上 下
25 / 247
第1章1節 学園生活/始まりの一学期

第24話 魔法使いなエリス

しおりを挟む
「う~い。おっはよ~」
「おはよう、エリス」
「おはよう」
「……」


 土日も終わり、また一週間が始まったエリスとアーサー。今日も教室にある自分の席に座り、カタリナとイザークに挨拶をした。一週間も経てば慣れた動作と光景である。


 このうちイザークは寝癖が残っている頭で机に突っ伏していたが、こればかりはまだ慣れない姿であった。


「マジで眠いよ~。寝てたいんだけど~」
「……昨日は何をしていたんだ」
「寝てた」
「宿題は」
「やったよ? やった上で寝たよ?」
「冗談はその頭だけにしろ」
「キレッキレだね~……ところで一時間目何の授業だよ」


「帝国語……じゃなくって、魔法学総論がずれて一時間目と二時間目になっていたよ」
「うっえマジかよ。寝れねーじゃん」
「どうして寝る前提なんだ」
「そりゃあ眠いからさ~……」



 すると突如教室の扉が開け放たれ、中に教師が入ってくる。頭髪が一本たりとも生えていない教師である。



「……来やがったな」
「うおっほん! そこの君、何か申し上げましたかね?」
こっち来んじゃいいえ何でもねえよクソハゲございません


 イザークは大きな笑顔を作って答えた。エリスはほんの少し体勢を低くして教師に話しかける。


「バックス先生……どうしたんですか?」
「ケビン先生はちょっと急用が入ってしまってな。というわけで一時間目は吾輩が入るぞ」


 そう言って教卓に向かい、どすんと尻を落ち着ける。


「先生からは呪文の書き取りを行うように言いつけられておる。吾輩がしっかり見ている故、自習に励むように」
「ハゲだけにってかぁ~……」



 イザークは白目を剥いて机に突っ伏す。



「呪文か」
「確か今日は魔法の演習だったよね。呪文を唱えるやつ」
「ああ、書き取りはしてもらったけど実際に使ってみた方がもっと覚えるだろとか何とか言ってた気がする……」
「……」


 カタリナはセバスンを抱いたまま不安そうに目を見開く。


「カ、カタリナ……そんな怯えなくても大丈夫だよ」
「う、うん……あたし駄目だな。色んなことが怖くて……」
「初めてなら誰でもそんなものだよ。そうだ、イザークも一緒に呪文の復習しようよ」
「オッケー。じゃあボクは合っているかどうか確認係ね」


「……その体勢は変えないつもりか」
「クソハゲ来たからエネルギーが尽きた。もう横になってる。どうせあのハゲ見てねーし」


 エリスがバックスの方を見遣ると、確かにイザークの言う通り、教卓の後ろで本を読み始めていた。


「そもそも勉強するのに姿勢なんて関係ないと思うんだよね~」
「……オレは何も知らんぞ」
「ういーす」
「じゃ、じゃあ……やろうか」



 エリスは紙を一枚鞄から取り出し、読み上げる。



「確かカタリナは闇属性だったよね。闇属性は……夜想曲の幕を上げよ、カオティック・混沌たる闇の神よエクスバートだね」
「う、うん……」


「捻りもねえしシンプルにかっこいいから一番覚えやすいと思ってる」
「……ごめんちょっとわからない。まあそれは置いといて、イザークは……」
「何だかかんだかウィッシャーでしょ。ボクもう完璧に覚えてるから」
「突っ込まないぞ……」

「イライズだよ。狂詩曲を響かせイライズ・よ、暴虐たる雷の神よウェッシャー
「あーそうそんな感じ。狂詩曲ラプソディ狂詩曲ラプソディっと……」



 不意にイザークは顔を起こしてアーサーを見つめる。



「何で昔の人って音楽を神様に捧げたんだろうなあ」
「気でも狂ったか」
「おいおいアーサー、真面目なこと言うとそれかよ。でも実際問題としてそうじゃん、呪文の帝国語訳って全部音楽の種類入ってるじゃん」


