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第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期
第74話 王国騎士の建国祭
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「国王陛下。今年も式典への出席、誠にご苦労様でした」
「うむ……」
王城の最上階、一際大きく豪華な一室。ハインラインは中央にあるソファーに座りゆったりと腰かける。
そんな彼を、銀の鎧を身に着け、兜から縦長の顔を出している男性が介錯を行っていた。光を反射する様が高位の身分にあることを知らしめている。
「やはり私も年か……年々参加する度疲れてくる」
「いえ、そのようなことは――「そりゃー今年で七十八歳ですものー!! 疲れない方がおかしいですわー!! きゃぴーん!!」
赤毛のカーバンクルが、上機嫌な声を出しつつハインラインの身体から現れ、すっと主君たる彼の膝に飛び乗る。
「ふふ……私に比べてお前の威勢の良さよ、ベロア。年を取らないなんて、この時ばかりはナイトメアが羨ましい」
「まーそんなおじいちゃんみたいなこと言って!! 身体はどう頑張ってもだめになってくるんだから、せめて心だけでも若々しくしないと!! そして言葉は心に影響を及ぼすのよ!! ねえ、ジョンソンも何か言ってやって!!」
「……そうですね、陛下」
突然自分の名前を呼ばれた鎧の男性は、腕を後ろに組み直して続ける。
「魔術師達の研究によると、人間の寿命は約百歳とのこと。つまり陛下は理論上では、あと二十年も生きることができるのです。そのためには心を若く持って、いつまでも元気でいる勢いでいきましょう」
「ほら!! ジョンソンもこう言ってることだし!! 早速心を若く保つために若者に接触しに行くわよ!!」
「ん……あの子の元に行くのか。そうだな、ハルトエルに任せてはいるが……私も様子を見に行くとするか」
「御意!」
ハインラインはジョンソンに介錯されつつ、重い腰を上げる。
「ジョンソン、君も私の警護ご苦労だった。休息を取っても良いぞ」
「ありがとうございます。では陛下が王女殿下のお部屋に行かれている間に、アークラインを呼んでまいりますね」
ジョンソンとハインラインは部屋を後にする。その足元をベロアがちょこちょこと歩いてついてきていた。
一方その頃、王城内宿直室にて。
「三。カイル、お前城下町の出店は見に行ったか?」
「四。いいえまだです。これが終わったら行こうと思ってました」
「五。私ハ午前中ニ行ッテキタガ、目新シイ屋台ハナカッタゾ」
「六。なんてこったい、そんなのつまんねえとイズヤは思うぜ」
アルベルトとカイルに加え、全身鎧の生命体と、蝶のような翅を生やして鬼の面を着けた幼女が、長方形のテーブルを囲んでいる。
「七。つっても年一の祭りだぞ? 楽しまないと損だって」
「先輩ダウトです」
「ああー……! 畜生!」
アルベルトはテーブルの中央に積まれたトランプを全て回収した。
「二十三枚あるとイズヤは確信したぜ」
「積マレスギ。マア、皆ダウトト言ワナイノガ悪イ」
「雑談しながらやった弊害ですね」
「くそー、ラスト一枚だったのによー……」
トランプゲームの結果に一喜一憂していると扉が開き、兜を脱ぎながらジョンソンが中に入ってくる。
「ジョンソン団長。お疲れ様です」
「うむ、お疲れ様だカイル。ついでにアルベルト」
「ついでって何すかついでって」
「オマエが来タトイウコトハ交代ノ時間カ」
「そういうことだ。よろしく頼むぞアークライン」
「了解」
「んじゃーこれで終わりにすっか……やっぱりダウトは時間を食うな」
アルベルトは欠伸をふかしながら、トランプを一まとめにする。彼にとってはそろそろ葉巻の煙が恋しくなる時間だ。
「おっと、団長には重大な仕事が残っているとイズヤは思うぜ」
「仕事? さて、何のことやら」
「そうっすね。団長にはレオナ様を城下町デートに誘うって重大な仕事がありますから」
ジョンソンは空いた椅子に座ろうとしていたが、
アルベルトの発言を聞いたことにより、上手く座れず尻を打ち付けた。
「ちょ、ちょっと待て……!!! 一体何のことだか全くわからんな!!!」
「しらばっくれても無駄っすよ団長」
「もう騎士団全体に筒抜けですからね、団長の恋愛事情」
「早く告っちまえばいいのにとイズヤは呆れた気分になっているぜ」
「ぐぅ……!!!」
