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第77話.嵐の前の静けさ? 攻撃の再開
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『よし、それじゃ、それで行こう。それと今のうちに、結界をもう1度確認だな。何故シードラゴンが引いたのかは分からないが、このまま戻ってこないなんて事はありえないだろうからな』
「そうだな。こちらもしっかりと結界を確認しておこう」
父さん達の話し合いがようやく終わった。後少しだけ休憩できる父さん。最後にお茶を1杯飲んだら、父さんは元の場所へ、指揮をする場所へ戻るって。
父さんはお茶を飲んでいる間、俺と姉さん、そしてモコモコ達と小さいフルフルをずっと抱っこしていたよ。みんなもピタッと父さんにくっついていたし。
実は今、この国を襲っていたシードラゴンが、どこかへ行ってしまっていたんだ。半端者達の攻撃は相変わらず続いているけど。
突然引いたんだよ。それで父さん達によると、今は少し離れた場所で止まっているらしい。おそらく今回のことを指揮している奴が、一旦引引かせたんじゃないかって。自分も一緒に。
敵がここを襲撃して来て、かなりの時間がたっている。が、戦況はほとんど変わる事なく。そのためもしかしたら、今までの作戦を変え、新しい作戦でこちらを襲うために、一旦下がりその作戦を考えているか。
または、これも作戦通りで、次の何かの作戦のために、一旦シードラゴンを下げたか。あるいは何かあっち側で問題が発生して引かなければならない状態になったか。
どちらにしても、このまま引くとは考えられないから。向こうが引いているうちに、こっちも結界を確認したり、今のうちに少しでも戦ってくれている人達を休ませたり、色々しておこうって。
俺としてはそのまま下がってくれて、半端者達もいなくなってくれるのが、1番良いんだけど。まぁ、そう簡単にはいかないよな。
父さんの言っていた通り、絶対に戻ってくるだろう。だって、これだけの大きなことをしているんだ。やっぱりやめたなんて、そんなことは絶対にないだろう?
それにもし、もしもだ。本当に指揮している奴が、攻撃をやめたとしても。半端者達は自分達を追放した国や、ここの国じゃなくて、別の国から追放されたとしても、海に生きる者達に追放されたことには変わりはなく。
父さん達曰く、自分達の自業自得なのに、逆恨みしている奴が多い、って事で。指揮を取っている奴が誰だかは分からないけど。そいつが諦めたとしても、半端者達は残って、攻撃を続けるだろうって。
だから結局のところ、まだまだぜんぜん、安心はできないんだ。
『はぁ。さてと、それじゃあそろそろ私は行こうかな。ケニーシャ、グレンヴィル、それにみんなも。パパはそろそろお仕事に戻らないといけないから、これからもみんなの言うことをよく聞いて、我儘を言わないで、ここで待っているんだぞ』
『うん!! あたししずか!! みんなのいうこときく!! それでおえん!!』
「ちゃあ!!」
みんな大きな返事で返す。その時だった。アトウットさんが母さんが門の所まで戻って来たって、知らせに来てくれて。じゃあ母さんに会ってから行くかって父さんが。父さんは身支度しながら母さんを待った。
俺達はその間も父さんから離れることはなく。だってこれから父さんはまた大変な戦いに向かうんだ。姉さん達もちゃんとそれを分かっているから、少しでも父さんと一緒にいようと思ったんだろう。俺もだ。
そうして少しすると、玄関の方が少しザワザワして。どうやたら母さんが玄関に着いたようだ。姉さんもみんなもニコニコ顔になる。俺もきっとニコニコしていただろう。でも次の瞬間。父さんの大きな声が部屋に響いて。
『まずい!! みんな気をつけろ!! ケニーシャ、グレンヴィル動くな!!』
父さんはそう叫ぶと、そのまま姉さんや俺、みんなの上に覆い被さって。そしてそんな俺達の周りに、白い透明な小さなドームのような物が。
これ、外の結界と同じだよな? そう思った瞬間、ありえないくらいの爆発音に、ありえないくらいの揺れがお屋敷を襲った。
激しい爆発音と揺れに、周りの音がまったく聞こえない。そして俺はといえば、あまりのことに少しの声も出せなくて、ただただ父さんの洋服をつかんでいるしかなかった。
一体何が起きたのか。なかなか止まない爆発音と揺れに、少し不安になり、父さんの洋服を掴んでいない方の手を伸ばして。近くにいたモコモコ達と小さいフルフルをそっと触った。
俺が触ったことに気づいたモコモコ達と小さいフルフルは、出来る限りで体を擦り寄せてくれたり、顔を手に擦り付けてくれたり。みんなだって不安だよな。何でいきなりこんな攻撃が? だってシードラゴンは今、ここにいないんだろう?