「でもサンブリカ神……火属性の呪文って、宴じゃなかったっけ」
「宴って往々にして歌って騒ぐもんだから同じ同じ」
「確かに」

「んー、音楽を捧げた理由……言葉が通じなかったから、とか? 代わりに神様好みの音楽を奏でて敬意を表していたとか」
「なるほど、音楽は共通言語と。いいねーそういうの大好きだぜカタリナサァン」



 満足するように手を叩き、親指と人差し指を垂直に立ててカタリナに指す。指された方は恥ずかしそうだ。



「イザークって……音楽好きなの?」
「まあね」


 一言だけ答えると、窓の方に顔を向けてまた机に突っ伏した。が、すぐに顔をエリス達に向けてきた。


「そういやエリスとアーサーの属性訊いてねえや。あと系統も。結局どうだったの?」
「え、あ、うん」


 エリスはしばらく迷ったが、とぼけても仕方ないと感じたので、


「……あの後属性も系統もよくわからなかったんだよね。先生によると基礎魔法とかの練習はできるけど、それを応用した魔法の演習には参加できないかもって。アーサーもそんな感じだよ」
「そ、そうなんだ……」

「うん……だから今日の演習には参加できる、かな。アーサーは参加しないで見学だけど」
「……こんがらがってきたなあ」
「ま、まあ……そういうものだって思ってほしいな」
「そういうものか。そういうものなら仕方ねえな。じゃあもう何も訊かねえよ」



 その後も自習を続けていると、終業の鐘が聞こえてきた。



「おお、授業が終わったな。では吾輩は帰るぞ。引き続き勉学に励んでいくように」
「二度と来んなクソハゲ」


 イザークはバックスの後ろ姿に向かって片目をを引っ張り舌を出す。




 そしてバックスが教室を出ていくのと入れ違いに、ケビンが顔を覗かせた。


「皆ちゃんと自習はやっていたか。次は演習場でやるから、準備を整えて各自集合してくれ。持ち物はなくてもいいがノートを取りたいなら持ってきてもいいぞ」


 それだけ言うと、ケビンは足早に一階に向かっていく。




「……武術と家政学が二コマあるのはわかるぜ? でも何で魔法学も二コマなんだよ。すげー疲れるっつーの」
「えっと……魔法は密接に生活に関わっているから、とか?」
「おお~カタリナいいこと言うじゃん。何か納得したからそういうことにしておくか~」
「……はぁ……」


 イザークはのっそりと身体を起こし席を立つ。それに続くように他の三人も席を立ち、演習場に向かう。





 演習場は三年生までの生徒が武術と魔術の訓練に用いる施設であり、その他課外活動の拠点ともなっているので、非常に広い。収容人数や訓練に必要な空間の確保を考慮した結果、校舎と中庭を合わせた以上の広さとなっている。


 そんなだから移動するだけでも一労働。腰を適当に落ち着け休憩する間もなく二時限目が始まってしまう。



「さて……演習の前におさらいだ」


 演習場に並び地面に座っている生徒達を前に、ケビンが話し出す。移動で疲れているだろうと感じてか、ゆっくりと言葉を進める。


「まだ魔法が体系化されていなかった時代、魔法は限られた才能のある者しか扱えない代物だった。しかし研究が進み、誰でも簡単に魔法が扱えるような道具が開発された」

「その道具を触媒と呼ぶ。原則として触媒は、魔力回路を通せば全ての物体が触媒として成立する。アクセサリーや武器、私は見たことはないが食器なんかでもできるぞ。その中でも杖は触媒としての機能に特化させた道具だ」



