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おまけ
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【おまけ】
「藤代くんいる?」
中村さんが休憩室に飛び込んできた。
俺といた篠塚が、
「おう、中村どうした?」
「ねえ、どういうこと?
理央のこと遊びだったの?」
「遊びって…」戸惑う俺。
「は?どういうことよ、中村」
「このイケメン、この前理央のことハグしたらしいんだけど、その後振ったんだって!」
中村さんがすごい剣幕で俺を責める。
あんなことするんじゃなかった。
人の気持ちにつけ込んであわよくば…なんて少しでも考えた俺が悪い。
後日、山下さんには正直に付き合うことは出来ないこと、それなのにハグしたことを謝った。
「受け入れてもらえたと期待してしまった…」と泣かれ、彼女を傷つけたことは申し訳なく後悔しかない。
責められて当然だった。
「藤代にいろいろ聞きたいことはあるんだけど、それはあとで聞く。中村、その話は誰に聞いた?」
「理央に決まってるでしょ」
「理央ちゃんなんて言ってた?」
「藤代さんとカフェでお茶して、その後告白したらハグされたって。でもその数日後に付き合えないって振られたって!」
「藤代は理央ちゃんに付き合うって言ったんじゃないんだよな?」
「うん…」
「理央、泣いてるよ、みんなで慰めてる」
「中村ちょっと待て。なんでそんな個人的な話を社内でべらべら喋ってんだ。理央ちゃんも大人なんだから、いちいちそんなこと人に報告しなくていいだろ。人の恋愛に群れるなよ」
「群れるなってなに?あんた、女心がわかんないからモテないんだよ。じゃあね、残念イケメンくん!」
言いたいこと言って嵐が去っていった。
「なんかごめん…」
「俺こそなんかごめん…」
俺と篠塚は顔を見合わせて、ふっと笑った。
休憩室には他にも社員がいたので、「修羅場を見た!」としばらく噂される羽目になった。
「藤代くんいる?」
中村さんが休憩室に飛び込んできた。
俺といた篠塚が、
「おう、中村どうした?」
「ねえ、どういうこと?
理央のこと遊びだったの?」
「遊びって…」戸惑う俺。
「は?どういうことよ、中村」
「このイケメン、この前理央のことハグしたらしいんだけど、その後振ったんだって!」
中村さんがすごい剣幕で俺を責める。
あんなことするんじゃなかった。
人の気持ちにつけ込んであわよくば…なんて少しでも考えた俺が悪い。
後日、山下さんには正直に付き合うことは出来ないこと、それなのにハグしたことを謝った。
「受け入れてもらえたと期待してしまった…」と泣かれ、彼女を傷つけたことは申し訳なく後悔しかない。
責められて当然だった。
「藤代にいろいろ聞きたいことはあるんだけど、それはあとで聞く。中村、その話は誰に聞いた?」
「理央に決まってるでしょ」
「理央ちゃんなんて言ってた?」
「藤代さんとカフェでお茶して、その後告白したらハグされたって。でもその数日後に付き合えないって振られたって!」
「藤代は理央ちゃんに付き合うって言ったんじゃないんだよな?」
「うん…」
「理央、泣いてるよ、みんなで慰めてる」
「中村ちょっと待て。なんでそんな個人的な話を社内でべらべら喋ってんだ。理央ちゃんも大人なんだから、いちいちそんなこと人に報告しなくていいだろ。人の恋愛に群れるなよ」
「群れるなってなに?あんた、女心がわかんないからモテないんだよ。じゃあね、残念イケメンくん!」
言いたいこと言って嵐が去っていった。
「なんかごめん…」
「俺こそなんかごめん…」
俺と篠塚は顔を見合わせて、ふっと笑った。
休憩室には他にも社員がいたので、「修羅場を見た!」としばらく噂される羽目になった。
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