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因果応報編
リッチ(師匠)の2度目の頼み事
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王都は思ったほど破壊される事はなかった。迫って来る20体の巨人ゴーレム、綺麗に整列し異様な雰囲気を放つスケルトンソルジャーの進軍に加え、イフリートが炎の渦に乗って向かって来るのである。
帝国軍の取る道は1つだけ、逃げ出す事だけだったからだ。
とは言っても、この戦で失われた命は大変な数になった。5万いた兵は1万足らずでアルバウアとキースロイの兵は合わせて千人にも満たなかった。リベレルのポーションがあったとしても、どうにもならなかったようだ
「ギリギリでしたね」
「そうだな……これでは手放しで喜べん」
ーー
「よく来てくださった」
「陛下、ご無事でなによりです」
ガラザス王国の滅亡を覚悟していた国王は、救援が来たことに心の底から感謝をし、その意をアルバウア、キースロイ両国に切々と書いた親書を送った。
ーーーー
王都ビルコンの瓦礫の片付けや民達の誘導の手伝いを済ませて、1月後キースロイ軍と共にアルバウア王国に戻りサラン公爵が今回の戦の報告をする事になった。
「ただいま戻りました、陛下」
「おお、ご苦労であった」
「キースロイの兵は心身ともに疲れております。我が国で暫し休ませてあげたいのですが、お許し頂けますでしょうか?」
「構わんぞ。時に、こたびの戦いにおいて、大精霊だの巨神兵だのアンデット軍団が出てきたと聞いておるが、真か?」
「はい、真で御座います」
「そなたがやったのか?」
「いいえ、私では御座いません。或る者が力を貸してくれたのです」
「それは誰なのだ?」
「この場に連れて来てもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わんぞ」
「2人ともこちらに参れ」
「「はい」」
「この者達か?」
「はい。この者達は十数年前、公金を横領したとして死罪になったウエリントン子爵の子供達で御座います」
「なに!……なぜそのような者が大精霊などを操る力を持っているのだ?」
「この者達は奴隷になり、流れ着いた先がハミルトン王国で御座いました。そこでの主に救われた後、苦労の末に力を付けこの国に戻って来たのです」
「な、成る程」
またしてもハミルトン王国か、忌々しい国であるな。
「陛下にお願いが御座います。こたびの戦に勝てたのはこの者達の力によるもので有ります。どうか、恩赦により、赦免復権を」
「う、うむ。考えてみよう」
ーーーー
その後、ガラザス国王からの親書も届いた事もあって、アリスとタクトは復権を許されヴェルジルク家の再興が叶った。
もっとも、あの欲たかりのアホ国王の事だ、大精霊や巨人ゴーレムなどの力があれば、国が安泰だと考えたのだろう。
師匠と俺が書いた筋書き通りに事は進み、サラン公爵が話に乗ってくれたお陰でまた一歩前進する事が出来た。
「サラン公爵、ありがとう御座います」
「いや、こちらも仲間が増えて助かる」
「反撃の体制が整って来たわね」
「本当ですね。ウィル、ありがとう」
「お前のお陰だ、感謝する」
「はは、照れるな。ウエリントン子爵との約束だからね、守れて良かった」
「ウィル様、師匠が呼んでいます」
「えっ、今度は何かな?」
ーー
「師匠、何でしょう?」
「わざわざすまんな」
「いいえ、俺がこうして居られるのも師匠のお陰ですから」
「……実はお前に頼みが有るのだ」
「頼みですか?師匠に頼まれるのは2度目ですね」
「そうだったな」
「頼みって何です?」
「魔王が勇者に破れ殺されてから、私は勇者に勝つための力を得る為にこのダンジョンに入った」
そうだったんだ。
「ダンジョンの魔物は私の敵になどならず、直ぐに地下71階にたどり着いた。そしてボス部屋の暗黒竜を倒し数々の財宝を得た」
流石、ザラストと呼ばれるだけの事は有る。
「しかし、私の目的は財宝などではない」
「えっ、違うのですか?」
「私の狙いはこのダンジョンのコアだった」
「な、成る程」
「ダンジョンコアを手に入れる。そうダンジョンマスターになり、ありとあらゆる物を創造し力を得る事だった」
「望みが叶ったのですね」
「うむ。だが問題が1つだけ残った。このダンジョンから離れられないという事だ。ダンジョンコアを元に戻せばよいのだが、それは私の力の源を失う事であるためしたくはない。財宝の中のどんな宝珠でも代用する事が出来なかったので、そこで考えた」
「方法が見つかったんですか?」
