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第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期
第63話 秘密基地作り
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夏が終わって、季節は九月。青葉は暖色に染め上がり、暑さも和らぎ涼しくなっていく。そして年の暮れに近付いていくこの時期、王国は続け様の祭事に向けてせわしなくなっていくのである。
とはいえそんな王国の事情なんて露知らず、学生達は休暇で養った英気を元にまた勉学に励むのだった。
ある日曜日。エリス、アーサー、カタリナ、イザークの四人は薔薇の塔の入り口に集合していた。
「うーす。こうして休日に会うのは久しぶりだなあ」
「イザーク、成績どうだった? この間で全部テスト戻ってきたけど」
「それ訊いちゃう? まあ……まずまずだったよ」
「どういう意味なんだか」
「いやそのまんまだよ!?」
「でも一年生だし……まだわからないけど、こんなものなのかな?」
会話に花を咲かせる四人の周囲には、大きい袋や箱が置かれている。通りすがる生徒が何事だとちらちら流し見して去っていく。
「まあ成績のことは置いといてさ。今日はあの島にこれを持っていくぞ」
「台車とかあればなあ……」
「流石にそれは無理だった。ごめん」
「いやいや何もそこまで……持っていくのぐらい頑張るよ。うんしょーっ……」
エリスは袋を二つ抱えたが、
持ち運ばずにすぐに降ろした。
「……どうしたの?」
「うん……この袋、結構重いけど……こうすれば……」
目を閉じて数秒待つ。それから改めて袋を抱える。
「……おっ、できた。見なさい、これが『魔法使い』の実力ですぞ」
エリスは二つの袋を軽々と持ち上げ、両腕で抱え込む。
軽々と持ち上げることを頭の中で想像したのだ。
「……やっぱ便利だよなあ。触媒なくても魔法使えるって」
「でもまだコツとか掴めていないんだよね……今のも結構偶然だったりする~」
それぞれ持ってきた荷物を抱え、第一階層に向かう。
そして到着したいつもの島。魔法陣の先には前見た光景と同じものが広がっている。八つの円状に並んだ石柱、その中央にある巨大な石柱。そこの根元の魔法陣から、以前と同様に四人は現れた。
「時間結構かかったけど着いたな」
「街の人にもじろじろ見られて辛かった……」
「そういうのは気にしちゃあいけない。ところで何か変わった所ある?」
「特にはないかな」
「この前と同じか。なら問題ねえな」
「よし。じゃあ……森の中にまずは行こうか」
「そうだね」
森を進むと、非常に巨大な木が視界に入る。根と幹は四人の体格よりも遥かに巨大で、枝葉は小さいものから大きなものまで沢山生えていた。
そして木の根元には、人が入れそうな隙間がある。その中に四人は入っていく。
「これを使おう。照明の魔法具だ」
イザークは硝子球を、木の洞の中の地面に叩き付ける。
すると柔らかい光が辺りを包み、中をほんのりと照らす。
「いやあ、実にワクワクするなあ。こんなでっかい木の隙間なんて、秘密基地にしてくださいって言ってるようなもんじゃねえか」
「何だか楽しくなってくるね」
「建造物とは違う、自然の隠れ家……」
「島の外にこういう場所あっても、大体は魔物が住み着いているからなー」
感慨深げに洞の中を見回す三人を横目に、アーサーはそれぞれが持ってきた荷物を物色していた。
「おいおい、物色するなら声かけろよ。びっくりするじゃねーか」
「これは何だ」
アーサーは袋の一つから赤い布を取り出す。
「あーそれ? 見りゃわかるだろ、布の切れ端だよ。暖簾にしようと思ってさ。ほら、何か外との仕切りがあった方がそれっぽいじゃん?」
