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第11話 素直になれない年頃
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「……くすん」
ルチルは露店には行かず、近くにある林の中にいた。そして切り株に座って、貝殻を耳に当てている。
「……クレインは強い。強いよ。わたしとは違う人生送ってきたから、強いのは当然」
ルチルはとても優しい子だった。誰かのことを一概に悪いと言うことはまずしない。
だが彼女は14歳。大人から独り立ちしようとして、自己主張が強くなる時期だ。よって自分の主張を曲げるようなこともしない。
「でも……突然わたしにそれを真似しろって言われても、無理だよ。あの時山賊が死んだのだって、なんとか乗り越えられたのに」
「今後ああいうことがあるかもしれないって、急に信念を持つことなんて、無理だよ……!」
「あらあら……ずいぶんとお悩みのようね」
はっとルチルは顔を上げる。そして素早く貝殻をポシェットにしまった。
背後から現れたのはソフィア。間一髪で、貝殻の存在を彼女に知られずに済んだ。
「ソフィアさん……あ……」
「ふふ、安心したらお腹空いちゃったかしら?」
音が鳴ったお腹をルチルは触る。ソフィアは膝を曲げ、そんな彼女に目線を合わせて言った。
「あの男の子に聞かれなくてよかったわね……恥ずかしいもの。私がおごってあげるから、ご飯を食べましょう」
「そんな……申し訳ないです」
「何か辛いことがあったんでしょう? じゃないとこんな人から離れた場所に来ないわよ」
「……」
「辛いことがあったら、遠慮なく大人に甘えてしまいなさい。あなたはまだそうしていい年齢なんだから」
「……はい」
こうしてルチルはソフィアに連れられ、サンドウィッチを売っている露店にやってきた。
「はぐ、むぐっ……」
「あら、あっという間になくなってしまうわね。お代わりいる?」
「……ください」
ソフィアの分のピーナツバターサンドも、受け取るともぐもぐ食べる。
「ごちそうさまでした……」
「あらあら、2つも食べちゃうなんて。これ以上はいらないかな?」
「はい……太るので」
このような話題で打ち解けられるのも、同じ女性ならではであった。
「……ルチルが居るテントからね、凄い喧嘩の声が聞こえてきたって、通報があったの。それで私気になっちゃって……」
「あ……ごめんなさい」
周囲の目も気にせず怒鳴ってしまったと、ルチルは落ち込む。
「悩んでいたのもそのことでしょう? 大人のお姉さんに話してしまいなさい」
「……ケンカじゃないんですけど、ちょっと口論になって」
ソフィアに言われなくとも、ルチルは打ち明けてしまおうと考えていた。
「わたし、なんとなくで生きてるって。それだと死んじゃうって……あと魔法の訓練した方がいいとか、やりたいことないのかって……」
「そう……そんなことを言われたのね」
「訓練とかについてはひとまず置いておいてください。色んな人から言われてますから……」
「そうね、私も言った覚えがあるわ」
「だけどわたし、本当になんとなくって思ってるわけじゃないんです。とっさに嘘ついちゃって……」
「そうだったの。その嘘でどんな気持ちを隠したのか、教えてくれる?」
美しい見た目もそうさせるのだろうか、ソフィアは人の心を受け止める包容力に長けた女性だった。
自然とルチルは促され、自分の思いの丈を伝える。
「……クレインと会った時、ときめいたんです。彼と一緒にいれば、何か変わるかもしれないって。今までの仕事ばかりの日常から、何か……」
「変わる、かあ……」
ソフィアは静かに頷き、ルチルの気持ちを受け止めた。
「少なくとも貴女はそう思ったわけね。何かを変えたいって思って……それで彼と一緒にローゼンから出てきた」
「はい……でも、そんなこと、正直に言えるわけないじゃないですか」
「そうよね。特に近い歳の男の子相手にだなんて……恥ずかしいわよね」
出会いはいつだって何かを変える。ルチルにとってのクレインがそうであるようだ。
「変えたいって思った……たったそれだけでも、今の貴女は十分変われていると、私は思うな」
「……え?」
ソフィアは胸にルチルの顔をうずめさせながら、そう伝える。
「これまでの貴女なら、変えたいと思ったとしても、何もできなかったじゃない。でも今は行動に移せてる」
「あ……」
「彼の言っていたことも正しいのかもしれない。でも今のルチルにとっては、自分から動けたってだけで十分。難しいことは休んでから考えていいの」
少なくともソフィアは、クレインよりも長い時間ルチルのことを見ている。
故に彼女が抱えている感情についても、理解を示しているのだ。
「……ソフィア、さん。うえええん……」
「誤解してほしくないのだけど、考えなくていいってことじゃないのよ? ただ考えるだけの体力は、今のルチルには備わっていないだけ」
「じっくりと取り組めるになったら、自然と考えられるわ。その時は絶対来るから、大丈夫」
「……ありがとう、ございますぅ……」
ルチルはしっとりと泣いた。泣くつもりはなかったのに、さめざめと涙がこぼれてきたのだ。
気持ちを切り替えるためにも、今ここでしっかりと泣いておく。そしてそれを終えて顔を上げると――
「あ……」
「あっ……」
顔を上げてソフィアの身体を挟んだ向こう側。クレインが呆気に取られた表情をして、立っていたのであった。
(……謝れる?)
