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221.どうしてかは分からないけど大丈夫?
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『グアァァァァァァァ!!』
さらにエンシェントドラゴンおじさんが苦しみ始めたと思ったら、下に浮き出た魔法陣が光初めて。それと同時にエンシェントドラゴンおじさんにあるものが巻きつきました。それを見てまたまた僕達は固まっちゃったよ。
エンシェントドラゴンおじさんの腕に手に、足に体に、そして顔にまで巻き付いたもの。それは魔法陣から本数が分からないほど伸びている、鎖みたいな物でした。こう、ちょっとギザギザしている鎖で、それが何本もエンシェントドラゴンおじさん全体に巻き付いたんだ。
巻き付いただけじゃないんだよ。気持ち悪いモヤモヤがエンシェントドラゴンおじさんを包んでいるけど、鎖自体にも気持ち悪いモヤモヤが付いていて。鎖がエンシェントドラゴンおじさんの皮膚に食い込んで、さらにおじさんを苦しめ始めたんだ。
『グアァァァァァァァ!!』
おじさんの叫びにハッ! とする僕。フィルとクルクルもハッとして、エンシェントドラゴンおじさんに声をかけます。でもさっきまで何とか話してくれていたエンシェントドラゴンおじさんだけど、今は話さないで苦しむだけに。
と、気持ち悪いモヤモヤが、エンシェントドラゴンおじさんが苦しんで動いた拍子に、僕達がいる方へと飛んできて、僕のすぐに側に落ちました。気持ち悪いモヤモヤを観察する僕。
いや、何でか分からないけど、確かめなくちゃと思って。本当は近づかない方が良いに決まっているけれど、でも僕は気持ち悪いモヤモヤに更に近づきました。
この時僕は、何かが守ってくれているような気がしていたんだ。しかもこれは後から分かったんだけど、そう感じていたのは僕だけじゃなくて。フィルとクルクルも同じ気持ちだったみたい。
僕の胸の辺りが、こう少し温かくなって、その後ははその温かさが体全体を包んで。その暖かさが僕達を守ってくれている感じ。それでその守ってくれている何かがあるから、気持ち悪いモヤモヤに近づいても大丈夫って思ったの。
モヤモヤに近づいた僕達にアルフォンスさんが、下がれ、近づくなって言ってききます。それからカーライルさんは更に回復魔法を強くしたような?
大丈夫。きっとこのモヤモヤは僕達に何もできないよ。それどころか、今気持ち悪いモヤモヤを確認しないとダメなんだ。もしかしたらエンシェントドラゴンおじさんを助けられる、何かが分かるかもしれないんだよ。
でも大丈夫と感じていても、感じているだけだから、もし何かあったら大変。だから確かめる時は慎重に。僕はフィルとクルクルに気をつけるように言います。フィルとクルクルは僕の言ったことに頷いて、僕の隣で静かに気持ち悪いモヤモヤを見ました。
「これ、ほかにょもにゃもにゃかりゃ、はにゃれても、きえにゃい」
『うん、消えない。でも、なんか力は弱まってる感じがする』
『ボクもそうおもうなの。おじさんのほうよりも、よわいきがするなの』
「ほかに、にゃにかありゅ?」
『触るのはダメ、悪いものだから。でも少しだったら大丈夫な気がする』
『ほんのすこし? う~ん、じかんわからないなの』
そうだよね。なんか少しなら触っても大丈夫な気がするよね。フィルはまだ時間を勉強中だから分からないって言ったけど、僕の感覚だと10分くらいなら大丈夫な気がする。それに…。
「ぼくたち、こげき、だいじょぶにゃきがしゅる」
『うん。こう素早い動きで攻撃すれば、大丈夫な気がするする。モヤモヤだけじゃない、あの鎖も』
『うんなの! あのくさりも、きれるきがするなの!』
気持ち悪いモヤモヤや、魔法陣から伸びて、エンシェントドラゴンおじさんに巻き付いている鎖を見ます。しっかりがっしり、皮膚に食い込むほど巻き付いている鎖。でもあの鎖、僕達になら切れる気がするんだよね。…もしかしたら本当に切れたりする?
