64 / 298
第三章 愛と勇気の大冒険
第16話 ロリじゃないよ! ロロだよ!
しおりを挟む
「ん……あれ? 僕どうなって……」
ベッドの上で目覚めたユーキが体を起こすと、自分がウエディングドレスを着させられている事に気付く。
「なっ! なんじゃこりゃあああ!!」
「はわあっ!! ビックリしましたー……いきなり大きな声出さないでくださいよー」
部屋の隅に座っていた、メイド服を着た白くて長い髪の女性が驚きの声を上げる。
「え、君誰? ここはどこ? 僕、一体どうなったの? 何で僕こんなとこで寝てたの?」
「はわわわ! いっぺんに質問しないでほしいです……一つずつお答えするのです。えと、私のスリーサイズですか?」
「いや聞いてねーわ!」
「冗談ですよー、私の名前はロロ……主よりユーキさんの事、諸々を任されているのです」
「ロロって言ったっけ? ここはどこ?」
「ここはオーナー、リッチさんのお屋敷なのです」
「リッチの屋敷? 何で僕そんなとこに……」
「ユーキさんがイベント中に倒れたので、屋敷に連れて来たって聞いてるです」
「倒れた? 確か僕、アイ君と逃げてて……ハッ! ロロ! 今って何時?」
「えとー、今は午前10時なのです」
「午前10時? 一晩中寝ちゃったのか? てかもうすぐイベント終わっちゃうじゃないかー!! 早く戻んないと!」
ベッドから降りようとしたユーキだったが、ドレスの裾を踏んで転んでしまう。
「あうっ!」
「はわっ! 大丈夫ですかー?」
「忘れてた! 何で僕ドレスなんか着てんだよ!!」
「オーナーの指示で私が着替えさせていただいたのです」
「もうっ! 着替えるから僕の服返して!」
「何だか濡れてたし、ちょっと匂いがしたから洗濯に出してるのです。だから今ここには無いのです」
「川に落ちたからなー……いや時間が無い! もうこのまま行く!」
ユーキが部屋から出ようとドアノブに手を掛けるが、ピクリとも動かない。
「何だ? 動か……ない……」
「申し訳ないですが、この部屋からユーキさんを出さない様に言われてるのです」
「え? それってどういう?」
「やあ、お目覚めですか? ユーキさん」
部屋の壁にある巨大なモニターにゲルト・リッチと、その後ろに並ぶ四天王の姿が移し出される。
「ゲルト・リッチ! とあいつらは!」
「ご気分はいかがですか? ユーキさん」
「たった今、最悪になったよ……なるほど、全部あんたの差し金って訳か」
「四天王が少々手荒な真似をしたみたいですが、全ては君をこの屋敷に招待する為だった、許してください」
「招待? 誘拐の間違いだろ?」
「そう思われても仕方ないですね……でもこのまま旅を続けていたら、あなたはどこかで命を落とすかもしれない……それなら旅などやめて、僕とこの屋敷で暮らす方が幸せになれます」
「勝手に決めつけんな! 僕は自分の意志で旅をしてるんだ! あんたにとやかく言われたくない。悪いけど、帰らせてもらうよ!」
魔装具を具現化させようとペンダントを掴むユーキだったが、何故か何も起こらない。
「フフ、無駄ですよ……あなたの魔法は封じさせてもらいました」
「え? 封じた?」
ユーキが自分の手足を見ると、両手首両足首にリストバンドの様な拘束具が着けられている。
「何だこれ? は、外れない!」
「それを外すには、この専用の鍵が必要です……僕のプロポーズを受けてくれるなら、すぐにでも外してあげますよ?」
「そんなの、完全に脅迫じゃないかー! こんな事されて受ける訳ないだろ!」
「すぐに結論を出す必要はありません……そこでゆっくり考えてください。それじゃあロロ君、ユーキさんのお世話を頼んだよ」
「ハイ! 頼まれましたです」
モニターの映像が消える。
「あ、待てコラ! この誘拐犯ー!!」
(クソッ! 誘拐して閉じ込めて魔法まで封じて……これでオーケーするとか、本気で思ってんのか? あいつ。ハッ、待てよ? オーナーが黒幕だったのなら、景品も貰えないって事か……はあ、ガッカリだ)
(アイ君達、無事かなー? 僕がさらわれた事、気付いてるかなー? また助けに来てくれるかなー? ……こうなったらまず僕がやるべき事は!)