(うん……頑張ります。こればかりは、わたし一人で)
こそこそ話したあと、すっとソフィアから離れ、クレインの前まで移動するルチル。
「……その、さ。あんまり帰ってこねーもんだから、探しに来たってわけで……」
「そんなことは、大体想像つくよ。……」
「……えーと」
「……お前の気持ちは、わかった……急に変われって言われても、無理があるよな……おれじゃねえんだし」
「わたしも、カッとなっちゃった……クレインはわたしを心配してくれているのに……」
「「だからその……」」
「「ごめん……」」
全く同じタイミングで、二人は謝罪を口にしたので、互いに何を言っているのか聞こえなかった。
「あっ……」
「えっ……」
「ふふふ♪」
様子を見ていたソフィアが、笑って二人に近付く。
「そうね、仲直りできるならしてしまいなさい。だって旅行はまだこれからなんでしょう? いい雰囲気じゃなければ、楽しい物も楽しめないわ」
「ソフィアさん……」
「……そうですね。ぎくしゃくしたまんまで一緒にいるのは……おれだって嫌です」
ルチルもクレインと全く同じ意見だったので、何度も頷いてみせた。
「でも……それとは別に、なんか迷惑かけたようで、申し訳ないです……」
「いいのよ、もう過ぎ去ったことなんだから。だーれも気にしていないわよ」
本人達は重大な過ちを犯してしまったとへこんでいるが、大人はそういうのも若さ故と、笑って受け止めることができるのだ。
「それよりさ、クレイン君。お腹空いてない? 近くにお料理の店いっぱいあるから、食べてきなさい」
「え? ……あ」
「ふふ……お腹鳴ったね。よーし、ここはこのわたしがおすすめのお店を一緒に選んであげよう」
「ちょおっ……色々ありがとうございました!」
「ソフィアさーん、ありがとうございましたーっ!」
ルチルとクレインは矢継ぎ早にあいさつをし、すっかり日が暮れたベースキャンプへと繰り出していくのであった。
「……いいのですがソフィア様。あの二人のこと、放っておいて……」
「あら……心配なの?」
「だってルチルちゃんが外に出てるんですよ。そのお供とあんな大声出し合って……」
「もう、さっきの仲直りを見ていなかったの? 二人なら大丈夫よ」
「見ていたからこそですよ。あの年頃の若者が一度の喧嘩で理解し合えるなんて、そんなのありえません。次意見が割れた時の為に、誰かがそばにいてやらないと……」
ソフィアに話しかけてきたのは、先程天幕にてクレインと鉢合わせた魔術師である。クレインの様子を直で見たからこそ、このような心配が生まれていたのであった。
「そうね……誰かが見てやらないといけないって気持ち、あるわよね。でもそれは、大人の傲慢でしかないのよ」
「ソフィア様……あれだけルチルちゃんを見てあげないとって、言っていたのに」
「前までのルチルだったらね。でも今は……変われてる」
ふと先程のサンドウィッチ店に目を向けると、そこで話題の二人がメニューを見ている所だった。険悪だった雰囲気もどこ吹く風、店員におすすめの商品を聞きながら味に空想を躍らせている。
「一歩踏み出せただけでも、あの子を取り巻く色んなものの流れが変わって、風が吹き始めた。あとはそれに適応するように、あの子自身も変わっていくわよ」
「……そんなもんですかね」
「そういうものなのよ、成長っていうのは……」
ルチルは露店には行かず、近くにある林の中にいた。そして切り株に座って、貝殻を耳に当てている。
「……クレインは強い。強いよ。わたしとは違う人生送ってきたから、強いのは当然」
ルチルはとても優しい子だった。誰かのことを一概に悪いと言うことはまずしない。
だが彼女は14歳。大人から独り立ちしようとして、自己主張が強くなる時期だ。よって自分の主張を曲げるようなこともしない。
「でも……突然わたしにそれを真似しろって言われても、無理だよ。あの時山賊が死んだのだって、なんとか乗り越えられたのに」
「今後ああいうことがあるかもしれないって、急に信念を持つことなんて、無理だよ……!」
「あらあら……ずいぶんとお悩みのようね」
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「ソフィアさん……あ……」
