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第1章1節 学園生活/始まりの一学期
第8話 入学式
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入学式には始まる直前で滑り込めた。突然の乱入に驚く生徒も見られたが、静かにさせられたので事無きを得た。
そして内容はというと、よくある流れの式典である。祝いの言葉があったり、生徒会長から歓迎されたり、とかく新入生がすることは何もない。強いて言うなら話を聞くぐらいだが、これが一番堪える。
なにせ話をするのは、全くもって知らない人間。唯一偉いことだけはわかるのだが、変にそれだけが理解できてしまうため、怒られないようにも張り詰めないといけないのだ。
(吹き抜けになっているんだ、この講堂……確か体育館にもなってるんだよね……)
エリスは正面から視線を外し、ぼんやりと頭上を眺める。集中力が切れたことの証左である。
講堂の二階部分は窓が多く、外からの光を多く取り込められるようになっている。また学園関係者と思われる人間が時折移動している様子が伺えた。正装に着替えた男性や、普段使いであろうローブを着ている女性、黄色いスカーフを巻いた男など。
現在壇上では肩書を持つ人物が話をしているが、正直エリスはその内容をよく理解できていない。いきなり入学が決まった田舎育ちの村娘に理解しろと言う方が無理な話かもしれない。
(それにしても、あっという間だったな……アーサーと出会ってから三週間、学園長先生とハインリヒ先生が来てから二週間。もう入学式だなんて信じられない……)
エリスは隣に座っているアーサーを横目に見た。
彼は膝の上に拳を置き、しっかりと礼節を守っているのが見て取れる。そして口を結んでただステージの方を見つめているが、この儀礼の場では彼が一番相応しい態度をしていると思った。
何故なら目だけを動かして周囲を見ただけでも、十人程度は舟を漕いでいる生徒が散見されたからである。
数分程経った後、やっとエリスは気持ちを改めてステージの方を見据える。丁度見知らぬ誰かの話が終わりステージから降りていく。
「――続きまして、学園長挨拶」
司会がそう言った瞬間、ステージで爆発音が響き黒煙に包まれた。
流石にこれには舟を漕いでいた生徒も失業せざるを得ない。
「新入生の諸君ッ!!! ようこそッッ!!! グレイスウィル魔法学園へッッッ!!!」
黒煙の中から白いペガサス――フォンティーヌに乗ったアドルフが現れた。生徒達の方に真っ直ぐ突進し、演説台に飛び乗った瞬間アドルフはフォンティーヌから飛び降りた。
フォンティーヌはそのまま宙を飛び回り、そして窓から飛び去っていった。生徒達は唖然驚愕茫然自失、何が起こったのか理解できないまま壇上に降り立った学園長に釘付けになる。
「多分先輩から聞いている者もいるかもしれんが、今回の登場はシンプルにしてみたぞ!!! 原点回帰ってやつだ!!!」
「それはさておき、私はアドルフ・ロイス・ウェルザイラ。このグレイスウィル魔法学園の学園長だ!!! 数ある魔法学園の中からここを選び入学してきたことを私は有難く思うぞ!!!」
「知っている者がどれだけいるかわからないが、今年は最終戦争から六十年、この魔法学園が創立されてから丁度五十年という節目の年だ。そのようなある意味記念の年に入学してきた諸君に、私が望むことはたった一つ。どうか学園生活を楽しんでほしい!!!」
アヴァロン村に来た時とのテンションの高低差にエリスは目を眩ませる。流石のアーサーも目を見開いてじっと見つめていた。
「諸君が学生でいられる期間は七年!!! これが長いか短いか感じるかは諸君の行動次第。何かを見つけて熱中すれば嵐が過ぎ去っていくように短く感じるだろうし、何もなければ蛇よりも首を長く伸ばして退屈な日々を送るだけだ。どちらが良いかを自分で考え、そして行動してほしい!!!」
「そして諸君が何かを見つけ、それを極めたいと願うなら、我々教員一同は全霊をかけて諸君を手伝おう。そのための場所がこの魔法学園だ!!!」
アドルフはそう言い切ると指を鳴らした。すると窓の外に飛び去ったはずのフォンティーヌが優雅に舞い戻り、アドルフの前で着地した。
「――魔法を極めれば今の私のような芸当も可能だ!!! 一つの目標としたまえ!!! 以上、学園長挨拶終わりっ!!!」
そうしてアドルフはフォンティーヌに飛び乗り、今度は生徒達の頭上を飛びながら炎を撒き散らす。しかしそれは幻らしく、触れても熱くなかった。
彼が飛び去った後の講堂では、あのけたたましい挨拶を気にすることなく、また入学式が進んでいった。
「……すごかったね、アドルフさん……あ、今は学園長先生だね」
「……そうだな」
「えっと、わたし達の教室はっと……一年一組……」
入学式が終わった後、新入生達は教室でホームルームを行うことになっていた。エリスとアーサーは他の生徒より遅れて動き出す。
「……わぁ。本当に出てきた……」
エリスは生徒手帳の地図を開き、自分の教室を見つけてそこに触れる。すると手帳から紫の細い光の筋が現れた。
これを辿っていけば迷わずに行けるという寸法だ。
「道案内の機能もあるなんてすごいなあ……行こうか」
「……ああ」
