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第39話 魔マ王、ヨシュアの様子を見る。
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「さてと、ヨシュアの様子を見ましょうか~~♪」
魔マ王である私の為に用意された部屋。
その中で、私はウキウキとしながら【ママラブ魔法】を使ってヨシュアの様子を見るための準備を行います。
ふっかふかの椅子とクッションの準備は完了♪
ヨシュアが感動的な行動をしていた時に涙を拭く為のハンカチの準備も完了♪
ヨシュアの活躍を見て、キャーキャー言っちゃって喉が渇いた時のお茶の準備もオッケー!
興奮し過ぎてご飯の時間を忘れていた時の間食用としてのサンドウィッチの準備も万端。
「というわけで、いざ……!」
そう呟き、私は【ママラブ魔法】を発動させる。
すると、私の椅子の前へとテレビのようにして鏡が展開され、ヨシュアの姿が映った。
そして……映ったヨシュアの姿は……。
「え、えっと……、ファ、ファンロンさーーんっ!? 騎士の人ー?! 何処ですかー!? う、うぅ……」
……目に涙を浮かべながら、周囲を見渡していたわ。
…………うん、間違いないわ。これは何処かで迷子になっているわね?
「…………ところで~、ザッコ君とロリ神様の用意したお供はいったい何をしてるのかしらぁ?」
頬がヒクヒクとしているかも知れないけれど、私は気にしない。気にしないと思いながら、椅子の肘掛けを握り潰しながら2人のメスブ――こほんこほん、オトモの様子を見るべく、鏡を増やしたわ。
現れた鏡はすぐに2人のオトモの様子を映し出したんだけど……。
「……片方は、個室で読書タイム? そしてもう片方は、大食いチャレンジ? ……ふふ、うふふふふふふふふ………………」
黙々と読書をする姿と、バカみたいに大きな器を両手で掴む姿が映し出され……私は笑いを放っていたわ。その瞬間、ビキビキミシミシいっちゃってる肘掛けが完全に砕けちゃったわ♪
脆いわねぇ? 安物だったのかしら~?
……うん、とりあえず怒りを抑える為にザッコ君とロリ神をお仕置き――いえ、OSHIOKIしましょうか。
そう考えながら私はザッコ君を呼びつける……いえ、強制的に連行する同時に、精神の一部を神界に飛ばしたわ。
私の本体が次元の穴に手を突っ込んでザッコ君の頭を掴んでるのを見ながら、精神の一部な私は神界へと到着。
一方で私の本体を前にザッコ君が困惑しているけれど、そっちは後にしましょうか。
とりあえず、今はあの子にOSHIOKIしないとね……うふふ。
「……けど、本当何にもない空間よねぇ」
呟きながら、真っ白で雲しかない空間を見渡す。その空間の中にあるのは天へと上る為の階段ぐらい。
けれどそれは観光用に魅せる為の舞台とでもいうもので、実際は雲の中にある空間に神界は隠されているの。
確か、この辺りに~……あ、あったわぁ。
手短な雲の中に手を突っ込み、空間の端を掴み……それを引っ張るとチャックを開けるようにして空間は広がって、本当の神界が露わとなった。
その中へと入ると、視界には白亜の宮殿が映った。
「久しぶりに見たわ~。さ、それじゃあ行きましょうか」
懐かしい、そんな感情も抱かないまま私は優雅に門の前へと歩いて行く。
すると、この空間に侵入しているのが分かっていたのか、それとも私の姿を認識したからなのか、門番の天使兵が持っていた槍を前に突き出してきた。
何だか見た目が凄く規律に厳しそうな印象がある天使ねぇ。
「止まれ! 貴様、何者だ!? その姿、どう見ても神ではないだろう!?」
「あら~、見ない顔ねぇ? まあ、どうでも良いから……ちょっと通してくれるかしら~?」
予想通り、天使兵は私を止めると近づかないように大声を上げる。
まあ、今の私は神じゃなくて、魔マ王ですしね。
けど……槍を向けられるのはちょっと腹が立つわねぇ~…………。
「っ!? き、貴様! 何をしようとしている!?」
「何をしているって、ただ通りたいだけよ~? 中に入って、ロリ神をOSIOKIしないといけないの」
「!! 貴様、神を殺しに来たと言うのか!? た、隊長。隊長ーー!! 侵入者です!!」
「如何した新入り? 侵入者だ――――とぅうおおおおおおっ!?」
頭をガシガシ掻きながら、欠伸しつつくたびれた天使兵が姿を現したけど……ああ、この天使兵は……って、どうして怯えるのかしらぁ?
