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彼女の3回目のプロポーズは
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食卓には彩りや盛りつけに凝った料理がずらりと並んでいた。白身魚のソテーをはじめ、どれもこれもクレアの好物ばかりだ。
「ご馳走ね。急に作らせて大変だったでしょう」
「料理人とは給料一月分の特別手当で話をつけた」
「しっかりしてるわね、さすがあなたの雇った人たち」
「みんな抜け目がなくて何よりだ。それに『二人きりであらためて結婚記念日を祝いたい』と言ったら乗り気になってくれたよ」
「『妻の送別会』とは言えないから?」
「君のバルトール行きは極秘だ。まだ軍や議会にも知らせてない。他に使える言い訳が思いつかなかった」
席について間もなく、フレッドはその極秘事項を投下した。
道理で食後のデザートの皿まで既に並んでいるわけだ。彼はこの晩餐の場に他人を入れるつもりは無いのだろう。これなら二人きりで心置きなく話ができる。
「いいわね。『最後の晩餐』にふさわしいわ」
クレアが『最後』を強調すると、フレッドは唇を真一文字に引き結んで、それには返事をしなかった。
「覚えている? 私が最初に『政治』の授業を受けた日の晩に、あなたとコニング議員の話をしたことがあったでしょう?」
「あったね。君は『コニングさんは自分だって変人のくせに厳しくて口うるさすぎる。どうしても彼が先生じゃないといけないのか』と言ったのに、僕が他の候補を挙げたら急に慌てていた」
「慌てるに決まっているでしょう。私はただの愚痴を言っただけなのに、あなたは彼をクビにすると言い出すんだもの」
「教師から外したところで彼を冷遇するわけじゃない。どうしても合わない人と無理に付き合う必要は無いと思うし」
「あのね、フレッド。あの時のあなたも同じことを言っていたけど、私は解決策を求めて相談したんじゃないの。ただ『大変だったね』って言ってほしかっただけ。あなたとたわいもない話がしたかっただけなのよ」
「……そうか。僕は間違えたんだね」
「そうやって深刻に反省しないで。これもただの愚痴で、たわいもない思い出話なんだから。あなたにだってそういう思い出はあるでしょう?」
クレアの問いに、フレッドはあいまいに頷いた。……きっと、彼には簡単に思い出せるような『愚痴』は無いのだろう。常に『理屈の通った行い』をするようにと自らを律してきた人だから。
ようやく彼がぽつりぽつりと話し始めたのは、クレアにとって聞き捨てならない話だった。
「……クレアがこの国に来た時、正直『困ったな』って思った」
「ひどい! あなたが自分で求婚したんでしょう!」
「そうなんだけど、僕には君のような年頃の子どもと深く接した経験が無かったから。十三歳って思っていたよりも子どもで馬鹿で何もできないんだって。でも、変なところで大人っぽくて現実が分かってて……そんなに目を離したつもりもないのに、すぐに大きくなる」
君のことは扱いにくくて接しにくくて仕方が無かった。――それは確かに『愚痴』に違いない。けれどそこには『クレア』という一人の人間に向けられた温かい情が満ちていた。
「今振り返ってみれば、後悔ばかりだ。もっと上手く接することができたとか、もっと君に時間を割けばよかったとか。もっと僕が間違わなければ……っ」
そこまで言って、フレッドは声を喉に詰まらせた。
「……行かないで」
それから彼は、まるで幼い子どもが親の脚に縋りついて駄々をこねるみたいに言った。
「勝手なことを言ってるのは分かってる。この気持ちを押し通すための理屈も上手くつけられない。けど、僕はクレアを愛している。僕の傍にいてほしい」
国のために魂を捧げて私心を捨てたフレデリック・ハウトシュミットは、理屈は通らず何の得にもならない『愛』を告白した。
『愛しているから傍にいてほしい』はクレアがずっと欲していた言葉でもあるけれど、そこに込められた意味を知っては喜べない。
「――でも、あなたは私を抱けないでしょう?」
「それは」
「フレッド、今更言わなくたって知っているでしょうけど、あえて言うわ」
あの時フレッドが言わせてくれなかった言葉を、今になってようやく伝えることができた。
「私はあなたに恋をしているの。あなたから欲しいのは、保護者の愛情じゃない。そんなものはもう要らない、似て非なるものをもらっても、かえって渇きを意識してしまうから」
――ほら、ここまで言っても、あなたは苦しそうな顔をするだけ。私との関係を変えるつもりなど、そのためにあなた自身を変えるつもりなど、微塵もないのでしょう?