「……ああ」
「じゃあ早速付けてみようよ」
「オッケー。釘と金槌を持ってこよう」
イザークは袋を漁り、釘を数本に金槌を取り出す。
「用意周到だね……」
「褒め言葉どうも。さて飾ってみよう。サイリおんぶしろ~」
すかさずサイリが現れイザークを肩に乗せる。そして入ってきた場所まで進み、イザークは釘を打ち付けていく。
作業すること約数分――
「おおっ、一気にそれっぽい感じに。いいぞいいぞ~」
打ち付けられてだらりと下がった布を見て、イザークは満足そうに呟く。
そこに存在するだけでそれっぽさは生まれるものだ。
「じゃあ他の所もい~い感じに飾り付けるとしよう」
「それなら、あたしの持ってきたこれを……」
「お手伝いしますぞ」
カタリナとセバスンは持ってきた袋を漁り、数枚の巻かれた布を取り出す。
「お、大きい……これ、家にあったの?」
「うん。持っていっていいって訊いてみたら、いいよって言われた」
それは民族的な刺繍が施された絨毯だった。獣や艶やかな花々が描かれている。
「全部広げるの手伝ってくれる?」
「わかった」
「ああ」
エリスとアーサーも袋から絨毯を取り出し、広げて地面に敷く。
またまた数分経過して――
「持ってきた分が丁度入った……いい感じだね」
「そうだ、絨毯敷くなら靴脱がないと」
「そうだな」
エリスとアーサーは靴を脱いで絨毯の上に乗る。イザークも作業を終えた後に三人に続いた。
「おおっ、マジサイコーじゃん。だばぁー」
絨毯の上に大の字になって転がるイザーク。家で使わない物とはいえ、寝心地は最高だ。
「これで防寒防暑だったらいいのになあ」
「それは魔法を勉強して何とかしないと」
「ですよねー……そういえばさ、オマエら何持ってきたの?」
「スコップとか鍬とか。実家が農家だから、そういう感じ」
「鍬かぁ……畑でも作る?」
「うーん、毎日来るわけでもないし、放置してても育つものがいいよね。一応苺の種は持ってきたんだけど、だめそう……?」
「苺は作物の中でも敏感で、かなり育てにくいって聞いたぜ。それなら花の方がまだマシだろ」
「あっ……あたし、花の種あるよ」
「マジで!? 早速植えようぜ!」
イザークは飛び上がり、靴下のまま外に駆け出す。
「あっ……もう、靴下汚れちゃうって」
残された三人は靴を履いてから巨木の外に出た。
「オマエら遅いぞー! ボクはもう花を植えるのに適した地面を探し出したんだぜ!」
「イザークが早すぎるんだって。もう」
彼は洞を出てから左手沿いに進んだ、巨木の根元の近くにいた。周辺の地面は湿っている。
「ここを掘れば植えられるかな」
「花壇とか作る?」
「それは後でいいっしょ。今は植えちまおうぜ!」
「……ならオレが」
「ワン!」
アーサーはシャベルを片手に地面を掘り起こす。カヴァスもその隣で前足を動かし、種を植えるのに丁度良い大きさの穴を作った。
「よし、ここに植えればいいな」
「あとは上から土を被せて水をかけよう……って、水はどこから調達しよう。じょうろは持ってきたんだけどな……」
「あっ、それなら……さっき向こうに泉があったの見たよ」
「本当? じゃあお願いしてもいいかな?」
「それならボクが汲んでくるわ。カタリナ道案内よろしく~」
イザークは幹の中に入ってじょうろを持ってきた後、カタリナと一緒に森の中を進む。サイリとセバスンもその後に続いていった。
「……えへへ。楽しいな、こういうの……」
エリスは種を植えた地面を見ながら笑顔になる。
「アーサーも楽しんでるでしょ。顔には出さないだけで」
「楽しい?」
「そう、楽しい。何か行動を起こした結果、明るい気持ちになることとか、満たされたような気持ちになることだよ」
「満たされる……」
「この間のも、楽しいから笑顔になったんだと思うんだよね。だから、この島のこと、気に入ってるんでしょ?」
