103号室

秋臣

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藤代さん

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ある日いつものように大量に送られてきた果物が食べきれなくて、お隣におすそ分けに行ったら、ご飯作ったところだから食べていかないか?と藤代さんに声をかけられた。 
まだ夕飯食べてなかったし、美味しそうな匂いがしてお腹が鳴ったのを聞かれ、笑いながらどうぞ入ってと言われてお邪魔することになった。
そういえば部屋に入るのは初めてだ。
間取りは一緒だけどその人によって部屋というのは色が変わる、雰囲気が全然違って見えて新鮮だった。

ご飯をご馳走になって、おすそ分けのさくらんぼを食べながらDVDを観てるうちについつい長居してしまった。
着慣れてなさそうだったスーツもいつの間にかすっかり板に着き、そのスーツを着こなしてる藤代さんがラフな部屋着で寛いでる無防備な姿に、ラフな格好でもかっこいいよな、と横顔に見惚れてたら
「なに?あんまり見られると緊張するよ」と笑ってる。俺はそんな藤代さんに
「前から思ってたけど本当にかっこいいですよね」と素直に言うと、
「お世辞でも嬉しいよ」とさらっとはぐらかす。
さすがイケメン、言われ慣れてる。

風呂上がりで素の状態のサラサラな黒髪から覗く目はゾクっとするほど色気がある。
その目には何の意図もなかったけど、俺を刺激するには充分すぎた。瞬間身体が動いた。
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