彼の隣に私は似合わない

うさみ

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6月

答え合わせは程遠い

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限られた時間で物事を進めるには入念な準備が必要な訳で、今回の文化祭も例に漏れずそうである。


そしてその入念な準備をするための、更に入念な準備というものを引き受けているのが学級委員を含む文化祭実行委員会である。


クラスの指揮を取る一方で、運営としてどのクラスも引き受けない受付や案内も私達の仕事として割り振られる。

そのため、クラス単位での準備より前から私たちは集まって会議に参加しなければならない。


LHRの日が第一回の会議の日だった。


その日のお昼休み、

4人の中でもしっかりした私と恭介くんのどちらかは必ず出る。

もうひとりはその他の3人からその都度選ぶ。

という方法で2人を選ぶことに決めた。


最初はは私と李雪だ。



「鈴乃みたいにしっかりした人になりたい」という彼女の言葉は素直に嬉しい。

しかしその言葉よりも、恭介くんと2人になれる時間がほしかった。


それは恋慕のものではなく、答え合わせがしたいから。


SNSで連絡を取ればいいとも思うが、直接の会話には及ばないものがある。


それは私だけでなく彼も思っていることであった。



第一回の会議から忙しい日が続き、答えあわけもできないまま文化祭当日を迎えた。
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