「……」
暫くの沈黙が流れた後。
アーサーは右手を自分の胸に当てた。
「これが楽しい、か」
そうして、また口角を上げて笑ってみせたのだった。
「……うん、いい笑顔。早く皆の前で笑えるといいなあ」
「それは……まだ、難しい」
「そっか。でも大丈夫、ゆっくりやっていければいいんだから」
とはいえそんな王国の事情なんて露知らず、学生達は休暇で養った英気を元にまた勉学に励むのだった。
ある日曜日。エリス、アーサー、カタリナ、イザークの四人は薔薇の塔の入り口に集合していた。
「うーす。こうして休日に会うのは久しぶりだなあ」
「イザーク、成績どうだった? この間で全部テスト戻ってきたけど」
「それ訊いちゃう? まあ……まずまずだったよ」
「どういう意味なんだか」
「いやそのまんまだよ!?」
「でも一年生だし……まだわからないけど、こんなものなのかな?」
会話に花を咲かせる四人の周囲には、大きい袋や箱が置かれている。通りすがる生徒が何事だとちらちら流し見して去っていく。
「まあ成績のことは置いといてさ。今日はあの島にこれを持っていくぞ」
「台車とかあればなあ……」
「流石にそれは無理だった。ごめん」
「いやいや何もそこまで……持っていくのぐらい頑張るよ。うんしょーっ……」
エリスは袋を二つ抱えたが、
持ち運ばずにすぐに降ろした。
「……どうしたの?」
「うん……この袋、結構重いけど……こうすれば……」
目を閉じて数秒待つ。それから改めて袋を抱える。
「……おっ、できた。見なさい、これが『魔法使い』の実力ですぞ」
エリスは二つの袋を軽々と持ち上げ、両腕で抱え込む。
軽々と持ち上げることを頭の中で想像したのだ。
「……やっぱ便利だよなあ。触媒なくても魔法使えるって」
「でもまだコツとか掴めていないんだよね……今のも結構偶然だったりする~」
それぞれ持ってきた荷物を抱え、第一階層に向かう。
そして到着したいつもの島。魔法陣の先には前見た光景と同じものが広がっている。八つの円状に並んだ石柱、その中央にある巨大な石柱。そこの根元の魔法陣から、以前と同様に四人は現れた。
「時間結構かかったけど着いたな」
「街の人にもじろじろ見られて辛かった……」
「そういうのは気にしちゃあいけない。ところで何か変わった所ある?」
「特にはないかな」
「この前と同じか。なら問題ねえな」
「よし。じゃあ……森の中にまずは行こうか」
「そうだね」
森を進むと、非常に巨大な木が視界に入る。根と幹は四人の体格よりも遥かに巨大で、枝葉は小さいものから大きなものまで沢山生えていた。
そして木の根元には、人が入れそうな隙間がある。その中に四人は入っていく。
「これを使おう。照明の魔法具だ」
イザークは硝子球を、木の洞の中の地面に叩き付ける。
すると柔らかい光が辺りを包み、中をほんのりと照らす。
「いやあ、実にワクワクするなあ。こんなでっかい木の隙間なんて、秘密基地にしてくださいって言ってるようなもんじゃねえか」
「何だか楽しくなってくるね」
「建造物とは違う、自然の隠れ家……」
「島の外にこういう場所あっても、大体は魔物が住み着いているからなー」
感慨深げに洞の中を見回す三人を横目に、アーサーはそれぞれが持ってきた荷物を物色していた。
「おいおい、物色するなら声かけろよ。びっくりするじゃねーか」
「これは何だ」
アーサーは袋の一つから赤い布を取り出す。
「あーそれ? 見りゃわかるだろ、布の切れ端だよ。暖簾にしようと思ってさ。ほら、何か外との仕切りがあった方がそれっぽいじゃん?」
「……ああ」
「じゃあ早速付けてみようよ」
「オッケー。釘と金槌を持ってこよう」
イザークは袋を漁り、釘を数本に金槌を取り出す。
「用意周到だね……」
「褒め言葉どうも。さて飾ってみよう。サイリおんぶしろ~」