「私を『守るべき子ども』としか思っていないあなたと一緒にいると辛いの。私はもうおままごとを続けたくない」
「……それも、バルトールに行くと決めた理由?」
微笑んだまま答えないクレアを見て、フレッドは力無く肩を落とした。
「そんな顔をしないで。あなたの笑顔を覚えていたいの、そうしたら私も頑張れると思うから。ほら、ぱあっと飲んで飲んで!」
お互いに嫌い合って別れるわけじゃないんだから。――クレアの言葉にフレッドは悲しい笑みを浮かべた。『愛する者と別れるからこそ辛いのにそんな時に笑えるか』と言いたいのだろう。
彼の気持ちは分かるけれど、クレアだって譲ってやれない。
「――だって、これから私がすることを知ったら、あなたは絶対に怒るでしょう?」
怒るか嘆くかは知らないが美貌を歪めた彼の印象ばかりが残るのは嫌だ。バルトールには笑顔の彼の面影も連れて行きたい。
クレアはそっと、寝台に横たわって眠るフレッドの頬を撫でた。
「バルトールに行くのは、私を子ども扱いするあなたから離れたいからじゃない。いくら離れたところであなたを忘れられるわけないのに、それでは意味が無いわ」
クレアは『バルトールに帰る』とは言った。けれど『王になる』とも『フレッドを諦める』とも言った覚えはない。
クレアの王位継承権は婚姻の無効を前提とするもの――平たく言えば、フレッドとの性交渉の経験が無いことがバルトール国王になるための条件だ。
『バルトールに帰る』『フレッドに子ども扱いされるのが辛い』という発言は、クレアがバルトール国王になると決意してフレッドと性交渉しないと決めたのだと、勘違いさせるためのもの。
このタイミングだけは、フレッドは絶対にクレアを疑わない。
『一緒にお酒を飲んだ経験も少ないから最後くらいは』とねだられて杯を重ね、『最後の夜だから一緒に寝たい』とねだられてふらつく自分の足で寝室へと歩かされ、寝台に横たわって眠りに落ちてもなお、クレアのことを疑わない。
「最後の最後で油断したわね、フレッド。今夜のうちに『子ども』と思えないようにしてあげる」
「ご馳走ね。急に作らせて大変だったでしょう」
「料理人とは給料一月分の特別手当で話をつけた」
「しっかりしてるわね、さすがあなたの雇った人たち」
「みんな抜け目がなくて何よりだ。それに『二人きりであらためて結婚記念日を祝いたい』と言ったら乗り気になってくれたよ」
「『妻の送別会』とは言えないから?」
「君のバルトール行きは極秘だ。まだ軍や議会にも知らせてない。他に使える言い訳が思いつかなかった」
席について間もなく、フレッドはその極秘事項を投下した。
道理で食後のデザートの皿まで既に並んでいるわけだ。彼はこの晩餐の場に他人を入れるつもりは無いのだろう。これなら二人きりで心置きなく話ができる。
「いいわね。『最後の晩餐』にふさわしいわ」
クレアが『最後』を強調すると、フレッドは唇を真一文字に引き結んで、それには返事をしなかった。
「覚えている? 私が最初に『政治』の授業を受けた日の晩に、あなたとコニング議員の話をしたことがあったでしょう?」
「あったね。君は『コニングさんは自分だって変人のくせに厳しくて口うるさすぎる。どうしても彼が先生じゃないといけないのか』と言ったのに、僕が他の候補を挙げたら急に慌てていた」
「慌てるに決まっているでしょう。私はただの愚痴を言っただけなのに、あなたは彼をクビにすると言い出すんだもの」
「教師から外したところで彼を冷遇するわけじゃない。どうしても合わない人と無理に付き合う必要は無いと思うし」
「あのね、フレッド。あの時のあなたも同じことを言っていたけど、私は解決策を求めて相談したんじゃないの。ただ『大変だったね』って言ってほしかっただけ。あなたとたわいもない話がしたかっただけなのよ」
「……そうか。僕は間違えたんだね」
「そうやって深刻に反省しないで。これもただの愚痴で、たわいもない思い出話なんだから。あなたにだってそういう思い出はあるでしょう?」
クレアの問いに、フレッドはあいまいに頷いた。……きっと、彼には簡単に思い出せるような『愚痴』は無いのだろう。常に『理屈の通った行い』をするようにと自らを律してきた人だから。
ようやく彼がぽつりぽつりと話し始めたのは、クレアにとって聞き捨てならない話だった。
