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第67話.予定外の出来事?(ジェフィリオン視点)
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『ザッカリー、聞こえるか?』
『はっ!!』
『次の段階へ入る。他はどうだ?』
『少し予定よりも遅れている箇所が2つほど。ガヴァンの所と、キャロルの所が遅れています』
『ガヴァンの所はそれでも問題ない。あそこは私とデールの次に難しい場所だからな。しかしキャロルの所が遅れているだと?』
私はそれぞれに合った場所を指揮させている。そしてガヴァンに任せた街は、私とデールが攻撃した街の次に、なかなかの力を持っている街だった。そのため本来なら、私やデールやキャロルの次に、力を持っているガヴァンに任せる事に。
ただ他の者達と違うのは、少しこちらの街が、ガヴァンでは少々難しいのではという街で。だがそれでもあの男ならできると考え、1人で指揮を取るように言ってあった。そしてキャロルが早めに仕事を終えた場合は、ガヴァンの方へ行けと。
そのため遅れなければよし、大きな遅れではなく、小さな遅れで止まっているのならば、何も問題はない。
私が気になるのはキャロルの方だ。私やデールの次の強いならば、ガヴァンが指揮をしている街を、本来ならキャロルに指揮させれば良く。そうすればガヴァンの方は、予定通りにことが進んでいたかもしれない。
しかしそれだと、キャロルが自分の本来の力を発揮しない恐れがあったのだ。これはキャロルの戦い方とも関係してくるのだが。
その戦い方というのが、キャロルの趣味からくるもので。私はいまだにキャロルの趣味の良さが分からないが。だがその趣味が、今のキャロルの最大の攻撃力となっている。
そのため、その趣味を最大限に活かせる街へ、キャロルを行かせたのだ。ガヴァンの街では不貞腐れ、サボるだろうと分かっていたからな。
だがそのキャロルの戦況が、あまり良い物ではなかった。ガヴァンの所よりも力が弱いはずの街を、ガヴァンよりも強いキャロルが指揮しているのだ。かなり街の侵略がかなり進んでいても良いはずなのに。
『なぜ遅れているのか分かっているのか?』
『それが少し前から連絡が取れず。今から確認に行くところで』
『なぜ問題が起きた時に、すぐに確認に向かわない?』
『デールに邪魔をされまして』
『デールにはあの者を付けているだろう』
『2人でギリギリだったのです。……奴はイタズラだと』
『指示はどうした?』
『私達の邪魔をしながら指揮をとっておりました』
『……それはこっちで対処しよう。他の問題はないな』
『オズボーン様も問題なく』
『分かった。お前はすぐにキャロルの方を調べ報告しろ。行け!』
『はっ!!』
私は魔法を飛ばし、少し前の方にいた者を吹き飛ばした。それを見て静まり返る周りの者達。デール、もし次におかしな動きをしてみろ、こちらを少しの間シードラゴンに任せ、お前を力尽くで、シードラゴンのように操ってやる。
だが今は、とりあえずキャロルの方を調べなければ。もし何か、予定外の事が起こり。それを解決するのに、キャロルの力でも解決できないようなものならば、それは仕方がない事だ。
また、なんとかその問題を片付け、本来の仕事に戻れるのならば、少しの遅れは問題ない。
が、もしもそうでないのならば。デールではないが、自分の趣味を優先し、予定に遅れをきたしているのならば、その時は。
『ぐがあぁぁぁっ!!』
『ちっ!』
こんな時によくも。私はすぐにシードラゴンの近くまで移動すると、奴に自分の魔力を流す。シードラゴンめ、こんな状況で、私の契約を破棄しようとしてくるとは。あの契約でなければ、今頃奴との契約を解かれているところだった。
『ぐぐぐぐぐっ』
『今すぐにでも、お前の子供を、ここへ連れてきても良いのだぞ』
『………………』
