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第1章1節 学園生活/始まりの一学期
第20話 ナイトメア学
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そして金曜日。様々な授業が本格的に始まった一週間があっという間に終わろうとしており、これから最後の授業が始まる所だ。
「なあなあ、エリスの好きな食べ物って何よ」
「……藪から棒すぎない?」
「何か自然か感じで打ち解けちゃったからさー、逆に訊き忘れてたわ」
授業が始まる数分前。いつものような他愛もない会話が、突如として始まる。
「わたしは苺が好きなんだ。三日に一回は食べないと死んじゃうくらい」
「言うねえ。小さい頃からそうなの?」
「うん。家が苺農家で、一年中育てているんだ。その影響かな」
「面白いなあ。何かそう言われるとエリスの見た目って苺っぽいぞ。赤い髪に緑の目ってさ」
「あはは、それよく言われる」
「マジかよ。んで、カタリナは?」
「あ、あたし? あたしは特には……強いて言うなら美味しいものかな」
「難しいこと言うねえ。まあぶっちゃけるとボクもそうなんだけどね――」
「オレはないぞ」
「ちょっアーサー、先読みしすぎだろ!」
そうして話していると、ハインリヒが扉を開けて入ってきた。
「あ、先生来たね」
「……んーっ」
「よしこれで今週ラストだ。頑張ろう」
四人はペンとインクとノートの準備を始める。
「……ハインリヒ先生って凄いよね。目が見えてないのに普通の人と同じように行動できるんだから」
「ナイトメアとか魔法のおかげらしいよ。詳しくはわからないけど……」
エリスとカタリナがそんな話をしていると、ハインリヒが話し出す。今週最後の授業の始まりだ。
「皆さんこんにちは。ナイトメア学を担当しているハインリヒです……なんていらないですね。皆さんのクラスの担任で、とっくに何回も顔を合わせていますから」
「さて、今から行うのはナイトメア学という授業。ナイトメアについて様々なことを学んでいきます。歴史や魔力構成もそうですが、それ以上にここではナイトメアとどのように関わっていくかということに焦点を置いています」
「なので皆さん、この授業は肩の力を抜いて気張らずに聞いてください。とはいえ今日やるのは歴史の話なので、難しいかもしれませんが」
ハインリヒはそう言って黒板に触れる。
触れた部分から線が浮かび上がり、次々と意味を持った形を成す。
「……グレイスウィル史の時とは違った魔法だ。すげえな」
イザークがアーサーに向かってぼそりと呟く。しかしアーサーはそれが気にならない程に、気力を使って黒板を注視している。
グレイスウィル史の時にも見た、巨大な杯とそれを崇める人々の絵が、描かれた黒板を。
「皆さんは先にグレイスウィル史を行っているとお聞きしましたので、さわりは簡潔に――昔イングレンスの世界には、聖杯と呼ばれるものがありました」
「創世の女神が最後に残した血を受け止めた杯。触れし者の願いを叶え運命を支配する力を持つ、壮麗たる神の遺産。しかしそれ故に、私利私欲に溺れて力を狙う者も多くいた」
ハインリヒの言葉に合わせて、聖杯の前に女が描かれる。それと同時に人々は武器で貫かれ、あるいは魔法を喰らって倒れていく。
女は金髪で魔術師のローブに身を包み、身体の周囲に黒い波動を纏っている。そして今にも触れようとする勢いで、杯に手を伸ばしていた。
数日前に見た人形劇の一節だと、エリスは思う。
「暗獄の魔女ギネヴィア――彼女は聖杯の力を求め、底知れぬ奈落の魔法を用いて聖杯を手にしようとしました。多くの人を葬り去り、彼女が聖杯を手にしようとした時、その手は跳ね返された――彼女と対峙する騎士がいたのです」
次に描かれたのは鎧に身を包んだ少年。右手に剣を取り、左手に盾を持って勇猛果敢に女に斬りかかる。
「聖杯を守ってほしいという夢。いつどこで、誰が願ったのかはわからない。しかし確かにそれは現れ、そして願われた通りに戦った。そうして魔術師は死に去り、人々は少年を称えこう呼びました――騎士の夢・アーサーと」
エリスは息を飲みながら、黒板上で展開される歴史の物語を見つめていた。
そこにあることは、こうして授業で学ぶ程の確固たる真実。しかしその真実の中心部にいたであろう人物は、今隣に座っているのだ。
自分の所にやってきたのだ――
やがて描かれている人間は少年だけになり、そしてぽつんと一人、また違う人物が描かれる。
