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194.エンシェントドラゴンおじさんの封印 奴隷契約か封印
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『それでどうするつもりだ? お前達に我を殺せると?』
「ふん、そんな事は思っておらん。が、色々と考えはある。おい! まずはあれからだ」
そう国王が言うと、騎士団がエンシェントドラゴンおじさんを見張る中、魔法師が何かをやり始めて。
僕ね、まだ話の途中で、国王達がエンシェントドラゴンおじさんに何をしようとしているか分からなかったけど、絶対に良くない事だと思って。だから先に、強いエンシェントドラゴンおじさんなら、すぐに逃げなかったの?って聞いたんだ。
そうしたらエンシェントドラゴンおじさんが、洞窟の奥まで入った瞬間に。その場に止めるための魔法があるみたいなんだけど、それが発動して、動けなかったんだって。エンシェントドラゴンおじさんを抑えるために、かなり強力にその魔法がかけられていたみたい。
何しろその魔法を仕掛けた達思われる人達は、抑えられたエンシェントドラゴンおじさんの足元に転がっていて。その人達が全ての力と命をかけて使った、それだけ強い魔法だったんだよ。だからエンシェントドラゴンおじさんでも、すぐにその魔法を解いて、逃げることができなかったの。
『まほ、わかりゃにゃかちゃ?』
『ああ、かなり巧妙に隠されていてな。それに見た感じ、その辺にあった死体は、残党にやられ。そしてその残党はもうここから逃げたのではと。洞窟に着いた時、残党の気配がしなかったのも、逃げたからかと思ったのだ。しかし色々おかしなことはあったが、助けを求めている者がいると言われれば、入らないわけにはいかないからな』
『助けてって言ってる人の気配は?』
『おそらく我を動けなくする魔法をかけた人間達が、その時は生きていたのだろう。だからその者達が助けを求めていると思ってしまったのだ』
そうか、色々な事があって、どっちにしても洞窟には入らなくちゃいけなかったんだね。助けを求めている者がいるなら…、おかしいと思いながらも、助けの行く。エンシェントドラゴンおじさんやっぱり…。
そうして動けないエンシェントドラゴンおじさんに、最初に国王がやった事。それは奴隷契約でした。
大体何で、国王はエンシェントドラゴンおじさんに嘘をついて、ハイエルフやエルフ達と離して、この洞窟に連れてきたのか。それはエンシェントドラゴンおじさんの力が強すぎたからでした。
世界を守るために戦ったエンシェントドラゴンおじさん。でもその途中で国王や、その派閥の人達、ううん、元々はエンシェントドラゴンおじさんの味方だった人達も。
エンシェントドラゴンおじさんの力を見て、もし敵が全て消えたら、次は自分達がエンシェントドラゴンおじさんに殺されるんじゃ。殺されなくても支配されるんじゃないか。そう、だんだんと気持ちが変わっていったんだって。
それで戦いが中盤に差し掛かった頃から、エンシェントドラゴンおじさんに気づかれないように。戦いが集結した後、エンシェントドラゴンおじさんをどうするか考え始めてね。
その結果、殺すことはできないけれど、なんとか封印か奴隷契約ができないか、って考えたみたい。
この世界で1番強いかもしれないエンシェントドラゴンおじさんが、せっかくここに居るんだから。もし奴隷として契約することができれば、どの国よりも力を手に入れることができて、国を繁栄させることができるって。そんなことを考えたこの国の国王と権力者達。
奴隷契約っていうのは、無理やり言う事を聞かせて、もしそれに逆らえば魔法で罰が与えられるんだって。しかも自分からは契約を解除できなくて、一生その契約をした人に従わないといけない、とっても酷い契約なんだよ。僕達の家族としての契約と全然違うって。
そんな奴隷契約を、国王はエンシェントドラゴンおじさんにしようとしました。自分のためだけに。でも自分よりも強い相手に奴隷契約をするのは、とっても難しいことで、普通だったらできないんだって。
でもそれでも契約する場合は、その契約しようとした人の命がなくなることも。そんな命の危険を冒してまでも、国王は奴隷としてエンシェントドラゴンおじさんを使おうとしたんだ。
しかも自分の命は捧げないんだよ。この時は国王と奴隷契約している人達が、エンシェントドラゴンおじさんと奴隷契約をするように国王に命令されてね。それで逆らえない奴隷達は、奴隷契約をしようとして。どんどんも倒れていったって。
「ええい! 奴隷契約できる奴はおらんのか!!」
しかもなかなか奴隷契約出来ないことに、国王が途中でキレて。怒りのまま、側に居た奴隷を殴ったり、蹴ったり、かなりの暴力を振るって。そのせいで数人の奴隷達が…。
そして国王はそれからも、そんな八つ当たりをしながら、なんとか奴隷契約を成功させようとしたんだけど。結局、誰もエンシェントドラゴンおじさんと奴隷契約することはできませんでした。
国王は周りの人に更に当たり散らしたって。自分は何もやっていないのにね。本当にそんな人が国王だったの?
