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保護された翌日には熱が出たりなんだり…なにかとバタバタとしていて2日が過ぎた。
そんな日の夜。
辺りはまだ暗く、夜が深い。
昼間はずっと眠っていたから、目が冴えていて眠れそうにない。
暗い静寂の中、天井を眺めているとつい先日まで自分が体験していた出来事がフラッシュバックする。
静かな空間1人ぽつんといると、嫌でも思い出してしまうのだ。
「…アクィラさん、心配させちゃってるかな。」
ーコンコン …ギィッ
「返事を待たずに開けてしまいすみません、リエルです。夜の見回りをしていて声が聞こえたものですから。眠っていて夕飯も摂っていないと聞いたのでお腹が空いてしまったのかと思いまして」
無意識に自分がこぼした言葉は思っていたより大きく出ていたようだ。
「いえ、大丈夫です! 夜になると先日までのことを思い出してしまって。こちらこそすみません、僕なんかに気を使わせてしまって…」
こちらを心配そうに見つめるリエルさんへの申し訳なさから目を合わせられず、目線を下に逸らしてしまった。
グゥーッ
「ッ/// すみません!!」
「ふふっ、すぐに食事をお持ちしますね。少しお持ちください」
静かな空間でお腹が鳴るのは恥ずかしい…多分僕の顔は耳まで真っ赤だ。
そんな僕を見てリエルさんはほっとしたように微笑み、お手伝いさんに食事をお願いしてくれた。
そんな様子を見ていたお手伝いさんも僕を見て微笑ましく笑っていた。
恥ずかしいっ…
◇ ◇ ◇
翌日、夜中に目が覚めたこともあり僕は日が高く登る時間まで眠っていたようだ。
ーコンコン
”「リエルです入っても大丈夫ですか?」“
「はいっ、どうぞ」
ーギィッ
「おはようございます、朝起こそうと思ったのですが…昨日の夜も体調があまり良さそうではなかったようなので起こしませんでした。今は丁度昼食の時間なのでご用意しますね」
「おはようございます…」
「黒曜の騎士団の方々いらっしゃってます。 今日は体調も良さそうですし、宿舎までの距離も遠くないので…昼食を食べたら帰れますよ?」
「本当ですか?!」
アクィラさん達が、来てくれた?!
その言葉に驚き、眠気も吹っ飛んだ。
迎えに来てくれると信じていたが、たった1ヶ月ほどの関係だった僕を本当に探してくれているのか…そんな最低なことも考えていたからだ。
それに、気まずい関係のまま離れてしまいどんな顔で合えばいいか…分からないんだ。
そんなこと考えるほどの関係になった人は向こうの世界にもいなかった。
僕はいつでも1人で生きていけたから。
でも、この世界は僕には厳しいようだ。
大怪我をして動けなくなった、家の中(宿舎)にいたのに襲われ・攫われた、元の世界で風邪を引いたことがなかったのにおじいさんの屋敷で体調を崩した、捨てられて動けなくなった…そして今も、怪我が治っていないため自分で起き上がることも禁止されている…というか、痛くて自分で動けない。
その出来事は何一つ自分で解決できていないし、全て初めて会った人達に解決してもらった。
このままここにいて本当に大丈夫なのだろうか。
僕はやっぱりどこに行っても“邪魔なヤツ”だな。
ふと暗い気持ちが頭を過った頃、昼食を持ったお手伝いさんが来た。
これを食べたら部屋にアクィラさん達を呼んでくれるらしい。
「急いで食べないように!ゆっくりと食べてください。人に見られながらの食事は落ち着かないと思うのでまだ誰も呼んでいません、ゆっくり気持ちを落ち着かせて…何かあれば扉に向かって話しかければすぐに向かいますので!」
そう微笑みながら言い、リエルさんは部屋の扉を閉めた。
静かな空間に1人だけ。
嫌なことも思い出すが、今はこれからどうするか考えないと。
リエルさんの心遣いに感謝して温かい昼食に手をつけ始めた。
ーーーーーーーーーーーー
更新が遅くなりすみません。
いつもと同じく、誤字雑字・設定ミス等ありましたらメッセージお願いします。
そんな日の夜。
辺りはまだ暗く、夜が深い。
昼間はずっと眠っていたから、目が冴えていて眠れそうにない。
暗い静寂の中、天井を眺めているとつい先日まで自分が体験していた出来事がフラッシュバックする。
静かな空間1人ぽつんといると、嫌でも思い出してしまうのだ。
「…アクィラさん、心配させちゃってるかな。」
ーコンコン …ギィッ
「返事を待たずに開けてしまいすみません、リエルです。夜の見回りをしていて声が聞こえたものですから。眠っていて夕飯も摂っていないと聞いたのでお腹が空いてしまったのかと思いまして」
無意識に自分がこぼした言葉は思っていたより大きく出ていたようだ。
「いえ、大丈夫です! 夜になると先日までのことを思い出してしまって。こちらこそすみません、僕なんかに気を使わせてしまって…」
こちらを心配そうに見つめるリエルさんへの申し訳なさから目を合わせられず、目線を下に逸らしてしまった。
グゥーッ
「ッ/// すみません!!」
「ふふっ、すぐに食事をお持ちしますね。少しお持ちください」
静かな空間でお腹が鳴るのは恥ずかしい…多分僕の顔は耳まで真っ赤だ。
そんな僕を見てリエルさんはほっとしたように微笑み、お手伝いさんに食事をお願いしてくれた。
そんな様子を見ていたお手伝いさんも僕を見て微笑ましく笑っていた。
恥ずかしいっ…
◇ ◇ ◇
翌日、夜中に目が覚めたこともあり僕は日が高く登る時間まで眠っていたようだ。
ーコンコン
”「リエルです入っても大丈夫ですか?」“
「はいっ、どうぞ」
ーギィッ
「おはようございます、朝起こそうと思ったのですが…昨日の夜も体調があまり良さそうではなかったようなので起こしませんでした。今は丁度昼食の時間なのでご用意しますね」
「おはようございます…」
「黒曜の騎士団の方々いらっしゃってます。 今日は体調も良さそうですし、宿舎までの距離も遠くないので…昼食を食べたら帰れますよ?」
「本当ですか?!」
アクィラさん達が、来てくれた?!
その言葉に驚き、眠気も吹っ飛んだ。
迎えに来てくれると信じていたが、たった1ヶ月ほどの関係だった僕を本当に探してくれているのか…そんな最低なことも考えていたからだ。
それに、気まずい関係のまま離れてしまいどんな顔で合えばいいか…分からないんだ。
そんなこと考えるほどの関係になった人は向こうの世界にもいなかった。
僕はいつでも1人で生きていけたから。
でも、この世界は僕には厳しいようだ。
大怪我をして動けなくなった、家の中(宿舎)にいたのに襲われ・攫われた、元の世界で風邪を引いたことがなかったのにおじいさんの屋敷で体調を崩した、捨てられて動けなくなった…そして今も、怪我が治っていないため自分で起き上がることも禁止されている…というか、痛くて自分で動けない。
その出来事は何一つ自分で解決できていないし、全て初めて会った人達に解決してもらった。
このままここにいて本当に大丈夫なのだろうか。
僕はやっぱりどこに行っても“邪魔なヤツ”だな。
ふと暗い気持ちが頭を過った頃、昼食を持ったお手伝いさんが来た。
これを食べたら部屋にアクィラさん達を呼んでくれるらしい。
「急いで食べないように!ゆっくりと食べてください。人に見られながらの食事は落ち着かないと思うのでまだ誰も呼んでいません、ゆっくり気持ちを落ち着かせて…何かあれば扉に向かって話しかければすぐに向かいますので!」
そう微笑みながら言い、リエルさんは部屋の扉を閉めた。
静かな空間に1人だけ。
嫌なことも思い出すが、今はこれからどうするか考えないと。
リエルさんの心遣いに感謝して温かい昼食に手をつけ始めた。
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更新が遅くなりすみません。
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