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本編後
第17話
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「お前がいいなら、家族とか仲のいい友達とか、職場の人も呼んで盛大に式を挙げたいとは思っていたんだ。でも俺の方ばかり呼ぶのも気が引けるし、それなら2人だけでも…とも思ってた」
「そうだったんだ…。私は呼べる人は水城よりも少ないとは思うけど、気にしないよ。水城がしたい結婚式をしよう?」
「…そう言ってくれるのは嬉しいけど…いいのか?俺のことはいいから、お前が本当はどうしたいのか聞きたい」
「私は…水城が私を奥さんにしてくれただけで嬉しいから。どんな式を挙げたいとか、そういうのはあんまり考えたことなくて…水城が笑ってくれたらいいなって思うよ」
そう言って、希未は照れくさそうに笑った。
愛妻のいじらしい言葉に胸がきゅんとする。
どうしてそう可愛いことばかり言うんだ?
今すぐぎゅうぎゅうに抱きしめてキスしたいけど、ギャラリーがいる手前ぐっと我慢した。
「希未ちゃん、ウエディングドレス着ましょう?お母さん、希未ちゃんのドレス姿見たいな~」
「お父さんも見たいなあ」
「カラードレスもきっと可愛いわよ~?お色直しは絶対2回はしましょうね?」
「えっ…あの、私はウエディングドレスだけで十分で…」
「費用を気にしているんなら、気にしなくていい。お父さんは水城より財力があるから心配いらない」
「俺にだってそのくらいの貯金あるけど…」
突然俺を蚊帳の外にして盛り上がり始めた両親に不満をぶつけると、母親にピシャリと叱られた。
「黙らっしゃい!式を挙げるかどうか悩むなんて情けないったら。ウエディングドレスは女の子の憧れなのよ?男なら四の五の言わずに着せてあげなさい!」
「挙げないとは言ってないだろ…。それに俺だけ挙げたくたって、希未がどう思うかも大事だ。職場で記念写真だけで十分って言ってる人もいたし、勝手に決められないだろ」
「写真だけでいいなんて本気で思う女性がいるわけないでしょう?!ホントに馬鹿なんだからあんたは。どんな女性だってね、挙げられるなら挙げたいって思っているのよ!誰を呼ぶかなんて二の次でいいのよ」
母親の言葉にハッとさせられる。
女心がわからないと国原に散々言われてきたが、こういうところかも知れない。
「おばさん、あっ…お母さん。私は写真だけでも構わないですよ。水城と結婚したって思い出ができるなら何でも…」
(思い出ができるならって…どういう意味だ?)
希未は俺をフォローしてくれたのだとは思うが、まるで別れる前提のような物言いに聞こえて背筋が凍る。
両親がなんともいえない表情を浮かべる中、希未だけが不思議そうな顔をしているから余計に怖くなる。
「…お前、いつか俺と別れる気でいるのか?」
「えっ…そんなつもりないよ。どうしてそんなこと聞くの?水城の方こそ…離婚、するつもりなの?」
「するわけないだろ?したいって言っても絶対許さないからな。冗談でも考えたくない」
「わ、私だってそうだよ!冗談だとしてもそんなこと聞かれたくないよ…!」
希未は声こそ抑えていたが、眉を吊り上げて語気強めに反論した。
言葉を間違えたのは明らかだったし、彼女に責められるのも弱くてたじたじになってしまう。
「…ごめん、聞き方が悪かった。お前が思い出にしたいって言うから…。結婚式は記念に残すためにするものだろ?希未の言うようにゆくゆくは思い出になっていくものだけど、初めから思い出にするって言われたら、なんか…」
希未もようやく気がついたようで、口元を両手で覆う。
「あっ…ごめんね、そういうことじゃないの。さっきも話したけど水城と結婚できたことは私にとって本当に奇跡みたいなことなんだよ。水城のことずっと好きだったけど、嫌われてたから諦めてて…だから今でも夢みたいな気持ちでいるの。お揃いの指輪をつけてるだけでも幸せなんだよ。だから結婚式を挙げられるなんて、それも夢みたいで実感がわかなくて…。想像しただけで素敵な思い出になるだろうなって思ってたら、ついそんな言い方になっちゃって…」