「……クレアがこの国に来た時、正直『困ったな』って思った」
「ひどい! あなたが自分で求婚したんでしょう!」
「そうなんだけど、僕には君のような年頃の子どもと深く接した経験が無かったから。十三歳って思っていたよりも子どもで馬鹿で何もできないんだって。でも、変なところで大人っぽくて現実が分かってて……そんなに目を離したつもりもないのに、すぐに大きくなる」
君のことは扱いにくくて接しにくくて仕方が無かった。――それは確かに『愚痴』に違いない。けれどそこには『クレア』という一人の人間に向けられた温かい情が満ちていた。
「今振り返ってみれば、後悔ばかりだ。もっと上手く接することができたとか、もっと君に時間を割けばよかったとか。もっと僕が間違わなければ……っ」
そこまで言って、フレッドは声を喉に詰まらせた。
「……行かないで」
それから彼は、まるで幼い子どもが親の脚に縋りついて駄々をこねるみたいに言った。
「勝手なことを言ってるのは分かってる。この気持ちを押し通すための理屈も上手くつけられない。けど、僕はクレアを愛している。僕の傍にいてほしい」
国のために魂を捧げて私心を捨てたフレデリック・ハウトシュミットは、理屈は通らず何の得にもならない『愛』を告白した。
『愛しているから傍にいてほしい』はクレアがずっと欲していた言葉でもあるけれど、そこに込められた意味を知っては喜べない。
「――でも、あなたは私を抱けないでしょう?」
「それは」
「フレッド、今更言わなくたって知っているでしょうけど、あえて言うわ」
あの時フレッドが言わせてくれなかった言葉を、今になってようやく伝えることができた。
「私はあなたに恋をしているの。あなたから欲しいのは、保護者の愛情じゃない。そんなものはもう要らない、似て非なるものをもらっても、かえって渇きを意識してしまうから」
――ほら、ここまで言っても、あなたは苦しそうな顔をするだけ。私との関係を変えるつもりなど、そのためにあなた自身を変えるつもりなど、微塵もないのでしょう?
「私を『守るべき子ども』としか思っていないあなたと一緒にいると辛いの。私はもうおままごとを続けたくない」
「……それも、バルトールに行くと決めた理由?」
微笑んだまま答えないクレアを見て、フレッドは力無く肩を落とした。
「そんな顔をしないで。あなたの笑顔を覚えていたいの、そうしたら私も頑張れると思うから。ほら、ぱあっと飲んで飲んで!」
お互いに嫌い合って別れるわけじゃないんだから。――クレアの言葉にフレッドは悲しい笑みを浮かべた。『愛する者と別れるからこそ辛いのにそんな時に笑えるか』と言いたいのだろう。
彼の気持ちは分かるけれど、クレアだって譲ってやれない。
「――だって、これから私がすることを知ったら、あなたは絶対に怒るでしょう?」
怒るか嘆くかは知らないが美貌を歪めた彼の印象ばかりが残るのは嫌だ。バルトールには笑顔の彼の面影も連れて行きたい。
クレアはそっと、寝台に横たわって眠るフレッドの頬を撫でた。
「バルトールに行くのは、私を子ども扱いするあなたから離れたいからじゃない。いくら離れたところであなたを忘れられるわけないのに、それでは意味が無いわ」
クレアは『バルトールに帰る』とは言った。けれど『王になる』とも『フレッドを諦める』とも言った覚えはない。
クレアの王位継承権は婚姻の無効を前提とするもの――平たく言えば、フレッドとの性交渉の経験が無いことがバルトール国王になるための条件だ。
『バルトールに帰る』『フレッドに子ども扱いされるのが辛い』という発言は、クレアがバルトール国王になると決意してフレッドと性交渉しないと決めたのだと、勘違いさせるためのもの。
このタイミングだけは、フレッドは絶対にクレアを疑わない。
『一緒にお酒を飲んだ経験も少ないから最後くらいは』とねだられて杯を重ね、『最後の夜だから一緒に寝たい』とねだられてふらつく自分の足で寝室へと歩かされ、寝台に横たわって眠りに落ちてもなお、クレアのことを疑わない。
「最後の最後で油断したわね、フレッド。今夜のうちに『子ども』と思えないようにしてあげる」
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