 ケビンはローブの中から銀でできた杖を取り出し、生徒達に見せる。



「この杖は私の触媒で、遠くの物体に干渉する力を強めてくれている。だがこれを扱うにはかなり基礎魔法の練習を積まねばならない」

「まず皆は練習用の触媒――誰でも扱え、負担もそうかからない物だ。これで演習を行う。この一年間はそれで授業に参加してもらい、魔法を行使すること自体に慣れてもらう。自分で好きな触媒を買うのは二年になってからだ。だから今の所はお金の心配はしなくていいぞ」


 そう言いながらケビンは指を鳴らす。


 すると大きめの箱が風を切って飛んできて、その勢いを殺しつつケビンの横に止まった。中には木でできた杖がぎっしりと詰め込まれている。


「とりあえずここから杖を一本持っていってくれ。もしこれで叩き合いとか始めたらこの授業から追放するからな。あとどれも性能は変わりないから適当に選んでくれ」




 生徒達は立ち上がり、指示通り箱から杖を取って戻っていった。




「よし、全員持ったな。この触媒を握りしめ神誓呪文――さっきまで皆に覚えてもらった言葉を唱えると、それに応じた魔法が発動する」

「基礎魔法ならどの呪文を唱えても発動するが、自分と同じ属性の呪文を唱えると負担が少ない。皆はこの間の魔法陣検査で自分の属性を把握しているな? それと同じ呪文をまずは唱えるように」


 説明を終えたケビンは、演習場の中央に移動する。


「さあ、一列に並んで来てくれ。一人ずつ呪文を唱える練習を行うぞ」





 生徒達は一列に並び、演習場の中央付近に集まった。ケビンの隣にはアーサーが突っ立っている。


「……前に言った通りだ。皆の様子を見て、それをレポートにまとめてくれ」


 アーサーはそれに何も反応を示さず、生徒達とケビンの間にある開けた空間を見つめている。少し後ろには生徒達が列になって並んでいた。




「……ボクこの前一番槍だったからさ。カタリナが先やりなよ」
「えええええ!? あ、あたし……?」
「初めてなんだから誰からやっても一緒! ほらほら遠慮するな~」
「わわっ……」


 イザークに背中を押されて、カタリナはケビンの前に立った。


「……イザークの言う通りだな。皆初めてなんだし、緊張することはないぞ。杖先を下に向けてから呪文を唱えてくれ」
「うっ、ううっ……」



 カタリナは地面に向けて杖を向ける。

 そして震えながら、しかしはっきりと詠唱を行う。



夜想曲の幕を上げよ、カオティック・混沌たる闇の神よエクスバート――」



 それから数秒後、


 杖から紫弾が放たれ、地面に落ちた。


 紫弾は弾け、落ちた場所を中心に残波が広がる。



「ひゃあっ!?」
「お嬢様!」


 カタリナは魔弾が放たれたのに驚き、腰を抜かし杖を落としてしまう。

 忽ちセバスンが現れ、カタリナの身体を支える。


「いいぞ、これで成功だ。今身体の中を何かが通り過ぎる感覚を覚えただろう? 詳しい理論はまた後でやるが、大気中の魔力が自分に入ってきて、それが触媒に通じて弾となって放出されたんだ。最初は魔力が身体を通ることに慣れないだろうが、こんなもんだと思ってくれ」
「あ、ありがとうございます……」



 カタリナはゆっくりと腰を起こし、杖を持ってアーサーの隣に座る。



「えっと……隣、いい?」
「……」
「……座るね」





「次、イザーク」
「うえーい。やるぞやるぞ~」


 イザークは杖を持って地面に向ける。適当にやっているのが目に見えてわかる態度だ。


狂詩曲を響かせイライズ・よ、暴虐たる雷の神よウェッシャー――」


 彼は呪文を唱えたが、杖から弾が出ることはなかった。


「……あれ? どうなってんだ?」
「今のは呪文の詠唱がちょっと弱かったな。最後のシャーの部分をもっとはっきりと言うといい。取り敢えず、後ろの生徒に代わってくれ」
「ほーん……」


