彼の隣に私は似合わない

うさみ

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4月

長すぎた片思い

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飲み物も買えたので教室へ戻る。


私達の手は繋がれたままだ。




「設定と計画考えておこうよ」



「例えば?」



「好きになったきっかけとか、いつ頃付き合うことにするかとか?」



なにも知らない人が聞いたら変な話だ



「付き合うのは夏休み入るときがいんじゃね?」



「へぇ、なんで?」



「俺らが付き合って、でも2人だと恥ずかしいからダブルデートって言うんだっけ?それに持ち込む」



提案した私が言うのもなんだが、思いの外彼もいい性格をしているようだ。



「いいね、じゃあそうしよ。あとはー…名前呼びとか?」



「まだ流石に早くないか?」



「ゴールデンウィーク明けたくらいにしとく?」



「おう、いいと思う」




そんなことを話しているうちに教室が見える



「宮下、そのミルクティーお前が飲んでくれるか?」



「これ李雪に買ったやつだよ?」



「あいつは昔からこっちのが好きなんだ。ミルクティー飲めないならいいんだけどさ」



「…ううん、ちょうどよかった。私炭酸苦手だから」





好みのミルクティーを知っていたり、どちらの味を選んでもいいように苦手な炭酸を買ったり



長過ぎる片思いは私達を拗らせる
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