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9*アクィラ視点
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微エロ回です。
まだセーフな感じですがマークをつけておきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
少年の体調が良くなり、回復魔法を使える状態になった為俺は治療に付き添った。
少年が宿舎にきてから、俺は暇さえあれば彼の休んでいる部屋へ訪れていた。
初めて言葉を交わした時から彼のことが気になって仕方がなかったからだ。なぜこのような気持ちになるのかは分からないが、寝顔だけでも見ようと思い毎日部屋を訪れた。
怪我をして片目も包帯で隠れているが、隠れていない部分だけ見ても可愛いらしい顔をしている。
探索を終え宿舎に帰り、足早に医療室へ向かった。休日だったため沢山の隊員たちが俺に挨拶してきた。
そのときに腕に抱いている彼を見たのだろう。その日から少年の部屋に彼の顔を一眼見ようと隊員たちがやってきていた。俺が連れてきた人だということで興味を持ってみにくる奴もいるようだ…。
だが、他人の目に触れさせたくないという気持ちが強かった俺は毎日通って見にきていた奴を牽制していた。
少年が来て二週間ほど経った頃、彼の体調が魔法を使用しても大丈夫なほどに回復した。
今日は回復魔法を使い治療をする日だ。
彼がポールと親しげに話している姿を見ているとモヤモヤする。
しかし、治療をするためだ仕方がない。俺は諦めてポールの後ろから治療をするのを見ていた。
口うるさいやつだが…やはり回復魔法の腕は確かだな。
少年は初めて魔法を見たようで、目をキラキラさせてポールの手を見ていた。
…可愛いな。
声も無事に出せたようだ。
初めて聞いたわけではないが前回と違ってきちんと声が出ていた。少し掠れていたが久々に声を出したからだろう。
その声は少年らしい少し高めの声だった。
ポールに途切れ途切れだが大丈夫だといい、ホッとしていたのも束の間少年は急に苦しみ出した。
「っ…なに、これっ…っはぁ///」
彼自身も何が起きたのか分からなかったのだろう…治ったばかりの可愛らしい声を苦しそうに出していた。
白い頬はピンク色に染まり、大きな黒い瞳は涙で潤んでいた。
…なんて、扇情的な顔をしているんだ
身体が熱いのかうっすらと汗をかき、細い髪の毛が額についていて色っぽさを増していた。
苦しんでいる少年に対してこのような考えに至ってしまうのは罪悪感があるが、彼のあのような姿を見てそのような感情にならないわけがない。
そうこう考えているうちに、少年はそのまま気を失ってしまった。
緊急事態に何を考えているんだ!
俺は拳を強く握り、不浄な感情を払い何が起きたのかポールを問いただす。
「おいポール何が起きているんだ、無事に成功したんじゃないのか?!」
「治療は無事終わったよ。これは多分だけど、魔力酔いの状態かもしれない。人によって症状は違うんだけど…彼の場合は、発情してしまうみたい。」
ポール心配そうにそう呟きながら淡々と状況を説明している。
ピンクを通り越して赤くなっていることが心配になり、俺は気を失っている少年の頬にそっと触れた。
「あ、 ん……っ」
軽く触れただけで、身悶えしている少年は実に扇情的だった。
「彼はこのままで大丈夫なのか?軽く触れただけでこうだぞ!苦しそうだ、どうにかできないのか。」
少年の扇情的な雰囲気に呑まれそうになった俺は、こんな状況だというのに興奮してしまい、つい強い口調になってしまった。
「治療法はあるけど、気を失っている相手にすることじゃないし…もしできたとしても多分嫌われるだけじゃ済まない。でも…彼の状態を見るにあまり興奮させすぎるのも体に良くないからっ…あーー!どうしよう!」
ポールもかなり焦っているようだ。
たしかに体力が戻ってばかりだったが、回復魔法を使った為その体力も尽きつつある。
回復魔法は怪我を治すことはできるが、回復力は自分の力だ。回復魔法は自然に治るはずのものを魔法で早めているだけなのだ。
急がなければ危険な状態になるかもしれない。
嫌われてもいい、彼を助けなければ!!
「…俺がやる。」
「何言ってるの、大事に思ってるんでしょ?そんな人に嫌われたくないでしょ!」
ポールは少年の心配もしているが、俺のことも心配してくれていたようだ。
それでも俺は…
「いや、俺がやる。俺の心配をしてくれてるんだろうが大丈夫だ。嫌われたとしても…彼が無事ならいい。それに…誰にも触れさせたくないんだ!話している内容からして大体は想像つくが何をすればいいんだ、教えてくれ!」
「本当にいいんだね!!…わかったよ。」
ポールは呆れたように微笑み、また真剣な表情をして俺の方を向いた。
「…魔力酔いを治すための方法は幾つかある。でも、彼の場合かなり症状が重いんだ。1番効果があるのは、魔力酔いを起こしている者が魔力の高い者の体液を体内に取り込むことだ。取り込む場所も、1番吸収力のある場所でなくては効果がない。勿論体液もなんでもいいわけじゃないんだ、1番魔力を含んでいるもの。だからね、1番効率いい方法は魔力の高い者の“精液”を“腸内”から吸収させることだよ!!」
「っ…わかった。」
薄々わかってはいたが、言葉で聞くと…かなりクルものがある。
「じゃあ私は部屋を出るから…あくまで治療行為だからね?!あんまりがっつかないように気をつけてね!…あと、必要になりそうなものはベット脇のサイドチェストに入っているから使ってね!!」
「…なんでこんなものが入っているんだ!」
セリフを残しポールは部屋を出て行った。
俺も覚悟を決めよう。
靴を脱ぎ少年が横になっているベッドに乗り彼を見下ろし、大きく深呼吸をした。
まだセーフな感じですがマークをつけておきました。
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少年の体調が良くなり、回復魔法を使える状態になった為俺は治療に付き添った。
少年が宿舎にきてから、俺は暇さえあれば彼の休んでいる部屋へ訪れていた。
初めて言葉を交わした時から彼のことが気になって仕方がなかったからだ。なぜこのような気持ちになるのかは分からないが、寝顔だけでも見ようと思い毎日部屋を訪れた。
怪我をして片目も包帯で隠れているが、隠れていない部分だけ見ても可愛いらしい顔をしている。
探索を終え宿舎に帰り、足早に医療室へ向かった。休日だったため沢山の隊員たちが俺に挨拶してきた。
そのときに腕に抱いている彼を見たのだろう。その日から少年の部屋に彼の顔を一眼見ようと隊員たちがやってきていた。俺が連れてきた人だということで興味を持ってみにくる奴もいるようだ…。
だが、他人の目に触れさせたくないという気持ちが強かった俺は毎日通って見にきていた奴を牽制していた。
少年が来て二週間ほど経った頃、彼の体調が魔法を使用しても大丈夫なほどに回復した。
今日は回復魔法を使い治療をする日だ。
彼がポールと親しげに話している姿を見ているとモヤモヤする。
しかし、治療をするためだ仕方がない。俺は諦めてポールの後ろから治療をするのを見ていた。
口うるさいやつだが…やはり回復魔法の腕は確かだな。
少年は初めて魔法を見たようで、目をキラキラさせてポールの手を見ていた。
…可愛いな。
声も無事に出せたようだ。
初めて聞いたわけではないが前回と違ってきちんと声が出ていた。少し掠れていたが久々に声を出したからだろう。
その声は少年らしい少し高めの声だった。
ポールに途切れ途切れだが大丈夫だといい、ホッとしていたのも束の間少年は急に苦しみ出した。
「っ…なに、これっ…っはぁ///」
彼自身も何が起きたのか分からなかったのだろう…治ったばかりの可愛らしい声を苦しそうに出していた。
白い頬はピンク色に染まり、大きな黒い瞳は涙で潤んでいた。
…なんて、扇情的な顔をしているんだ
身体が熱いのかうっすらと汗をかき、細い髪の毛が額についていて色っぽさを増していた。
苦しんでいる少年に対してこのような考えに至ってしまうのは罪悪感があるが、彼のあのような姿を見てそのような感情にならないわけがない。
そうこう考えているうちに、少年はそのまま気を失ってしまった。
緊急事態に何を考えているんだ!
俺は拳を強く握り、不浄な感情を払い何が起きたのかポールを問いただす。
「おいポール何が起きているんだ、無事に成功したんじゃないのか?!」
「治療は無事終わったよ。これは多分だけど、魔力酔いの状態かもしれない。人によって症状は違うんだけど…彼の場合は、発情してしまうみたい。」
ポール心配そうにそう呟きながら淡々と状況を説明している。
ピンクを通り越して赤くなっていることが心配になり、俺は気を失っている少年の頬にそっと触れた。
「あ、 ん……っ」
軽く触れただけで、身悶えしている少年は実に扇情的だった。
「彼はこのままで大丈夫なのか?軽く触れただけでこうだぞ!苦しそうだ、どうにかできないのか。」
少年の扇情的な雰囲気に呑まれそうになった俺は、こんな状況だというのに興奮してしまい、つい強い口調になってしまった。
「治療法はあるけど、気を失っている相手にすることじゃないし…もしできたとしても多分嫌われるだけじゃ済まない。でも…彼の状態を見るにあまり興奮させすぎるのも体に良くないからっ…あーー!どうしよう!」
ポールもかなり焦っているようだ。
たしかに体力が戻ってばかりだったが、回復魔法を使った為その体力も尽きつつある。
回復魔法は怪我を治すことはできるが、回復力は自分の力だ。回復魔法は自然に治るはずのものを魔法で早めているだけなのだ。
急がなければ危険な状態になるかもしれない。
嫌われてもいい、彼を助けなければ!!
「…俺がやる。」
「何言ってるの、大事に思ってるんでしょ?そんな人に嫌われたくないでしょ!」
ポールは少年の心配もしているが、俺のことも心配してくれていたようだ。
それでも俺は…
「いや、俺がやる。俺の心配をしてくれてるんだろうが大丈夫だ。嫌われたとしても…彼が無事ならいい。それに…誰にも触れさせたくないんだ!話している内容からして大体は想像つくが何をすればいいんだ、教えてくれ!」
「本当にいいんだね!!…わかったよ。」
ポールは呆れたように微笑み、また真剣な表情をして俺の方を向いた。
「…魔力酔いを治すための方法は幾つかある。でも、彼の場合かなり症状が重いんだ。1番効果があるのは、魔力酔いを起こしている者が魔力の高い者の体液を体内に取り込むことだ。取り込む場所も、1番吸収力のある場所でなくては効果がない。勿論体液もなんでもいいわけじゃないんだ、1番魔力を含んでいるもの。だからね、1番効率いい方法は魔力の高い者の“精液”を“腸内”から吸収させることだよ!!」
「っ…わかった。」
薄々わかってはいたが、言葉で聞くと…かなりクルものがある。
「じゃあ私は部屋を出るから…あくまで治療行為だからね?!あんまりがっつかないように気をつけてね!…あと、必要になりそうなものはベット脇のサイドチェストに入っているから使ってね!!」
「…なんでこんなものが入っているんだ!」
セリフを残しポールは部屋を出て行った。
俺も覚悟を決めよう。
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