「……モシカシナクテモ、マタ失敗シタノカオマエハ」
「もしかしなくてもって何だもしかしなくてもって!!! ていうかアークライン、お前っ、仮にも私のナイトメアなんだからフォローしてくれよ!!!」
「呆レテ物モ言エンノダ」
ジョンソンが狼狽えている横で、カイルはハンドバックを抱え、紺色のシャツと裾が広いズボンに着替えが終わっていた。
「では自分達も行って参ります。イズヤ、お前はどうする」
「警護の仕事ではイズヤは窮屈な気分だったぜ。だから今は外を飛び回りたいと思っているぜ」
「わかった、なら俺についてこい。では行って参ります」
「いってらしゃーい」
カイルはアルベルトとジョンソンに一礼した後、イズヤを連れて部屋を後にする。
アルベルトはすっかり気の抜けた声で見送ると、改めて部屋に残ったジョンソンに向き直った。
「……さて、俺達二人だけになってしまいましたけど。どうしますか」
「スピードだ! 二人きりならスピードやるぞ! 私は絶対に負けん!!!」
「必死にデート断られた辛さを忘れようとしているよこの人。まあいいか、やりましょう」
こうして出てきた休暇仕様の王国騎士。カジュアルな私服に身を包んだ二人を、厳格な騎士だと思う者はまずいない。人が減ってきたこともありナイトメアは身体から出しても構わないとお触れが出ていた。
「午後とはいえまだ人は途絶えないな」
「年に一度の大騒ぎだからだとイズヤは思うのだぜ」
「……」
目の前をとことこ歩いたり、自分の周囲を飛んだりするイズヤ。
そんな無邪気な騎士を彼は見つめている。傍から見ると無表情に見えるが、彼女はそうではないと、カイルは確かに感じている。
「……一体どうしたとイズヤは訊くのだぜ」
「ああ、いや……な」
「忠騎士たるイズヤは理解したのだぜ。イズヤの話し方にまだ慣れていないとイズヤは考えたぜ」
「……」
唇を噛む。後悔が滲み出るような感触がした。
「でも生きているだけで儲け物だとイズヤは思うのだぜ。それはジョンソン団長も、アークラインも考えていることだとイズヤはカイルに伝えるぜ」
「……そうだな。そうだ。口調がおかしくなったって、それはお前を否定することにはならない」
昔のことを思い出して、故にそれをすぐに忘れようとするカイル。
しかしそうはいかなくなる出来事が視界の中で起こっていた。
「人だかりが……あれは……」
「紙芝居だとイズヤは気付いたぜ! 見に行きたいとイズヤは提案するぜ!」
「……ああ、行くとするか」
遠目からでも見て取れたのは、それが雪国を舞台にした物語であるということ。
白雪が舞う空、白雪が積もった地面、そこに立つは一人の男。金髪に紅い瞳、白銀の鎧に赤いマント、質素な鞘に剛健な剣を収めている。
現在紙芝居は、男が何者かと会話をしている場面まで進んでいた。
「――原初たる氷の民、ブルニアに住まいし雪の主、ウェンディゴの者達よ!」
「我が名はユーサー・ペンドラゴン! 創世の女神の御使に選ばれた、竜の頭を名乗る者!」
「私は君達に危害を加えない。敵対するつもりもない。君達と話をするべく、この雪原まで足を運んできたのだ!」
「望むのであれば剣を降ろそう。求めるのであれば鎧も脱ごう! 私と言葉を交わしてくれ――!」
数秒後ゆっくりと紙が抜かれ、絵の中には騎士の他に、氷と雪を纏った精霊のような生命体がふわふわ浮かんでいた。
「赤き竜に選ばれし騎士よ」
「我ら崇めし氷の祖カルシクル、その原初の姿マギアステル、創世の女神」
「其に見初められた汝、かのアルーインの民の遣いとして参上したと受けた」
「かの者共と我ら、隣人として在れど共存はできぬ仲。其を承知で参じたのだろうな――」
緊迫感のある芝居に魔術による演出。二つが見事に臨場感を織り成して、行き交う人々の注目を集めている。
カイルとイズヤも、そうして注目している人々の一部となっていた。
「『ユーサー・ペンドラゴンの旅路』……か」
「その中でもイズエルトに旅した時の話だとイズヤは気付いたぜ!」
「ああ、今描かれている精霊みたいなのは……ウェンディゴ族の先祖だったな」
「昔は氷と雪しかなかった肉体だったけど、人と生活していくにつれて、だんだん人型に変化していった! イズヤはカイルと一緒に勉強したことを思い出したぜ!」
「……そうだったな。お前と一緒にな……」
先程感じた後悔、それを抱くずっと前の話だ。
その頃から自分と彼女は主従関係にあった。友とも呼べる絆で結ばれていた――
「まだ紙芝居は続くようだとイズヤは推測するぜ。もうイズヤは満足したから、屋台を見て回りたいことを提案するぜ」
