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236 仕事はできるけど、距離を置かれたティファーさん
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カーライルさんがティファーさんから受け取った物。それは小さい水槽みたいな物だったよ。とっても綺麗な入れ物で、透明だからどこからでも中身が見られて、僕とフィルとクルクル、それから虫さんと小鳥さん達が、その周りに集まって入れ物の中を見ました。
そうしたらそこには、池で泳いでいた可愛い魚さん、色違い全種類と、カエが入っていたんだ。何で同じカエだって分かるかっていうと。さっきのカエには特徴が。頭の所と、体の右側に白い模様が入っていて。その模様が星みたいだったの。
完璧な星じゃなくて、丸っこい星に見えるって感じの模様。だからさっき池で会った、カエだって分かったんだ。
「おしゃかにゃしゃん!!」
『みんなちがういろ、みんないるなの!!』
『カエも入ってる!!』
『ぴぴぴぴぴ!!』
『ブブブブブ!!』
『『小さい池に入ってる!!』『どうしてみんなここにいられるの!!』と言っているぞ』
ああ。確かのこのサイズは小さい池に入っているって感じだし。池にいるはずの魚達が、池じゃない所にいれば、どうして普通にしていられるのか。水槽を見たことがないなら、そういう感想になるかも。
もし最初から僕がこの世界で暮らしていれば、そして水槽を知らなかったら、きっとみんなみたいに驚いていただろうし。
でも、みんなじゃないけど、この魚とカエが入っている、水槽みたいな物。どうやって作ったんだろう。ティファーさんがどこかに持ってた? 僕達みたいに不思議な何でも入っちゃう鞄を持っていて、それでそれに魚とカエを入れたとか?
それにしたって、水槽は何からできているのかって話で。いや、なんかさ。この透明な物、ガラスって感じがしないんだよね。確かにこの世界にはガラスみたいな物があって、窓や家具に使われているけど。
「ふふ。この入れ物は、私が今魔法で作ったのよ」
『まほう、なの?』
『透明魔法?』
「透明魔法というか、水の魔法と風の魔法、それからちょっと特別な砂を使って、作ったのよ」
『まほう、いっぱいなの』
『水の透明?』
「ふふ、砂も透明なのよ」
たくさんの魔法を使って、透明な入れ物を作ったって聞いて、凄いなぁって思ったけど。砂が透明って何だろうね? また疑問ができちゃったよ。
「でもこれを説明すると長くなっちゃうから、今度会った時にお話ししてあげるわね。それでね、魚とカエのは、一応別の場所へ連れていっても良いか聞いたわ。そうしたらそこに入っている魚とカエは、カナデ達と一緒に言っても良いって言ってくれたの。だからその入れ物に入れたのよ」
いつも間にお魚さんと小鳥さん達とそんな話しを? というか話せるの?
