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9 ゆうべはお楽しみでしたね3

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 湊は誰ともわからぬ少女と舌を絡め合っている。

 性欲デビル・淫魔湊『闇鍋ならぬ闇セックスだな。ワクワクが止まらんぞ』

 なんとなしにディープキスが終わると、

「だから、嬉しいんです。すごく……」

 嬉しい。それは少女がさっき言っていた、『たいていのお客さまは、その……前戯なしですぐに入れちゃうから……』に対する彼女の反応だった。

(この子、健気すぎだろ)

 湊は少女の頭を撫で……耳を撫で、頬や唇に口づけする。

「えへへ。ほんとにうれしい。あの、わたしパンナって言います。お客さまは? もしよろしければ、お客さまのお名前を教えてください! ……あ、すみません。やっぱり無理に教えていただかなくて大丈夫です。すみま――」
「えーっ! パンナちゃん? ひょっとしてお店の入り口にいたあのパンナちゃん?」
「あ……もしかして、マイちゃんと一緒にいた――」
「そうそう。店の入り口でマイと一緒にいたイケメン! で。俺の名は湊。つばるみなと! よろしくな!」
「ぷっ。自分でイケメンって言っちゃうんですね」
「誰も言ってくれないからな」
「ふつうは、誰も言いませんよ」
「ですよねー」
「……フフ。イケメンかどうかわかりませんけど、湊さまは素敵なお方だと思います!」
「……そんなことないよ。たぶん、俺って冷たい人間だと思う……」

 パンナは一瞬、室内が重い空気に包まれたかのように感じた。
 しかし、お客さまとのコミュニケーションではたまにあることなので、軌道修正すべく気を取り直して、明るく答える。

「う~ん。会って間もないですけど、わたし、わかるんです! ほんとうの湊さまはお優しい方ですっ!」
「……またまた~。でも、そう言ってくれてありがとうだね。ただ、これだけは本当、と言えるものがある!」
「それって?」
「俺はスケベであること」

 しばしの静寂。

「……男の人はみなさん、そうですよね?」
「あれ? そう言われると、それもそうだな……。だけど、パンナちゃんはもっとエッチそうだよね。このイヤラシイおっぱいが俺にそう語りかけてくる――」
「そんなこと……ぁ――」

 湊はパンナをベッドに寝かせると上に重なり、右手でおっぱいと乳首をいじった。
 左腕でパンナの肩を抱いて、再び互いの舌を絡ませ唾液を交換する。
 湊の股間にパンナの小さな手の感触。

「おちんちん……舐めて、いいですか?」

 仰向けになった湊の股間にパンナが顔をうずめる。
 すでにビンビンの竿を右手で握り、亀頭の先っちょ――鈴口にキスをして、チロチロと舐める。
 舌全体で裏スジをこする。

「あ~むっ――」

 亀頭全体がパンナの口に包まれる。
 パンナの口の中はあったかく、パンナの口から漏れ出た唾液が湊のペニスを濡らしていった。
 唇でカリを引っ掛けた状態でパンナは口の中で舌を転がした。

「うお!」

 声が漏れ出る湊。思わず足の指が広がった。
 パンナはそのまま、ペニスを咥え込むと今度は頭をゆっくりと上下に動かし、右手で竿をシコシコしながら、左手で玉袋を揉みはじめた。
 ガマン汁が尿道を流れていく快感。それをパンナは味わっているようだ。

(うおお! これはすごすぎる。パンナちゃん。どんな顔してやっているんだろう? 見たい、見たいぞーっ)

 理性の天使・エンジェル湊『わたしも見てみたいです』

 理性が薄れていく。
 仕上げに、パンナは亀頭部分で口を止めると力強く吸い込んだ。
 下品な音とともに亀頭が女の子の口でぎゅっ、ぎゅっと締めつけられる。
 ちゅぽん!
 亀頭がパンナの口から開放されると、

「どう? きもちいー?」
「ああ……」
「……じゃあ、こんどは――」

 ペニスをしごく手はそのままで、パンナは玉袋を舐めはじめた。
 右手に付いた湊のガマン汁をローション代わりにして、さらにシコる――舐め回しながら金玉の位置を探り当てると、ぱくっと玉を口に含む。
 それから口の中で舌をレロレロと動かして、玉を転がす。
 いつもならば――たいていのお客さまは、すでに射精している。
 それほどまでにパンナの口技は気持ちいいらしいのだが――、

「あむ。あむ――。はぁ、あむ……どう? そろそろイきそうですか?」
「……フハハハ……まだ、まだ……」

 半分、強がっているように見えるけど、それもまた楽しい。嬉しい。

「じゃあ、こんどはぁ――」

 パンナはぺたんこ座りして、湊の両膝をかかえると――もちろん、女の子の力では持ち上げられないので湊にも手伝ってもらって――ペニスをGカップおっぱいに挟む。

「これは、マイちゃんから教えてもらったんです。『パイズリ』って言うんですよ」

「へ、へー……そうなんだー」

(なるほど、こっちの世界にはパイズリはないのか。って、マイのやつ、なんてものを教えているんだ。じつにけしからん!)

