20 / 25
転生
17 過去①
しおりを挟む
回想~スノドロップ5歳~
そのころはまだ家族との仲も比較的普通だと記憶しているが、比較的とは言っても侯爵家の生まれだったため貴族らしく実力主義でありかなり厳しい教育を受けていた。
貴族は5歳ごろになると学園に入学するためめ、その予習として家庭教師を雇うのが貴族間では常だ。
それはスノードロップも例外ではなかった。
5歳の誕生日を迎え数週間が経過したころ、スノードロップのもとにも家庭教師の先生が雇われた。
家庭教師の名前は憶えていないが、彼の家系は侯爵家と長い付き合いがあり昔からその家系から家庭教師を雇っているらしい。
スノードロップはあまり外出を許されていなかったため、外部との接触は彼が初めてだった。
家庭教師はとても優しい雰囲気・話し方をしておりスノードロップは数週間で彼と仲が良くなった。
しかし、一つだけ嫌だと感じる行為があった。
彼は仲良くなってきてから少しずつボディータッチが増えてきたのだ。
初めはみんなやってることなんだと思っていたが、徐々に触る箇所が腕から腰、腰から太ももなどの下半身をソロソロと撫でてくるようになった。
気持ちが悪い・嫌だと感じていたが、気が弱いスノードロップは何も言えなかった。
そんなことが半年ほど過ぎたころ勉強を頑張ているからと先生がプレゼントをくれた。
それはとても綺麗な白い陶器に入っているお香だった。
彼は「甘い匂いがしてとてもい匂いなんだ」といい、スノードロップそれを渡した。
家族以外の初めてのプレゼントに浮かれていた僕は完全に浮かれていたことを記憶している。
「えっ! 僕にくれるんですか、嬉しいっ!!」
「その香を焚いてみなさい、君の好きな甘い香りなんだ。きっと気にいるはずだよ。 はい、これで火をつけて」
「ありがとうございます!!」
そんな光景をニコニコとみている家庭教師は僕に香を焚かせた。
火をつけたお香からは、薄いピンク色の煙が出てきた。
綺麗だな…そのときはそんなことを思っていた。
しかし、そのお香の煙が部屋を充満した頃には部屋は甘い匂いが充満していた。その匂いは甘ったるく甘いものがだいすきだったスノードロップでさえも幼いながら胸やけをしてしまいそうなほどだった。
この香のどこが好きなのか…声に出して言おうとしたがその口からはか細い声しか出なかった。
「ぇ…ぁ、なぃ……こぇ」
わずかに動く首を向けると、そこには不気味なほどの笑みを浮かべている家庭教師の顔が見えた。
何か変…
体から力が抜け、先生と対面になる形で相手側に倒れ込んだ。
その片手にはお香の陶器が乗せられており、至近距離でその香をかがされた。
瞬間視界がぐにゃりと歪んだ。
『あれ…』
視界が暗転した…
ーーーーーーーーーーーー
大変お待たせいたしました。
話の続きが思いつかず続きが途絶えていました…申し訳ありませんm(__)m
コメントもありがとうございます。
嫌われ→幸せ・溺愛が好きなのでハッピーエンドにできるように頑張ります。
数話ストックを作ったので3日に1話更新していきます。
誤字脱字があればすみません。
そのころはまだ家族との仲も比較的普通だと記憶しているが、比較的とは言っても侯爵家の生まれだったため貴族らしく実力主義でありかなり厳しい教育を受けていた。
貴族は5歳ごろになると学園に入学するためめ、その予習として家庭教師を雇うのが貴族間では常だ。
それはスノードロップも例外ではなかった。
5歳の誕生日を迎え数週間が経過したころ、スノードロップのもとにも家庭教師の先生が雇われた。
家庭教師の名前は憶えていないが、彼の家系は侯爵家と長い付き合いがあり昔からその家系から家庭教師を雇っているらしい。
スノードロップはあまり外出を許されていなかったため、外部との接触は彼が初めてだった。
家庭教師はとても優しい雰囲気・話し方をしておりスノードロップは数週間で彼と仲が良くなった。
しかし、一つだけ嫌だと感じる行為があった。
彼は仲良くなってきてから少しずつボディータッチが増えてきたのだ。
初めはみんなやってることなんだと思っていたが、徐々に触る箇所が腕から腰、腰から太ももなどの下半身をソロソロと撫でてくるようになった。
気持ちが悪い・嫌だと感じていたが、気が弱いスノードロップは何も言えなかった。
そんなことが半年ほど過ぎたころ勉強を頑張ているからと先生がプレゼントをくれた。
それはとても綺麗な白い陶器に入っているお香だった。
彼は「甘い匂いがしてとてもい匂いなんだ」といい、スノードロップそれを渡した。
家族以外の初めてのプレゼントに浮かれていた僕は完全に浮かれていたことを記憶している。
「えっ! 僕にくれるんですか、嬉しいっ!!」
「その香を焚いてみなさい、君の好きな甘い香りなんだ。きっと気にいるはずだよ。 はい、これで火をつけて」
「ありがとうございます!!」
そんな光景をニコニコとみている家庭教師は僕に香を焚かせた。
火をつけたお香からは、薄いピンク色の煙が出てきた。
綺麗だな…そのときはそんなことを思っていた。
しかし、そのお香の煙が部屋を充満した頃には部屋は甘い匂いが充満していた。その匂いは甘ったるく甘いものがだいすきだったスノードロップでさえも幼いながら胸やけをしてしまいそうなほどだった。
この香のどこが好きなのか…声に出して言おうとしたがその口からはか細い声しか出なかった。
「ぇ…ぁ、なぃ……こぇ」
わずかに動く首を向けると、そこには不気味なほどの笑みを浮かべている家庭教師の顔が見えた。
何か変…
体から力が抜け、先生と対面になる形で相手側に倒れ込んだ。
その片手にはお香の陶器が乗せられており、至近距離でその香をかがされた。
瞬間視界がぐにゃりと歪んだ。
『あれ…』
視界が暗転した…
ーーーーーーーーーーーー
大変お待たせいたしました。
話の続きが思いつかず続きが途絶えていました…申し訳ありませんm(__)m
コメントもありがとうございます。
嫌われ→幸せ・溺愛が好きなのでハッピーエンドにできるように頑張ります。
数話ストックを作ったので3日に1話更新していきます。
誤字脱字があればすみません。
1
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

○○に求婚されたおっさん、逃げる・・
相沢京
BL
小さな町でギルドに所属していた30過ぎのおっさんのオレに王都のギルマスから招集命令が下される。
といっても、何か罪を犯したからとかではなくてオレに会いたい人がいるらしい。そいつは事情があって王都から出れないとか、特に何の用事もなかったオレは承諾して王都へと向かうのだった。
しかし、そこに待ち受けていたのは―――・・

目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。


主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる