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第二章「VS生徒会執行部編」
第23話「武装の限界」
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互いに剣を交えた二人は、そこから一歩も動こうとしなかった。師弟関係だった二人にとっては、ただの校内一決定戦では無いのだ。
「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
二人は、再び衝突するとフィールドの地面に亀裂が走る。あまりの強さに観客達は、静まり返った。もうフィールドで戦っている二人のペースに付いていけなくなったのだ。
「ファイヤーボール!!」
光輝は、牽制のようにファイヤーボールを放つと優希はそれをアブソシールドで防ぐとウォーターブレスを放つが、光輝は足に力を入れて白虎の力を発動させると全て躱して背後へ回り込んだ。
「サンダーアロー!!」
すぐに詠唱を終えて魔法を放つも優希は、それに柔軟に対応してきた。流石は、生徒会長となった男だ。と光輝は、思うがここで倒れるわけには行かないと思うと再びシャイニングブレードを振り下ろしてアブソシールドと交えた。優希は、アブソシールドで体の殆どを隠して見えないようにしているとアブソリュートをアブソシールドの横から突き出して光輝を差し込んだ。
「ぐはっ!」
魔力量が減り始めたからか鎧の耐久性が弱くなった所を付いてきた優希の考えは素晴らしかった。武装状態での長時間の戦闘は、体が持たない。光輝は、口から血を吐き出しながらも優希のアブソリュートを掴んだ。
「__掴まえたぜ!」
「何!?」
光輝は、そう言うとシャイニングブレードに魔力を注ぎ込み始めた。シャイニングブレードが光輝の魔力に反応して輝き始めると稲妻が刀身を走り始めた。
「いくら盾を装備してるとはいえ、この至近距離でサンダーへ無理だろ?」
「それは、貴方も同じでは??」
「電流対決でもするか?」
光輝は、そう聞くとシャイニングブレードを振り上げると一歩踏み出して対角線上にあるアブソリュートを持っている優希の肩を目掛けて振り下ろすと優希も魔法の詠唱を終えていた。
「聖なる稲妻よ、全てを、薙ぎ払いたまえ!」
「サンダー!!」
お互いの体に激しい電気が流れ始めた。我慢比べをしている光輝と優希だが、その表情は笑を見せていた。電気と電気が衝突すると激しい爆発が起こりその衝撃で光輝と優希は、一旦距離を置かざるおえなかった。
「やっぱ、師匠の魔力に早々勝てるもんじゃねぇ~や!」
「じゃあ、降参してくれねぇかな?」
「それは、無理ですわ~……だって、こんなに楽しいんですけど!」
あれだけの電気を受けても優希の方は、ピンピンしていたが、光輝は残りの魔力が大変少ない状態だった。二人は、会話を終えると再び激しい衝突が始まった。光輝は、白虎の素早さに加速を重ねて凄まじいスピードで優希へ攻め入るがそのスピードに全て対応してきている優希は、アブソシールドで防ぐ。
__まだまだ、速さが足りない!!
防がれている光輝は、焦りを感じるようにそう思うと加速から超加速へと上位の移動魔法を自身の体にかけることにした。
「そんな、見えなっ……」
突如姿を消した光輝は、優希の背後へ回り込んで背中を斬り込んむと再び激しいチャージを仕掛けることにした。
「す、凄まじい戦いだ!!両者共に一歩も引かない!!」
光輝は、確実に優希にダメージを与えるが、それは残りの魔力を全く考えない状態だから出せる究極奥義のような物だ。だが、優希もここまで傷つけられたのは初めてなのでお互い五分と五分と言った感じだろうか……。
「ここだ!!」
光輝は、焦っている優希を見ていて技を決めるタイミングを伺っていた。そして、そう叫ぶと足を止めずに左手に炎を宿し握り拳を作ると再び背中に回り込んで左ストレートを放つとまた移動し始めた。優希が振り向いた瞬間は、既にそこには、いない状態になっていた。
「そこか!!」
「__フレイムブレイク!!」
光輝が聖なる炎に包み込まれたシャイニングブレードを振り下ろし始めた途端、優希はこちらを振り向きアブソシールドを構えて防御態勢に入っていた。
「何!?」
「__ここに来ると分かっていた!!」
流石のフレイムブレイクもアブソシールドの前では無意味な攻撃となってしまったのだ。その技の発動終了時と同時に光輝の魔力は完全にそこを尽き武装強制解除された。
「そんな……ここ、までかよ……」
光輝は、全身に力が入らず前へ倒れ込むと地面に伏せた状態のままになってしまった。優希は、アブソリュートを鞘に戻すと光輝の前に堂々とたっていた。
「これが、武装の限界ですよ、師匠……。」
歯を食いしばって何とか起き上がろうとするもその力すらない光輝は、彼の言葉を黙って受け止めるしか方法がなかった。
