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240 エルフの里の楽しい事と不思議な事

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『カナデ、ご飯美味しいね!!』

「うん!!」

『アルフォンスさんのごはんも、とってもおいしかったなの!!』

「うん!!」

『ブブブブブ!!』

『ピピピピピ!!』

『どっちのご飯も美味しいと。それからどんどん食べられちゃうと、言っているぞ』

 僕達は今、エルフの里で、とっても美味しいご飯を食べています。

 僕達がエルフの里の近くに着いて、それからエルフの人達が迎えにきてくれて。その後すぐに移動した僕達。その後は不思議なことと、楽しいことがいっぱいありました。
 まず最初に、エンシェントドラゴンおじさんの、もっと楽しい事をしてやるって言ったやつ。あれをしてもらいました。

 ほら印ね、あれを付けてもらったんだよ。別にエルフの里に入るには関係ないけど、気持ち的にって事で。草? 花? の魔法で、僕達の頭に可愛い花の飾りをつけてくれたんだ。もちろん小さい虫さん達もね。

 この花飾りがついている僕達は、エルフの里に入れる小さい子達って。他のエルフにも分かりやすいだろうって。僕達が可愛い花飾りにみんなでニコニコ。みんなでエンシェントドラゴンおじさんにお礼を言いました。

 そうしてみんなでエルフの里に入る結界前までくると、最初に何人かのエルフの人達が、木と木の間を入って行ったんだけど。
 僕達は後ろの方に並んで歩いていたから、その時は前の方が良く見えなくて分からなくて。だんだんと進んでいく列。途中でフィルがこっちから入れば良いなのって、横の方から向こうへ行こうとしたんだ。

 そうしたらすぐにアルフォンスさんに止められて、そこから入るとエルフの里に入れないって注意されました。
 それでねクルクルが、どこからでも入れない? って聞いたら。エルフの里に敵が入ってこれないように、エルフの里の周りには、色々な魔法をかけてあるって教えてもらいました。

 その中には、入口に関しての魔法もあったんだけど。エルフの里に入れる出入り口は、1箇所しかないんだって。しかもその入り口が毎回変わるの。
 1時間前までは、あっちにあった出入り口が、今度はこっちのあったり。かと思えば、今変わったばかりの出入り口が、数分もすれば、さっさと別の場所へ移動して。

 そんなに入り口が変わったら大変じゃない? それにこれで敵がエルフの里に入れなくても、エルフさん達も入れないんじゃないか? うん、普通ならそう思うよね。
 でもこれも問題ないしで、エルフさん達にはこの入り口が分かるようになっているから、問題はないんだって。

 試しにって、フィルが入ろうとした場所から、向こうへ行ってみる事に。そうして木と木の間を通れば、何故か僕達の前には止まって待っていたエンシェントドラゴンおじさんが。
 ちゃんと横にずれずに、ただまっすぐに進んだだけなんだよ? なのに僕達は元の場所に戻っちゃったんだ。

 これが魔法だったの。里には入れないし、元の場所に戻っちゃうね。後は里から離れちゃう魔法とか、弾かれる魔法とか。色々だよ。
 もちろん出入り口以外にも魔法はかけられていて、アルフォンスさんでも分からないほど、たくさんの魔法がかけれれているみたい。

 アルフォンスさん達が言った道以外は使わない事。それを僕達はアルフォンスさんとお約束しました。うん、危ないもんね。せっかくエルフの里まで着いたのに、変なところに飛ばされちゃったら大変。僕達は元の位置にもどって、里の中に入る順番を待ちました。
 
 そうしていよいよ僕達の番。木と木の間を通ると、シュンッて感じがして、次の瞬間には、とっても素敵な光景が広がっていたよ。

 とっても大きな木がたくさん生えていて、ほとんどの木に、ログハウスみたいな家が、何軒も建っていてね。そんな家から出てきたエルフさんが、シュッ!!と、隣の木へ移動しているんだ。
 それから木の上だけじゃなくて、地面にも家があって。とっても素敵な木の家が、綺麗に並んで建っていました。
 
 その家と家の間には、花がいっぱい植っていて、シンプルなお家なんだけど、その間のたくさんの花のおかげで、とっても明るく、さらに里の中が綺麗に見えました。

 後、入ってすぐの所に、とっても広い畑があって。とっても広い畑に見たことのない野菜? 知らない果物? とお野菜がいっぱいできていました。他にも広い畑がいっぱいあるらしいよ。

 それからエルフの里は自然でいっぱいだからか、虫や小鳥達、魔獣達がいっぱいてね。今いる子達は、害のない子達ばかりだから、特別にエルフの里に入れるように、これまた特別な魔法をかけてもらっているみたいです。
 エルフの里が気に入った子達は、そのままエルフの里に居着く場合も。みんながゆっくりできるように、色々な物が用意されているんだ。巣箱とか、寝床とか、休憩する場所ね。
 
 これには虫達や小鳥が大興奮。それぞれ気になる所へ行こうとしちゃって、またまたアルフォンスさんに注意されてたよ。でもどうしても色々見たいみんな、僕もだけど。ご飯が終わったら、次の場所へ移動する準備が終わるまで、里を案内してもられる事になりました。

 それで今みんなでご飯を食べている所です。とっても美味しいご飯。野菜と果物は、全部この里で作った物で、お肉や魚は、森の生態系を崩さないように、そしてちゃんと自然にお礼をしながら狩ってきた物だって。今回は珍しい魔獣が狩れたなってアルフォンスさんが言っていました。

 そんなエルフさんのご飯、本当にとっても美味しくて。エルフさんはみんな料理が上手なのかな? アルフォンスさんのご飯もとっても美味しかったし、今回はちょうどエルフの料理担当の人がいなくて、狩に行った人がそのまま料理を作ったらしいんだけど。

 担当の人じゃなくても、こんなに美味しいご飯を作れるんだよ。だからみんな上手なのかなって思ったんだ。

「ご飯はまだいっぱいあるからな。慌てずにたくさん食べると良い」

『そっちの魚食べたい!!』

『ステーキたべたいなの!!』

『ブブブブブ!!』

『ピピピピピ!!』

 今のはスープと野菜炒めが食べたいって言ったって。僕達はお腹がパンパンになるまで、いっぱいご飯を食べました。こんなに楽しい、ゆっくりのご飯は久しぶりで、とっても楽しかったです。
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