「お前がそう言うなら俺は構わない。今は思いっ切り羽を伸ばそう」
「イズヤは羽を伸ばして飛ぶぜー! イズヤはびゅんびゅーんと口で言うぜー!」
「うむ……」
王城の最上階、一際大きく豪華な一室。ハインラインは中央にあるソファーに座りゆったりと腰かける。
そんな彼を、銀の鎧を身に着け、兜から縦長の顔を出している男性が介錯を行っていた。光を反射する様が高位の身分にあることを知らしめている。
「やはり私も年か……年々参加する度疲れてくる」
「いえ、そのようなことは――「そりゃー今年で七十八歳ですものー!! 疲れない方がおかしいですわー!! きゃぴーん!!」
赤毛のカーバンクルが、上機嫌な声を出しつつハインラインの身体から現れ、すっと主君たる彼の膝に飛び乗る。
「ふふ……私に比べてお前の威勢の良さよ、ベロア。年を取らないなんて、この時ばかりはナイトメアが羨ましい」
「まーそんなおじいちゃんみたいなこと言って!! 身体はどう頑張ってもだめになってくるんだから、せめて心だけでも若々しくしないと!! そして言葉は心に影響を及ぼすのよ!! ねえ、ジョンソンも何か言ってやって!!」
「……そうですね、陛下」
突然自分の名前を呼ばれた鎧の男性は、腕を後ろに組み直して続ける。
「魔術師達の研究によると、人間の寿命は約百歳とのこと。つまり陛下は理論上では、あと二十年も生きることができるのです。そのためには心を若く持って、いつまでも元気でいる勢いでいきましょう」
「ほら!! ジョンソンもこう言ってることだし!! 早速心を若く保つために若者に接触しに行くわよ!!」
「ん……あの子の元に行くのか。そうだな、ハルトエルに任せてはいるが……私も様子を見に行くとするか」
「御意!」
ハインラインはジョンソンに介錯されつつ、重い腰を上げる。
「ジョンソン、君も私の警護ご苦労だった。休息を取っても良いぞ」
「ありがとうございます。では陛下が王女殿下のお部屋に行かれている間に、アークラインを呼んでまいりますね」
ジョンソンとハインラインは部屋を後にする。その足元をベロアがちょこちょこと歩いてついてきていた。
一方その頃、王城内宿直室にて。
「三。カイル、お前城下町の出店は見に行ったか?」
「四。いいえまだです。これが終わったら行こうと思ってました」
「五。私ハ午前中ニ行ッテキタガ、目新シイ屋台ハナカッタゾ」
「六。なんてこったい、そんなのつまんねえとイズヤは思うぜ」
アルベルトとカイルに加え、全身鎧の生命体と、蝶のような翅を生やして鬼の面を着けた幼女が、長方形のテーブルを囲んでいる。
「七。つっても年一の祭りだぞ? 楽しまないと損だって」
「先輩ダウトです」
「ああー……! 畜生!」
アルベルトはテーブルの中央に積まれたトランプを全て回収した。
「二十三枚あるとイズヤは確信したぜ」
「積マレスギ。マア、皆ダウトト言ワナイノガ悪イ」
「雑談しながらやった弊害ですね」
「くそー、ラスト一枚だったのによー……」
トランプゲームの結果に一喜一憂していると扉が開き、兜を脱ぎながらジョンソンが中に入ってくる。
「ジョンソン団長。お疲れ様です」
「うむ、お疲れ様だカイル。ついでにアルベルト」
「ついでって何すかついでって」
「オマエが来タトイウコトハ交代ノ時間カ」
「そういうことだ。よろしく頼むぞアークライン」
「了解」
「んじゃーこれで終わりにすっか……やっぱりダウトは時間を食うな」
アルベルトは欠伸をふかしながら、トランプを一まとめにする。彼にとってはそろそろ葉巻の煙が恋しくなる時間だ。
「おっと、団長には重大な仕事が残っているとイズヤは思うぜ」
「仕事? さて、何のことやら」
「そうっすね。団長にはレオナ様を城下町デートに誘うって重大な仕事がありますから」
ジョンソンは空いた椅子に座ろうとしていたが、
アルベルトの発言を聞いたことにより、上手く座れず尻を打ち付けた。
「ちょ、ちょっと待て……!!! 一体何のことだか全くわからんな!!!」
「しらばっくれても無駄っすよ団長」
「もう騎士団全体に筒抜けですからね、団長の恋愛事情」
「早く告っちまえばいいのにとイズヤは呆れた気分になっているぜ」
「ぐぅ……!!!」
「……モシカシナクテモ、マタ失敗シタノカオマエハ」
「もしかしなくてもって何だもしかしなくてもって!!! ていうかアークライン、お前っ、仮にも私のナイトメアなんだからフォローしてくれよ!!!」
「呆レテ物モ言エンノダ」