「そうだ。代用になる物を外から取って来てもらうことにしたのだ」
「あ~、解った」
「ふふ、バレたか」
「あの時わざと俺に罠を仕掛けましたね」
「御明察。素質のある者はなかなか居ないのでな、苦労した。200年前の者は私が優しく、大人しく、きちんと話をしてるのに、慌てて光属性の付与された短刀を投げたあげく逃げて死んでしまった」
そりゃあ、罠に掛かってリッチ会ったら慌てるでしょ、ふ・つ・う。
「そしてお前が現れたのだ。腹が立つか?」
「今となっては良い思い出です。笑い話にもなりますし、お陰でアリスとタクトにも会えたし、いい仲間も出来ました。怒ってませんよ」
「そうか」
「俺は何をすればいいんです?」
「これは"時の宝珠"だが、これをダンジョンコアに育てあげたいのだ。そこでナチャーッドキューブと言うの物が必要となる」
「なんか凄そうですね、そのキューブを使って宝珠を育てるんですか?」
「そうだ。ドワーフの国にそれを作れる職人がいるので作成依頼をして来て欲しい」
「それだけでいいのですか?」
「いや、それを霊脈が渦巻く所に、ある程度の期間置いておく必要があるが、それについては出来てからで良いだろう」
「解りました、行って来ます」
「頼む」
ーー
「そうですか、師匠がそのような頼み事を」
「それで今回は俺とサユリカで行って来ようと思う」
「ウィル様と2人きり、嬉しいです」
「え~、どうして、私も行きたい」
「そうだよ、面白そうだし」
「アリスとタクトはサラン公爵の手伝いをしないと。フレアは狙われているから、ここの方が安全だよ。アーサーを付けるからね、アーサー、皆を護ってくれ」
「畏まりました」
「そうですね、仕方ありませんね。タクト、フレア、ここで頑張りましょう」
「はい」
「残念」
サラン公爵にはドワーフの国に行くと伝えて2日後に王都を出た。
「ドワーフの国は初めてです。どんな所ですか?」
「俺も行った事はないけど、ここからだと南になるね。大きな河があってずっとその先だな」
「大きな河ですか、楽しみです」
「それから後は……地図を見ると西に在るのはソレイユ神聖国家だ」
「ソレイユ神聖国家が隣国なんですね」
「ドワーフに人族の神や宗教は関係ないから問題無いだろうけどね」
ゼスさんが、奴らは世界統一を考えてるなんて言っていたから気にはなるが。
「なら安心です」
「そうだね」
師匠のお使いは、ちゃちゃっと終わらせて早く戻って来よう。
因果応報編 ー終幕ー
新編でまたお会いましょう
帝国軍の取る道は1つだけ、逃げ出す事だけだったからだ。
とは言っても、この戦で失われた命は大変な数になった。5万いた兵は1万足らずでアルバウアとキースロイの兵は合わせて千人にも満たなかった。リベレルのポーションがあったとしても、どうにもならなかったようだ
「ギリギリでしたね」
「そうだな……これでは手放しで喜べん」
ーー
「よく来てくださった」
「陛下、ご無事でなによりです」
ガラザス王国の滅亡を覚悟していた国王は、救援が来たことに心の底から感謝をし、その意をアルバウア、キースロイ両国に切々と書いた親書を送った。
ーーーー
王都ビルコンの瓦礫の片付けや民達の誘導の手伝いを済ませて、1月後キースロイ軍と共にアルバウア王国に戻りサラン公爵が今回の戦の報告をする事になった。
「ただいま戻りました、陛下」
「おお、ご苦労であった」
「キースロイの兵は心身ともに疲れております。我が国で暫し休ませてあげたいのですが、お許し頂けますでしょうか?」
「構わんぞ。時に、こたびの戦いにおいて、大精霊だの巨神兵だのアンデット軍団が出てきたと聞いておるが、真か?」
「はい、真で御座います」
「そなたがやったのか?」
「いいえ、私では御座いません。或る者が力を貸してくれたのです」
「それは誰なのだ?」
「この場に連れて来てもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わんぞ」
「2人ともこちらに参れ」
「「はい」」
「この者達か?」
「はい。この者達は十数年前、公金を横領したとして死罪になったウエリントン子爵の子供達で御座います」
「なに!……なぜそのような者が大精霊などを操る力を持っているのだ?」
「この者達は奴隷になり、流れ着いた先がハミルトン王国で御座いました。そこでの主に救われた後、苦労の末に力を付けこの国に戻って来たのです」
「な、成る程」
またしてもハミルトン王国か、忌々しい国であるな。
「陛下にお願いが御座います。こたびの戦に勝てたのはこの者達の力によるもので有ります。どうか、恩赦により、赦免復権を」
「う、うむ。考えてみよう」