『ふん、お前はこの結界を解くことに集中しろ』
元の位置まで戻り、私はこれから事を考える。今のところ、デールに問題はあるが、キャロルに場所を除いて、予定通りには進んでいる。が、もしもキャロルの所が失敗するような事があれば、予定を変更しなければならない。
大丈夫だと思うが、その時はザッカリーにキャロルの街を指揮させ、私の所から少し人員を回して、遅れた時を戻さなければ。
それにしてもこれは、さすがというべきか。シードラゴンや力は劣るとるとは言え、前線にはかなりの半端者を送ったが、結界に小さなヒビ1つも入らないとは。かなり強い結界を張ったな。今までに見た結界の中で、1番の強さか。
これだけの結界を張れるとは、この国の者達の全員の個々の力がそれだけ強くなったか。それとも力を持っている者が数人生まれたか。分からないが、かなりの強さなのは確かだ。
そしておそらく人間の子供の所にも、かなり力を持った者が、子供の護衛に当たっているはず。その中にはエルフもいるはずだ。
子供は一体、この街のどこに居る? 一般の住民に紛れ込ませているか、それともキュリスの所か。
結界を破壊次第、住民が避難しているだろう箇所と、キュリスの屋敷を同時に攻撃しても良いが。それで子供に何かあってはな。子供の力を使うには、子供を生かしておかなければならない。
おそらく人間の子供は息吹のパルを持っているはず。海の中で人間に持たせない、なんてことはないからだ。ならば、シードラゴンの力で、国の中の海水が入っても問題はないはず。
そして少し怪我をしようとも。それも関係ない。それもこちらへ連れてきたら、力のためにも回復はしてやろう。
『おい、次の者達を行かせろ』
『はっ!!』
最初に攻撃させていた半端者達が、半分以上いなくなり、次の者達を送ったが。そろそろそまた次を送る頃だろう。
∥
∥
∥
『何なのよ…、一体何なのよ!!』
『次、行くぞ』
『はっ!!』
『何だって言うのよ!! この私を誰だと思っているのよ!! 人形になる分際で!!』
『はっ!!』
『次の段階へ入る。他はどうだ?』
『少し予定よりも遅れている箇所が2つほど。ガヴァンの所と、キャロルの所が遅れています』
『ガヴァンの所はそれでも問題ない。あそこは私とデールの次に難しい場所だからな。しかしキャロルの所が遅れているだと?』
私はそれぞれに合った場所を指揮させている。そしてガヴァンに任せた街は、私とデールが攻撃した街の次に、なかなかの力を持っている街だった。そのため本来なら、私やデールやキャロルの次に、力を持っているガヴァンに任せる事に。
ただ他の者達と違うのは、少しこちらの街が、ガヴァンでは少々難しいのではという街で。だがそれでもあの男ならできると考え、1人で指揮を取るように言ってあった。そしてキャロルが早めに仕事を終えた場合は、ガヴァンの方へ行けと。
そのため遅れなければよし、大きな遅れではなく、小さな遅れで止まっているのならば、何も問題はない。
私が気になるのはキャロルの方だ。私やデールの次の強いならば、ガヴァンが指揮をしている街を、本来ならキャロルに指揮させれば良く。そうすればガヴァンの方は、予定通りにことが進んでいたかもしれない。
しかしそれだと、キャロルが自分の本来の力を発揮しない恐れがあったのだ。これはキャロルの戦い方とも関係してくるのだが。
その戦い方というのが、キャロルの趣味からくるもので。私はいまだにキャロルの趣味の良さが分からないが。だがその趣味が、今のキャロルの最大の攻撃力となっている。
そのため、その趣味を最大限に活かせる街へ、キャロルを行かせたのだ。ガヴァンの街では不貞腐れ、サボるだろうと分かっていたからな。
だがそのキャロルの戦況が、あまり良い物ではなかった。ガヴァンの所よりも力が弱いはずの街を、ガヴァンよりも強いキャロルが指揮しているのだ。かなり街の侵略がかなり進んでいても良いはずなのに。
『なぜ遅れているのか分かっているのか?』