__ここで、負ける訳には……
光輝は、そう強く念じる。すると、ズボンのポケットの中が強く輝き始めた。
「この光は!?」
光輝は、その光に包まれた。
「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
二人は、再び衝突するとフィールドの地面に亀裂が走る。あまりの強さに観客達は、静まり返った。もうフィールドで戦っている二人のペースに付いていけなくなったのだ。
「ファイヤーボール!!」
光輝は、牽制のようにファイヤーボールを放つと優希はそれをアブソシールドで防ぐとウォーターブレスを放つが、光輝は足に力を入れて白虎の力を発動させると全て躱して背後へ回り込んだ。
「サンダーアロー!!」
すぐに詠唱を終えて魔法を放つも優希は、それに柔軟に対応してきた。流石は、生徒会長となった男だ。と光輝は、思うがここで倒れるわけには行かないと思うと再びシャイニングブレードを振り下ろしてアブソシールドと交えた。優希は、アブソシールドで体の殆どを隠して見えないようにしているとアブソリュートをアブソシールドの横から突き出して光輝を差し込んだ。
「ぐはっ!」
魔力量が減り始めたからか鎧の耐久性が弱くなった所を付いてきた優希の考えは素晴らしかった。武装状態での長時間の戦闘は、体が持たない。光輝は、口から血を吐き出しながらも優希のアブソリュートを掴んだ。
「__掴まえたぜ!」
「何!?」
光輝は、そう言うとシャイニングブレードに魔力を注ぎ込み始めた。シャイニングブレードが光輝の魔力に反応して輝き始めると稲妻が刀身を走り始めた。
「いくら盾を装備してるとはいえ、この至近距離でサンダーへ無理だろ?」
「それは、貴方も同じでは??」
「電流対決でもするか?」
光輝は、そう聞くとシャイニングブレードを振り上げると一歩踏み出して対角線上にあるアブソリュートを持っている優希の肩を目掛けて振り下ろすと優希も魔法の詠唱を終えていた。
「聖なる稲妻よ、全てを、薙ぎ払いたまえ!」
「サンダー!!」
お互いの体に激しい電気が流れ始めた。我慢比べをしている光輝と優希だが、その表情は笑を見せていた。電気と電気が衝突すると激しい爆発が起こりその衝撃で光輝と優希は、一旦距離を置かざるおえなかった。
「やっぱ、師匠の魔力に早々勝てるもんじゃねぇ~や!」
「じゃあ、降参してくれねぇかな?」
「それは、無理ですわ~……だって、こんなに楽しいんですけど!」
あれだけの電気を受けても優希の方は、ピンピンしていたが、光輝は残りの魔力が大変少ない状態だった。二人は、会話を終えると再び激しい衝突が始まった。光輝は、白虎の素早さに加速を重ねて凄まじいスピードで優希へ攻め入るがそのスピードに全て対応してきている優希は、アブソシールドで防ぐ。
__まだまだ、速さが足りない!!
防がれている光輝は、焦りを感じるようにそう思うと加速から超加速へと上位の移動魔法を自身の体にかけることにした。
「そんな、見えなっ……」
突如姿を消した光輝は、優希の背後へ回り込んで背中を斬り込んむと再び激しいチャージを仕掛けることにした。
「す、凄まじい戦いだ!!両者共に一歩も引かない!!」
光輝は、確実に優希にダメージを与えるが、それは残りの魔力を全く考えない状態だから出せる究極奥義のような物だ。だが、優希もここまで傷つけられたのは初めてなのでお互い五分と五分と言った感じだろうか……。
「ここだ!!」
光輝は、焦っている優希を見ていて技を決めるタイミングを伺っていた。そして、そう叫ぶと足を止めずに左手に炎を宿し握り拳を作ると再び背中に回り込んで左ストレートを放つとまた移動し始めた。優希が振り向いた瞬間は、既にそこには、いない状態になっていた。
「そこか!!」
「__フレイムブレイク!!」
光輝が聖なる炎に包み込まれたシャイニングブレードを振り下ろし始めた途端、優希はこちらを振り向きアブソシールドを構えて防御態勢に入っていた。
「何!?」
「__ここに来ると分かっていた!!」
流石のフレイムブレイクもアブソシールドの前では無意味な攻撃となってしまったのだ。その技の発動終了時と同時に光輝の魔力は完全にそこを尽き武装強制解除された。
「そんな……ここ、までかよ……」
光輝は、全身に力が入らず前へ倒れ込むと地面に伏せた状態のままになってしまった。優希は、アブソリュートを鞘に戻すと光輝の前に堂々とたっていた。
「これが、武装の限界ですよ、師匠……。」
歯を食いしばって何とか起き上がろうとするもその力すらない光輝は、彼の言葉を黙って受け止めるしか方法がなかった。
__ここで、負ける訳には……
光輝は、そう強く念じる。すると、ズボンのポケットの中が強く輝き始めた。
「この光は!?」
光輝は、その光に包まれた。
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