「このことに深く感銘を受けた者がいました。すでにご存知と思われますが、魔術師のマーリンです。彼はアーサーに仕えたいと申し上げ、アーサーはそれを承諾した。そうして二人は聖杯を守りながら、世界に聖杯の恵みを齎すべく奔走します。その過程でマーリンは自分達の力となってくれる存在を造り出した――」
中央に描かれた二人の横に、八人の人間が描かれる。どれも鎧を着ているが、髪型や身長は様々だった。
「左側にいるのが順にガウェイン、パーシヴァル、ガラハッド、ベディウェア。右側にいるのがケイ、ガレス、ランスロット、トリスタン。八の魔法系統にそれぞれ特化させた、アーサー同様の騎士の夢です」
「ですが先程言った通り、誰かに願われたわけではなく、マーリンによって造り上げられた存在です。そのためナイトメアと定義していいのかは怪しい部分がありますが、魔力で構成されているという点では同じなのでこう呼んでいるのです」
絵に描かれた八人の人間は跪き、少年に向かって首を垂れる。
「彼らは造り上げられるとアーサーを主君とし、騎士の誇りを持ってして共に戦った。主君とされたアーサーはいつしか騎士達を統べる者、騎士王と呼ばれていきました」
「そして彼らのエピソードの中に、物事を話し合う時は丸い机を囲んで誰でも意見が言えるようにしていたというものがあったことから、それに因んでこの八人を『円卓の騎士』と呼んでいます」
「円卓の騎士の名前と系統は追々覚えてもらいますので、今はこんなものがあるのだと軽い気持ちで。因みに魔法学において円卓の騎士はまた違った役割を有していますが、それはそちらの方で学びます」
ハインリヒが話す間も、黒板に描かれた絵は目まぐるしく変わっていき、最終的に二人の人物が描かれている場面で止まった。
一人は先程からずっと登場している少年で、もう一人の人間と組み合い肩に剣を突き刺している。一方その人間は黒い鎧を身に着け、少年の腹に槍を突き刺している。
二人の周囲にはたくさんの人々が倒れ、空は大地の紅に染められたかのよう。地獄とはこのことを差すのかもしれない。
「そうして騎士達によって平和が紡がれた時代、騎士達の物語も終焉を迎えます。モードレッドという騎士が、反旗を翻し騎士王に戦いを挑みました」
「彼は槍の名手でしたが同時に優れた魔術師でもあり、恐ろしい魔法を用いて人々を誑かし惨殺していきました。一説では、魔法に関してはギネヴィアから教示を受けたと言われていますが、詳しくは明らかになっていません」
いたい
(……?)
(何だろ、この気持ち……っていけない、先生のお話を聞かなきゃ)
「この戦いはカムランの戦いと呼ばれています。考察なども色々ありますが、それは追々――」
そして人々が消えていき、戦闘の痕跡を覆い被すように建物が現れる。
「この戦いで騎士王は死闘を繰り広げ消滅。マーリンは円卓の騎士達を引き連れ生き延び、グレイスウィル帝国を造り上げたのはご存知の通り」
「建国後、マーリンはナイトメアを発現する魔術を発明し、それは帝国の貴族に広まっていきました。以降帝国が存続している間、ナイトメアを連れて歩けるのは貴族のみに限られていました」
帝国期の話に入ると、絵が変わる速度がかなり上昇する。この間はナイトメアについて語ることは特にないのだろう。
「しかし、六十年前の最終戦争で帝国は崩壊。その賠償として、秘密にしていたナイトメア発現の方法を世界中に公開しました。非常に優秀な相棒として、あるいは友として。多くの人がナイトメアを発現しあっという間にイングレンス中に広がっていきました」
「その過程で体内に貯蔵してある魔力が十分でないと、ナイトメアが不安定状態になりやすくなることが発覚。そこからナイトメアを発現するのはある程度魔力が身についてから、すなわち十二歳からという制限がつけられたというわけです」
「不安定状態……?」
エリスが不思議そうに訊いたのに対し、ハインリヒが答えた。
「ナイトメアは魔力で構成された生命体です。そのため少しでも魔力構成が乱れたり欠けたりすると、そこから消滅につながる可能性がある。布がほつれてしまった後、何もしないでおくと糸に戻ってしまうように。そういった状態のことを不安定状態と呼びます」
「……それって、兆候とかあるんですか?」
「人間と大体同じですね。息が苦しくなったり、両足で立てなくなったり、頭痛がしたりといったことでしょうか」
エリスの表情が一気に曇る。それに一切気付かないイザークが頭の後ろで手を組みながら欠伸をした。
「……人間がナイトメアを発現し始めたのって最近のことなんだな。結構昔からだと思ってた」
「意外に思うかもしれませんがそうなんですよ。さて、今話した内容のプリントを配りますので参考にしてください」