でも……。これもただ気がするってだけだから、本当に切れるかどうか。その前に気持ち悪いモヤモヤに接触するのも。10分くらいなら大丈夫そうって、これも僕達が勝手に思っているだけだらね。気がするばっかり。
どうしよう。とりあえずこのちょっと弱っている、気持ち悪いモヤモヤを触ってみる? それでもし触って何もなければ、今度はエンシェントドラゴンおじさんの方へ行って、それで何かで鎖を攻撃? 何で?
『カナデ、クルクル達武器ある』
『あるなの! クルクルがつくってくれた、ぶきがあるなの!』
フィルとクルクルが僕に、それぞれ装着した武器を見せてきました。ハッ! として、僕はクルクル達の武器を見た後、フィルに借りた、僕の手に付けた武器を見て。
そうだよ、僕達にはクルクルが考えてくれた、大切な武器があるよ!! これで攻撃したら、もしかして鎖が切れたりして。
僕達は揃ってエンシェントドラゴンおじさんを見ました。僕達が話し合っている間も、苦しんでいるエンシェントドラゴンおじさん。これ以上話している場合じゃないよね。
僕はフィルとクルクルに聞きます。もし2匹がやっぱり不安とか怖いとか感じているのなら、やるのは僕だけでも大丈夫。これから僕達がやろうとしていることは、本当に成功するか分からないから。
それに他にも問題が。この弱っているだろう気持ち悪いモヤモヤは、触っても大丈夫だと思うけど、エンシェントドラゴンおじさんの方は。
僕達もモヤモヤに捕まって、もしかしたらそのままエンシェントドラゴンおじさんと一緒に、コレイションお所へ行くことになるかも。
そんなことになったら、せっかく僕達を逃がそうとしてくれているエンシェントドラゴンおじさん達に申し訳ないよ。もし危険だと感じたら、いや危険なんだけど。
もしダメだと思ったら、すぐに逃げないと。エンシェントドラゴンおじさんを助けられないのは、本当に本当に嫌だけど、おじさんの気持ちを無視するのはもっとダメ。
フィルとクルクルに聞いたら、2匹とも問題ないって。それに逃げるのも分かってくれました。それで出来ることだけしっかりやる事に。
僕達は力強く頷いた後、まずは弱っている気持ち悪いモヤモヤの前にしっかりと立って。そして…。
さらにエンシェントドラゴンおじさんが苦しみ始めたと思ったら、下に浮き出た魔法陣が光初めて。それと同時にエンシェントドラゴンおじさんにあるものが巻きつきました。それを見てまたまた僕達は固まっちゃったよ。
エンシェントドラゴンおじさんの腕に手に、足に体に、そして顔にまで巻き付いたもの。それは魔法陣から本数が分からないほど伸びている、鎖みたいな物でした。こう、ちょっとギザギザしている鎖で、それが何本もエンシェントドラゴンおじさん全体に巻き付いたんだ。
巻き付いただけじゃないんだよ。気持ち悪いモヤモヤがエンシェントドラゴンおじさんを包んでいるけど、鎖自体にも気持ち悪いモヤモヤが付いていて。鎖がエンシェントドラゴンおじさんの皮膚に食い込んで、さらにおじさんを苦しめ始めたんだ。
『グアァァァァァァァ!!』
おじさんの叫びにハッ! とする僕。フィルとクルクルもハッとして、エンシェントドラゴンおじさんに声をかけます。でもさっきまで何とか話してくれていたエンシェントドラゴンおじさんだけど、今は話さないで苦しむだけに。
と、気持ち悪いモヤモヤが、エンシェントドラゴンおじさんが苦しんで動いた拍子に、僕達がいる方へと飛んできて、僕のすぐに側に落ちました。気持ち悪いモヤモヤを観察する僕。
いや、何でか分からないけど、確かめなくちゃと思って。本当は近づかない方が良いに決まっているけれど、でも僕は気持ち悪いモヤモヤに更に近づきました。
この時僕は、何かが守ってくれているような気がしていたんだ。しかもこれは後から分かったんだけど、そう感じていたのは僕だけじゃなくて。フィルとクルクルも同じ気持ちだったみたい。
僕の胸の辺りが、こう少し温かくなって、その後ははその温かさが体全体を包んで。その暖かさが僕達を守ってくれている感じ。それでその守ってくれている何かがあるから、気持ち悪いモヤモヤに近づいても大丈夫って思ったの。
モヤモヤに近づいた僕達にアルフォンスさんが、下がれ、近づくなって言ってききます。それからカーライルさんは更に回復魔法を強くしたような?
