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不浄の門編

人体実験

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 ウルム村に着くまで、途中の街に着くとギルドに必ず寄る事にしているのだが、どのギルドでも犯罪や揉め事が増えたと皆が言う。

どうも最近は嫌な話しばかりだ。そして今、馬車は盗賊に襲われている。今日はこれで3回目だ流石にうんざりだ。

今回は盗賊の人数も多い様なので、護衛に加勢する事にした。もう夕暮れで、早くしないと街の門が閉まって入れなくなる。

「リサ、レナ、ちゃちゃっと終わらせよう」
「了解です」

盗賊の中に魔法の得意な奴が居る見たいで、護衛の連中が苦戦している。ここからは距離が有るので、俺の時空間では射程外だ。

「ミイ、ライに言って、あそこの奴ら始末してくれ」

「にゃにゃぅ」

直ぐに小さな竜巻が、ファイアーボールとウォータージェットを撃って仲間を援護している奴らに進んでいった。

竜巻は4つに分かれ、2人を呑み込んで行く。4つの風の渦は瞬時に紅く染まって、バラバラになった手、脚、頭を吐き出して行く。

「う~ん、切れ味抜群だね」 「にゃう」

仕事を終えてライが帰って来た。良い仕事には報酬を払わないとね。ミイとライには、コジュケイ鳥の丸焼きを進呈する。

リサ、レナも帰って来た。決着がついたようだ。

「すいません。お客様方、今の襲撃で馬車の車軸が歪んでしまって、まともに走れそうもないんです」

「すると野営になるのか」
「仕方がない」

加勢しても結果は同じだったという事か。

「あっちに灯りが見えるぜ」
「家か?行って見よう」


それは大きな、お屋敷だった。

「貴族のお屋敷か?」

「いや、この辺に貴族の屋敷なんて、聞いた事が有りませんが」

取り合えず、ノッカーで扉を叩く。出て来たのは40歳位の色気の有る女性だった。

「如何されました」
「盗賊に襲われて、馬車が壊れてしまいまして」

護衛のリーダー、ベケスが交渉する様だ。

「まあ、それは大変、下男に修理させましょう。今夜は泊まって行って下さい」

「すいません、ありがとう御座います」

中には2人の女性がいた。30歳位か、胸元を強調したドレスを着て、これもいい女だ。もう1人はリサ達と同じ感じだ。うん、可愛い。

「お食事を用意致します。こちらでお寛ぎ下さい」

「お世話になります」
「困った時はお互い様です」


この部屋に居るのは護衛の4人、御者、商人2人、俺達3人の10人だ。

「俺は一番年上がいいな」

ベケスが口火を切る。

「リーダーは年増が好きだからな。俺はやっぱり一番若くてピチピチがいい。兄さんもそう思うだろ」

俺に話しを振ってきた。

「俺は、こう胸の大きい2番目の女が、痛い……」

両脇に座っているリサ、レナに脇腹をつねられた。見ていた商人が大笑いをする。くそっ!


「皆様、お食事の用意が出来ました」

メイドが呼びに来たのでついていく。部屋には豪華な料理が並んでいる。

「私どもは普段、イドの街で治療院を営んでいますが、母の病が思わしくないので、こちらですごしているのです。今日の料理は母に合わせて、皆様にも疲れがとれる様、薬膳料理になっています」

「それはすまない。料金は払います」
「気にしないで下さい」

料理は美味かった。確かに力が湧いてくる気がする。


ーー

「お姉様、奴らは来るでしょうか?」

「必ず来ますとも。催淫剤をたっぷり入れたんですもの」

「活きの良い実験材料が、たくさん手に入って良かったですね」

「女2人はどうします?」

「いつもの様に、地下に飼育中のゴブリンとオークの苗床に致しましょう。どんな子が産まれるか楽しみです」

ーー


どうも寝付けない、興奮しているのか?なんか、こうムラムラすると言うか、元気なのだ、愚息が。

食事の後、あの女に囁かれた言葉が頭の中でグルグル回る。

「鍵を掛けないで、待ってる。2階の奥の部屋よ」

辛抱たまらん、これは行くしかない。部屋を出て階段へ向かう。廊下を曲がるとリサ、レナがいた。

「シンさん、何処へ行くのです?」
「さ、散歩だよ」

「怪しいです。私達だってあの年になれば、胸だって大きくなります。ねえ、お姉様」

「そうです。行かせませんよ。レナ、脱がしなさい」

「はい、お姉様」
「こら、止めなさいって」

俺のズボンを脱がそうとする2人。いつもと様子が違う。

揉み合っている内に俺の愚息が、レナのオッパイや太ももにあたって擦れる。最後にリサのお尻のくぼんだ所にスッポリと嵌まった。同時に俺はあまりの気持ち良さに、不覚にも愚息は果ててしまった。

な、なんと言う屈辱。青くさいガキじゃ有るまいし。30歳にもなって、こんな事で果ててしまうなんて。

いや、待て俺は14歳だったよな。……なら仕方ない。無理やり自分を納得させ、ズボンの中は気持ち悪いが、お陰でスッキリしたので冷静になったようだ。

「こら!いい加減にしなさい」

おもいっきり2人の尻を叩く。

「「イターイ!」」

「何するんですか、シンさん」

「正気に戻ったか?では2人とも、ズボンから手を離して貰おうか」

「えっ、きゃっ!」
「私達は何をしていたのでしょうか?」

「これは、一服盛られたかな。食事だな」
「薬ですか」

「にゃん」
「誰か来たか。2人とも中へ」

時空間に入って様子を見る。メイドだ、どこに行く?ミイに跡を着けてもらう。

「シンさん、あっち」

ベケス達に御者、商人達が2階に上がって行った。

「あいつら羨ましい……じゃない、危ないな」
「そうですよ、もう」

「どうします?」
「うん……」

ミイからの視覚映像が頭に入って来た。地下に何が有るんだ。……………………

「ううっ」
「どうしたんです?」

ゴブリン、オークが何で?このツギハギだらけの生き物は何だ?

檻の中に人か?……何てこった。ここまで酷い事が出来るものなのか。

「シンさん?」

「今から2階の部屋に突入だ。リサ、女どもは直ぐに意識を刈り取ってくれ」

「は、はい」


こんなに気分が悪くなったのは初めてだ、許さん。

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