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狂信するは美味しいチキン その4
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「またデウス・エクス・マキナってヤツの機械か……」
またしてもデウス・エクス・マキナの名前を聞いて思わずそう呟く未夜。
本当にデウス・エクス・マキナとは何者なのだ?
「それよりも、偶像個体って何なのじゃ?」
「説明いたしましょう!」
アカネが言った疑問に、ファナティック・アイドルと名乗った者は食い入るように答える。
「偶像、アイドル個体とはこれ即ち、我が神が人を研究する為に作られた人の形をした物、サンプルでございます」
「サン、プル?」
「もう少し分かり易く言えば模倣品、冒涜でございます」
まるで踊るかのようにファナティック・アイドルは続ける。
「デウス・エクス・マキナは考えたのでございます、どうすれば神になれるのか、どうすれば人間を超えれるのかと!」
「人間を超える、ね」
未夜はオウム返しにそんな言葉を言う。
人間を超えるって事は、一応デウス・エクス・マキナも人間なんだ。
「そして我が神は考えたのでございます! 人間を超える為にはまず人間を知らなければならないと。
それで手始めに我が神は人間の『感情』を知ろうとしたのであります」
その言葉に大半の物は首を傾げたのだが、未夜一人はその言葉に合点がいったようで、
「成る程、だからファナティック・アイドルか……」
「おや、あなた様はこのわたしの崇高なる宿命にお気づきで?」
とても嬉しそうにファナティック・アイドルは言う。
「どうイウ意味なのでしょうか?」
「ファナティック・アイドル、日本語……ってこの世界日本語じゃ無いか……
ともかく訳せば『狂信者の偶像』って意味なんだ。
狂信者はそのままの意味で、崇拝の対象物を意味する言葉なんだ。つまり言うと……」
と、未夜はファナティック・アイドルを指差して、
「そいつは狂信者のお手本って事さ」
「流石でございます」
パチパチと手を叩くファナティック・アイドル。
「偶像、見せしめ、体現、アイドルとはこれ即ち人類が崇める手本でございます」
「そうなの? アイドルさん?」
「……あ、この私? うーん、この私のあんまり分かって無いんだけどなー。この私のアイドルって名乗ってるのはー、そのデウス・エクス・マキナにそう名乗って置けって言われて……」
と、エトセトラがデウス・エクス・マキナと名を出すとほぼ同時に、
「あなた様は我が神にお会いになられたのですか!?」
「近い近い近いー!」
ギュンとエトセトラに急接近するファナティック・アイドル。
「そ、そんなに近寄らないでファナティック・アイドルー!」
「おっとこれは失礼。あ、それとそのままでは長いので気軽に短縮してどうぞ」
「そ、そうー? それならアイドルく「それはやめろ」
どうやらアイドルと呼ばれるのは嫌なようで、笑顔でエトセトラの言葉に被せるファナティック・アイドル。
「え、えとー、それならファナティック…… も少し長いなー、なら、ファナでいいー?」
「はい、それでどうぞ。それでは改め、あなた様は我が神に会われたので?」
「ううんー。 その使いっぽい人の伝言を聞いただけ。 何か凄い笑ってる人」
「あぁ、あいつでございますか……」
何処か落胆したような笑顔を見せるファナ。
が、すぐに普通の顔、何処か胡散臭い笑みの顔に戻して、
「まぁそんな事がどうでも良いのです!」
「目を輝かせて質問した事がそんな事って……」
「あなた達はファナティックなのですか!?」
ファナはこれが本題だとばかりに大きな声を上げて言う。
「う、うむ? つまり、どう言う事じゃ?」
自分らがファナティックなのかと良く分からない質問をされて戸惑うアカネ。
「エト、ボクらがファナティック、つまりキョウシンシャと言いたいってコトですよね……」
「はい! その通りでございます! わたしは聞き逃しませんでした、あなた達は物好きだと!!」
「あー、うん、確かに僕さっき言ってたね。僕ら物好きなのかなって」
ファナが話しかけて来る前の言葉を思い出しながらロストは言う。
「つまりあなた達は狂信者、理解しがたい物を信じるファナティックなのですね!!」
「まぁ、確かにそうじゃな……」
アカネは未夜をちらりと見ながら言う。
「おいちょっと待て、それもしかしてワタシが理解しがたい存在だとでも言いたいのか?」
「…………………」
目を逸らすアカネ。
「おい待てアカネちゃん! アカネちゃんがワタシの事キライなのは分かるけどチームメンバーを腫れもの扱いは流石にどうかと思うぞ!?」