自分の命をかけずに奴隷達を使って。エンシェントドラゴンおじさんのことだってそう。エンシェントドラゴンおじさんとアサヒさんが、この世界のために、どれだけ動いてくれていたか。話しを聞いただけの僕でも分かるのに。
最終的に国王は、奴隷契約できなかったエンシェントドラゴンおじさんを、封印することにしました。すぐに準備を始める奴隷魔法師。その準備している最中に、エンシェントドラゴンおじさんはある事を国王に聞くことにしました。
『1つ聞きたいのだが』
「何だ?」
それは逃げる事を考えるより、大切なこと。エンシェントドラゴンおじさんはもう分かっていたけど、でも聞かずにはいられなくて。さっき話しを聞いて、僕も何となく気付いてはいたけど。
それに国王はエンシェントドラゴンおじさん達。『達』って言ってるし。
『アサヒのあの事件。あれはお前達がでっち上げたものか?』
「ふん、そんな事は思っておらん。が、色々と考えはある。おい! まずはあれからだ」
そう国王が言うと、騎士団がエンシェントドラゴンおじさんを見張る中、魔法師が何かをやり始めて。
僕ね、まだ話の途中で、国王達がエンシェントドラゴンおじさんに何をしようとしているか分からなかったけど、絶対に良くない事だと思って。だから先に、強いエンシェントドラゴンおじさんなら、すぐに逃げなかったの?って聞いたんだ。
そうしたらエンシェントドラゴンおじさんが、洞窟の奥まで入った瞬間に。その場に止めるための魔法があるみたいなんだけど、それが発動して、動けなかったんだって。エンシェントドラゴンおじさんを抑えるために、かなり強力にその魔法がかけられていたみたい。
何しろその魔法を仕掛けた達思われる人達は、抑えられたエンシェントドラゴンおじさんの足元に転がっていて。その人達が全ての力と命をかけて使った、それだけ強い魔法だったんだよ。だからエンシェントドラゴンおじさんでも、すぐにその魔法を解いて、逃げることができなかったの。
『まほ、わかりゃにゃかちゃ?』
『ああ、かなり巧妙に隠されていてな。それに見た感じ、その辺にあった死体は、残党にやられ。そしてその残党はもうここから逃げたのではと。洞窟に着いた時、残党の気配がしなかったのも、逃げたからかと思ったのだ。しかし色々おかしなことはあったが、助けを求めている者がいると言われれば、入らないわけにはいかないからな』
『助けてって言ってる人の気配は?』
『おそらく我を動けなくする魔法をかけた人間達が、その時は生きていたのだろう。だからその者達が助けを求めていると思ってしまったのだ』
そうか、色々な事があって、どっちにしても洞窟には入らなくちゃいけなかったんだね。助けを求めている者がいるなら…、おかしいと思いながらも、助けの行く。エンシェントドラゴンおじさんやっぱり…。
そうして動けないエンシェントドラゴンおじさんに、最初に国王がやった事。それは奴隷契約でした。
大体何で、国王はエンシェントドラゴンおじさんに嘘をついて、ハイエルフやエルフ達と離して、この洞窟に連れてきたのか。それはエンシェントドラゴンおじさんの力が強すぎたからでした。
世界を守るために戦ったエンシェントドラゴンおじさん。でもその途中で国王や、その派閥の人達、ううん、元々はエンシェントドラゴンおじさんの味方だった人達も。