「ロロ!!」
「ハ、ハイです!」
「お腹すいた! 何か食べるもの頂戴!」
「ハイ、分かりましたです! 少々お待ちくださいです」
部屋の端にあるキッチンで、料理を作り始めるロロ。
昨晩から何も食べてないので、まずは腹ごしらえをする事にしたユーキ。
街を歩いているパティ、メルク、セラの3人。
「さあ、どんな服が似合うかしら?」
「やめましょうよー、パティさーん」
「ダメよ! うんと可愛くしてユーキをビックリさせるんだから……ねえ、セラ?」
「……」
「セラ?」
「あ、ハイ! 呼びましたかぁ? パティちゃん」
「どうしたの? あなた昨日からボーッとして、変よ?」
「パティちゃん!」
「何? セラ」
「魔装具はいつ完成しますかぁ?」
「え? 多分もうそろそろ出来てる頃だと思うけど、それがどうしたの?」
「なら、早く取りに行った方がいいですぅ」
「どういう事?」
「ユウちゃんがピンチですぅ……私達の助けを待ってますぅ」
「え? ユーキが? ど、どういう事よ? セラ!!」
セラの肩を掴んで激しく揺するパティ。
「ユ、ユ、ユウちゃんがぁ、あ、あ、そ、そんな、にぃ、ゆ、ゆすらないでぇ、え、き、気持ち悪っ、う、うぷっ!」
羽をユーキに追尾させて、ずっと様子を見ていた事、ユーキがリッチの屋敷に幽閉されている事をパティに伝えるセラ。
「な! な! な! なんですってえええ!!」
「一度フラれたのに、力尽くで誘拐して屋敷で一緒に暮らそうだなんて! うらやま、いや許せない!!」
「今はまだ無事ですがぁ、あのオーナー、何をするかわかりません……急いだ方がいいですぅ」
「分かったわ! すぐ魔装具取りに行って来るわ!」
ダッシュで魔装具屋に到着したパティ。
「おじさんっ!! あたしの魔装具出来てる?」
「やあパティちゃん! バッチリ出来てるよ」
「良かった、すぐに所有権の譲渡をお願い!」
「あ、ああ……何やら急ぎのようだな?」
魔装具の所有権の譲渡が無事終わる。
「ありがと! 料金、ここに置いておくわね!」
「あ、パティちゃん! 最初に魔装する時は……」
しかし、すでにパティは店を飛び出していた。
「まあ、パティちゃんなら何とかするか」
パティの置いて行った料金を確認する店主。
「おいおいパティちゃん、こりゃ多過ぎるよ……まあ、今度来た時にはいっぱいサービスしてやるか」
待っていたセラ達と合流するパティ。
「お待たせ! セラ! メル君! さあ、行くわよ!」
「ハイ! 行きましょう!」
「行きましょぉ!」
「ユーキを助けに!! あとユーキをむざむざ誘拐された、不甲斐ないアイ君をぶっ飛ばしに!!」
ブルッ!!