私に気づいて、さっきまでの様子とは打って変わって脚をガクガクと振るわせて、恐怖に怯える天使兵の隊長さんを私へと微笑むと、「ひぃ!?」と怯えた声を上げたわ。
そんな隊長さんの様子を、新入りだった天使兵がいぶかしむように見ていたわ。
―――――
魔マ王、怒る。
魔マ王である私の為に用意された部屋。
その中で、私はウキウキとしながら【ママラブ魔法】を使ってヨシュアの様子を見るための準備を行います。
ふっかふかの椅子とクッションの準備は完了♪
ヨシュアが感動的な行動をしていた時に涙を拭く為のハンカチの準備も完了♪
ヨシュアの活躍を見て、キャーキャー言っちゃって喉が渇いた時のお茶の準備もオッケー!
興奮し過ぎてご飯の時間を忘れていた時の間食用としてのサンドウィッチの準備も万端。
「というわけで、いざ……!」
そう呟き、私は【ママラブ魔法】を発動させる。
すると、私の椅子の前へとテレビのようにして鏡が展開され、ヨシュアの姿が映った。
そして……映ったヨシュアの姿は……。
「え、えっと……、ファ、ファンロンさーーんっ!? 騎士の人ー?! 何処ですかー!? う、うぅ……」
……目に涙を浮かべながら、周囲を見渡していたわ。
…………うん、間違いないわ。これは何処かで迷子になっているわね?
「…………ところで~、ザッコ君とロリ神様の用意したお供はいったい何をしてるのかしらぁ?」
頬がヒクヒクとしているかも知れないけれど、私は気にしない。気にしないと思いながら、椅子の肘掛けを握り潰しながら2人のメスブ――こほんこほん、オトモの様子を見るべく、鏡を増やしたわ。
現れた鏡はすぐに2人のオトモの様子を映し出したんだけど……。
「……片方は、個室で読書タイム? そしてもう片方は、大食いチャレンジ? ……ふふ、うふふふふふふふふ………………」
黙々と読書をする姿と、バカみたいに大きな器を両手で掴む姿が映し出され……私は笑いを放っていたわ。その瞬間、ビキビキミシミシいっちゃってる肘掛けが完全に砕けちゃったわ♪
脆いわねぇ? 安物だったのかしら~?
……うん、とりあえず怒りを抑える為にザッコ君とロリ神をお仕置き――いえ、OSHIOKIしましょうか。
そう考えながら私はザッコ君を呼びつける……いえ、強制的に連行する同時に、精神の一部を神界に飛ばしたわ。
私の本体が次元の穴に手を突っ込んでザッコ君の頭を掴んでるのを見ながら、精神の一部な私は神界へと到着。
一方で私の本体を前にザッコ君が困惑しているけれど、そっちは後にしましょうか。
とりあえず、今はあの子にOSHIOKIしないとね……うふふ。
「……けど、本当何にもない空間よねぇ」
呟きながら、真っ白で雲しかない空間を見渡す。その空間の中にあるのは天へと上る為の階段ぐらい。
けれどそれは観光用に魅せる為の舞台とでもいうもので、実際は雲の中にある空間に神界は隠されているの。
確か、この辺りに~……あ、あったわぁ。
手短な雲の中に手を突っ込み、空間の端を掴み……それを引っ張るとチャックを開けるようにして空間は広がって、本当の神界が露わとなった。
その中へと入ると、視界には白亜の宮殿が映った。
「久しぶりに見たわ~。さ、それじゃあ行きましょうか」
懐かしい、そんな感情も抱かないまま私は優雅に門の前へと歩いて行く。
すると、この空間に侵入しているのが分かっていたのか、それとも私の姿を認識したからなのか、門番の天使兵が持っていた槍を前に突き出してきた。
何だか見た目が凄く規律に厳しそうな印象がある天使ねぇ。
「止まれ! 貴様、何者だ!? その姿、どう見ても神ではないだろう!?」
「あら~、見ない顔ねぇ? まあ、どうでも良いから……ちょっと通してくれるかしら~?」
予想通り、天使兵は私を止めると近づかないように大声を上げる。
まあ、今の私は神じゃなくて、魔マ王ですしね。
けど……槍を向けられるのはちょっと腹が立つわねぇ~…………。
「っ!? き、貴様! 何をしようとしている!?」
「何をしているって、ただ通りたいだけよ~? 中に入って、ロリ神をOSIOKIしないといけないの」
「!! 貴様、神を殺しに来たと言うのか!? た、隊長。隊長ーー!! 侵入者です!!」
「如何した新入り? 侵入者だ――――とぅうおおおおおおっ!?」
頭をガシガシ掻きながら、欠伸しつつくたびれた天使兵が姿を現したけど……ああ、この天使兵は……って、どうして怯えるのかしらぁ?
私に気づいて、さっきまでの様子とは打って変わって脚をガクガクと振るわせて、恐怖に怯える天使兵の隊長さんを私へと微笑むと、「ひぃ!?」と怯えた声を上げたわ。
そんな隊長さんの様子を、新入りだった天使兵がいぶかしむように見ていたわ。
―――――
魔マ王、怒る。
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