エンシェントドラゴンおじさんの力を見て、もし敵が全て消えたら、次は自分達がエンシェントドラゴンおじさんに殺されるんじゃ。殺されなくても支配されるんじゃないか。そう、だんだんと気持ちが変わっていったんだって。
それで戦いが中盤に差し掛かった頃から、エンシェントドラゴンおじさんに気づかれないように。戦いが集結した後、エンシェントドラゴンおじさんをどうするか考え始めてね。
その結果、殺すことはできないけれど、なんとか封印か奴隷契約ができないか、って考えたみたい。
この世界で1番強いかもしれないエンシェントドラゴンおじさんが、せっかくここに居るんだから。もし奴隷として契約することができれば、どの国よりも力を手に入れることができて、国を繁栄させることができるって。そんなことを考えたこの国の国王と権力者達。
奴隷契約っていうのは、無理やり言う事を聞かせて、もしそれに逆らえば魔法で罰が与えられるんだって。しかも自分からは契約を解除できなくて、一生その契約をした人に従わないといけない、とっても酷い契約なんだよ。僕達の家族としての契約と全然違うって。
そんな奴隷契約を、国王はエンシェントドラゴンおじさんにしようとしました。自分のためだけに。でも自分よりも強い相手に奴隷契約をするのは、とっても難しいことで、普通だったらできないんだって。
でもそれでも契約する場合は、その契約しようとした人の命がなくなることも。そんな命の危険を冒してまでも、国王は奴隷としてエンシェントドラゴンおじさんを使おうとしたんだ。
しかも自分の命は捧げないんだよ。この時は国王と奴隷契約している人達が、エンシェントドラゴンおじさんと奴隷契約をするように国王に命令されてね。それで逆らえない奴隷達は、奴隷契約をしようとして。どんどんも倒れていったって。
「ええい! 奴隷契約できる奴はおらんのか!!」
しかもなかなか奴隷契約出来ないことに、国王が途中でキレて。怒りのまま、側に居た奴隷を殴ったり、蹴ったり、かなりの暴力を振るって。そのせいで数人の奴隷達が…。
そして国王はそれからも、そんな八つ当たりをしながら、なんとか奴隷契約を成功させようとしたんだけど。結局、誰もエンシェントドラゴンおじさんと奴隷契約することはできませんでした。
国王は周りの人に更に当たり散らしたって。自分は何もやっていないのにね。本当にそんな人が国王だったの?
自分の命をかけずに奴隷達を使って。エンシェントドラゴンおじさんのことだってそう。エンシェントドラゴンおじさんとアサヒさんが、この世界のために、どれだけ動いてくれていたか。話しを聞いただけの僕でも分かるのに。
最終的に国王は、奴隷契約できなかったエンシェントドラゴンおじさんを、封印することにしました。すぐに準備を始める奴隷魔法師。その準備している最中に、エンシェントドラゴンおじさんはある事を国王に聞くことにしました。
『1つ聞きたいのだが』
「何だ?」
それは逃げる事を考えるより、大切なこと。エンシェントドラゴンおじさんはもう分かっていたけど、でも聞かずにはいられなくて。さっき話しを聞いて、僕も何となく気付いてはいたけど。
それに国王はエンシェントドラゴンおじさん達。『達』って言ってるし。
『アサヒのあの事件。あれはお前達がでっち上げたものか?』
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