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226.時間切れ? 後少しなのに!!
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「塞いでいる岩を片付けろ!! 私は何かあった時のために結界を張ることに専念する!!』
「はっ!!」
アルフォンスさんがカーライルさんに、さっきおじさんが奴隷契約の魔法が発動した時に、苦しんで暴れて、出入り口に向かう道を塞いじゃった岩を片付けろって。
確かに片付けるのは大事だけど、でも今は、後少しであの1番太い鎖を切ることができそうなんだから、早くみんなで戻って鎖を攻撃しようよ。
と考えていた僕。でも違うことも考えていて。たぶんだけど、僕達が間に合わなかった。そんなことを考えたくはなかったけど。
でもエンシェントドラゴンおじさんの様子も、アルフォンスさん達の様子も、そしてエンシェントドラゴンおじさんの下で今までで1番光っている魔法陣も、それを表している感じが…。
フィル達の方を見たら、フィル達も何かを感じているのか黙ったまま、とっても心配そうに、でも寂しそうに、エンシェントドラゴンおじさんを見ていました。
確かにもうダメだと思ったら逃げるってみんなで約束したよ。でもカーライルさんが入り口を開けている時間だけでも。鎖を攻撃できない? 後数回叩いたら切れるかもしれないよ。だってあんなにヒビが入っているんだもん。
じっと悲しそうにエンシェントドラゴンおじさんを見ているアルフォンスさんに、僕は声をかけました。それで鎖にことを言ったんだけど。
「カナデ、もう無理だ。確かにカーライルが入り口を開けている時間は攻撃できるかもしれない。だが、あれはいつ発動しても良いほどに、魔力が膨れ上がってしまった。あの魔法陣に足を踏み入れた瞬間、魔法陣が発動する可能性もあるのだ」
「でも…」
「今は少しでも離れ、いつでも逃げられるようにしておかなければ。カナデもう無理なのだ」
アルフォンスさんの言葉に、僕達は下を向きました。あれだけ頑張ったのに。後あの1番太い鎖だけなのに。もう少しなんだよ? コースタスク、もう少し待ってくれないかな? 後5分でも良いからさ。
『ふっ、カナデ、フィル、クルクル、下を向くな』
エンシェントドラゴンおじさんが話しかけてきて、バッ!! っと顔を上げる僕達。エンシェントドラゴンおじさんは、なんか今までで1番スッキリした顔で笑っていました。何でこんな状況で、そんなに笑っていられるの? もうすぐコースタスクの所に、強制的に戻されちゃうんだよ。
「おじしゃん、いちゃう」
『わるいやつのとこ、もどっちゃうなの』
『戻ったら、もっとお仕置きされちゃう』
『ふっ、心配してくれるのは嬉しいが、お前達が思っているよりも、我なら大丈夫だ。お前達が鎖を切ってくれたからな。この感じ、もしかしたら我が思っているよりも早く、コースタスクの奴隷契約を解除できるかもしれん』
え? どういうこと? だってエンシェントドラゴンおじさんの奴隷契約は、コースタスクがかなり強い奴隷契約をしたから、そう簡単に契約破棄できないんでしょう?
「エンドラ、どういうことだ?」
アルフォンさんもおかしいと思ったみたい。変な顔をしながらエンシェントドラゴンおじさんに聞きました。
『いや、気を失う前は、相変わらず奴の、コースタスクの力を強く感じていたのだが、。皆が鎖を切るにつれて、そのコースタスクの力が弱まってきた気がするのだ。今ではかなり奴の力が薄れている』
エンシェントドラゴンおじさんの話によると、このままコースタスクの力が弱まったままなら、エンシェントドラゴンおじさんの魔力がもっと、昔くらいまで回復すれば。もしかしたらエンシェントドラゴンおじさん自ら、無理やり契約解除ができるかもしれないって。
でもまたコースタスクが、契約をしなおしちゃったら? って聞く僕。それも少しなら時間があるみたいなんだ。とっても難しい奴隷契約だからね、コースタスクもそう簡単にひょいひょいと契約し直しはできないだろうって。
本当? もしかしたらなんでしょう? なら今、なんとか鎖を切れない?