ジョンソンが狼狽えている横で、カイルはハンドバックを抱え、紺色のシャツと裾が広いズボンに着替えが終わっていた。
「では自分達も行って参ります。イズヤ、お前はどうする」
「警護の仕事ではイズヤは窮屈な気分だったぜ。だから今は外を飛び回りたいと思っているぜ」
「わかった、なら俺についてこい。では行って参ります」
「いってらしゃーい」
カイルはアルベルトとジョンソンに一礼した後、イズヤを連れて部屋を後にする。
アルベルトはすっかり気の抜けた声で見送ると、改めて部屋に残ったジョンソンに向き直った。
「……さて、俺達二人だけになってしまいましたけど。どうしますか」
「スピードだ! 二人きりならスピードやるぞ! 私は絶対に負けん!!!」
「必死にデート断られた辛さを忘れようとしているよこの人。まあいいか、やりましょう」
こうして出てきた休暇仕様の王国騎士。カジュアルな私服に身を包んだ二人を、厳格な騎士だと思う者はまずいない。人が減ってきたこともありナイトメアは身体から出しても構わないとお触れが出ていた。
「午後とはいえまだ人は途絶えないな」
「年に一度の大騒ぎだからだとイズヤは思うのだぜ」
「……」
目の前をとことこ歩いたり、自分の周囲を飛んだりするイズヤ。
そんな無邪気な騎士を彼は見つめている。傍から見ると無表情に見えるが、彼女はそうではないと、カイルは確かに感じている。
「……一体どうしたとイズヤは訊くのだぜ」
「ああ、いや……な」
「忠騎士たるイズヤは理解したのだぜ。イズヤの話し方にまだ慣れていないとイズヤは考えたぜ」
「……」
唇を噛む。後悔が滲み出るような感触がした。
「でも生きているだけで儲け物だとイズヤは思うのだぜ。それはジョンソン団長も、アークラインも考えていることだとイズヤはカイルに伝えるぜ」
「……そうだな。そうだ。口調がおかしくなったって、それはお前を否定することにはならない」
昔のことを思い出して、故にそれをすぐに忘れようとするカイル。
しかしそうはいかなくなる出来事が視界の中で起こっていた。
「人だかりが……あれは……」
「紙芝居だとイズヤは気付いたぜ! 見に行きたいとイズヤは提案するぜ!」
「……ああ、行くとするか」
遠目からでも見て取れたのは、それが雪国を舞台にした物語であるということ。
白雪が舞う空、白雪が積もった地面、そこに立つは一人の男。金髪に紅い瞳、白銀の鎧に赤いマント、質素な鞘に剛健な剣を収めている。
現在紙芝居は、男が何者かと会話をしている場面まで進んでいた。
「――原初たる氷の民、ブルニアに住まいし雪の主、ウェンディゴの者達よ!」
「我が名はユーサー・ペンドラゴン! 創世の女神の御使に選ばれた、竜の頭を名乗る者!」
「私は君達に危害を加えない。敵対するつもりもない。君達と話をするべく、この雪原まで足を運んできたのだ!」
「望むのであれば剣を降ろそう。求めるのであれば鎧も脱ごう! 私と言葉を交わしてくれ――!」
数秒後ゆっくりと紙が抜かれ、絵の中には騎士の他に、氷と雪を纏った精霊のような生命体がふわふわ浮かんでいた。
「赤き竜に選ばれし騎士よ」
「我ら崇めし氷の祖カルシクル、その原初の姿マギアステル、創世の女神」
「其に見初められた汝、かのアルーインの民の遣いとして参上したと受けた」
「かの者共と我ら、隣人として在れど共存はできぬ仲。其を承知で参じたのだろうな――」
緊迫感のある芝居に魔術による演出。二つが見事に臨場感を織り成して、行き交う人々の注目を集めている。
カイルとイズヤも、そうして注目している人々の一部となっていた。
「『ユーサー・ペンドラゴンの旅路』……か」
「その中でもイズエルトに旅した時の話だとイズヤは気付いたぜ!」
「ああ、今描かれている精霊みたいなのは……ウェンディゴ族の先祖だったな」
「昔は氷と雪しかなかった肉体だったけど、人と生活していくにつれて、だんだん人型に変化していった! イズヤはカイルと一緒に勉強したことを思い出したぜ!」
「……そうだったな。お前と一緒にな……」
先程感じた後悔、それを抱くずっと前の話だ。
その頃から自分と彼女は主従関係にあった。友とも呼べる絆で結ばれていた――
「まだ紙芝居は続くようだとイズヤは推測するぜ。もうイズヤは満足したから、屋台を見て回りたいことを提案するぜ」
「お前がそう言うなら俺は構わない。今は思いっ切り羽を伸ばそう」
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