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第一章「伝説の英雄」
第13話「初デートは、JAPAN!(京都編)」
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翌朝、ホテルで朝食を済ませるために光輝は、アリスを起こした。
「アリス、朝食食べに行くぞ?」
ぐっすり寝ているアリスの肩をゆさゆさと揺らしながら起こすと彼女は、上半身を起こして目を擦っていた。
「ん~、おはよう。」
軽く欠伸しながらアリスは、光輝にそう言うと光輝とおはようと挨拶をした。そして、手を繋ぎながら部屋から出てバイキングの場所へと向かった。
アリスは、日本の名物という名物を皿に乗せて運んできた。そこには、寿司やうどん天ぷらなどと言った日本を代表するものに対して光輝は、ご飯にスクランブルエッグ、それにウインナーや刺身と言った感じだ。
「「いただきます」」
二人は、席について両手を合わせると同時にそういうとアリスは、早速寿司を口に運んだ。
「ん~!!この寿司美味しい!流石は日本料理ね、噂通りの評価だわ!」
アリスは、そう言いながら次から次へと食べる。日本料理が気に入ったのか光輝でさえこんなに食べるアリスを見たことがなかった。
「「ご馳走様でした」」
二人は声を合わせてそういうと早速部屋に戻り忘れ物がないか確認後、ホテルを出て東京駅に向かい目的の京都へ向かう新幹線に乗った。
「バルグーン王国の姫とその国の民が……」
京都にある二条城である人達による会合が密かに行われていた。日本では、幸之助が去って以降内戦が起き多くの魔法を使える素質のある人が亡くなった。その自体に対処すべく日本独自の組織が今動き出そうとしていた。正式名称「日本特殊科学研究組織連合組合」、略して「科学連合」は科学の力で魔力の代わりに超能力を人々に与えるというシステムだ。傍から見たら今の日本政財にとっていい取り組みかもしれないが、彼らの実験は残虐行為に匹敵する程だった。そして、今魔法を使える素質が世界で一番多いとされるバルグーン王国の姫が身分を隠して来ていると情報を手にした彼ら科学連合は、10人の幹部以上を緊急徴集させた。
「……で、例の彼は仕上がったのか?」
科学連合の会長宮坂 大聖は、関西支部幹部の青木 誠司にそう聞いた。
「はい、記念すべき10人目の超能力戦士が誕生しまさた。」
誠司の報告を聞き大聖は、両隣りにいる催眠術にかけられたメイド女性達から差し出された食べ物をアーンと大きな口を開けて食べる。
「では、奇襲作戦を始めろ!」
そう指示を受けた誠司は、二条城をあとにして自分の住んでいる支部本部のある大阪へと一時帰還した。
新幹線から3時間かけて京都に着くとアリスが要望したのは、意外なものだった。
「光輝、歴史的建造物を見に行きましょ?」
行く前は、時代劇村などを要求していたがここに来てから急に変えたのである。
「あれ?時代劇村に行きたいって言ってなかったけ?」
「そうなんだけど……ほら、時間も限られてるし外交的にも歴史や文化に触れた方がいいと思うの!」
顔を少し赤くしながらアリスは、そう言うとやや積極的に光輝の腕を引っ張り、待っていたタクシーに乗り込んだ。
アリスが最初に要望したのは、京都で有名な金閣寺と銀閣寺といったお寺などを見て回ると清水寺に着いた。ここでアリスが一番したかったことがあるらしい。
「ねぇ、知ってた?ここの神様ってこの国が生まれる前から居るんだって!」
そこは、縁結びの神様として有名な地主神社だった。
「光輝、私ここでおみくじやって来るわね!」
子供のようにはしゃぎながらアリスは、人混みの激しい中おみくじを買いに出かけた。光輝は、そんなアリスを後ろから見守っていたが、その時、黒いフードを被った男がアリスの後ろをストーカーのように歩いてるのが見えた。
「アリス!」
そう言ってアリスのところへ向かおうとした光輝の前に先程のフードを被った人の仲間が5人光輝のことを囲んだ。
「お前達、そこをどいてくれないか?」
光輝は、優しげに言うも誰もどいてはくれなかった。むしろ、懐からクナイを取り出して構えた。向こうは戦闘態勢に入っていたのだ。光輝は、そんな彼らに対して体術で勝負しようと考えた。
「__来い!」
低く構えた光輝がそう言うと彼らは、クナイを一斉に投げて攻撃を開始した。それを高くジャンプして躱すも次に来たのは、大量に投げられた手裏剣だった。光輝は、数個の手裏剣を身に受けるも右手に炎を集め、ファイヤーボールを地面に向けて投げた。
激しい爆発が起こると周囲にいた人達は、慌てて逃げ始めた。