「ふふ、安心したらお腹空いちゃったかしら?」
音が鳴ったお腹をルチルは触る。ソフィアは膝を曲げ、そんな彼女に目線を合わせて言った。
「あの男の子に聞かれなくてよかったわね……恥ずかしいもの。私がおごってあげるから、ご飯を食べましょう」
「そんな……申し訳ないです」
「何か辛いことがあったんでしょう? じゃないとこんな人から離れた場所に来ないわよ」
「……」
「辛いことがあったら、遠慮なく大人に甘えてしまいなさい。あなたはまだそうしていい年齢なんだから」
「……はい」
こうしてルチルはソフィアに連れられ、サンドウィッチを売っている露店にやってきた。
「はぐ、むぐっ……」
「あら、あっという間になくなってしまうわね。お代わりいる?」
「……ください」
ソフィアの分のピーナツバターサンドも、受け取るともぐもぐ食べる。
「ごちそうさまでした……」
「あらあら、2つも食べちゃうなんて。これ以上はいらないかな?」
「はい……太るので」
このような話題で打ち解けられるのも、同じ女性ならではであった。
「……ルチルが居るテントからね、凄い喧嘩の声が聞こえてきたって、通報があったの。それで私気になっちゃって……」
「あ……ごめんなさい」
周囲の目も気にせず怒鳴ってしまったと、ルチルは落ち込む。
「悩んでいたのもそのことでしょう? 大人のお姉さんに話してしまいなさい」
「……ケンカじゃないんですけど、ちょっと口論になって」
ソフィアに言われなくとも、ルチルは打ち明けてしまおうと考えていた。
「わたし、なんとなくで生きてるって。それだと死んじゃうって……あと魔法の訓練した方がいいとか、やりたいことないのかって……」
「そう……そんなことを言われたのね」
「訓練とかについてはひとまず置いておいてください。色んな人から言われてますから……」
「そうね、私も言った覚えがあるわ」
「だけどわたし、本当になんとなくって思ってるわけじゃないんです。とっさに嘘ついちゃって……」
「そうだったの。その嘘でどんな気持ちを隠したのか、教えてくれる?」
美しい見た目もそうさせるのだろうか、ソフィアは人の心を受け止める包容力に長けた女性だった。
自然とルチルは促され、自分の思いの丈を伝える。
「……クレインと会った時、ときめいたんです。彼と一緒にいれば、何か変わるかもしれないって。今までの仕事ばかりの日常から、何か……」
「変わる、かあ……」
ソフィアは静かに頷き、ルチルの気持ちを受け止めた。
「少なくとも貴女はそう思ったわけね。何かを変えたいって思って……それで彼と一緒にローゼンから出てきた」
「はい……でも、そんなこと、正直に言えるわけないじゃないですか」
「そうよね。特に近い歳の男の子相手にだなんて……恥ずかしいわよね」
出会いはいつだって何かを変える。ルチルにとってのクレインがそうであるようだ。
「変えたいって思った……たったそれだけでも、今の貴女は十分変われていると、私は思うな」
「……え?」
ソフィアは胸にルチルの顔をうずめさせながら、そう伝える。
「これまでの貴女なら、変えたいと思ったとしても、何もできなかったじゃない。でも今は行動に移せてる」
「あ……」
「彼の言っていたことも正しいのかもしれない。でも今のルチルにとっては、自分から動けたってだけで十分。難しいことは休んでから考えていいの」
少なくともソフィアは、クレインよりも長い時間ルチルのことを見ている。
故に彼女が抱えている感情についても、理解を示しているのだ。
「……ソフィア、さん。うえええん……」
「誤解してほしくないのだけど、考えなくていいってことじゃないのよ? ただ考えるだけの体力は、今のルチルには備わっていないだけ」
「じっくりと取り組めるになったら、自然と考えられるわ。その時は絶対来るから、大丈夫」
「……ありがとう、ございますぅ……」
ルチルはしっとりと泣いた。泣くつもりはなかったのに、さめざめと涙がこぼれてきたのだ。
気持ちを切り替えるためにも、今ここでしっかりと泣いておく。そしてそれを終えて顔を上げると――
「あ……」
「あっ……」
顔を上げてソフィアの身体を挟んだ向こう側。クレインが呆気に取られた表情をして、立っていたのであった。
(……謝れる?)
