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第10話 魔マ王、息子の様子を視る。
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「こんにちわ皆さん。何時も念話や鏡越しでの話しだけでしたけど、ようやく会えましたね~♪」
「「「はいっ、私達もお会いしたかったです!!」」」
「「折角ヨシュア君のために作った誕生日ケーキも旦那様が一人で届けちゃいましたしねー」」
「うぅ、何だかフレンドリーな会話過ぎて入るのが厳しいッスけど、なんだかすんませんッス……」
頭を下げていたママ友の侍女へと魔マ王がそう言うと、彼女たちも会いたかったようで一斉に顔を上げて口を揃えてそう言ったのじゃ。
どうやら、直接会ったのは初めてのようじゃな。
ちなみに会話に出ていた鏡というのは、魔道具の一種だったはずじゃ。確か……二枚一組の鏡で、魔力を与えて通信を行う。というものじゃったはず……じゃよな?
そんなことを思っておると、ママたちはぺちゃくちゃと会話を行いながらティータイムを始めおったのじゃ。
ううむ、あのクッキーが美味そうじゃのう。それにお茶も良い香りなのじゃ……って、あれはザッコが大事に取っておらんかったか?
あ、気づきおった。
「あ、あぁっ!? じ、自分の大事にしていたお茶ッスよねぇ、それっ!? それに、クッキーも隠していたのに!!」
「旦那様、お客様を持て成すのは当たり前のことですよ。そして、侍女に隠し事は不可能です」
「あ、当たり前なことを言ってるッスけどそれ色んな意味で酷いッスよ!?」
「美味しいですね~、クッキーもサクサクしていて、お茶もいい香りです」
「「ですよねー。旦那様が一人で消費するには持ったいないですよーー!!」」
微笑む魔マ王に便乗してお茶をいっしょに楽しむ侍女たちもここぞとばかりに頷く。
というか、口ぶりからしてブラック企業っぽい感じに思われるが、彼女らも主であるザッコと同じもの飲んでたり食べたりしているから、大分というか……かなりホワイトな企業じゃぞ?
自分、優しいッスよね……? ホロリと涙を流しながらザッコは自分に問いかけておるが、うん……お主優しい。超優しいぞ?
聞こえないであろうザッコへの慰めの言葉をかけていると、ママ友侍女たちが自分の子供を連れてきおった。
連れて来られた子供たちは男女じゃが、どれも十にも見た無い子供たちばかりじゃった。
「はい、このお方が魔マ王様ですよ。皆さん、挨拶してくださいね」
『『はじめまして、ままおーさまー!』』
「はい、初めまして皆さん。良い挨拶ですね~♪」
愛らしい子供たちの挨拶に嬉しそうに応えながら、魔マ王は優しく彼らの頭を撫でていきおった。
撫でられた子供たちは魔マ王が好感情抱きながら撫でているのが分かっておるらしく、嬉しそうに笑いおった。
うむうむ、やはり子供は天使じゃのう。
そんな風に思っておると、魔マ王は寂しそうな……あんにゅいな表情を浮かべおった。……ヨシュアのことでも考えたんじゃろうなー……。
流石親馬鹿と思っていると他のママ友たちもその表情の意味に気づいているようで、気遣いの声をかけおる。
「大丈夫ですか、魔マ王様?」
「ええ、大丈夫よ。……ただ、十年以上一緒に過ごしていたのに野望のためだからって自ら手放したことにちょっと後悔しちゃってるんですよね……」
「分かります。私も、この子を手放してしまうなんて考えることが出来ませんから……」
「「私達もです……」」
ギュッとママ友侍女たちは自分たちの子供を優しく抱き締める。
母親の愛が伝わっているのか、子供たちも嫌がるどころか嬉しそうに無邪気に笑いながら母親の体を抱き締めておる。
すると暗い雰囲気にさせてしまっていたことに気づいた魔マ王は、明るい声で語り始めた。
「大丈夫です。今は離れているだけですけど、きっとヨシュアは私の元に強くなって戻ってくれますから! それに……この魔法もありますし!」
魔マ王はそう言うや否や、手をポンと軽く叩いた。すると、魔マ王の前に大きな姿見が現れおった。
そして姿見は魔マ王やママ友侍女たちの姿を映しておったのじゃが、ゆっくりと水面が揺れるかのように波紋が起きると……見知ったヨシュアの姿がぼんやりと映ったのじゃった。
……察するじゃろうが、これは使用者と縁のある対象を映すための魔法であり普通であればあっさりばれる類のものじゃ。じゃが、魔マ王は親馬鹿の成せる技か相手は見られていることに気づかないものとなっていた。
なのでワシはこの魔法を『ストーカー魔法』とでも呼ぶことにし――、
「これはストーカーじゃないわ、ママの愛が成せる技なのよ」
にっこりとした笑顔を魔マ王はワシへと向けた。瞬間、背筋が寒気を覚えたのじゃ……。
わ、わかったのじゃ。【ストーカー魔法】と呼ばないのじゃ、【ママラブ魔法】とでも名付けてやるのじゃ。
「まあ、それなら良いかしらね~」
「あの魔マ王様? いったい誰と話を……」
「ちょっとお空で見てる人に、ね」
「は、はあ……っと、ヨシュア君の姿が綺麗に映りましたよ!」
「「わあ、可愛いですね! 絵画でしか見たことが無かったので、実際に見ると魔マ王様が溺愛するのも分かります!!」」
【ママラブ魔法】が映し出したヨシュアの姿を見て、侍女たちが感想を口にしていく。
まあ、ヨシュアは実際の年齢よりも幼く見えて、保護欲を誘うような感じじゃからのう。所謂年上キラー? いや、ママキラーか?