「……実際に腫れものだけどね(ボソッ」
「おい待てロストちゃん!! 今何て言った!!」
その未夜が仲間に嫌悪されまくる様子を見て、むしろ他の人達と違い、
「嗚呼! やはり、やはりそうなのですね!!」
「うえ!?」
ファナは未夜の手を取って言う。
「やはりアナタこそ偶像、崇められるべき存在なのですね!!」
「あ、あのー、キミの好感度上がっても嬉しく無いんだけど…… 出来れば仲間の好感度が上がって欲しいんだけど」
「嗚呼、ああ! やはりアナタは師匠と同じ存在なのです……」
と、ファナは辺りを見渡して……
「……あれ師匠? 師匠ー?」
と、唐突に辺りを見渡し出すファナ。
「すみません、師匠見ませんでした?」
「師匠ってあの鶏の事か?」
「はい、我が狂信以上の狂信の偶像の素質を持つ素晴らしいお方なのですが……」
そんな良く分からない事を言いながら辺りを見渡すファナ。
同じように皆も辺りを見渡して師匠とやらを探していると……
「あ」
と、エトセトラの声。
「ん? 見つかった?」
未夜がそう尋ねると無言で指差すエトセトラ。
それを目で追ってみると……
「…………っ、ちょおぉぉぉーーーー!!?」
猛ダッシュで未夜は師匠を回収する。
師匠が居たのは何と鶏肉屋の真ん前だった。
鶏が鶏肉の店の前に居るのは明らかに不謹慎。
だが、流石は師匠と呼ばれるだけと言うべきなのか、師匠の行動はそれを遥かに超えていた。
「師匠さん!? 今何しようとしてましたか!?」
師匠がしようとしていた事、それは……
「何と仰いますと、鶏肉を食べようとしただけでございますよ?」
何を驚いているとでも言いたそうにファナは言う。
「だけでございますじゃ無いじゃろ…… こやつ身内を食べようとしたのかや……」
狼のアカネでも、流石にその行動は引いたのか、引き攣るような笑みを浮かべる。
「いやー、流石師匠でございます! 身内を食べる事を辞さない、美味しいのならモノなど関係無い! これ以上のファナティックは早々見られませんよ!!」
「そ、そうだね……」
バタバタと未夜の腕の中で暴れる師匠を見て、ロストはそう呟く。
「それ狂信と言うかー、ただの狂気なんだと思うんだけどなー……」
「狂気の狂信から始まるモノですよ、我が神に認められた少女さま?」
「そ、そう呼ばないでくれるかなー…… この私の名前はエトラだからー」
「おや、そう言えば皆さまのお名前を拝見いらしてませんでしたね。よろしければ尋ねてもよろしいでしょうか。
あ、今更ですが師匠を見つけてくださってありがとうございます」
ファナは未夜から師匠を受け取りながら言う。
「ボクはミケです。三毛猫でもカマイマセン」
「わちきはアカネじゃ」
「僕はロスト。で、」
「ワタシが未夜だね」
「アナタは未夜さまと仰るんですね!!」
未夜の名前にだけ過剰に反応するファナ。
「嗚呼、未夜! 良い響きでございます!」
「え、ほ、ホント?」
自分の名前を褒められて少し嬉しそうな未夜。
「因みに、どの辺が良い感じなの?」
「…………あ、因みに師匠にも名前があるのですよ?」
「おい」
大して思いつかなかったのか、はたまた初めから褒める気など無かったのか分かり易く話を逸らすファナ。
「あ、一応可愛がってるんだね、僕はそれ保存食かと……」
「イ、イチオウ師匠とシタッテいるんデスカラ、流石に食べたりは……」
「師匠のお名前は『チキンナゲット』と言います。こころして覚えるように」
「「ぶっ!!?」」
元現代人である未夜と、色んな場所を渡り歩いて来たから知っているであろうエトセトラが思いっきり噴き出す。
逆にその名前の意味を知らないアカネ、ミケ、ロストの三人は不思議そうな目を向ける。
「む、どうしたんじゃ? そんなに面白い名なのかや?」
「チ、チキンナゲットってー、確かさー」
「うん、鶏肉をひいて油で揚げたヤツじゃん! 師匠食べる気満々じゃん!!」
「ソレ食べ物名ナノデスカ!?」
チキンナゲットの意味を知って思わず突っ込むミケ。
「えぇ、いつか食べる気ですよ? 師匠に習って、同族、隣人を食べるべきかと思いまして。
いつか用済みになれば美味しく食そうかと」
悪びれもせずそう言うファナ。
確かに同族を食べるヤツを師匠と呼ぶのなら、その弟子が師匠を食べようとしても理論的には間違って無さそうではある。
「で、何時食べるのかや?」
「まぁ、それはまだ暫く先です」
ファナはチキンナゲット師匠を頭上に掲げて、
「何故なら、師匠には唯一無二の狂信偶像、『英雄』になって貰うのですから!!」
またしてもデウス・エクス・マキナの名前を聞いて思わずそう呟く未夜。
本当にデウス・エクス・マキナとは何者なのだ?