すかさずサイリが現れイザークを肩に乗せる。そして入ってきた場所まで進み、イザークは釘を打ち付けていく。
作業すること約数分――
「おおっ、一気にそれっぽい感じに。いいぞいいぞ~」
打ち付けられてだらりと下がった布を見て、イザークは満足そうに呟く。
そこに存在するだけでそれっぽさは生まれるものだ。
「じゃあ他の所もい~い感じに飾り付けるとしよう」
「それなら、あたしの持ってきたこれを……」
「お手伝いしますぞ」
カタリナとセバスンは持ってきた袋を漁り、数枚の巻かれた布を取り出す。
「お、大きい……これ、家にあったの?」
「うん。持っていっていいって訊いてみたら、いいよって言われた」
それは民族的な刺繍が施された絨毯だった。獣や艶やかな花々が描かれている。
「全部広げるの手伝ってくれる?」
「わかった」
「ああ」
エリスとアーサーも袋から絨毯を取り出し、広げて地面に敷く。
またまた数分経過して――
「持ってきた分が丁度入った……いい感じだね」
「そうだ、絨毯敷くなら靴脱がないと」
「そうだな」
エリスとアーサーは靴を脱いで絨毯の上に乗る。イザークも作業を終えた後に三人に続いた。
「おおっ、マジサイコーじゃん。だばぁー」
絨毯の上に大の字になって転がるイザーク。家で使わない物とはいえ、寝心地は最高だ。
「これで防寒防暑だったらいいのになあ」
「それは魔法を勉強して何とかしないと」
「ですよねー……そういえばさ、オマエら何持ってきたの?」
「スコップとか鍬とか。実家が農家だから、そういう感じ」
「鍬かぁ……畑でも作る?」
「うーん、毎日来るわけでもないし、放置してても育つものがいいよね。一応苺の種は持ってきたんだけど、だめそう……?」
「苺は作物の中でも敏感で、かなり育てにくいって聞いたぜ。それなら花の方がまだマシだろ」
「あっ……あたし、花の種あるよ」
「マジで!? 早速植えようぜ!」
イザークは飛び上がり、靴下のまま外に駆け出す。
「あっ……もう、靴下汚れちゃうって」
残された三人は靴を履いてから巨木の外に出た。
「オマエら遅いぞー! ボクはもう花を植えるのに適した地面を探し出したんだぜ!」
「イザークが早すぎるんだって。もう」
彼は洞を出てから左手沿いに進んだ、巨木の根元の近くにいた。周辺の地面は湿っている。
「ここを掘れば植えられるかな」
「花壇とか作る?」
「それは後でいいっしょ。今は植えちまおうぜ!」
「……ならオレが」
「ワン!」
アーサーはシャベルを片手に地面を掘り起こす。カヴァスもその隣で前足を動かし、種を植えるのに丁度良い大きさの穴を作った。
「よし、ここに植えればいいな」
「あとは上から土を被せて水をかけよう……って、水はどこから調達しよう。じょうろは持ってきたんだけどな……」
「あっ、それなら……さっき向こうに泉があったの見たよ」
「本当? じゃあお願いしてもいいかな?」
「それならボクが汲んでくるわ。カタリナ道案内よろしく~」
イザークは幹の中に入ってじょうろを持ってきた後、カタリナと一緒に森の中を進む。サイリとセバスンもその後に続いていった。
「……えへへ。楽しいな、こういうの……」
エリスは種を植えた地面を見ながら笑顔になる。
「アーサーも楽しんでるでしょ。顔には出さないだけで」
「楽しい?」
「そう、楽しい。何か行動を起こした結果、明るい気持ちになることとか、満たされたような気持ちになることだよ」
「満たされる……」
「この間のも、楽しいから笑顔になったんだと思うんだよね。だから、この島のこと、気に入ってるんでしょ?」
「……」
暫くの沈黙が流れた後。
アーサーは右手を自分の胸に当てた。
「これが楽しい、か」
そうして、また口角を上げて笑ってみせたのだった。
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