もしかして半端者達の攻撃か? いや父さん達はまだまだ半端者達の力は低いと言っていた。強い奴らは、後ろで待機しているって。じゃあ誰の攻撃なんだ?
少ししてようやく、これまでに何回も感じた爆発音と揺れにまでおさまってきた。でもそれも、かなりのものだけど。たださっきのものに比べれば全然だ。
『パパ?』
『ケニーシャ、大丈夫だからな。パパが一緒にいるからな。グレンヴィルも大丈夫だぞ。みんなもな』
揺れの中、父さんが俺達に優しく笑いかけてくれる。いつもの父さんの優しい笑顔。不安な俺達を安心させるためだろう。でもすぐにしっかりした顔になると。
『アトウット! もう少し揺れがおさまったら、周りの確認を!』
『はっ!!』
『ユースタス! 皆を頼む。私は急ぎ行かななければ! シェリアーナもおそらく、ケニーシャ達を確認したら戻るはずだ!』
「任せておけ! それにしてもいきなり移動してきたな」
『ああ。おそらく転移魔法だろう』
『パパ、どうしてこんなに、ばくはつ? ぐらぐら?』
『ちょっとシードラゴンが、強い攻撃をしてきたんだ。だけど結界を張ってあるから安心して良いぞ』
え? シードラゴン?
「そうだな。こちらもしっかりと結界を確認しておこう」
父さん達の話し合いがようやく終わった。後少しだけ休憩できる父さん。最後にお茶を1杯飲んだら、父さんは元の場所へ、指揮をする場所へ戻るって。
父さんはお茶を飲んでいる間、俺と姉さん、そしてモコモコ達と小さいフルフルをずっと抱っこしていたよ。みんなもピタッと父さんにくっついていたし。
実は今、この国を襲っていたシードラゴンが、どこかへ行ってしまっていたんだ。半端者達の攻撃は相変わらず続いているけど。
突然引いたんだよ。それで父さん達によると、今は少し離れた場所で止まっているらしい。おそらく今回のことを指揮している奴が、一旦引引かせたんじゃないかって。自分も一緒に。
敵がここを襲撃して来て、かなりの時間がたっている。が、戦況はほとんど変わる事なく。そのためもしかしたら、今までの作戦を変え、新しい作戦でこちらを襲うために、一旦下がりその作戦を考えているか。
または、これも作戦通りで、次の何かの作戦のために、一旦シードラゴンを下げたか。あるいは何かあっち側で問題が発生して引かなければならない状態になったか。
どちらにしても、このまま引くとは考えられないから。向こうが引いているうちに、こっちも結界を確認したり、今のうちに少しでも戦ってくれている人達を休ませたり、色々しておこうって。
俺としてはそのまま下がってくれて、半端者達もいなくなってくれるのが、1番良いんだけど。まぁ、そう簡単にはいかないよな。
父さんの言っていた通り、絶対に戻ってくるだろう。だって、これだけの大きなことをしているんだ。やっぱりやめたなんて、そんなことは絶対にないだろう?