大丈夫。きっとこのモヤモヤは僕達に何もできないよ。それどころか、今気持ち悪いモヤモヤを確認しないとダメなんだ。もしかしたらエンシェントドラゴンおじさんを助けられる、何かが分かるかもしれないんだよ。
でも大丈夫と感じていても、感じているだけだから、もし何かあったら大変。だから確かめる時は慎重に。僕はフィルとクルクルに気をつけるように言います。フィルとクルクルは僕の言ったことに頷いて、僕の隣で静かに気持ち悪いモヤモヤを見ました。
「これ、ほかにょもにゃもにゃかりゃ、はにゃれても、きえにゃい」
『うん、消えない。でも、なんか力は弱まってる感じがする』
『ボクもそうおもうなの。おじさんのほうよりも、よわいきがするなの』
「ほかに、にゃにかありゅ?」
『触るのはダメ、悪いものだから。でも少しだったら大丈夫な気がする』
『ほんのすこし? う~ん、じかんわからないなの』
そうだよね。なんか少しなら触っても大丈夫な気がするよね。フィルはまだ時間を勉強中だから分からないって言ったけど、僕の感覚だと10分くらいなら大丈夫な気がする。それに…。
「ぼくたち、こげき、だいじょぶにゃきがしゅる」
『うん。こう素早い動きで攻撃すれば、大丈夫な気がするする。モヤモヤだけじゃない、あの鎖も』
『うんなの! あのくさりも、きれるきがするなの!』
気持ち悪いモヤモヤや、魔法陣から伸びて、エンシェントドラゴンおじさんに巻き付いている鎖を見ます。しっかりがっしり、皮膚に食い込むほど巻き付いている鎖。でもあの鎖、僕達になら切れる気がするんだよね。…もしかしたら本当に切れたりする?
でも……。これもただ気がするってだけだから、本当に切れるかどうか。その前に気持ち悪いモヤモヤに接触するのも。10分くらいなら大丈夫そうって、これも僕達が勝手に思っているだけだらね。気がするばっかり。
どうしよう。とりあえずこのちょっと弱っている、気持ち悪いモヤモヤを触ってみる? それでもし触って何もなければ、今度はエンシェントドラゴンおじさんの方へ行って、それで何かで鎖を攻撃? 何で?
『カナデ、クルクル達武器ある』
『あるなの! クルクルがつくってくれた、ぶきがあるなの!』
フィルとクルクルが僕に、それぞれ装着した武器を見せてきました。ハッ! として、僕はクルクル達の武器を見た後、フィルに借りた、僕の手に付けた武器を見て。
そうだよ、僕達にはクルクルが考えてくれた、大切な武器があるよ!! これで攻撃したら、もしかして鎖が切れたりして。
僕達は揃ってエンシェントドラゴンおじさんを見ました。僕達が話し合っている間も、苦しんでいるエンシェントドラゴンおじさん。これ以上話している場合じゃないよね。
僕はフィルとクルクルに聞きます。もし2匹がやっぱり不安とか怖いとか感じているのなら、やるのは僕だけでも大丈夫。これから僕達がやろうとしていることは、本当に成功するか分からないから。
それに他にも問題が。この弱っているだろう気持ち悪いモヤモヤは、触っても大丈夫だと思うけど、エンシェントドラゴンおじさんの方は。
僕達もモヤモヤに捕まって、もしかしたらそのままエンシェントドラゴンおじさんと一緒に、コレイションお所へ行くことになるかも。
そんなことになったら、せっかく僕達を逃がそうとしてくれているエンシェントドラゴンおじさん達に申し訳ないよ。もし危険だと感じたら、いや危険なんだけど。
もしダメだと思ったら、すぐに逃げないと。エンシェントドラゴンおじさんを助けられないのは、本当に本当に嫌だけど、おじさんの気持ちを無視するのはもっとダメ。
フィルとクルクルに聞いたら、2匹とも問題ないって。それに逃げるのも分かってくれました。それで出来ることだけしっかりやる事に。
僕達は力強く頷いた後、まずは弱っている気持ち悪いモヤモヤの前にしっかりと立って。そして…。
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