23時に明かりを消して

秋臣

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彼女

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そんな時だった。
晃から
「告られた」と聞かされたのは。
告られた?
「同じ学校の2年生なんだけど、俺のバイトが終わるの待っててくれて、付き合ってくれないかって言われた」
嘘だろ?返事は?
「いきなりだったからまだしてない。知らない人だったし。可愛かったけど」
ふーん。
「年上って初めてだけど悪くないかもね」
ふ──ん。
「可愛いし」
ふ───ん。
「付き合ってみようかな」
ふ────ん。
くっそ、おもしろくねえ!
なんかイライラする!
なんで、こんなに腹が立つのかわからないまま俺は晃に言った。
「好きにすれば?」


それ以来、晃とのあれは無くなった。
母さんが
「晃くん、彼女出来たんだって?晃くんのお母さんが言ってたわよ。歩夢知ってる子?どんな子?」と無邪気に聞いてきたが俺は何も知らない。
本当に付き合ってるのか?
学校のプール帰りだという恵茉ちゃんに会った時も
「お兄ちゃんね、彼女いるんだよ。電話でお話ししてるよ」と言ってた。
マジか。
それならもう俺はいらないよな。
あんなこともしなくていいよな。
したくなったら俺はどうすればいいんだろうか…
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