ちょうどおみくじを買い終えた頃だったアリスは、ファイヤーボールを投げる光輝を見ると戻ろうとした。
「そこまでですよ。」
後ろから声が聞こえるとアリスは、慌てて振り向いた。そこには、フードを被った男が一人いた。アリスは、慌てて距離を置くとアルティナフルーレを召喚して構えた。
「貴方達、一体何者?」
「お前に答える義理はない。これから科学の力が魔法に勝つ時代なのだからな!」
そういうと腰にぶら下げている日本刀を鞘から抜き出して構えると男は、間を詰めるとアリスと剣を交えると、アリスのアルティナフルーレを横にしてから斜め上へ斬りあげるがアリスは、それを仰け反る形で躱すと、男の腹部を思いっきり蹴り再び間合いをとる。
「流石は、バルグーン王国家の姫様だな。だが、連れの男はどうかな?」
そう言うとアリスは、おかしくなり笑い出した。その行動に男は、訳が分からなかった。
「何がおかしい!?」
「そういう発言は見てから言うべきね」
アリスは、そう言うと男は別の場所の戦闘をじっと見つめた。煙が次第に晴れるとそこには、光輝が余裕の表情で立っていた。
「ご……5人を瞬殺だとぉぉぉ!?」
男は、ありえないものを見たかのようものを見ると、思わず石化したかのように動かなくなった。アリスは、当然のようにその光景を見ていた。
「言うの忘れてたけど……、彼相当強いわよ?王家の人間ではないけど、この国を代表するぐらいの強さはあるわ。その能力地は測定不能と言われるぐらいよ?」
光輝は、急いでアリスの所へ行くとフードの男を睨みつけた。その目付きに恐怖を覚えた男は、全身が震えると急いでその場から逃げた。
「追わなくていいのか?」
「えぇ、誰もいないからゲートで帰りましょ」
いくら身分を隠していたとはいえアリスは、生きた心地がしなかった。光輝は、そんなアリスの手に持っているおみくじを見た。
「おみくじなんて書いてあった?」
「そう言えば開けてなかったわ……」
そう言うと1枚光輝を渡してからもう1枚の方を自分で開けた。2枚とも書かれていたのは、「大吉」だった。その下の恋愛の項目には、こう書かれていた……。
「最上の恋である。将来の幸福が期待されるから、1日も早く結婚に踏み切れ。」
いかにも大吉らしいコメントだが、初めておみくじを引いたアリスは、嬉しい気分になるとそのおみくじを大切に持って光輝の開いたゲートを通り抜けて母国であるバルグーン王国へと帰国した。
「アリス、朝食食べに行くぞ?」
ぐっすり寝ているアリスの肩をゆさゆさと揺らしながら起こすと彼女は、上半身を起こして目を擦っていた。
「ん~、おはよう。」
軽く欠伸しながらアリスは、光輝にそう言うと光輝とおはようと挨拶をした。そして、手を繋ぎながら部屋から出てバイキングの場所へと向かった。
アリスは、日本の名物という名物を皿に乗せて運んできた。そこには、寿司やうどん天ぷらなどと言った日本を代表するものに対して光輝は、ご飯にスクランブルエッグ、それにウインナーや刺身と言った感じだ。
「「いただきます」」
二人は、席について両手を合わせると同時にそういうとアリスは、早速寿司を口に運んだ。
「ん~!!この寿司美味しい!流石は日本料理ね、噂通りの評価だわ!」
アリスは、そう言いながら次から次へと食べる。日本料理が気に入ったのか光輝でさえこんなに食べるアリスを見たことがなかった。
「「ご馳走様でした」」
二人は声を合わせてそういうと早速部屋に戻り忘れ物がないか確認後、ホテルを出て東京駅に向かい目的の京都へ向かう新幹線に乗った。
「バルグーン王国の姫とその国の民が……」
京都にある二条城である人達による会合が密かに行われていた。日本では、幸之助が去って以降内戦が起き多くの魔法を使える素質のある人が亡くなった。その自体に対処すべく日本独自の組織が今動き出そうとしていた。正式名称「日本特殊科学研究組織連合組合」、略して「科学連合」は科学の力で魔力の代わりに超能力を人々に与えるというシステムだ。傍から見たら今の日本政財にとっていい取り組みかもしれないが、彼らの実験は残虐行為に匹敵する程だった。そして、今魔法を使える素質が世界で一番多いとされるバルグーン王国の姫が身分を隠して来ていると情報を手にした彼ら科学連合は、10人の幹部以上を緊急徴集させた。
「……で、例の彼は仕上がったのか?」
科学連合の会長宮坂 大聖は、関西支部幹部の青木 誠司にそう聞いた。
「はい、記念すべき10人目の超能力戦士が誕生しまさた。」
誠司の報告を聞き大聖は、両隣りにいる催眠術にかけられたメイド女性達から差し出された食べ物をアーンと大きな口を開けて食べる。