「わかったよ、希未。忘れられない最高の式にしような?」
時めきすぎて彼女の頭をめちゃくちゃに撫で回したかったが、先程から両親が俺達を凝視しているので手を握るだけで堪えた。
とりあえず気に入った衣装は全部着させてやりたい。
たくさん人も呼んで、余興も頼んで、終わった後にいい式だったと笑えるような、記憶に刻まれる結婚披露宴にしたい。
「あの…水城?手を…」
「ドレスもいいけど、白無垢もいいよな。希未に似合いそう」
希未が手を離したがっていたが聞こえないふりをする。
彼女は恥ずかしそうにちらちらと両親の反応を伺っているが、今更な気がする。
「そうね、和装もいいわね~。神前式にするの?それとも前撮りだけで着る?」
「んー…迷うな。どうする?希未は神前がいい?教会がいい?」
「どっちも素敵だけど…お着物で結婚式もいいね」
「なら神前式にするか」
「うん。水城の和服姿きっとかっこいいから、みんな見惚れちゃうね」
「お前…」
どうして希未はこういうことをサラっと言うんだろうか。
2人きりの時なら俺も負けてはいないが。
「希未ちゃん、そういうところ昔から変わらないのね。可愛いわあ。ほんと水城には勿体ない。あんたこれからはしゃんとしなさいよ。わかっているでしょうね?」
「わかってるよ…」
母親から何度目かの活を入れられて肩を竦める。
この両親は本当に希未のことに関しては俺を信用していない。
希未を本気で心配しているからだとわかっているし、俺も戒められるから忠告は素直に受け取っておく。
「そうと決まったらブライダルサロンを予約しないとね。水城、希未ちゃん任せにしないでちゃんと調べるのよ?」
「大丈夫。そこは安心して」
「何かあったら相談しなさい」
その後もなんだかんだと話をしながら寛いで、夕暮れ前に実家を出た。
車に乗り込み、斜め向かいの家まで僅かな距離を移動する。
今日は俺の希望で希未の実家に泊まることになっていた。
玄関のドアが背中で閉まった音を合図に、これまで理性で押し止めていた劣情が決壊する。
俺の後に続いて希未が靴を脱いだことを確認すると、廊下に荷物を放って彼女を抱き寄せた。
顔を覗き込むようにして唇を奪えば耳まで真っ赤になるのが可愛い。
頭を胸に抱えて撫でまくると、案の定抗議の声が上がった。
「ちょっ…?くるし…水城っ」
「希未…お前俺をどうしたいの?人前でいちゃつくのはダメって言うくせに自分は可愛いことばっかり言って…お仕置きだな」
「何のこと言ってるの?わっ…!」
暴れる希未をお構いなしに抱き上げて廊下を進む。
リビングに畳んであった布団の上に座らせると、困ったように見上げてきた彼女の鼻の頭にキスをした。
「やっ…お化粧崩れてるからだめ…」
「どこが?」
「まって、水城…。これから水城の分のお布団買いに行くんだよね?先に行ってこよう?」
「ん。1回シてからな。俺は先に希未のナカに入りたい」
「な、…?!」
頬を染めて目を見開いた希未の体を後ろにゆっくり押し倒す。
入籍したばかりの頃はこういうことに怯えた様子を見せていたが、今はもう彼女から恐怖心は伺えない。
むしろ熱の籠もった視線で期待するように見つめてくるから、ついつい調子に乗ってしまう。
服の裾から手を差し入れて胸を愛撫し、表情が蕩けたところで下着を下ろして突き入れる。
ほとんど着衣のまま夢中で呼吸を一つにしながら、俺も希未も気持ち良さに酔いしれた。
結局俺達はそのまま寝てしまい、起きた時には完全に日が暮れていた。
「そうだったんだ…。私は呼べる人は水城よりも少ないとは思うけど、気にしないよ。水城がしたい結婚式をしよう?」
「…そう言ってくれるのは嬉しいけど…いいのか?俺のことはいいから、お前が本当はどうしたいのか聞きたい」
「私は…水城が私を奥さんにしてくれただけで嬉しいから。どんな式を挙げたいとか、そういうのはあんまり考えたことなくて…水城が笑ってくれたらいいなって思うよ」
そう言って、希未は照れくさそうに笑った。
愛妻のいじらしい言葉に胸がきゅんとする。
どうしてそう可愛いことばかり言うんだ?