身震いするアイバーン。
「大丈夫でフか? 寒いんでフか?」
「いや……ちょっと背筋に悪寒が走ったものでね」
ベッドの上で目覚めたユーキが体を起こすと、自分がウエディングドレスを着させられている事に気付く。
「なっ! なんじゃこりゃあああ!!」
「はわあっ!! ビックリしましたー……いきなり大きな声出さないでくださいよー」
部屋の隅に座っていた、メイド服を着た白くて長い髪の女性が驚きの声を上げる。
「え、君誰? ここはどこ? 僕、一体どうなったの? 何で僕こんなとこで寝てたの?」
「はわわわ! いっぺんに質問しないでほしいです……一つずつお答えするのです。えと、私のスリーサイズですか?」
「いや聞いてねーわ!」
「冗談ですよー、私の名前はロロ……主よりユーキさんの事、諸々を任されているのです」
「ロロって言ったっけ? ここはどこ?」
「ここはオーナー、リッチさんのお屋敷なのです」
「リッチの屋敷? 何で僕そんなとこに……」
「ユーキさんがイベント中に倒れたので、屋敷に連れて来たって聞いてるです」
「倒れた? 確か僕、アイ君と逃げてて……ハッ! ロロ! 今って何時?」
「えとー、今は午前10時なのです」
「午前10時? 一晩中寝ちゃったのか? てかもうすぐイベント終わっちゃうじゃないかー!! 早く戻んないと!」
ベッドから降りようとしたユーキだったが、ドレスの裾を踏んで転んでしまう。
「あうっ!」
「はわっ! 大丈夫ですかー?」
「忘れてた! 何で僕ドレスなんか着てんだよ!!」
「オーナーの指示で私が着替えさせていただいたのです」
「もうっ! 着替えるから僕の服返して!」
「何だか濡れてたし、ちょっと匂いがしたから洗濯に出してるのです。だから今ここには無いのです」
「川に落ちたからなー……いや時間が無い! もうこのまま行く!」
ユーキが部屋から出ようとドアノブに手を掛けるが、ピクリとも動かない。
「何だ? 動か……ない……」
「申し訳ないですが、この部屋からユーキさんを出さない様に言われてるのです」
「え? それってどういう?」
「やあ、お目覚めですか? ユーキさん」
部屋の壁にある巨大なモニターにゲルト・リッチと、その後ろに並ぶ四天王の姿が移し出される。
「ゲルト・リッチ! とあいつらは!」
「ご気分はいかがですか? ユーキさん」
「たった今、最悪になったよ……なるほど、全部あんたの差し金って訳か」
「四天王が少々手荒な真似をしたみたいですが、全ては君をこの屋敷に招待する為だった、許してください」
「招待? 誘拐の間違いだろ?」
「そう思われても仕方ないですね……でもこのまま旅を続けていたら、あなたはどこかで命を落とすかもしれない……それなら旅などやめて、僕とこの屋敷で暮らす方が幸せになれます」
「勝手に決めつけんな! 僕は自分の意志で旅をしてるんだ! あんたにとやかく言われたくない。悪いけど、帰らせてもらうよ!」
魔装具を具現化させようとペンダントを掴むユーキだったが、何故か何も起こらない。
「フフ、無駄ですよ……あなたの魔法は封じさせてもらいました」
「え? 封じた?」
ユーキが自分の手足を見ると、両手首両足首にリストバンドの様な拘束具が着けられている。
「何だこれ? は、外れない!」
「それを外すには、この専用の鍵が必要です……僕のプロポーズを受けてくれるなら、すぐにでも外してあげますよ?」
「そんなの、完全に脅迫じゃないかー! こんな事されて受ける訳ないだろ!」
「すぐに結論を出す必要はありません……そこでゆっくり考えてください。それじゃあロロ君、ユーキさんのお世話を頼んだよ」
「ハイ! 頼まれましたです」
モニターの映像が消える。
「あ、待てコラ! この誘拐犯ー!!」
(クソッ! 誘拐して閉じ込めて魔法まで封じて……これでオーケーするとか、本気で思ってんのか? あいつ。ハッ、待てよ? オーナーが黒幕だったのなら、景品も貰えないって事か……はあ、ガッカリだ)
(アイ君達、無事かなー? 僕がさらわれた事、気付いてるかなー? また助けに来てくれるかなー? ……こうなったらまず僕がやるべき事は!)