(うん……頑張ります。こればかりは、わたし一人で)
こそこそ話したあと、すっとソフィアから離れ、クレインの前まで移動するルチル。
「……その、さ。あんまり帰ってこねーもんだから、探しに来たってわけで……」
「そんなことは、大体想像つくよ。……」
「……えーと」
「……お前の気持ちは、わかった……急に変われって言われても、無理があるよな……おれじゃねえんだし」
「わたしも、カッとなっちゃった……クレインはわたしを心配してくれているのに……」
「「だからその……」」
「「ごめん……」」
全く同じタイミングで、二人は謝罪を口にしたので、互いに何を言っているのか聞こえなかった。
「あっ……」
「えっ……」
「ふふふ♪」
様子を見ていたソフィアが、笑って二人に近付く。
「そうね、仲直りできるならしてしまいなさい。だって旅行はまだこれからなんでしょう? いい雰囲気じゃなければ、楽しい物も楽しめないわ」
「ソフィアさん……」
「……そうですね。ぎくしゃくしたまんまで一緒にいるのは……おれだって嫌です」
ルチルもクレインと全く同じ意見だったので、何度も頷いてみせた。
「でも……それとは別に、なんか迷惑かけたようで、申し訳ないです……」
「いいのよ、もう過ぎ去ったことなんだから。だーれも気にしていないわよ」
本人達は重大な過ちを犯してしまったとへこんでいるが、大人はそういうのも若さ故と、笑って受け止めることができるのだ。
「それよりさ、クレイン君。お腹空いてない? 近くにお料理の店いっぱいあるから、食べてきなさい」
「え? ……あ」
「ふふ……お腹鳴ったね。よーし、ここはこのわたしがおすすめのお店を一緒に選んであげよう」
「ちょおっ……色々ありがとうございました!」
「ソフィアさーん、ありがとうございましたーっ!」
ルチルとクレインは矢継ぎ早にあいさつをし、すっかり日が暮れたベースキャンプへと繰り出していくのであった。
「……いいのですがソフィア様。あの二人のこと、放っておいて……」
「あら……心配なの?」
「だってルチルちゃんが外に出てるんですよ。そのお供とあんな大声出し合って……」
「もう、さっきの仲直りを見ていなかったの? 二人なら大丈夫よ」
「見ていたからこそですよ。あの年頃の若者が一度の喧嘩で理解し合えるなんて、そんなのありえません。次意見が割れた時の為に、誰かがそばにいてやらないと……」
ソフィアに話しかけてきたのは、先程天幕にてクレインと鉢合わせた魔術師である。クレインの様子を直で見たからこそ、このような心配が生まれていたのであった。
「そうね……誰かが見てやらないといけないって気持ち、あるわよね。でもそれは、大人の傲慢でしかないのよ」
「ソフィア様……あれだけルチルちゃんを見てあげないとって、言っていたのに」
「前までのルチルだったらね。でも今は……変われてる」
ふと先程のサンドウィッチ店に目を向けると、そこで話題の二人がメニューを見ている所だった。険悪だった雰囲気もどこ吹く風、店員におすすめの商品を聞きながら味に空想を躍らせている。
「一歩踏み出せただけでも、あの子を取り巻く色んなものの流れが変わって、風が吹き始めた。あとはそれに適応するように、あの子自身も変わっていくわよ」
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