ハインリヒはプリントの束を持って先頭の生徒に渡していく。そして。
「……放課後になったら生徒相談室に来てください。但し貴女一人で、です」
エリスに渡した瞬間、彼女にだけ聞こえるように耳打ちをした。
「なあなあ、エリスの好きな食べ物って何よ」
「……藪から棒すぎない?」
「何か自然か感じで打ち解けちゃったからさー、逆に訊き忘れてたわ」
授業が始まる数分前。いつものような他愛もない会話が、突如として始まる。
「わたしは苺が好きなんだ。三日に一回は食べないと死んじゃうくらい」
「言うねえ。小さい頃からそうなの?」
「うん。家が苺農家で、一年中育てているんだ。その影響かな」
「面白いなあ。何かそう言われるとエリスの見た目って苺っぽいぞ。赤い髪に緑の目ってさ」
「あはは、それよく言われる」
「マジかよ。んで、カタリナは?」
「あ、あたし? あたしは特には……強いて言うなら美味しいものかな」
「難しいこと言うねえ。まあぶっちゃけるとボクもそうなんだけどね――」
「オレはないぞ」
「ちょっアーサー、先読みしすぎだろ!」
そうして話していると、ハインリヒが扉を開けて入ってきた。
「あ、先生来たね」
「……んーっ」
「よしこれで今週ラストだ。頑張ろう」
四人はペンとインクとノートの準備を始める。
「……ハインリヒ先生って凄いよね。目が見えてないのに普通の人と同じように行動できるんだから」
「ナイトメアとか魔法のおかげらしいよ。詳しくはわからないけど……」
エリスとカタリナがそんな話をしていると、ハインリヒが話し出す。今週最後の授業の始まりだ。
「皆さんこんにちは。ナイトメア学を担当しているハインリヒです……なんていらないですね。皆さんのクラスの担任で、とっくに何回も顔を合わせていますから」
「さて、今から行うのはナイトメア学という授業。ナイトメアについて様々なことを学んでいきます。歴史や魔力構成もそうですが、それ以上にここではナイトメアとどのように関わっていくかということに焦点を置いています」
「なので皆さん、この授業は肩の力を抜いて気張らずに聞いてください。とはいえ今日やるのは歴史の話なので、難しいかもしれませんが」
ハインリヒはそう言って黒板に触れる。
触れた部分から線が浮かび上がり、次々と意味を持った形を成す。
「……グレイスウィル史の時とは違った魔法だ。すげえな」
イザークがアーサーに向かってぼそりと呟く。しかしアーサーはそれが気にならない程に、気力を使って黒板を注視している。
グレイスウィル史の時にも見た、巨大な杯とそれを崇める人々の絵が、描かれた黒板を。
「皆さんは先にグレイスウィル史を行っているとお聞きしましたので、さわりは簡潔に――昔イングレンスの世界には、聖杯と呼ばれるものがありました」
「創世の女神が最後に残した血を受け止めた杯。触れし者の願いを叶え運命を支配する力を持つ、壮麗たる神の遺産。しかしそれ故に、私利私欲に溺れて力を狙う者も多くいた」
ハインリヒの言葉に合わせて、聖杯の前に女が描かれる。それと同時に人々は武器で貫かれ、あるいは魔法を喰らって倒れていく。
女は金髪で魔術師のローブに身を包み、身体の周囲に黒い波動を纏っている。そして今にも触れようとする勢いで、杯に手を伸ばしていた。
数日前に見た人形劇の一節だと、エリスは思う。
「暗獄の魔女ギネヴィア――彼女は聖杯の力を求め、底知れぬ奈落の魔法を用いて聖杯を手にしようとしました。多くの人を葬り去り、彼女が聖杯を手にしようとした時、その手は跳ね返された――彼女と対峙する騎士がいたのです」
次に描かれたのは鎧に身を包んだ少年。右手に剣を取り、左手に盾を持って勇猛果敢に女に斬りかかる。
「聖杯を守ってほしいという夢。いつどこで、誰が願ったのかはわからない。しかし確かにそれは現れ、そして願われた通りに戦った。そうして魔術師は死に去り、人々は少年を称えこう呼びました――騎士の夢・アーサーと」
エリスは息を飲みながら、黒板上で展開される歴史の物語を見つめていた。
そこにあることは、こうして授業で学ぶ程の確固たる真実。しかしその真実の中心部にいたであろう人物は、今隣に座っているのだ。
自分の所にやってきたのだ――
やがて描かれている人間は少年だけになり、そしてぽつんと一人、また違う人物が描かれる。
「このことに深く感銘を受けた者がいました。すでにご存知と思われますが、魔術師のマーリンです。彼はアーサーに仕えたいと申し上げ、アーサーはそれを承諾した。そうして二人は聖杯を守りながら、世界に聖杯の恵みを齎すべく奔走します。その過程でマーリンは自分達の力となってくれる存在を造り出した――」
中央に描かれた二人の横に、八人の人間が描かれる。どれも鎧を着ているが、髪型や身長は様々だった。
「左側にいるのが順にガウェイン、パーシヴァル、ガラハッド、ベディウェア。右側にいるのがケイ、ガレス、ランスロット、トリスタン。八の魔法系統にそれぞれ特化させた、アーサー同様の騎士の夢です」
「ですが先程言った通り、誰かに願われたわけではなく、マーリンによって造り上げられた存在です。そのためナイトメアと定義していいのかは怪しい部分がありますが、魔力で構成されているという点では同じなのでこう呼んでいるのです」
絵に描かれた八人の人間は跪き、少年に向かって首を垂れる。
「彼らは造り上げられるとアーサーを主君とし、騎士の誇りを持ってして共に戦った。主君とされたアーサーはいつしか騎士達を統べる者、騎士王と呼ばれていきました」
「そして彼らのエピソードの中に、物事を話し合う時は丸い机を囲んで誰でも意見が言えるようにしていたというものがあったことから、それに因んでこの八人を『円卓の騎士』と呼んでいます」
「円卓の騎士の名前と系統は追々覚えてもらいますので、今はこんなものがあるのだと軽い気持ちで。因みに魔法学において円卓の騎士はまた違った役割を有していますが、それはそちらの方で学びます」
ハインリヒが話す間も、黒板に描かれた絵は目まぐるしく変わっていき、最終的に二人の人物が描かれている場面で止まった。
一人は先程からずっと登場している少年で、もう一人の人間と組み合い肩に剣を突き刺している。一方その人間は黒い鎧を身に着け、少年の腹に槍を突き刺している。
二人の周囲にはたくさんの人々が倒れ、空は大地の紅に染められたかのよう。地獄とはこのことを差すのかもしれない。
「そうして騎士達によって平和が紡がれた時代、騎士達の物語も終焉を迎えます。モードレッドという騎士が、反旗を翻し騎士王に戦いを挑みました」
「彼は槍の名手でしたが同時に優れた魔術師でもあり、恐ろしい魔法を用いて人々を誑かし惨殺していきました。一説では、魔法に関してはギネヴィアから教示を受けたと言われていますが、詳しくは明らかになっていません」
いたい
(……?)
(何だろ、この気持ち……っていけない、先生のお話を聞かなきゃ)
「この戦いはカムランの戦いと呼ばれています。考察なども色々ありますが、それは追々――」
そして人々が消えていき、戦闘の痕跡を覆い被すように建物が現れる。
「この戦いで騎士王は死闘を繰り広げ消滅。マーリンは円卓の騎士達を引き連れ生き延び、グレイスウィル帝国を造り上げたのはご存知の通り」
「建国後、マーリンはナイトメアを発現する魔術を発明し、それは帝国の貴族に広まっていきました。以降帝国が存続している間、ナイトメアを連れて歩けるのは貴族のみに限られていました」
帝国期の話に入ると、絵が変わる速度がかなり上昇する。この間はナイトメアについて語ることは特にないのだろう。
「しかし、六十年前の最終戦争で帝国は崩壊。その賠償として、秘密にしていたナイトメア発現の方法を世界中に公開しました。非常に優秀な相棒として、あるいは友として。多くの人がナイトメアを発現しあっという間にイングレンス中に広がっていきました」
「その過程で体内に貯蔵してある魔力が十分でないと、ナイトメアが不安定状態になりやすくなることが発覚。そこからナイトメアを発現するのはある程度魔力が身についてから、すなわち十二歳からという制限がつけられたというわけです」
「不安定状態……?」
エリスが不思議そうに訊いたのに対し、ハインリヒが答えた。
「ナイトメアは魔力で構成された生命体です。そのため少しでも魔力構成が乱れたり欠けたりすると、そこから消滅につながる可能性がある。布がほつれてしまった後、何もしないでおくと糸に戻ってしまうように。そういった状態のことを不安定状態と呼びます」
「……それって、兆候とかあるんですか?」
「人間と大体同じですね。息が苦しくなったり、両足で立てなくなったり、頭痛がしたりといったことでしょうか」
エリスの表情が一気に曇る。それに一切気付かないイザークが頭の後ろで手を組みながら欠伸をした。
「……人間がナイトメアを発現し始めたのって最近のことなんだな。結構昔からだと思ってた」
「意外に思うかもしれませんがそうなんですよ。さて、今話した内容のプリントを配りますので参考にしてください」
ハインリヒはプリントの束を持って先頭の生徒に渡していく。そして。
「……放課後になったら生徒相談室に来てください。但し貴女一人で、です」
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