『カナデ、大丈夫だ。お前達を無理やりここへつれてきてしまい申し訳ないが、どうか今は無事に逃げてくれ。我は我でできることをやってみる。皆泣くな、我は諦めん』
僕もフィルもクルクルも、いつの間にか泣いちゃっていたよ。エンシェントドラゴンおじさんは大丈夫だって言っているけど。でもまだ鎖は体に食い込んでいて、とっても痛そうで。
本当に後少しだったのに、それができなくて、悔しくて悲しくて、いつの間にか勝手に涙が。フォルとクルクルもそうなんじゃないかな。
『お前達が諦めずに我を助けようとしてくれたように、我も諦めん。この奴隷契約を解除し、自由を手に入れる。もしできるならばコースタスクを消すことも。だからカナデ達も今はここから逃げることだけ考えるのだ』
僕達を見てくるエンシェントドラゴンおじさん。その目はとってもしっかりしています。その時クルクルが。
『クルクル、おじさん信じる。信じて待つ。それにアルフォンスさんが奴隷契約消す方法考えるって。それも信じる。だから今は待つ』
そう言いました。そしてすぐにフィルが。
『ボクもしんじるなの!! おじさんつよい、だからわるいひとやっつけて、けいやくもけしちゃうなの!! だからまってるなの!!』
2匹は目を擦って、しっかりとエンシェントドラゴンおじさんを見たよ。うん、そうだよね! 僕達がメソメソしてちゃダメだよね。僕も急いで涙を拭いて頷きました。
『よし、その調子だ。お前達は元気でいなければな』
「アルフォンス様、もうすぐ開きます。用意を」
みんなが頷き合った時、カーライルさんがそう言ってきて。後ろを見たら岩の壁に穴が空いていました。そしてそれを確認したのとほぼ同時に、エンシェントドラゴンおじさんの方から、黒い光を感じたんだ。
「はっ!!」
アルフォンスさんがカーライルさんに、さっきおじさんが奴隷契約の魔法が発動した時に、苦しんで暴れて、出入り口に向かう道を塞いじゃった岩を片付けろって。
確かに片付けるのは大事だけど、でも今は、後少しであの1番太い鎖を切ることができそうなんだから、早くみんなで戻って鎖を攻撃しようよ。
と考えていた僕。でも違うことも考えていて。たぶんだけど、僕達が間に合わなかった。そんなことを考えたくはなかったけど。
でもエンシェントドラゴンおじさんの様子も、アルフォンスさん達の様子も、そしてエンシェントドラゴンおじさんの下で今までで1番光っている魔法陣も、それを表している感じが…。
フィル達の方を見たら、フィル達も何かを感じているのか黙ったまま、とっても心配そうに、でも寂しそうに、エンシェントドラゴンおじさんを見ていました。
確かにもうダメだと思ったら逃げるってみんなで約束したよ。でもカーライルさんが入り口を開けている時間だけでも。鎖を攻撃できない? 後数回叩いたら切れるかもしれないよ。だってあんなにヒビが入っているんだもん。
じっと悲しそうにエンシェントドラゴンおじさんを見ているアルフォンスさんに、僕は声をかけました。それで鎖にことを言ったんだけど。
「カナデ、もう無理だ。確かにカーライルが入り口を開けている時間は攻撃できるかもしれない。だが、あれはいつ発動しても良いほどに、魔力が膨れ上がってしまった。あの魔法陣に足を踏み入れた瞬間、魔法陣が発動する可能性もあるのだ」
「でも…」
「今は少しでも離れ、いつでも逃げられるようにしておかなければ。カナデもう無理なのだ」
アルフォンスさんの言葉に、僕達は下を向きました。あれだけ頑張ったのに。後あの1番太い鎖だけなのに。もう少しなんだよ? コースタスク、もう少し待ってくれないかな? 後5分でも良いからさ。
『ふっ、カナデ、フィル、クルクル、下を向くな』
エンシェントドラゴンおじさんが話しかけてきて、バッ!! っと顔を上げる僕達。エンシェントドラゴンおじさんは、なんか今までで1番スッキリした顔で笑っていました。何でこんな状況で、そんなに笑っていられるの? もうすぐコースタスクの所に、強制的に戻されちゃうんだよ。
「おじしゃん、いちゃう」
『わるいやつのとこ、もどっちゃうなの』
『戻ったら、もっとお仕置きされちゃう』
『ふっ、心配してくれるのは嬉しいが、お前達が思っているよりも、我なら大丈夫だ。お前達が鎖を切ってくれたからな。この感じ、もしかしたら我が思っているよりも早く、コースタスクの奴隷契約を解除できるかもしれん』
え? どういうこと? だってエンシェントドラゴンおじさんの奴隷契約は、コースタスクがかなり強い奴隷契約をしたから、そう簡単に契約破棄できないんでしょう?
