、彼らは進みながら、お互いに戦いながら進んできています。戦っているのに、何でもないかのように、前進をやめることはないのです」
どういう事だ? 何故トロルまで? 奴らは我のいた森やオーク達のいた森よりも、離れた森に暮らしていた。そしてその性格は臆病なもので、わざわざ自ら他の森に侵攻してくるなど、絶対になかった。
それがなぜ今?
「それとこれはどちらにも関係しているのですが…」
さらに詳しく聞こうとしたとき、ワイバーン達がやって来た方から、地響きが聞こえてきた。我だから分かる気配と地響きだが、人間達はまだ気づかない距離だ。
先程言った、地上の者達が逃げてくる事で起きている地響き。かなりの数が逃げて来ていた。
これだけの魔獣が集まったなら、そうそうあ奴らには負けないはずだが、それでも逃げてくるという事は、奴らの状態が普通でないという事だ。様子を見に行くべきだな。
そしてもし我の力で解決できるならば、さっさと解決してしまえば良い。だが、何かあった時のため、この者達にも我の手伝いをさせるか。
我はワイバーン達やアースドラゴン、他の魔獣達にこれからの事について話す。地上の者達にも後で話に行こう。魔獣達の逃げてきた方向を考えれば、おそらくあ奴らはこちらへと移動してきているはず。もしもの場合、エリアスとムーを逃がさなければ。
お空はまだたくさんの鳥や魔獣が飛んでます。あっ! あっちで飛んでるのドラゴンおじさんだ!!
ドラゴンおじさんの周りには、ドラゴンさんみたいな魔獣が集まってて、その他にもいろんな魔獣が集まってるみたい。凄いねぇ。魔獣さんたくさん!
僕が窓からお外見てたら、にぃに達も近づいて来て、みんなでお外を眺めます。
「凄いね」
「魔獣たくさん、こんなにたくさん見たの初めてだよ」
にぃに達もたくさん魔獣見たの初めてだって。
みんなでお外見てたら、かあ様が窓から離れなさいって、僕のこと抱っこしちゃいました。
「かあさまぁ、ドラゴンおじさん、なにしにいったのかな?」
『たぶん、僕達が何で飛んできたかお話聞きに行ったの』
フラワーバードさんが、僕達の方に飛んできて、ムーちゃんのお隣りに座りました。
「おはなしぃ?」
『うん、お話』
「ヱン様が戻って来るまで、お部屋の真ん中に居ましょうね。さぁ、あなた達もよ」
かあ様はどんどんお部屋の真ん中に。あ~あ、もっと魔獣さん達見てたかったのに。
*********
我が皆のところに飛んでいけば、ワイバーンの群れが我の前で止まり、そして他のドラゴン種も我の前で止まる。他の鳥たちや、とベル魔獣達は、我らを避けながら、どんどん進んで行った。
「お前達、一体何があったのだ。微かに嫌な気配は感じていたが」
我が声をかけると、ワイバーンの群れの中から、1匹の大きなワイバーンが我の前に出てくる。魔力の量、そして気配からこの大きなワイバーンが、このワイバーンの群れのリーダーだという事がすぐに分かった。
「向こうから気配は感じておりましたが、まさかあなた様がここに居らっしゃるとは」
「我もいろいろあってな。それで何があった。お前達は皆、逃げてきたのだろう? それにこれから地上の魔獣達も、ここを通って逃げるつもりだな」
「実は…」
まさか我が森から離れたことにより、あのバカ共が行動を起こすとは思っていなかった。
我が住んでいた森から1番近い森に、あ奴らは存在していた。オークキングとその仲間、手下達。人の住む場所から離れた森は、我が居た森も、オークキング達が板森も、とても暮らしやすい森だった。
しかし我はだいぶ昔に、今のオークキングが生まれていないころ、オーク達と争ったことがあった。我のクラス森を手に入れようと、オーク達が攻めてきたのだ。
そして我は森の魔獣達を守るために、奴らと戦い、そして森を守り切った。
その時の戦いで、オークはそのほとんどが我に殺され、最終的には最初いたオーク達は、その数を半分以下に減らし、それからは我に、我の森に攻め込んでくることはなかった。
私がムーのために森を離れてからも、エリアスやムーが寝ているときに、ちょくちょく森の様子を見にいっていたのだが、ワイバーン達が言うような、そんな様子は全然見られなかったのだが。
それがなぜ急に? 我に気づかれず攻め込む準備をしたというのか?
「それでもお前達にそれに他の者が集まれば、あ奴らなど簡単に追い返せるだろう」
「規模が、森や人間の街が3つは消えてしまうのでは、というくらい大群なのです!」
「それにオーク達だけではありません!」
もう1匹、今度はアースドラゴンが前に出てくる。まだ若い個体で大きさもそこまで大きくないがが、力はなかなかのものを持っているアースドラゴンだ。
「トロルの群れも、周りを巻き込みながら、こちらへ向って来ているのです!」
「何だと!? 一緒に行動しているのか?」
「いえ、彼らは進みながら、お互いに戦いながら進んできています。戦っているのに、何でもないかのように、前進をやめることはないのです」
どういう事だ? 何故トロルまで? 奴らは我のいた森やオーク達のいた森よりも、離れた森に暮らしていた。そしてその性格は臆病なもので、わざわざ自ら他の森に侵攻してくるなど、絶対になかった。
それがなぜ今?
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