霧晴れる時、君は

秋臣

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どっちも

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コンビニでアイスと飲み物を買う。
家出る前に風呂掃除はしたけどスイッチ押してないなあとか、そろそろ片付けしないとなとか考えてたら家に着いた。
アイスを冷凍庫にしまう。
また風呂上がりに食べよう。
でもこれで最後だ、明日には帰ってしまう。
泊まりが終わるだけなのに寂しくて仕方ない。

悠馬をハグする。
「明日帰るの嫌だな」
「うん、帰ってほしくない」
「ずっと一緒にいられるのって楽しいんだね」
「うん」
「悠馬担げるかな?」
悠馬の腰のあたりを持って持ち上げる。
いけそう。
そのまま担いで俺の部屋に行く。
「なにしてんの? 湊くん」
悠馬が笑う。
ベッドに悠馬を下ろすと、
「悠馬のやりたいところまでやる。悠馬しか要らない」
と言ってTシャツを脱ぐ。
「嫌か?」
「湊くんだから抱かれたい。怖いのも痛いのも気持ちいいのも全部湊くんとしたい」
横浜で言ってくれたことだ。
焦らない、できなくてもいい。
だって俺はもう充分なんだ。
頭では冷静に考えがまとまっているくせに、体が悠馬を求めてる。
どっちも本当の気持ちだ。

ゆっくり時間をかける。
軽いキスをたくさんする、キスしたくてたまらない。
深いのも好き。
絡みついてくる舌ってどうしてこんなに気持ちいいんだろう、息をするのも忘れてキスするから苦しくなって息を吸う。一瞬離した唇から甘すぎる声が漏れる。
服を脱がせるのももどかしい、たまらず胸を触る。
悠馬が期待していたかのように乳首に触れただけで
「ん、あ……あ……」
と悶える。
敏感なのか、時折ビクビクッと身体を反らす。舌で転がしたり甘噛みする頃には漏れる声に遠慮がなくなり、
「や……もっとしてえ……」
とおねだりが混じる。なんでも応えてやりたい。
ちょっと強めに噛むと、
「んっ!ああっ!」
とビクビク震えて、乳首だけでイった。
かわいい、嬉しい。
悠馬が気持ちよくなってくれてるのが嬉しい。

でも悠馬は泣く。
「どうして泣くの? 泣かないで」
抱きしめて落ち着かせる。
「どうした?」
「……俺だけ気持ちいいのは嫌だ」
愛おしい、こんなに人を好きになったの初めてだ。
「いいんだよ、俺がそうしたいんだから」
悠馬は首を振る。

「していい?」
そういうと悠馬は俺のベルトを外す。
ズボンを脱がせ下着を下ろすと跪いて、俺のモノを咥えた。
「あっ!」
ぎこちないがかなりくる……
歯を立てないよう、懸命にしゃぶり舐める。
男同士だから気持ちいいところがわかるのか、的確に狙ってくる。
なによりあの顔で俺のモノを咥えている姿が堪らない。時折俺の顔を上目遣いで見るのだが、いつもに増して見上げる目がやばい。ただでさえ見上げてくるの弱いのに、咥えながらするのは本気でやばい。
「悠馬……もう離して……」
それでも悠馬は続ける。
「俺もう……出る……ああっ!」
悠馬の口の中でイってしまった。
すぐ我に返り、
「悠馬、出して! ごめん!」
「……飲んじゃった」
「ダメ! そんなの飲まないで!」
「ふふっ」
嬉しそうに笑ってる。

ああ、そうか。同じでいてくれてるんだ。
俺が悠馬にしてやりたいことは悠馬も俺にしたいんだ。
どっちが、じゃなくてどっちもなんだ。
俺が泣きそうだ。
悠馬が抱きしめてくれる。
「俺だって好きなんだよ」
「うん」
ダメだ、どうしても泣いてしまう。
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