「ワン!」
どこからともなくカヴァスが現れ、光の筋を興味有りげに見つめる。アーサーはそんな忠犬を抱きかかえ、エリスについていく。
そして内容はというと、よくある流れの式典である。祝いの言葉があったり、生徒会長から歓迎されたり、とかく新入生がすることは何もない。強いて言うなら話を聞くぐらいだが、これが一番堪える。
なにせ話をするのは、全くもって知らない人間。唯一偉いことだけはわかるのだが、変にそれだけが理解できてしまうため、怒られないようにも張り詰めないといけないのだ。
(吹き抜けになっているんだ、この講堂……確か体育館にもなってるんだよね……)
エリスは正面から視線を外し、ぼんやりと頭上を眺める。集中力が切れたことの証左である。
講堂の二階部分は窓が多く、外からの光を多く取り込められるようになっている。また学園関係者と思われる人間が時折移動している様子が伺えた。正装に着替えた男性や、普段使いであろうローブを着ている女性、黄色いスカーフを巻いた男など。
現在壇上では肩書を持つ人物が話をしているが、正直エリスはその内容をよく理解できていない。いきなり入学が決まった田舎育ちの村娘に理解しろと言う方が無理な話かもしれない。
(それにしても、あっという間だったな……アーサーと出会ってから三週間、学園長先生とハインリヒ先生が来てから二週間。もう入学式だなんて信じられない……)
エリスは隣に座っているアーサーを横目に見た。
彼は膝の上に拳を置き、しっかりと礼節を守っているのが見て取れる。そして口を結んでただステージの方を見つめているが、この儀礼の場では彼が一番相応しい態度をしていると思った。
何故なら目だけを動かして周囲を見ただけでも、十人程度は舟を漕いでいる生徒が散見されたからである。
数分程経った後、やっとエリスは気持ちを改めてステージの方を見据える。丁度見知らぬ誰かの話が終わりステージから降りていく。
「――続きまして、学園長挨拶」
司会がそう言った瞬間、ステージで爆発音が響き黒煙に包まれた。
流石にこれには舟を漕いでいた生徒も失業せざるを得ない。
「新入生の諸君ッ!!! ようこそッッ!!! グレイスウィル魔法学園へッッッ!!!」
黒煙の中から白いペガサス――フォンティーヌに乗ったアドルフが現れた。生徒達の方に真っ直ぐ突進し、演説台に飛び乗った瞬間アドルフはフォンティーヌから飛び降りた。
フォンティーヌはそのまま宙を飛び回り、そして窓から飛び去っていった。生徒達は唖然驚愕茫然自失、何が起こったのか理解できないまま壇上に降り立った学園長に釘付けになる。
「多分先輩から聞いている者もいるかもしれんが、今回の登場はシンプルにしてみたぞ!!! 原点回帰ってやつだ!!!」
「それはさておき、私はアドルフ・ロイス・ウェルザイラ。このグレイスウィル魔法学園の学園長だ!!! 数ある魔法学園の中からここを選び入学してきたことを私は有難く思うぞ!!!」
「知っている者がどれだけいるかわからないが、今年は最終戦争から六十年、この魔法学園が創立されてから丁度五十年という節目の年だ。そのようなある意味記念の年に入学してきた諸君に、私が望むことはたった一つ。どうか学園生活を楽しんでほしい!!!」
アヴァロン村に来た時とのテンションの高低差にエリスは目を眩ませる。流石のアーサーも目を見開いてじっと見つめていた。
「諸君が学生でいられる期間は七年!!! これが長いか短いか感じるかは諸君の行動次第。何かを見つけて熱中すれば嵐が過ぎ去っていくように短く感じるだろうし、何もなければ蛇よりも首を長く伸ばして退屈な日々を送るだけだ。どちらが良いかを自分で考え、そして行動してほしい!!!」
「そして諸君が何かを見つけ、それを極めたいと願うなら、我々教員一同は全霊をかけて諸君を手伝おう。そのための場所がこの魔法学園だ!!!」
アドルフはそう言い切ると指を鳴らした。すると窓の外に飛び去ったはずのフォンティーヌが優雅に舞い戻り、アドルフの前で着地した。
「――魔法を極めれば今の私のような芸当も可能だ!!! 一つの目標としたまえ!!! 以上、学園長挨拶終わりっ!!!」
そうしてアドルフはフォンティーヌに飛び乗り、今度は生徒達の頭上を飛びながら炎を撒き散らす。しかしそれは幻らしく、触れても熱くなかった。
彼が飛び去った後の講堂では、あのけたたましい挨拶を気にすることなく、また入学式が進んでいった。
「……すごかったね、アドルフさん……あ、今は学園長先生だね」
「……そうだな」
「えっと、わたし達の教室はっと……一年一組……」
入学式が終わった後、新入生達は教室でホームルームを行うことになっていた。エリスとアーサーは他の生徒より遅れて動き出す。
「……わぁ。本当に出てきた……」
エリスは生徒手帳の地図を開き、自分の教室を見つけてそこに触れる。すると手帳から紫の細い光の筋が現れた。
これを辿っていけば迷わずに行けるという寸法だ。
「道案内の機能もあるなんてすごいなあ……行こうか」
「……ああ」
「ワン!」
どこからともなくカヴァスが現れ、光の筋を興味有りげに見つめる。アーサーはそんな忠犬を抱きかかえ、エリスについていく。
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