「それよりも、偶像個体って何なのじゃ?」
「説明いたしましょう!」
アカネが言った疑問に、ファナティック・アイドルと名乗った者は食い入るように答える。
「偶像、アイドル個体とはこれ即ち、我が神が人を研究する為に作られた人の形をした物、サンプルでございます」
「サン、プル?」
「もう少し分かり易く言えば模倣品、冒涜でございます」
まるで踊るかのようにファナティック・アイドルは続ける。
「デウス・エクス・マキナは考えたのでございます、どうすれば神になれるのか、どうすれば人間を超えれるのかと!」
「人間を超える、ね」
未夜はオウム返しにそんな言葉を言う。
人間を超えるって事は、一応デウス・エクス・マキナも人間なんだ。
「そして我が神は考えたのでございます! 人間を超える為にはまず人間を知らなければならないと。
それで手始めに我が神は人間の『感情』を知ろうとしたのであります」
その言葉に大半の物は首を傾げたのだが、未夜一人はその言葉に合点がいったようで、
「成る程、だからファナティック・アイドルか……」
「おや、あなた様はこのわたしの崇高なる宿命にお気づきで?」
とても嬉しそうにファナティック・アイドルは言う。
「どうイウ意味なのでしょうか?」
「ファナティック・アイドル、日本語……ってこの世界日本語じゃ無いか……
ともかく訳せば『狂信者の偶像』って意味なんだ。
狂信者はそのままの意味で、崇拝の対象物を意味する言葉なんだ。つまり言うと……」
と、未夜はファナティック・アイドルを指差して、
「そいつは狂信者のお手本って事さ」
「流石でございます」
パチパチと手を叩くファナティック・アイドル。
「偶像、見せしめ、体現、アイドルとはこれ即ち人類が崇める手本でございます」
「そうなの? アイドルさん?」
「……あ、この私? うーん、この私のあんまり分かって無いんだけどなー。この私のアイドルって名乗ってるのはー、そのデウス・エクス・マキナにそう名乗って置けって言われて……」
と、エトセトラがデウス・エクス・マキナと名を出すとほぼ同時に、
「あなた様は我が神にお会いになられたのですか!?」
「近い近い近いー!」
ギュンとエトセトラに急接近するファナティック・アイドル。
「そ、そんなに近寄らないでファナティック・アイドルー!」
「おっとこれは失礼。あ、それとそのままでは長いので気軽に短縮してどうぞ」
「そ、そうー? それならアイドルく「それはやめろ」
どうやらアイドルと呼ばれるのは嫌なようで、笑顔でエトセトラの言葉に被せるファナティック・アイドル。
「え、えとー、それならファナティック…… も少し長いなー、なら、ファナでいいー?」
「はい、それでどうぞ。それでは改め、あなた様は我が神に会われたので?」
「ううんー。 その使いっぽい人の伝言を聞いただけ。 何か凄い笑ってる人」
「あぁ、あいつでございますか……」
何処か落胆したような笑顔を見せるファナ。
が、すぐに普通の顔、何処か胡散臭い笑みの顔に戻して、
「まぁそんな事がどうでも良いのです!」
「目を輝かせて質問した事がそんな事って……」
「あなた達はファナティックなのですか!?」
ファナはこれが本題だとばかりに大きな声を上げて言う。
「う、うむ? つまり、どう言う事じゃ?」
自分らがファナティックなのかと良く分からない質問をされて戸惑うアカネ。
「エト、ボクらがファナティック、つまりキョウシンシャと言いたいってコトですよね……」
「はい! その通りでございます! わたしは聞き逃しませんでした、あなた達は物好きだと!!」
「あー、うん、確かに僕さっき言ってたね。僕ら物好きなのかなって」
ファナが話しかけて来る前の言葉を思い出しながらロストは言う。
「つまりあなた達は狂信者、理解しがたい物を信じるファナティックなのですね!!」
「まぁ、確かにそうじゃな……」
アカネは未夜をちらりと見ながら言う。
「おいちょっと待て、それもしかしてワタシが理解しがたい存在だとでも言いたいのか?」
「…………………」
目を逸らすアカネ。
「おい待てアカネちゃん! アカネちゃんがワタシの事キライなのは分かるけどチームメンバーを腫れもの扱いは流石にどうかと思うぞ!?」
「……実際に腫れものだけどね(ボソッ」
「おい待てロストちゃん!! 今何て言った!!」
その未夜が仲間に嫌悪されまくる様子を見て、むしろ他の人達と違い、
「嗚呼! やはり、やはりそうなのですね!!」
