ベル先生と混人生徒たち

 この世界には3つの国があった。
 只人の国『ゴールドソウル』
 獣人の国『アイアンボディ』
 妖人の国『シルバーハート』

 しかし、3つの種族以外に4つ目の種族は居た。
 ……忌むべき存在、混ざりものである――混人。

 混人は3つの種族にとっての禁忌の象徴とされ、忌むべき存在であった。
 その結果、混人は排他され……彼らに人権などはなかった。

 だが勇者の愚行とも言える行動のお陰で混人は人として扱われるようになった。……ただし奴隷以下の存在として。
 だから、混人でありながら魔王討伐の英雄のひとりでもある賢者は決めた。

「だったら、創りましょう。混人のための国を……、彼らが安らかに穏やかに暮らせる国を」

 ――これは、賢者と彼女の弟子となった混人の子供たちの物語である。


※一部変更となる可能性があります。
R-15は念のため。

H29.4.13 タイトル一部変更
H29.7.24 あらすじ少し改良
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