レンガの家

秋臣

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ここにいたい

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夜になり少しだけ冷え込んできたが、散歩を楽しみながらホテルの部屋に戻る。

「すごく美味しかった、ご馳走様でした、ありがとう」
「いえいえ、深影さんのおかげです」
「ちょっと髪の毛に匂いついちゃった」
「本当だ、美味しそう」
「美味しそうってなに?w」
「食べちゃいたい」
陽南を抱きしめる。

「え、やだ、そっち?」
「こっちです」
「言い方が変態っぽいw」
「だってかわいいワンピース着てるし、陽南からいい匂いするし、食べたくなっちゃう」
「もうお腹いっぱいでしょ?」
『陽南は別腹、いくらでも食える」
「あはは!」

陽南にキスする。
ちょっとびっくりしてたけど、目を閉じてくれる。
柔らかい陽南の唇が俺のブレーキを壊す。
少し強引に舌を差し入れるが陽南は受け入れてくれる。
いつものように受け身だが俺の舌を受け入れる。
舌まで気持ちいい…

俺が絡ませるとおとなしいながらも絡んできてくれる。
陽南、息ができなくて苦しそう。
つい夢中になってしまう。
ごめんね、陽南。
少し唇を離すと
「ん…」
と甘い声を出す。
これが堪らなく好きなんだ。
毎回爆発しそうになる。
だからまた夢中でキスしてしまう。

陽南はワンピースを着ている。
少しだけ体のラインが出るので、朝からドキドキとムラムラが交互にきてた。
ほんのり盛り上がった胸を服の上から触る。
「んんっ…」
陽南が身をよじる。
ウエストが僅かにくびれたシルエットで、腰からお尻のラインの曲線も唆る。
甘い声と煽るような体のラインに我慢は限界。

「陽南、脱がせていい?」
抱きつきながらコクンと頷く。
後ろにファスナーがある、そのファスナーをゆっくり下ろす。
ファスナーが下りていくと次第に陽南の素肌が覗いて興奮する。
するっとワンピースが床に落ちる。
キャミワンピっていうんだっけ?
それを着ているのでそれも脱がす。
陽南は下着姿になる。


真っ白な総レースの下着を身に付けた陽南の姿に驚く。
繊細なレースからは陽南の素肌が透けている。
乳首も薄い陰毛もお尻の割れ目も全て透けている。
ヤバい…くそエロい…

「そんなに見ないで…」
「俺に見せるためじゃないの?」
「そうだけど…」
「それならもっと見せて」

脱いだ服で隠そうとするから、服を取り上げる。

「めちゃくちゃエロい…」
「…やっぱり恥ずかしい」
「自分で着てきたのに?」
「壮祐くん、喜ぶかなと思ったから…」
「めっちゃ喜んでる」
「本当?」
「うん、陽南が俺のこと喜ばせようとしてくれたことが嬉しい」
「よかった…」
やっと笑ってくれた。

陽南の手を取って服の上から俺のモノを触らせる。
陽南がビクッと反応する。
「ほら…こんなになっちゃってる…」
「あ…」
「…陽南のせいだよ」
「えっち…」
「どの口が言ってるの?責任取って…」
陽南の唇を奪う。
陽南のせいにしてるけど本当は自分が限界なだけ。
こんなの我慢できるわけない。

「壮祐くん…私だけ恥ずかしいから…」
自分だけがエロい下着姿なのを恥ずかしがる陽南が訴える。
「ごめん…」
俺も服を脱ぐ。
「陽南、来て」
陽南を抱きしめる。
「これなら恥ずかしくない?」
「…うん」
抱きついてくれる。

「ねえ、陽南、お願いがある」
「…なに?」
「お願い、今日はなにも我慢しないで…
陽南の全部を見たいし、全部聞きたい」
「…うん」
「いい?」
「私こんな格好だし…張り切ってるみたい…」
ふっ
かわいい…

ベッドに陽南を寝かせる。
「壮祐くん」
と腕を伸ばして俺を求める。
俺の首に腕を回して、
「大好き」
と言ってくれる。
強く強く抱きしめる。
離れたくない、ずっと一緒にいたい。
憧れていた分野を学べるチャンスを得たのに、それを捨てたくなるほどここにいたい。

「…陽南、俺、仙台行きたくない」
「壮祐くん?」
「陽南と離れたくない」
「やっと離れてても頑張ろうって思えるようになったのに…そんなこと言わないで…」
陽南の声が涙声になる。
「寂しいの…壮祐くんいないと寂しくて死んじゃう」
「うん…俺も」
「でも私頑張るから…心配しないで行ってきて、ね?」
陽南が泣きながら俺の頭を撫でる。
「陽南は強いね…俺、全然ダメだ…」
「強くない、でも頑張るって決めたから。
壮祐くんのこと待ってるから」
「うん…陽南、待ってて。
俺、絶対頑張るから」
「壮祐くんだから待てるんだよ」
「俺も陽南が待っててくれるから頑張れる」
「うん」
「ごめんね、弱気になっちゃった」
「そういうところも全部好き」
「陽南…」
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