 イザークは相槌を打ちながらアーサーの隣に来た。


「……どうしてこっちに来るんだ」
「いーじゃん別に。さあ次エリスの番だぜ」
「……」


 途端にアーサーは黙り、エリスを見つめる。




「……前の検査では結局属性がわからなかったから、今回はどれでもいい。好きな呪文を唱えてくれて構わないぞ」
「はい……」


 ケビンから話を受け、エリスは三歩前に出る。そして杖を下に向け目を閉じた。




(どれでもいいから好きなのって、一番困る要望だなあ。何にしようかな……炎か水か、それとも土か……)


          ぼふっ


(――えっ?)





 杖の先から火の弾が出てきた。


(――ええっ?)


 それは続いて出てきた水の弾に消され、次いで橙色の弾が飛び出して土を乾かした。


(――えええっ!?)


 緑色、黄色、水色、クリーム色、紫色の弾が次々と出てきて、着弾するとそれぞれに応じた現象を起こす。





「……何だこれ」
「……『魔法使い』か。なるほどなるほど……」
「は……?」


 突然の超常現象に呆然としているアーサーとイザークを横に、ケビンは興味深そうに頷く。


 そんなケビンの所に、エリスが大層慌てて駆け寄ってくる。


「せ、せせ、先生、これって……?」
「驚くことはないぞ。エリス、どうやらお前は『魔法使い』みたいだな」
「魔法使い……?」


「先程の説明にあった、魔法の才能がある人間だ。こういった人間は呪文や触媒の有無に関わらず魔法が使える」
「で、でも杖から弾が出てきました……」
「恐らく魔力の流れを効率化させる道具を握っていたから、それに流れていったのだろう。それに魔法使いであるならば、この間の検査魔法陣が反応しなかったことについても、ある程度の説明はつくな……」
「……はへえ」


「取り敢えず今は他の生徒のを観察しておいてくれ。しかし凄いぞ、魔法使いだけでも十分珍しいのに、今度は八属性全てに適性がある可能性が……」


 ケビンは興奮冷め止まぬ様子で独り言を呟いている。




 それを流し見しながら、エリスはアーサーの隣に行き、そしてへたれ込むように地面に座った。


「エリス……大丈夫? 何だか凄いことになっちゃったね」
「うん……」
「まあまあ気に病むことはないんじゃね? 才能あるってスゲーことじゃん」
「そう、だね……」


 エリスはアーサーを見上げる。彼は依然として変わらず生徒達の魔法の訓練を観察している最中だ。


(アーサーもすごくて……わたしもすごい? 何だかよくわかんないや……)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

傷モノ令嬢は冷徹辺境伯に溺愛される

中山紡希
恋愛
父の再婚後、絶世の美女と名高きアイリーンは意地悪な継母と義妹に虐げられる日々を送っていた。 実は、彼女の目元にはある事件をキッカケに痛々しい傷ができてしまった。 それ以来「傷モノ」として扱われ、屋敷に軟禁されて過ごしてきた。 ある日、ひょんなことから仮面舞踏会に参加することに。 目元の傷を隠して参加するアイリーンだが、義妹のソニアによって仮面が剥がされてしまう。 すると、なぜか冷徹辺境伯と呼ばれているエドガーが跪まずき、アイリーンに「結婚してください」と求婚する。 抜群の容姿の良さで社交界で人気のあるエドガーだが、実はある重要な秘密を抱えていて……? 傷モノになったアイリーンが冷徹辺境伯のエドガーに たっぷり愛され甘やかされるお話。 このお話は書き終えていますので、最後までお楽しみ頂けます。 修正をしながら順次更新していきます。 また、この作品は全年齢ですが、私の他の作品はRシーンありのものがあります。 もし御覧頂けた際にはご注意ください。 ※注意※他サイトにも別名義で投稿しています。