今すぐぎゅうぎゅうに抱きしめてキスしたいけど、ギャラリーがいる手前ぐっと我慢した。
「希未ちゃん、ウエディングドレス着ましょう?お母さん、希未ちゃんのドレス姿見たいな~」
「お父さんも見たいなあ」
「カラードレスもきっと可愛いわよ~?お色直しは絶対2回はしましょうね?」
「えっ…あの、私はウエディングドレスだけで十分で…」
「費用を気にしているんなら、気にしなくていい。お父さんは水城より財力があるから心配いらない」
「俺にだってそのくらいの貯金あるけど…」
突然俺を蚊帳の外にして盛り上がり始めた両親に不満をぶつけると、母親にピシャリと叱られた。
「黙らっしゃい!式を挙げるかどうか悩むなんて情けないったら。ウエディングドレスは女の子の憧れなのよ?男なら四の五の言わずに着せてあげなさい!」
「挙げないとは言ってないだろ…。それに俺だけ挙げたくたって、希未がどう思うかも大事だ。職場で記念写真だけで十分って言ってる人もいたし、勝手に決められないだろ」
「写真だけでいいなんて本気で思う女性がいるわけないでしょう?!ホントに馬鹿なんだからあんたは。どんな女性だってね、挙げられるなら挙げたいって思っているのよ!誰を呼ぶかなんて二の次でいいのよ」
母親の言葉にハッとさせられる。
女心がわからないと国原に散々言われてきたが、こういうところかも知れない。
「おばさん、あっ…お母さん。私は写真だけでも構わないですよ。水城と結婚したって思い出ができるなら何でも…」
(思い出ができるならって…どういう意味だ?)
希未は俺をフォローしてくれたのだとは思うが、まるで別れる前提のような物言いに聞こえて背筋が凍る。
両親がなんともいえない表情を浮かべる中、希未だけが不思議そうな顔をしているから余計に怖くなる。
「…お前、いつか俺と別れる気でいるのか?」
「えっ…そんなつもりないよ。どうしてそんなこと聞くの?水城の方こそ…離婚、するつもりなの?」
「するわけないだろ?したいって言っても絶対許さないからな。冗談でも考えたくない」
「わ、私だってそうだよ!冗談だとしてもそんなこと聞かれたくないよ…!」
希未は声こそ抑えていたが、眉を吊り上げて語気強めに反論した。
言葉を間違えたのは明らかだったし、彼女に責められるのも弱くてたじたじになってしまう。
「…ごめん、聞き方が悪かった。お前が思い出にしたいって言うから…。結婚式は記念に残すためにするものだろ?希未の言うようにゆくゆくは思い出になっていくものだけど、初めから思い出にするって言われたら、なんか…」
希未もようやく気がついたようで、口元を両手で覆う。
「あっ…ごめんね、そういうことじゃないの。さっきも話したけど水城と結婚できたことは私にとって本当に奇跡みたいなことなんだよ。水城のことずっと好きだったけど、嫌われてたから諦めてて…だから今でも夢みたいな気持ちでいるの。お揃いの指輪をつけてるだけでも幸せなんだよ。だから結婚式を挙げられるなんて、それも夢みたいで実感がわかなくて…。想像しただけで素敵な思い出になるだろうなって思ってたら、ついそんな言い方になっちゃって…」
「わかったよ、希未。忘れられない最高の式にしような?」
時めきすぎて彼女の頭をめちゃくちゃに撫で回したかったが、先程から両親が俺達を凝視しているので手を握るだけで堪えた。