「うえ!?」
ファナは未夜の手を取って言う。
「やはりアナタこそ偶像、崇められるべき存在なのですね!!」
「あ、あのー、キミの好感度上がっても嬉しく無いんだけど…… 出来れば仲間の好感度が上がって欲しいんだけど」
「嗚呼、ああ! やはりアナタは師匠と同じ存在なのです……」
と、ファナは辺りを見渡して……
「……あれ師匠? 師匠ー?」
と、唐突に辺りを見渡し出すファナ。
「すみません、師匠見ませんでした?」
「師匠ってあの鶏の事か?」
「はい、我が狂信以上の狂信の偶像の素質を持つ素晴らしいお方なのですが……」
そんな良く分からない事を言いながら辺りを見渡すファナ。
同じように皆も辺りを見渡して師匠とやらを探していると……
「あ」
と、エトセトラの声。
「ん? 見つかった?」
未夜がそう尋ねると無言で指差すエトセトラ。
それを目で追ってみると……
「…………っ、ちょおぉぉぉーーーー!!?」
猛ダッシュで未夜は師匠を回収する。
師匠が居たのは何と鶏肉屋の真ん前だった。
鶏が鶏肉の店の前に居るのは明らかに不謹慎。
だが、流石は師匠と呼ばれるだけと言うべきなのか、師匠の行動はそれを遥かに超えていた。
「師匠さん!? 今何しようとしてましたか!?」
師匠がしようとしていた事、それは……
「何と仰いますと、鶏肉を食べようとしただけでございますよ?」
何を驚いているとでも言いたそうにファナは言う。
「だけでございますじゃ無いじゃろ…… こやつ身内を食べようとしたのかや……」
狼のアカネでも、流石にその行動は引いたのか、引き攣るような笑みを浮かべる。
「いやー、流石師匠でございます! 身内を食べる事を辞さない、美味しいのならモノなど関係無い! これ以上のファナティックは早々見られませんよ!!」
「そ、そうだね……」
バタバタと未夜の腕の中で暴れる師匠を見て、ロストはそう呟く。
「それ狂信と言うかー、ただの狂気なんだと思うんだけどなー……」
「狂気の狂信から始まるモノですよ、我が神に認められた少女さま?」
「そ、そう呼ばないでくれるかなー…… この私の名前はエトラだからー」
「おや、そう言えば皆さまのお名前を拝見いらしてませんでしたね。よろしければ尋ねてもよろしいでしょうか。
あ、今更ですが師匠を見つけてくださってありがとうございます」
ファナは未夜から師匠を受け取りながら言う。
「ボクはミケです。三毛猫でもカマイマセン」
「わちきはアカネじゃ」
「僕はロスト。で、」
「ワタシが未夜だね」
「アナタは未夜さまと仰るんですね!!」
未夜の名前にだけ過剰に反応するファナ。
「嗚呼、未夜! 良い響きでございます!」
「え、ほ、ホント?」
自分の名前を褒められて少し嬉しそうな未夜。
「因みに、どの辺が良い感じなの?」
「…………あ、因みに師匠にも名前があるのですよ?」
「おい」
大して思いつかなかったのか、はたまた初めから褒める気など無かったのか分かり易く話を逸らすファナ。
「あ、一応可愛がってるんだね、僕はそれ保存食かと……」
「イ、イチオウ師匠とシタッテいるんデスカラ、流石に食べたりは……」
「師匠のお名前は『チキンナゲット』と言います。こころして覚えるように」
「「ぶっ!!?」」
元現代人である未夜と、色んな場所を渡り歩いて来たから知っているであろうエトセトラが思いっきり噴き出す。
逆にその名前の意味を知らないアカネ、ミケ、ロストの三人は不思議そうな目を向ける。
「む、どうしたんじゃ? そんなに面白い名なのかや?」
「チ、チキンナゲットってー、確かさー」
「うん、鶏肉をひいて油で揚げたヤツじゃん! 師匠食べる気満々じゃん!!」
「ソレ食べ物名ナノデスカ!?」
チキンナゲットの意味を知って思わず突っ込むミケ。
「えぇ、いつか食べる気ですよ? 師匠に習って、同族、隣人を食べるべきかと思いまして。
いつか用済みになれば美味しく食そうかと」
悪びれもせずそう言うファナ。
確かに同族を食べるヤツを師匠と呼ぶのなら、その弟子が師匠を食べようとしても理論的には間違って無さそうではある。
「で、何時食べるのかや?」
「まぁ、それはまだ暫く先です」
ファナはチキンナゲット師匠を頭上に掲げて、
「何故なら、師匠には唯一無二の狂信偶像、『英雄』になって貰うのですから!!」
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