【完結】ルイーズの献身~世話焼き令嬢は婚約者に見切りをつけて完璧侍女を目指します!~

青依香伽
恋愛
ルイーズは婚約者を幼少の頃から家族のように大切に思っていた そこに男女の情はなかったが、将来的には伴侶になるのだからとルイーズなりに尽くしてきた しかし彼にとってルイーズの献身は余計なお世話でしかなかったのだろう 婚約者の裏切りにより人生の転換期を迎えるルイーズ 婚約者との別れを選択したルイーズは完璧な侍女になることができるのか この物語は様々な人たちとの出会いによって、成長していく女の子のお話 *更新は不定期です

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~

時野洋輔
ファンタジー
英雄のパーティ、『炎の竜牙』をリストラされたクルトは、実は戦闘以外は神の域に達している適正ランクSSSの持ち主だった。 そんなことを知らないクルトは、自分の実力がわからないまま周囲の人間を驚かせていく。 結果、多くの冒険者を纏める工房主(アトリエマイスター)となり、国や世界の危機を気付かないうちに救うことになる。 果たして、クルトは自分の実力を正確に把握して、勘違いを正すことができるのか? 「え? 山を適当に掘ったらミスリルが見つかるのってよくある話ですよね?」 ……無理かもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※令和元年12月より、コミカライズスタート(毎月第三火曜日更新) ※1~5巻好評発売中(コミカライズ1巻発売中)2020年11月時点 ※第11回ファンタジー小説大賞受賞しました(2018年10月31日) ※お気に入り数1万件突破しました(2018年9月27日) ※週間小説ランキング1位をいただきました(2018年9月3日時点) ※24h小説ランキング1位をいただきました(2018年8月26日時点)

転生先の異世界で温泉ブームを巻き起こせ!

カエデネコ
ファンタジー
日本のとある旅館の跡継ぎ娘として育てられた前世を活かして転生先でも作りたい最高の温泉地! 恋に仕事に事件に忙しい! カクヨムの方でも「カエデネコ」でメイン活動してます。カクヨムの方が更新が早いです。よろしければそちらもお願いしますm(_ _)m

【完結】精霊言語の通訳者

入魚ひえん
ファンタジー
国の辺境に位置する領主の令嬢フェアルは、入ることを禁じられた森で一晩を過ごし、帰ってきた時には、人ではない姿となっていた。 呪われていると家族から疎まれ、婚約は破談となり、それ以来幽閉されている。 ある日、とある王子と小窓ごしに話していると、10年ぶりに外へ連れ出された。 「ごめんなさい! 私を助けるために、ほぼ一文無しにさせてしまって!」 「フェアルを助けるなんて、俺、言ってないけど」 「え」 「なんか勘違いしてるみたいだけど。おまえ、呪われていないからな」 ****** 閲覧ありがとうございます、完結しました! シリアスとコメディ混在のファンタジーです。恋愛要素あり。甘めなおまけ付き。 お試しいただけると嬉しいです。

【完結】幼馴染に婚約破棄されたので、別の人と結婚することにしました

鹿乃目めの
恋愛
セヴィリエ伯爵令嬢クララは、幼馴染であるノランサス伯爵子息アランと婚約していたが、アランの女遊びに悩まされてきた。 ある日、アランの浮気相手から「アランは私と結婚したいと言っている」と言われ、アランからの手紙を渡される。そこには婚約を破棄すると書かれていた。 失意のクララは、国一番の変わり者と言われているドラヴァレン辺境伯ロイドからの求婚を受けることにした。 主人公が本当の愛を手に入れる話。 独自設定のファンタジーです。実際の歴史や常識とは異なります。 さくっと読める短編です。 ※完結しました。ありがとうございました。 閲覧・いいね・お気に入り・感想などありがとうございます。 (次作執筆に集中するため、現在感想の受付は停止しております。感想を下さった方々、ありがとうございました)

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...