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男同士の性事情
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そして付き合うという部分で一番デリケートだったのは性事情。
そう、条件にもした「触らない」だ。
俺は男同士でヤるなんて入れるところないんだから無理だろ?せいぜいチンコ慰め合ったり、触りっこするしかないよな?そんなの楽しいか?ぐらいに思ってた。そもそも触られたくない。
俺だってセックス経験はあるからセックスがなんぞやなんてそれくらいはわかる。だからこそ湊くんとはキスなんて考えられないし、そのキスはおろか、ハグもまだしたことがないし、しなくていいと思ってる。
でも最近湊くんの様子が変わってきて、
「手繋いでもいい?」から始まり、
「ハグしてもいい?」と少しずつ距離を詰めてきている。
その度俺が
「嫌だ」と断るとすぐ引いてくれてた。
「こういうことしたいなら俺とじゃなく、女の子と付き合えば?」と言うと、
「悠馬とじゃないと嫌だし意味がない」と譲らないし引かない。
だって高校生のやりたい盛りの男だよ?半年以上一緒にいてハグもさせない奴と一緒にいてなにが楽しいの?湊くんが理解できない。
一度帰り際にどうしても離れ難いという湊くんが
「ハグしたい、ダメ?」と言うので、
「ハグだけなら…」と言うと、本当に壊れものを扱うかのように大切に大切にそっと優しくハグして
「マジで嬉しい」と涙ぐんでいるのを見て、
この人は俺のこと本気で大切にしてくれてるんだなと思えた。
その姿が思いがけずかわいくて(俺が湊くんに言うのはOK)
「湊くん嬉しいの?」と背の高い湊くんを見上げると
「その目はヤバイから!見上げられるとヤバイって!」と照れるので、揶揄って笑ってたら、
「そんなに揶揄うとキスするぞ」と真剣な目になり,俺を見つめた。
やり過ぎたと思い、
「湊くん、こめんね」
と離れようとしたら、強く抱きしめられ
「悠馬、好き」
「……」
「大好き、ずっとずっと好き」
「……」
「嫌なら言って、キスしてもいい?」
「……」
なんでこんなに好きでいてくれるの?
なんでこんなに大切にしてくれるの?
その真綿のような優しい愛情に俺はずっと温められて、少しずつ自分の心が解れていくのを感じている。
言葉の代わりに湊くんを見上げたら、そっと唇を重ねてきた。
ほんの僅かに触れただけ、それでも湊くんの熱が伝わって身体が熱くなる。
「嫌だった?」
「…嫌じゃない」
「もう一回してもいい?」
「…うん」
さっきより長いキスをする。
なんかふわふわする。
唇を離すと
「泣きそう…」と言いながら湊くんの目が涙でいっぱいになってる。今にも溢れ落ちそう。
「悠馬のことが好きすぎて俺止まらなくなる。
この先を望んじゃう」
「え?だってこれ以上先なんてないよ?
できないよ?」
男だもん、無理じゃん。
穴ないんだからできません。
「できるよ」
「え?」
「できる」
え?男同士ってこの先どうするの?
「湊くん?」
「俺、悠馬がいいって言うまで絶対しないから」
なにを?
そう、条件にもした「触らない」だ。
俺は男同士でヤるなんて入れるところないんだから無理だろ?せいぜいチンコ慰め合ったり、触りっこするしかないよな?そんなの楽しいか?ぐらいに思ってた。そもそも触られたくない。
俺だってセックス経験はあるからセックスがなんぞやなんてそれくらいはわかる。だからこそ湊くんとはキスなんて考えられないし、そのキスはおろか、ハグもまだしたことがないし、しなくていいと思ってる。
でも最近湊くんの様子が変わってきて、
「手繋いでもいい?」から始まり、
「ハグしてもいい?」と少しずつ距離を詰めてきている。
その度俺が
「嫌だ」と断るとすぐ引いてくれてた。
「こういうことしたいなら俺とじゃなく、女の子と付き合えば?」と言うと、
「悠馬とじゃないと嫌だし意味がない」と譲らないし引かない。
だって高校生のやりたい盛りの男だよ?半年以上一緒にいてハグもさせない奴と一緒にいてなにが楽しいの?湊くんが理解できない。
一度帰り際にどうしても離れ難いという湊くんが
「ハグしたい、ダメ?」と言うので、
「ハグだけなら…」と言うと、本当に壊れものを扱うかのように大切に大切にそっと優しくハグして
「マジで嬉しい」と涙ぐんでいるのを見て、
この人は俺のこと本気で大切にしてくれてるんだなと思えた。
その姿が思いがけずかわいくて(俺が湊くんに言うのはOK)
「湊くん嬉しいの?」と背の高い湊くんを見上げると
「その目はヤバイから!見上げられるとヤバイって!」と照れるので、揶揄って笑ってたら、
「そんなに揶揄うとキスするぞ」と真剣な目になり,俺を見つめた。
やり過ぎたと思い、
「湊くん、こめんね」
と離れようとしたら、強く抱きしめられ
「悠馬、好き」
「……」
「大好き、ずっとずっと好き」
「……」
「嫌なら言って、キスしてもいい?」
「……」
なんでこんなに好きでいてくれるの?
なんでこんなに大切にしてくれるの?
その真綿のような優しい愛情に俺はずっと温められて、少しずつ自分の心が解れていくのを感じている。
言葉の代わりに湊くんを見上げたら、そっと唇を重ねてきた。
ほんの僅かに触れただけ、それでも湊くんの熱が伝わって身体が熱くなる。
「嫌だった?」
「…嫌じゃない」
「もう一回してもいい?」
「…うん」
さっきより長いキスをする。
なんかふわふわする。
唇を離すと
「泣きそう…」と言いながら湊くんの目が涙でいっぱいになってる。今にも溢れ落ちそう。
「悠馬のことが好きすぎて俺止まらなくなる。
この先を望んじゃう」
「え?だってこれ以上先なんてないよ?
できないよ?」
男だもん、無理じゃん。
穴ないんだからできません。
「できるよ」
「え?」
「できる」
え?男同士ってこの先どうするの?
「湊くん?」
「俺、悠馬がいいって言うまで絶対しないから」
なにを?
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