それにもし、もしもだ。本当に指揮している奴が、攻撃をやめたとしても。半端者達は自分達を追放した国や、ここの国じゃなくて、別の国から追放されたとしても、海に生きる者達に追放されたことには変わりはなく。
父さん達曰く、自分達の自業自得なのに、逆恨みしている奴が多い、って事で。指揮を取っている奴が誰だかは分からないけど。そいつが諦めたとしても、半端者達は残って、攻撃を続けるだろうって。
だから結局のところ、まだまだぜんぜん、安心はできないんだ。
『はぁ。さてと、それじゃあそろそろ私は行こうかな。ケニーシャ、グレンヴィル、それにみんなも。パパはそろそろお仕事に戻らないといけないから、これからもみんなの言うことをよく聞いて、我儘を言わないで、ここで待っているんだぞ』
『うん!! あたししずか!! みんなのいうこときく!! それでおえん!!』
「ちゃあ!!」
みんな大きな返事で返す。その時だった。アトウットさんが母さんが門の所まで戻って来たって、知らせに来てくれて。じゃあ母さんに会ってから行くかって父さんが。父さんは身支度しながら母さんを待った。
俺達はその間も父さんから離れることはなく。だってこれから父さんはまた大変な戦いに向かうんだ。姉さん達もちゃんとそれを分かっているから、少しでも父さんと一緒にいようと思ったんだろう。俺もだ。
そうして少しすると、玄関の方が少しザワザワして。どうやたら母さんが玄関に着いたようだ。姉さんもみんなもニコニコ顔になる。俺もきっとニコニコしていただろう。でも次の瞬間。父さんの大きな声が部屋に響いて。
『まずい!! みんな気をつけろ!! ケニーシャ、グレンヴィル動くな!!』
父さんはそう叫ぶと、そのまま姉さんや俺、みんなの上に覆い被さって。そしてそんな俺達の周りに、白い透明な小さなドームのような物が。
これ、外の結界と同じだよな? そう思った瞬間、ありえないくらいの爆発音に、ありえないくらいの揺れがお屋敷を襲った。
激しい爆発音と揺れに、周りの音がまったく聞こえない。そして俺はといえば、あまりのことに少しの声も出せなくて、ただただ父さんの洋服をつかんでいるしかなかった。
一体何が起きたのか。なかなか止まない爆発音と揺れに、少し不安になり、父さんの洋服を掴んでいない方の手を伸ばして。近くにいたモコモコ達と小さいフルフルをそっと触った。
俺が触ったことに気づいたモコモコ達と小さいフルフルは、出来る限りで体を擦り寄せてくれたり、顔を手に擦り付けてくれたり。みんなだって不安だよな。何でいきなりこんな攻撃が? だってシードラゴンは今、ここにいないんだろう?
もしかして半端者達の攻撃か? いや父さん達はまだまだ半端者達の力は低いと言っていた。強い奴らは、後ろで待機しているって。じゃあ誰の攻撃なんだ?
少ししてようやく、これまでに何回も感じた爆発音と揺れにまでおさまってきた。でもそれも、かなりのものだけど。たださっきのものに比べれば全然だ。
『パパ?』
『ケニーシャ、大丈夫だからな。パパが一緒にいるからな。グレンヴィルも大丈夫だぞ。みんなもな』
揺れの中、父さんが俺達に優しく笑いかけてくれる。いつもの父さんの優しい笑顔。不安な俺達を安心させるためだろう。でもすぐにしっかりした顔になると。
『アトウット! もう少し揺れがおさまったら、周りの確認を!』
『はっ!!』
『ユースタス! 皆を頼む。私は急ぎ行かななければ! シェリアーナもおそらく、ケニーシャ達を確認したら戻るはずだ!』
「任せておけ! それにしてもいきなり移動してきたな」
『ああ。おそらく転移魔法だろう』
『パパ、どうしてこんなに、ばくはつ? ぐらぐら?』
『ちょっとシードラゴンが、強い攻撃をしてきたんだ。だけど結界を張ってあるから安心して良いぞ』
え? シードラゴン?
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