「では、奇襲作戦を始めろ!」
そう指示を受けた誠司は、二条城をあとにして自分の住んでいる支部本部のある大阪へと一時帰還した。
新幹線から3時間かけて京都に着くとアリスが要望したのは、意外なものだった。
「光輝、歴史的建造物を見に行きましょ?」
行く前は、時代劇村などを要求していたがここに来てから急に変えたのである。
「あれ?時代劇村に行きたいって言ってなかったけ?」
「そうなんだけど……ほら、時間も限られてるし外交的にも歴史や文化に触れた方がいいと思うの!」
顔を少し赤くしながらアリスは、そう言うとやや積極的に光輝の腕を引っ張り、待っていたタクシーに乗り込んだ。
アリスが最初に要望したのは、京都で有名な金閣寺と銀閣寺といったお寺などを見て回ると清水寺に着いた。ここでアリスが一番したかったことがあるらしい。
「ねぇ、知ってた?ここの神様ってこの国が生まれる前から居るんだって!」
そこは、縁結びの神様として有名な地主神社だった。
「光輝、私ここでおみくじやって来るわね!」
子供のようにはしゃぎながらアリスは、人混みの激しい中おみくじを買いに出かけた。光輝は、そんなアリスを後ろから見守っていたが、その時、黒いフードを被った男がアリスの後ろをストーカーのように歩いてるのが見えた。
「アリス!」
そう言ってアリスのところへ向かおうとした光輝の前に先程のフードを被った人の仲間が5人光輝のことを囲んだ。
「お前達、そこをどいてくれないか?」
光輝は、優しげに言うも誰もどいてはくれなかった。むしろ、懐からクナイを取り出して構えた。向こうは戦闘態勢に入っていたのだ。光輝は、そんな彼らに対して体術で勝負しようと考えた。
「__来い!」
低く構えた光輝がそう言うと彼らは、クナイを一斉に投げて攻撃を開始した。それを高くジャンプして躱すも次に来たのは、大量に投げられた手裏剣だった。光輝は、数個の手裏剣を身に受けるも右手に炎を集め、ファイヤーボールを地面に向けて投げた。
激しい爆発が起こると周囲にいた人達は、慌てて逃げ始めた。
ちょうどおみくじを買い終えた頃だったアリスは、ファイヤーボールを投げる光輝を見ると戻ろうとした。
「そこまでですよ。」
後ろから声が聞こえるとアリスは、慌てて振り向いた。そこには、フードを被った男が一人いた。アリスは、慌てて距離を置くとアルティナフルーレを召喚して構えた。
「貴方達、一体何者?」
「お前に答える義理はない。これから科学の力が魔法に勝つ時代なのだからな!」
そういうと腰にぶら下げている日本刀を鞘から抜き出して構えると男は、間を詰めるとアリスと剣を交えると、アリスのアルティナフルーレを横にしてから斜め上へ斬りあげるがアリスは、それを仰け反る形で躱すと、男の腹部を思いっきり蹴り再び間合いをとる。
「流石は、バルグーン王国家の姫様だな。だが、連れの男はどうかな?」
そう言うとアリスは、おかしくなり笑い出した。その行動に男は、訳が分からなかった。
「何がおかしい!?」
「そういう発言は見てから言うべきね」
アリスは、そう言うと男は別の場所の戦闘をじっと見つめた。煙が次第に晴れるとそこには、光輝が余裕の表情で立っていた。
「ご……5人を瞬殺だとぉぉぉ!?」
男は、ありえないものを見たかのようものを見ると、思わず石化したかのように動かなくなった。アリスは、当然のようにその光景を見ていた。
「言うの忘れてたけど……、彼相当強いわよ?王家の人間ではないけど、この国を代表するぐらいの強さはあるわ。その能力地は測定不能と言われるぐらいよ?」
光輝は、急いでアリスの所へ行くとフードの男を睨みつけた。その目付きに恐怖を覚えた男は、全身が震えると急いでその場から逃げた。
「追わなくていいのか?」
「えぇ、誰もいないからゲートで帰りましょ」
いくら身分を隠していたとはいえアリスは、生きた心地がしなかった。光輝は、そんなアリスの手に持っているおみくじを見た。
「おみくじなんて書いてあった?」
「そう言えば開けてなかったわ……」
そう言うと1枚光輝を渡してからもう1枚の方を自分で開けた。2枚とも書かれていたのは、「大吉」だった。その下の恋愛の項目には、こう書かれていた……。
「最上の恋である。将来の幸福が期待されるから、1日も早く結婚に踏み切れ。」
いかにも大吉らしいコメントだが、初めておみくじを引いたアリスは、嬉しい気分になるとそのおみくじを大切に持って光輝の開いたゲートを通り抜けて母国であるバルグーン王国へと帰国した。
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