「だから一緒に帰って。全てが終わったら、あなた達が言っていた通り、ゆっくりまったり、ゴロゴロすると良いわ」
「カナデ、フィル、クルクル良かったな」
そうだ。色々と疑問は残っちゃったけど、でも先にティファーさんにお礼を言わなくちゃ。それから魚さんとカエにも。ついて来てくれてありがとうって。
「ありがちょ!!」
『ありがとうなの!!』
『ありがとう!!』
「ふふ、どういたしまして」
『よし、では行くぞ!』
エンシェントドラゴンおじさんがバサバサ羽を動かして、最初に少しだけ地面から浮きました。
「では、ルシリオ、ティファー、私が言った通りに」
「はっ!!」
「任せてちょうだい!!」
ルシリオさんとティファーさんがしっかりと立って、アルフォンスさんに返事をします。そしてまたまたエンシェントドラゴンおじさんがもう少し高く浮かんだ時でした。いきなりティファーさんの大きな叫び声というのか、悲痛な声が聞こえて来て。
「ああ、ちょっと待って! やっぱり1度、ギュッとさせてぇ!!」
「エンドラ様! アルフォンス様! 早く行ってください!!」
僕達の方を見て、ニヤニヤしながら涎を垂らしそうな、いや垂らしてる? そんな感じのティファーさんを、ルシリアさんが一生懸命のおさえていて。早く行ってくださいって、何回も叫んでいました。
『……あれは何だ?』
『……気にするな。さぁ、早く行こう』
『あ、ああ』
エンシェントドラゴンおじさんがちょっと引いていたよ。アルフォンスさんはスンって感じの表情をしていて。
ティファーさん、きっと今のがなかったら、誰よりも早く移動して、どんな情報も伝えたり、返事を持って帰ってきたり、とっても凄い人なんだろうけど。今のティファーさんを見ちゃったらね。今のティファーさんは残念ティファーさん……。
『よし、一気に飛ぶぞ!!』
ブワッ!! とエンシェントドラゴンおじさんが空へと舞い上がりました。それと同時に聞こえて来たティファーさんの、待ってぇぇぇ~っていう叫び声。ティファーさん、水槽ありがとう。でも今度会う時は。そのテンションはやめてね。
『おさかなさんと、カエ、いれるいれものくれてた。だからティファーさんはすきなの。でも、いまのティファーさんは、あんまりなの』
『うん、あんまり近寄っちゃダメ』
『ピピピピピ』
『ブブブブブ』
あれ? エンシェントドラゴンおじさん、いつもはすぐにみんなが何を話したか教えてくれるのに。今はすぐに教えてくれません。
「おじしゃん、なんちぇ、いっちゃの?」
『あ~、『1人の中に、2人入っていて、片方のエルフがおかしい?』と。それから『もし1人なのに、あんなに違うエルフなら、やっぱりおかしい。様子を見た方が良い』とな。あの洞窟の周りで暮らしている者達は、街で暮らしている者達よりも、警戒心が強いからな。危険だと判断したんだろう』
「警戒されるたには自業自得だ」
ああ、なるほど。警戒されたのね。せっかく素敵なプレゼントをくれたり、さっき言ったように、仕事はできる人なのに。本当に残念だよね。
その後僕を除いた、フィルとクルクル、そして虫達と小鳥達は、今後ティファーさんが会いに来た時にどうするか話し合っていました。
そうしたらそこには、池で泳いでいた可愛い魚さん、色違い全種類と、カエが入っていたんだ。何で同じカエだって分かるかっていうと。さっきのカエには特徴が。頭の所と、体の右側に白い模様が入っていて。その模様が星みたいだったの。
完璧な星じゃなくて、丸っこい星に見えるって感じの模様。だからさっき池で会った、カエだって分かったんだ。
「おしゃかにゃしゃん!!」
『みんなちがういろ、みんないるなの!!』
『カエも入ってる!!』
『ぴぴぴぴぴ!!』
『ブブブブブ!!』
『『小さい池に入ってる!!』『どうしてみんなここにいられるの!!』と言っているぞ』
ああ。確かのこのサイズは小さい池に入っているって感じだし。池にいるはずの魚達が、池じゃない所にいれば、どうして普通にしていられるのか。水槽を見たことがないなら、そういう感想になるかも。
もし最初から僕がこの世界で暮らしていれば、そして水槽を知らなかったら、きっとみんなみたいに驚いていただろうし。
でも、みんなじゃないけど、この魚とカエが入っている、水槽みたいな物。どうやって作ったんだろう。ティファーさんがどこかに持ってた? 僕達みたいに不思議な何でも入っちゃう鞄を持っていて、それでそれに魚とカエを入れたとか?