「いま、おちんちんの先っぽをわたしの乳首にあててるの、わかりますか?」

 暗闇にうっすらと小柄な少女の姿がうかびあがっている。
 パンナが火照り顔でペニスを乳首に擦りつけている。
 はっきり見えないがために、さきほどから妄想による補完がはかどって仕方がない。
 まるで夢の中でサキュバスとセックスをしているようだ。

「こぉんなにいっぱい、お汁を出しちゃって。いけないおチンチンですね」

 あふれ出たガマン汁を竿全体に塗りたくって、おっぱいで包み込むパンナ。

「えれろぉおお――」

 パンナのよだれが、胸の谷間と亀頭に垂れ落ちる。
 ヌルヌルの乳房に挟まれた陰茎が、ビクンと跳ねた。

「まるで湊さまのおチンチン、生きてるみたいです」

 パンナはおっぱいを上下にゆり動かして陰茎を刺激する。

「どうですか? わたしのおっぱいオマンコ。やわらかくて気持ちいいでしょ?」

 と、ペニスに問いかける。

「おお、いいぞぉ……」

(おっぱいオマンコ。きっと、その言葉を教えたのもマイなんだろうな……)

 にゅぷ、むちゅ……粘着質で卑猥な音が鳴り響く。

「ン――」

 パイズリしながら、パンナは舌を伸ばして、湊の亀頭を舐める。
 そして、口で咥え込む。

「おあ!」

 湊はたまらず、腰を振った。
 じゅぽじゅぽとパンナの口に何度も出入りするイキリ立ったペニス。
 パンナのぷるんとした唇がカリに当たるたびに、先っぽが気持ちいい。
 パンナの小さな口とおっぱいを自分のモノで蹂躙する背徳にも似た快感。
 この快楽をすぐに終わらせたくない。

(ヤ、ヤバい……このままでは……)

「パンナちゃん! 交代しよう」
「……え? 交代?」

 相手の返事を待つ前に湊はパンナを抱きかかえ、ベッドに仰向けに押し倒す。

「あん……」

 暗闇の中、パンナは切なそうな表情でチラっと湊を見つめたが、すぐに目をそらした。
 湊はキスしてパンナの唇をペロッと舐めると、濡れたその口に人差し指を挿入する。

 するとパンナは指をちゅぱちゅぱ舐める。
 人差し指をペニスに見立て、パンナの口唇を犯す。
 中指も一緒に入れてみる。
 ハァハァと、パンナは湊の二本指を小さなお口で受け入れる。
 それから湊はパンナの頬に手をあて、そのままゆっくりと少女の首すじから乳房、あばら、へそ、腰、尻の肉感を楽しんで、最後は股間へと滑らせていく。
 その間、パンナと見つめ合う。
 暗闇のせいで顔がはっきりと見えるわけではないが、うっすらと映るパンナの瞳は不思議と、美しく思えた。
 湊の手が少女の股間に触れるや、パンナは少し股を開いて、

「は、恥ずかしい……です」

 パンナは、また目をそらすが、すぐに見つめてくる。
 意外にもパンナは自分のアソコを愛撫されることに、それほど馴れていないようだった。
 たいていの客が前戯をしない、というのはどうやら本当のようだ。
 ヴァギナから溢れでる水音とパンナの嬌声だけが聞こえる。
 パンナが口づけを求めてきたので、キスをする。
 するとパンナの舌が口の中に入ってきた。
 膣の中を指でかきまわすように、パンナの口を舌でかきまわす。
 お互い一呼吸おいてから今度は、舌を伸ばしてパンナの口の中へ深く挿入する。
 ペニスを咥え込むように、パンナは湊の舌を吸った。

(そろそろ、ここはどうだろう?)

 乳首を舐めながら湊は中指を膣の奥へと入れ、ザラついた部分をこする。
 すると、パンナは今まで以上に喘ぎはじめ、愛撫されつづけるうちに悶えるようにもなった。

「イヤ……いぃ――」

 跳ねるように喘いだり、ハスキーに甘ったるい息を吐いたり。
 Gスポットの刺激に戸惑いつつも、快感に身をゆだねていく。

「まるで俺たち恋人同士みたいだね」

 ふいに放たれた湊の声に、溜まりに溜まっていたパンナの性的興奮が一気に開放され、下半身に痙攣が走った。
 そして――、

「――! なんかきちゃうっ!」

 ブシュ、ブシュウッ!
 がくがくっと少女の体が小刻みに震える。
 パンナはイキながら潮を吹きつづけ、シーツに水たまりができてしまった。
 ブシャ! と、もうひと吹き。