「エンドラ、どういうことだ?」
アルフォンさんもおかしいと思ったみたい。変な顔をしながらエンシェントドラゴンおじさんに聞きました。
『いや、気を失う前は、相変わらず奴の、コースタスクの力を強く感じていたのだが、。皆が鎖を切るにつれて、そのコースタスクの力が弱まってきた気がするのだ。今ではかなり奴の力が薄れている』
エンシェントドラゴンおじさんの話によると、このままコースタスクの力が弱まったままなら、エンシェントドラゴンおじさんの魔力がもっと、昔くらいまで回復すれば。もしかしたらエンシェントドラゴンおじさん自ら、無理やり契約解除ができるかもしれないって。
でもまたコースタスクが、契約をしなおしちゃったら? って聞く僕。それも少しなら時間があるみたいなんだ。とっても難しい奴隷契約だからね、コースタスクもそう簡単にひょいひょいと契約し直しはできないだろうって。
本当? もしかしたらなんでしょう? なら今、なんとか鎖を切れない?
『カナデ、大丈夫だ。お前達を無理やりここへつれてきてしまい申し訳ないが、どうか今は無事に逃げてくれ。我は我でできることをやってみる。皆泣くな、我は諦めん』
僕もフィルもクルクルも、いつの間にか泣いちゃっていたよ。エンシェントドラゴンおじさんは大丈夫だって言っているけど。でもまだ鎖は体に食い込んでいて、とっても痛そうで。
本当に後少しだったのに、それができなくて、悔しくて悲しくて、いつの間にか勝手に涙が。フォルとクルクルもそうなんじゃないかな。
『お前達が諦めずに我を助けようとしてくれたように、我も諦めん。この奴隷契約を解除し、自由を手に入れる。もしできるならばコースタスクを消すことも。だからカナデ達も今はここから逃げることだけ考えるのだ』
僕達を見てくるエンシェントドラゴンおじさん。その目はとってもしっかりしています。その時クルクルが。
『クルクル、おじさん信じる。信じて待つ。それにアルフォンスさんが奴隷契約消す方法考えるって。それも信じる。だから今は待つ』
そう言いました。そしてすぐにフィルが。
『ボクもしんじるなの!! おじさんつよい、だからわるいひとやっつけて、けいやくもけしちゃうなの!! だからまってるなの!!』
2匹は目を擦って、しっかりとエンシェントドラゴンおじさんを見たよ。うん、そうだよね! 僕達がメソメソしてちゃダメだよね。僕も急いで涙を拭いて頷きました。
『よし、その調子だ。お前達は元気でいなければな』
「アルフォンス様、もうすぐ開きます。用意を」
みんなが頷き合った時、カーライルさんがそう言ってきて。後ろを見たら岩の壁に穴が空いていました。そしてそれを確認したのとほぼ同時に、エンシェントドラゴンおじさんの方から、黒い光を感じたんだ。
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