「ロロ!!」
「ハ、ハイです!」
「お腹すいた! 何か食べるもの頂戴!」
「ハイ、分かりましたです! 少々お待ちくださいです」
部屋の端にあるキッチンで、料理を作り始めるロロ。
昨晩から何も食べてないので、まずは腹ごしらえをする事にしたユーキ。
街を歩いているパティ、メルク、セラの3人。
「さあ、どんな服が似合うかしら?」
「やめましょうよー、パティさーん」
「ダメよ! うんと可愛くしてユーキをビックリさせるんだから……ねえ、セラ?」
「……」
「セラ?」
「あ、ハイ! 呼びましたかぁ? パティちゃん」
「どうしたの? あなた昨日からボーッとして、変よ?」
「パティちゃん!」
「何? セラ」
「魔装具はいつ完成しますかぁ?」
「え? 多分もうそろそろ出来てる頃だと思うけど、それがどうしたの?」
「なら、早く取りに行った方がいいですぅ」
「どういう事?」
「ユウちゃんがピンチですぅ……私達の助けを待ってますぅ」
「え? ユーキが? ど、どういう事よ? セラ!!」
セラの肩を掴んで激しく揺するパティ。
「ユ、ユ、ユウちゃんがぁ、あ、あ、そ、そんな、にぃ、ゆ、ゆすらないでぇ、え、き、気持ち悪っ、う、うぷっ!」
羽をユーキに追尾させて、ずっと様子を見ていた事、ユーキがリッチの屋敷に幽閉されている事をパティに伝えるセラ。
「な! な! な! なんですってえええ!!」
「一度フラれたのに、力尽くで誘拐して屋敷で一緒に暮らそうだなんて! うらやま、いや許せない!!」
「今はまだ無事ですがぁ、あのオーナー、何をするかわかりません……急いだ方がいいですぅ」
「分かったわ! すぐ魔装具取りに行って来るわ!」
ダッシュで魔装具屋に到着したパティ。
「おじさんっ!! あたしの魔装具出来てる?」
「やあパティちゃん! バッチリ出来てるよ」
「良かった、すぐに所有権の譲渡をお願い!」
「あ、ああ……何やら急ぎのようだな?」
魔装具の所有権の譲渡が無事終わる。
「ありがと! 料金、ここに置いておくわね!」
「あ、パティちゃん! 最初に魔装する時は……」
しかし、すでにパティは店を飛び出していた。
「まあ、パティちゃんなら何とかするか」
パティの置いて行った料金を確認する店主。
「おいおいパティちゃん、こりゃ多過ぎるよ……まあ、今度来た時にはいっぱいサービスしてやるか」
待っていたセラ達と合流するパティ。
「お待たせ! セラ! メル君! さあ、行くわよ!」
「ハイ! 行きましょう!」
「行きましょぉ!」
「ユーキを助けに!! あとユーキをむざむざ誘拐された、不甲斐ないアイ君をぶっ飛ばしに!!」
ブルッ!!
身震いするアイバーン。
「大丈夫でフか? 寒いんでフか?」
「いや……ちょっと背筋に悪寒が走ったものでね」
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
まじぼらっ! ~魔法奉仕同好会騒動記
ちありや
ファンタジー
芹沢(せりざわ)つばめは恋に恋する普通の女子高生。入学初日に出会った不思議な魔法熟… 少女に脅され… 強く勧誘されて「魔法奉仕(マジックボランティア)同好会」に入る事になる。
これはそんな彼女の恋と青春と冒険とサバイバルのタペストリーである。
1話あたり平均2000〜2500文字なので、サクサク読めますよ!
いわゆるラブコメではなく「ラブ&コメディ」です。いえむしろ「ラブギャグ」です! たまにシリアス展開もあります!
【注意】作中、『部』では無く『同好会』が登場しますが、分かりやすさ重視のために敢えて『部員』『部室』等と表記しています。
ドグラマ2 ―魔人会の五悪党―
小松菜
ファンタジー
※登場人物紹介を追加しました。
悪の秘密結社『ヤゴス』の三幹部は改造人間である。とある目的の為、冷凍睡眠により荒廃した未来の日本で目覚める事となる。
異世界と化した魔境日本で組織再興の為に活動を再開した三人は、今日もモンスターや勇者様一行と悲願達成の為に戦いを繰り広げるのだった。
*前作ドグラマの続編です。
毎日更新を目指しています。
ご指摘やご質問があればお気軽にどうぞ。
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる