上 下
8 / 45

8 ゆうべはお楽しみでしたね2

しおりを挟む
 性欲デビル・淫魔湊『フハハハハハ! ワレ、覚醒セリ!』

 脳が活性する。
 暗闇で女の子が乳を揺らしながら「ふぇえん、このままじゃ可哀そうだよぉ」と、ペニスをシコシコしている。
 少女の声と血中のアルコールが、悶々とした興奮を泡立て――、
 湊はガバっと上体を起こして少女を抱き寄せた。

「え、え……」

 腕の中で少女は戸惑い、

「あ、あのですね。じつはわたし、お部屋を間違えたようでして――」

 と言いながらも、その場から離れようとはしない。

「だからその、失礼させていただき――あ……」

 湊はさっきのお返しといわんばかりに、少女の首筋に舌を這わせた。

「ん、あ……」と、少女は甘い吐息を吐いた。

 シャンプーと石鹸の混じった匂い。
 これからこの清潔な少女の体を汚していくのだ。
 湊は陰嚢に昂ぶりを感じた。
 湊の胸板より少し下で、少女のふくよかな乳房が押しつぶされている。
 その感触をもっと味わおうと、湊は少女の腰をつかんで膝立たせた。
 少女は自分の体を支えようと右手を湊の後頭部にからみつかせ、左手を湊の肩におく。
 湊は少女のお尻を両手で鷲掴んで、それから右手だけを少女の腰から胸へとなぞらせ、乳房を揉む。
 少女がぎゅっと、少しだけ抱きしめてくる。耳元で「んふ……」と声を漏らす。

(思ったより、おっぱい大きいな。グレープフルーツくらいと思っていたけど、メロンだこれ)

 手のひらを下乳にあて、持ち上げる。
 指で乳輪をなぞって乳首をツンツンしてみる。

「アハ……ん……」と、少女が仰け反る。

 少女の小さな乳首が勃起したのを鼻先で確認すると、舌先で数回舐めあげてから口に含む。吸う。同時に乳を揉むのを忘れない。

「はっ……ン……ア、ハ。きもち……イイ、です……んッ」

 今度は向かって左の乳首をペロペロと舐め、勃ったところを舌ですくって甘噛する。
 唾で濡れ濡れになった右の乳首を指でつまんでひねる。
 腕の中で少女の体がビクビクと震えた。

「あ、ア……ソレされるの……すき……感じちゃい、ます――」

 お返しといわんばかりに、少女が唇で湊の左耳を挟んで舐めてきた。
 ぴちゃぴちゃと濡れた音と甘い吐息が、耳穴に流れ込んでくる。
 おっぱいを堪能しつつも、湊は違和感を抱いていた。

(なんか体も小さいし……おっぱいといい、もしかしてこの子、マイじゃないのか?)

 湊は右手を少女のおっぱいから腰、尻へと滑らせて、中指を中心に少女の肛門から膣口、そしてクリトリスへゆっくりと、なぞっていく。
 すると少女は、まるで湊が何をしたいのかわかっているかのように、上半身を密着させ、湊がいじりやすいようにお尻を少し突き出した。
 湊は膣口に中指を先っぽだけ入れ、人差し指と薬指も使って少女の肉ひだと穴をなぶる。
 愛液まみれになった中指を膣穴から抜いて、その指先で小さなクリトリスを撫で回した。
 愛液が湊の手のひらに広がっていった。
 しばらく、なぶり続けていると、

「うれしい――」

 吐息混じりで少女は耳元で言った。
 単なるリップサービスには聞こえなかった。

「うれしい?」

 湊は訊き返した。
 なぜ、気持ちいいとかではなく、うれしいのか。
 その言葉の意味することがわからなかった。

「……はい。お客さまは、ン……わたしをやさしく扱って、くれます――」

(俺としては、たんに感じてる顔を見たいんだけど……)
「やさしくって、どういうこと?」

 湊は少しだけ攻勢の手をゆるめる。
 少女もまた、抱きついていた腕をゆるめ、湊と向かい合う。

「たいていのお客さまは、その……前戯なしですぐに入れちゃうから……」
「そっか――」
「はい! だから――」

 少女は湊の両頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づけた。
 唾液まみれの赤舌をのぞかせながら、ぷるんとした唇を湊の唇に重ねる。
 口のなかで湊は、少女の舌と淫靡にからめあった。
 少女は「んは……あ……はぁ、んむ、むあ、む、ん……」と、喘ぎ声をあげた。
 キスで感じているようだった。小さな手が湊の後頭部にまわりこんで、さらに激しく求めてきた。

     §

 たいていのお客さまは、自分だけ気持ちよくなればいいと思っている。

「ほら! さっさと脱げ」
「壁に手をついて尻を突き出せ!」

 慌てて少女は、膣や股間全体に避妊薬を混ぜて作った特製ローションを塗る。
 しかし、男はまだ受け入れる準備もできていない膣に、乾いた男根を強引に押し込んでくる。

「気持ちいいか! 気持ちいいだろ! おら、もっときつく締めつけろ!」

 ――痛い。だけど――、

「気持ちいい、です……」

 痛い。

「そうかそうか、じゃあもっと気持ちよくしてやんよ!」

 男はバックから少女の後ろ髪をわしづかみ引っ張る。

「……ィギッ!」

 首が後ろに反り、頭皮が引っ張られる。
 少女は慌てて、口で塞いだ。
 少女のことなんか、お構いなしに腰を思いっきり振る。

「ンぐっ!」

 痛い! 止めて!

 バックでの突き上げに飽きると男は少女をベッドの上に投げ捨て、仰向けになった少女の体にのしかかる。
 興奮して硬くなったイチモツを膣に挿入する。
 乳房にむしゃぶりつきながら、男は勝手に、射精に向けて気持ちを高めていく。
 小さな一粒の涙が、シーツに吸い込まれる。
 少女はただ目をつむって、乾いた吐息とともに嘘を吐く。

「すごい気持ちいいです。おちんちん……すごく大きいです」
「がはは! そうか気持ちいいか。俺も気持ちいいぞ。やっぱりマンコは若い女に限るぜ!」

 偏見。気持ち悪い。
 だけど、そう言ってもいられない。
 とにかく、いい頃合いだしそろそろ終わらせよう。
 もう少しの我慢だ。
 少女は目を開けて、涙をうるませながら懇願するように言った。

「……わたし、もうイキそうなんです。もっと……もっとシテ! おねがい!」

 少女は状況に合わせて、たくさんの仮面――すなわち、偽りの表情を使いわけていた。
 いま被ったのは、男の支配欲を煽らせる仮面だ。
 この仮面はできれば長く被っていたくない。
 だから、少女は男の顔が見えなくなるよう抱きつく。
 そして、ぎゅっと目をつむって仮面を外してあとは――我慢する。

「おほぉ! よしよし。いい子だ。イカせてやる」

 ガッタンゴットンと、ベッドが大きく揺れ動く。
 徐々にそのペースは早まり、

「うおお! おら、オマエももっとマンコを締め付けろよ!」

 オマエ……。
 酒場で飲んでいる時は、ちゃん付けで名前を呼んでよそよそしいくせに。
 突然、男は少女の腕を振りほどくと、上体を起こした。

 来る!
 次の瞬間、首に男の太い指が巻き付いてきたかと思うと、

「ぐえっ!」

 少女は思わず目を開いた。
 男が少女の白い細首を締めつけたのだ。

「おほぉ! 締まる締まる! もっと鳴け! 喚け! 俺は今、女の子を犯してる! 犯してるぞ! くそくそっ、あの女ども! 俺のことを蔑むような目で見やがって! オラ! これでどうだ! ビッチが!」

「タ、タスケ……テ……」

 意識を持っていかれそうになるのを必死にこらえる。
 早く、早く終わって!
 視界がガクガク揺れ、頭がクラクラする。

「……カハッ……ハ……ッ――」
「イクぞ! ……うっ!」

 子宮に熱い精液が流れ込んできた。
 気持ち悪い。
 うっ、うっ、と男がトドメといわんばかりにペニスを打ちつける。
 やっと終わった。
 今日は十分くらいかな。次はもっと早く終わらせよう。
 髪の毛ぐしゃぐしゃ。
 また、しばらくの間、首にあとが残るよね。
 終わったんだから早くどいて。

「へへ……今日も最高だったよパンナちゃん。またよろしく頼むよ」

 男がドブ臭い口づけをしようとしてくるよりも先に、少女は強引に上体を起こして、

「はい、またいつでも来てくださいね!」

 と、微笑みの仮面をかぶる。
 そうやってパンナは似たような男どもを相手に、似たような乾いたセックスをするのだ。

 でも、今宵は違った――。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

逆転世界でヘイトを溜めて犯されよう!〜貞操逆転世界で犯されたいリメイク版〜

腹筋パンダ(出張)
恋愛
早乙女隼人(さおとめはやと)は女に犯されたい願望を持つMな高校2年生。めちゃくちゃイケメンだが童貞だ。あほな事故で貞操が逆転した世界に迷い混んでしまう。貞操が逆転した世界だと分かった彼は思う。「夢の逆輪姦…いや輪姦して貰えるのでは?」と。 この世界で犯されるのは簡単だ。さてどのようにして女の子に犯されよう… メインはノクターンノベルズで投稿しています‼️ */寝取られは嫌いなので絶対にありません(断言) 私が好きだった(この作品を書いていた)作家さんが突然投稿をやめてしまわれたので、後を引き継ぐ形で投稿しております。 土曜日と日曜日の投稿でやっていきます。 よろしくお願いします! 是非ブクマと評価お願いします‼️ Twitterもやってますのでぜひそちらも覗いてみてください‼︎

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。 世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。 その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。 裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。 だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。 そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!! 感想大歓迎です! ※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。

処理中です...