つたない俺らのつたない恋

秋臣

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自己嫌悪

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最低だ、消えたい。
母親には具合悪くなって帰ってきたと嘘をついてベッドに潜り込む。
それ以上詮索されなかったのは良かったが、悪態をついたことの後悔が襲ってきて、本当に具合悪くなってきた。

あんなのただの八つ当たりだ。
高嶺が言ってることが全面的に正しい、暁人は何も悪くない。
様子のおかしい俺を心配してくれただけだというのに俺ときたら…
自己嫌悪に吐きそうになっていると、スマホが震えた。
正直今は誰とも通話したくないし、誰のメッセージも見たくなかったが、チラッと見えた画面には暁人の名前が。
さすがに呆れたよな、怒ったところなんて見たことがない暁人を怒らせたかもしれない、憂鬱な気分でメッセージを開く。

「ごめんね」

たった一言。
なんでお前が謝るんだよ、悪いの俺だろ?
ごめん、ごめん、ごめん…

明日謝ろう、高嶺にまた怒られるかもしれない。でも、ちゃんと謝ろう。
それだけ考えて俺は布団をかぶって泣いた。
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