とりあえず気に入った衣装は全部着させてやりたい。
たくさん人も呼んで、余興も頼んで、終わった後にいい式だったと笑えるような、記憶に刻まれる結婚披露宴にしたい。
「あの…水城?手を…」
「ドレスもいいけど、白無垢もいいよな。希未に似合いそう」
希未が手を離したがっていたが聞こえないふりをする。
彼女は恥ずかしそうにちらちらと両親の反応を伺っているが、今更な気がする。
「そうね、和装もいいわね~。神前式にするの?それとも前撮りだけで着る?」
「んー…迷うな。どうする?希未は神前がいい?教会がいい?」
「どっちも素敵だけど…お着物で結婚式もいいね」
「なら神前式にするか」
「うん。水城の和服姿きっとかっこいいから、みんな見惚れちゃうね」
「お前…」
どうして希未はこういうことをサラっと言うんだろうか。
2人きりの時なら俺も負けてはいないが。
「希未ちゃん、そういうところ昔から変わらないのね。可愛いわあ。ほんと水城には勿体ない。あんたこれからはしゃんとしなさいよ。わかっているでしょうね?」
「わかってるよ…」
母親から何度目かの活を入れられて肩を竦める。
この両親は本当に希未のことに関しては俺を信用していない。
希未を本気で心配しているからだとわかっているし、俺も戒められるから忠告は素直に受け取っておく。
「そうと決まったらブライダルサロンを予約しないとね。水城、希未ちゃん任せにしないでちゃんと調べるのよ?」
「大丈夫。そこは安心して」
「何かあったら相談しなさい」
その後もなんだかんだと話をしながら寛いで、夕暮れ前に実家を出た。
車に乗り込み、斜め向かいの家まで僅かな距離を移動する。
今日は俺の希望で希未の実家に泊まることになっていた。
玄関のドアが背中で閉まった音を合図に、これまで理性で押し止めていた劣情が決壊する。
俺の後に続いて希未が靴を脱いだことを確認すると、廊下に荷物を放って彼女を抱き寄せた。
顔を覗き込むようにして唇を奪えば耳まで真っ赤になるのが可愛い。
頭を胸に抱えて撫でまくると、案の定抗議の声が上がった。
「ちょっ…?くるし…水城っ」
「希未…お前俺をどうしたいの?人前でいちゃつくのはダメって言うくせに自分は可愛いことばっかり言って…お仕置きだな」
「何のこと言ってるの?わっ…!」
暴れる希未をお構いなしに抱き上げて廊下を進む。
リビングに畳んであった布団の上に座らせると、困ったように見上げてきた彼女の鼻の頭にキスをした。
「やっ…お化粧崩れてるからだめ…」
「どこが?」
「まって、水城…。これから水城の分のお布団買いに行くんだよね?先に行ってこよう?」
「ん。1回シてからな。俺は先に希未のナカに入りたい」
「な、…?!」
頬を染めて目を見開いた希未の体を後ろにゆっくり押し倒す。
入籍したばかりの頃はこういうことに怯えた様子を見せていたが、今はもう彼女から恐怖心は伺えない。
むしろ熱の籠もった視線で期待するように見つめてくるから、ついつい調子に乗ってしまう。
服の裾から手を差し入れて胸を愛撫し、表情が蕩けたところで下着を下ろして突き入れる。
ほとんど着衣のまま夢中で呼吸を一つにしながら、俺も希未も気持ち良さに酔いしれた。
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