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その後、ガラザス国王からの親書も届いた事もあって、アリスとタクトは復権を許されヴェルジルク家の再興が叶った。
もっとも、あの欲たかりのアホ国王の事だ、大精霊や巨人ゴーレムなどの力があれば、国が安泰だと考えたのだろう。
師匠と俺が書いた筋書き通りに事は進み、サラン公爵が話に乗ってくれたお陰でまた一歩前進する事が出来た。
「サラン公爵、ありがとう御座います」
「いや、こちらも仲間が増えて助かる」
「反撃の体制が整って来たわね」
「本当ですね。ウィル、ありがとう」
「お前のお陰だ、感謝する」
「はは、照れるな。ウエリントン子爵との約束だからね、守れて良かった」
「ウィル様、師匠が呼んでいます」
「えっ、今度は何かな?」
ーー
「師匠、何でしょう?」
「わざわざすまんな」
「いいえ、俺がこうして居られるのも師匠のお陰ですから」
「……実はお前に頼みが有るのだ」
「頼みですか?師匠に頼まれるのは2度目ですね」
「そうだったな」
「頼みって何です?」
「魔王が勇者に破れ殺されてから、私は勇者に勝つための力を得る為にこのダンジョンに入った」
そうだったんだ。
「ダンジョンの魔物は私の敵になどならず、直ぐに地下71階にたどり着いた。そしてボス部屋の暗黒竜を倒し数々の財宝を得た」
流石、ザラストと呼ばれるだけの事は有る。
「しかし、私の目的は財宝などではない」
「えっ、違うのですか?」
「私の狙いはこのダンジョンのコアだった」
「な、成る程」
「ダンジョンコアを手に入れる。そうダンジョンマスターになり、ありとあらゆる物を創造し力を得る事だった」
「望みが叶ったのですね」
「うむ。だが問題が1つだけ残った。このダンジョンから離れられないという事だ。ダンジョンコアを元に戻せばよいのだが、それは私の力の源を失う事であるためしたくはない。財宝の中のどんな宝珠でも代用する事が出来なかったので、そこで考えた」
「方法が見つかったんですか?」
「そうだ。代用になる物を外から取って来てもらうことにしたのだ」
「あ~、解った」
「ふふ、バレたか」
「あの時わざと俺に罠を仕掛けましたね」
「御明察。素質のある者はなかなか居ないのでな、苦労した。200年前の者は私が優しく、大人しく、きちんと話をしてるのに、慌てて光属性の付与された短刀を投げたあげく逃げて死んでしまった」
そりゃあ、罠に掛かってリッチ会ったら慌てるでしょ、ふ・つ・う。
「そしてお前が現れたのだ。腹が立つか?」
「今となっては良い思い出です。笑い話にもなりますし、お陰でアリスとタクトにも会えたし、いい仲間も出来ました。怒ってませんよ」
「そうか」
「俺は何をすればいいんです?」
「これは"時の宝珠"だが、これをダンジョンコアに育てあげたいのだ。そこでナチャーッドキューブと言うの物が必要となる」
「なんか凄そうですね、そのキューブを使って宝珠を育てるんですか?」
「そうだ。ドワーフの国にそれを作れる職人がいるので作成依頼をして来て欲しい」
「それだけでいいのですか?」
「いや、それを霊脈が渦巻く所に、ある程度の期間置いておく必要があるが、それについては出来てからで良いだろう」
「解りました、行って来ます」
「頼む」
ーー
「そうですか、師匠がそのような頼み事を」
「それで今回は俺とサユリカで行って来ようと思う」
「ウィル様と2人きり、嬉しいです」
「え~、どうして、私も行きたい」
「そうだよ、面白そうだし」
「アリスとタクトはサラン公爵の手伝いをしないと。フレアは狙われているから、ここの方が安全だよ。アーサーを付けるからね、アーサー、皆を護ってくれ」
「畏まりました」
「そうですね、仕方ありませんね。タクト、フレア、ここで頑張りましょう」
「はい」
「残念」
サラン公爵にはドワーフの国に行くと伝えて2日後に王都を出た。
「ドワーフの国は初めてです。どんな所ですか?」
「俺も行った事はないけど、ここからだと南になるね。大きな河があってずっとその先だな」
「大きな河ですか、楽しみです」
「それから後は……地図を見ると西に在るのはソレイユ神聖国家だ」
「ソレイユ神聖国家が隣国なんですね」
「ドワーフに人族の神や宗教は関係ないから問題無いだろうけどね」
ゼスさんが、奴らは世界統一を考えてるなんて言っていたから気にはなるが。
「なら安心です」
「そうだね」
師匠のお使いは、ちゃちゃっと終わらせて早く戻って来よう。
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