それにしたって、水槽は何からできているのかって話で。いや、なんかさ。この透明な物、ガラスって感じがしないんだよね。確かにこの世界にはガラスみたいな物があって、窓や家具に使われているけど。
「ふふ。この入れ物は、私が今魔法で作ったのよ」
『まほう、なの?』
『透明魔法?』
「透明魔法というか、水の魔法と風の魔法、それからちょっと特別な砂を使って、作ったのよ」
『まほう、いっぱいなの』
『水の透明?』
「ふふ、砂も透明なのよ」
たくさんの魔法を使って、透明な入れ物を作ったって聞いて、凄いなぁって思ったけど。砂が透明って何だろうね? また疑問ができちゃったよ。
「でもこれを説明すると長くなっちゃうから、今度会った時にお話ししてあげるわね。それでね、魚とカエのは、一応別の場所へ連れていっても良いか聞いたわ。そうしたらそこに入っている魚とカエは、カナデ達と一緒に言っても良いって言ってくれたの。だからその入れ物に入れたのよ」
いつも間にお魚さんと小鳥さん達とそんな話しを? というか話せるの?
「だから一緒に帰って。全てが終わったら、あなた達が言っていた通り、ゆっくりまったり、ゴロゴロすると良いわ」
「カナデ、フィル、クルクル良かったな」
そうだ。色々と疑問は残っちゃったけど、でも先にティファーさんにお礼を言わなくちゃ。それから魚さんとカエにも。ついて来てくれてありがとうって。
「ありがちょ!!」
『ありがとうなの!!』
『ありがとう!!』
「ふふ、どういたしまして」
『よし、では行くぞ!』
エンシェントドラゴンおじさんがバサバサ羽を動かして、最初に少しだけ地面から浮きました。
「では、ルシリオ、ティファー、私が言った通りに」
「はっ!!」
「任せてちょうだい!!」
ルシリオさんとティファーさんがしっかりと立って、アルフォンスさんに返事をします。そしてまたまたエンシェントドラゴンおじさんがもう少し高く浮かんだ時でした。いきなりティファーさんの大きな叫び声というのか、悲痛な声が聞こえて来て。
「ああ、ちょっと待って! やっぱり1度、ギュッとさせてぇ!!」
「エンドラ様! アルフォンス様! 早く行ってください!!」
僕達の方を見て、ニヤニヤしながら涎を垂らしそうな、いや垂らしてる? そんな感じのティファーさんを、ルシリアさんが一生懸命のおさえていて。早く行ってくださいって、何回も叫んでいました。
『……あれは何だ?』
『……気にするな。さぁ、早く行こう』
『あ、ああ』
エンシェントドラゴンおじさんがちょっと引いていたよ。アルフォンスさんはスンって感じの表情をしていて。
ティファーさん、きっと今のがなかったら、誰よりも早く移動して、どんな情報も伝えたり、返事を持って帰ってきたり、とっても凄い人なんだろうけど。今のティファーさんを見ちゃったらね。今のティファーさんは残念ティファーさん……。
『よし、一気に飛ぶぞ!!』
ブワッ!! とエンシェントドラゴンおじさんが空へと舞い上がりました。それと同時に聞こえて来たティファーさんの、待ってぇぇぇ~っていう叫び声。ティファーさん、水槽ありがとう。でも今度会う時は。そのテンションはやめてね。
『おさかなさんと、カエ、いれるいれものくれてた。だからティファーさんはすきなの。でも、いまのティファーさんは、あんまりなの』
『うん、あんまり近寄っちゃダメ』
『ピピピピピ』
『ブブブブブ』
あれ? エンシェントドラゴンおじさん、いつもはすぐにみんなが何を話したか教えてくれるのに。今はすぐに教えてくれません。
「おじしゃん、なんちぇ、いっちゃの?」
『あ~、『1人の中に、2人入っていて、片方のエルフがおかしい?』と。それから『もし1人なのに、あんなに違うエルフなら、やっぱりおかしい。様子を見た方が良い』とな。あの洞窟の周りで暮らしている者達は、街で暮らしている者達よりも、警戒心が強いからな。危険だと判断したんだろう』
「警戒されるたには自業自得だ」
ああ、なるほど。警戒されたのね。せっかく素敵なプレゼントをくれたり、さっき言ったように、仕事はできる人なのに。本当に残念だよね。
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