『それが少し前から連絡が取れず。今から確認に行くところで』
『なぜ問題が起きた時に、すぐに確認に向かわない?』
『デールに邪魔をされまして』
『デールにはあの者を付けているだろう』
『2人でギリギリだったのです。……奴はイタズラだと』
『指示はどうした?』
『私達の邪魔をしながら指揮をとっておりました』
『……それはこっちで対処しよう。他の問題はないな』
『オズボーン様も問題なく』
『分かった。お前はすぐにキャロルの方を調べ報告しろ。行け!』
『はっ!!』
私は魔法を飛ばし、少し前の方にいた者を吹き飛ばした。それを見て静まり返る周りの者達。デール、もし次におかしな動きをしてみろ、こちらを少しの間シードラゴンに任せ、お前を力尽くで、シードラゴンのように操ってやる。
だが今は、とりあえずキャロルの方を調べなければ。もし何か、予定外の事が起こり。それを解決するのに、キャロルの力でも解決できないようなものならば、それは仕方がない事だ。
また、なんとかその問題を片付け、本来の仕事に戻れるのならば、少しの遅れは問題ない。
が、もしもそうでないのならば。デールではないが、自分の趣味を優先し、予定に遅れをきたしているのならば、その時は。
『ぐがあぁぁぁっ!!』
『ちっ!』
こんな時によくも。私はすぐにシードラゴンの近くまで移動すると、奴に自分の魔力を流す。シードラゴンめ、こんな状況で、私の契約を破棄しようとしてくるとは。あの契約でなければ、今頃奴との契約を解かれているところだった。
『ぐぐぐぐぐっ』
『今すぐにでも、お前の子供を、ここへ連れてきても良いのだぞ』
『………………』
『ふん、お前はこの結界を解くことに集中しろ』
元の位置まで戻り、私はこれから事を考える。今のところ、デールに問題はあるが、キャロルに場所を除いて、予定通りには進んでいる。が、もしもキャロルの所が失敗するような事があれば、予定を変更しなければならない。
大丈夫だと思うが、その時はザッカリーにキャロルの街を指揮させ、私の所から少し人員を回して、遅れた時を戻さなければ。
それにしてもこれは、さすがというべきか。シードラゴンや力は劣るとるとは言え、前線にはかなりの半端者を送ったが、結界に小さなヒビ1つも入らないとは。かなり強い結界を張ったな。今までに見た結界の中で、1番の強さか。
これだけの結界を張れるとは、この国の者達の全員の個々の力がそれだけ強くなったか。それとも力を持っている者が数人生まれたか。分からないが、かなりの強さなのは確かだ。
そしておそらく人間の子供の所にも、かなり力を持った者が、子供の護衛に当たっているはず。その中にはエルフもいるはずだ。
子供は一体、この街のどこに居る? 一般の住民に紛れ込ませているか、それともキュリスの所か。
結界を破壊次第、住民が避難しているだろう箇所と、キュリスの屋敷を同時に攻撃しても良いが。それで子供に何かあってはな。子供の力を使うには、子供を生かしておかなければならない。
おそらく人間の子供は息吹のパルを持っているはず。海の中で人間に持たせない、なんてことはないからだ。ならば、シードラゴンの力で、国の中の海水が入っても問題はないはず。
そして少し怪我をしようとも。それも関係ない。それもこちらへ連れてきたら、力のためにも回復はしてやろう。
『おい、次の者達を行かせろ』
『はっ!!』
最初に攻撃させていた半端者達が、半分以上いなくなり、次の者達を送ったが。そろそろそまた次を送る頃だろう。
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『何なのよ…、一体何なのよ!!』
『次、行くぞ』
『はっ!!』
『何だって言うのよ!! この私を誰だと思っているのよ!! 人形になる分際で!!』
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