「いや!」

 暗闇の中でパンナは真っ赤になった顔をくしゃくしゃにする。
 彼女自身、Gスポットでイったのは初めてのことで、なにが起こったのか自分でもわからない。

「ごめんなさい! わたし……なんてはしたない……」

 あまりの恥ずかしさに、半泣き状態のパンナ。

「そんなことないよ」
「でも……」

 こわごわと小さな声でパンナが腕を掴んでくる。

「気持ちよかったんだね。嬉しいよ」

 湊は軽くパンナの額にキスをした。

(恋人……。湊さんとわたしが? これが恋人同士のセックスなの? すごく……恥ずかしいです……でも、嬉しい)

「パンナちゃん、そろそろ入れるね」
「うん……きて――」

 嬉しそうに両手を広げ、仰向けになって迎え入れるパンナ。
 さっきの潮吹きが恥ずかしいのか、まだ顔が熱い。
 湊は手に持った肉棒の先端を膣の入り口に押し当て、具合を確かめる。

(うわ、キツいかも。入るかな――)

 ぐいっと押し込む。
 クチュという水音とともに、先っぽがぬるりと生温かい肉の感触に包まれる。

「……ン、う――」

 パンナはまるで初めてセックスしたときのような声をあげた。

「大丈夫か?」
「うん、だいじょうぶ。平気。だから、もっと入れて――」

 すでに相手がお客さまであることを忘れて、ねだるパンナ。

「あン、そのまま……いいよ……」

 ゆっくりと奥まで入れ、ゆっくりと抜いていく。
 何回かそれを繰り返すと、スムーズに動かせるようになった。
 両手で下乳をつかみながら腰を振ると、反動でぶるんぶるんと巨乳が暴れる。
 一分も経たないうちに、二回めのオーガズムの波がパンナに押し寄せた。

「あ、いい! イク! イっちゃいますぅ! イぐぅっ……!」

 それから、体位を変えるたびに、パンナは何度もイった。
 まだ一回もイっていない湊も限界に来ていた。

「ハア、ハア……。そろそろ……湊さんも。イキそう、ですよね? わかります。だから最後は、わたしが気持ちよく、イかせて、あげます」

 乱れまくった呼吸が整わないままに、対面座位から湊は押し倒され騎乗位に変わる。

「でもパンナちゃん、大丈夫?」

 湊も少し息が荒れている。

「うん。これでもわたし、この店のナンバー3だから――」

 湊の腹にパンナの汗が滴り落ちる。
 ふたりとも汗でびっしょりだった。

「うふ――」

 恍惚な表情で、パンナは右手を後ろにまわして、湊の玉袋をさわりながら腰を振りはじめた。
 陰嚢がぎゅっと引き締まり、思わず射精になりそうになるのを必死でこらえる。

「いま、お腹の中で。びくっとしました。イきそうなんですね」

 否定はしない。湊はパンナのおっぱいを揉みながら、やわらかさを堪能する。
 パンナが前後に腰を振るたびに裏スジやカリだけでなく、ペニスの腹全体に快感が生じる。

「う……」
「イきそう? いいですよ。イって。わたしも、イきそう!」

 互いに息を荒らげながら、両手を絡ませる。
 そして、パンナは前後に動かしていた腰を上下に切り替える。

「んぐぅ……ナニこれ? こんな気持ちイイの、はじめて……」

 さらに上下運動を早めていく。
 亀頭に子宮口が当たるたびに、パンナが嬌声をあげる。

 性欲デビル・淫魔湊『ははーん。さてはこの子、ポルチオでイったことないようだな! ブハハハ!』

 理性の天使・エンジェル湊『ふむ。どうやら、そのようですね。せっかく最高の快楽を得ようとしているのです。ここはきちんと昇天させるのが紳士のたしなみというものでしょう。ゴクリ……』

 性欲デビル・淫魔湊『ドュハハハハハハハ! ではいくぞ!』

 それはまるで蒸気機関のピストン運動を彷彿させた。
 湊はパンナの動きに合わせ、腰を正確に振った。
 ふたりの息もぴったり。
 蒸気圧も限界だ。

「フン! フン! フンッ! ドュハハハハハハハ!」
「イっちゃいますイっちゃいますイっちゃいます、ああ! このままナカに!」
「ドュハハハハハハハ!」
「イクぅぅうううううっ!」

 ドブピュ!
 結合したまま石像のように固まる、腰を突き上げた男と仰け反る女――。
 そのときだった。

「湊さん、お待たせー! 待った?」

 部屋全体に明かりが灯り、木製のドアが勢いよく開いた。
 堕月天が終わったのだ。

「ふふーん、待ったよね? でももうダイジョーブだからっ! このアタシが気持ちよ~く、イかせてあげる――からぁあぁあっつて、どぉおおおいうじょうきょうだぁあああ!」
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