そんなことを思っていると魔マ王から殺気が放たれてしまうかも知れんが……って、ん? 何か姿見に映るヨシュアの髪が逆立っておらぬか?
もしや、隠されたパワーに目覚めて逆立ったというのかっ!?
「……あの、魔マ王様? 何かちょっとヨシュア君凄く困った顔をしていないッスか?」
「困った顔のヨシュアも可愛いわね~♪」
「あ、駄目ッス。まったく聞いていないッス。……とりあえず、自分でも周囲を見るように設定すること出来るッスかね?」
おお、ザッコ! ザッコは変だなーって気づいたようじゃ。そして魔マ王は逆立った髪と困った顔のヨシュアにメロメロじゃ!
そんな魔マ王を一瞬だけ残念なものを見るようにしたザッコじゃったが、魔法に干渉出来ないか姿見を触りおった。
普通なら無理じゃが……、ここは神様パゥワーで何とかしてみせるのじゃ! ちぇりゃあああああああ~~~~!!
「おっ、変わったッス……って、え?」
ふぅ、ふぅ……ぜ、ぜひーぜひー……。何とか周囲を映し出す設定にしたのじゃ! じゃが魔マ王は即座に変更するに違いないから早く姿見を見るのじゃザッコよ。……なに固まっておるんじゃ?
ワシも見てみることにするのじゃ、どれどれ……ぶふぉっ!?
ワシは吹いた。盛大に口から空気と唾でつくられた毒霧が噴出されおったのじゃ!
じゃって、姿見に映るヨシュアは吊るされておったんじゃからな!
「「「はいっ、私達もお会いしたかったです!!」」」
「「折角ヨシュア君のために作った誕生日ケーキも旦那様が一人で届けちゃいましたしねー」」
「うぅ、何だかフレンドリーな会話過ぎて入るのが厳しいッスけど、なんだかすんませんッス……」
頭を下げていたママ友の侍女へと魔マ王がそう言うと、彼女たちも会いたかったようで一斉に顔を上げて口を揃えてそう言ったのじゃ。
どうやら、直接会ったのは初めてのようじゃな。
ちなみに会話に出ていた鏡というのは、魔道具の一種だったはずじゃ。確か……二枚一組の鏡で、魔力を与えて通信を行う。というものじゃったはず……じゃよな?
そんなことを思っておると、ママたちはぺちゃくちゃと会話を行いながらティータイムを始めおったのじゃ。
ううむ、あのクッキーが美味そうじゃのう。それにお茶も良い香りなのじゃ……って、あれはザッコが大事に取っておらんかったか?
あ、気づきおった。
「あ、あぁっ!? じ、自分の大事にしていたお茶ッスよねぇ、それっ!? それに、クッキーも隠していたのに!!」
「旦那様、お客様を持て成すのは当たり前のことですよ。そして、侍女に隠し事は不可能です」
「あ、当たり前なことを言ってるッスけどそれ色んな意味で酷いッスよ!?」
「美味しいですね~、クッキーもサクサクしていて、お茶もいい香りです」
「「ですよねー。旦那様が一人で消費するには持ったいないですよーー!!」」
微笑む魔マ王に便乗してお茶をいっしょに楽しむ侍女たちもここぞとばかりに頷く。
というか、口ぶりからしてブラック企業っぽい感じに思われるが、彼女らも主であるザッコと同じもの飲んでたり食べたりしているから、大分というか……かなりホワイトな企業じゃぞ?
自分、優しいッスよね……? ホロリと涙を流しながらザッコは自分に問いかけておるが、うん……お主優しい。超優しいぞ?
聞こえないであろうザッコへの慰めの言葉をかけていると、ママ友侍女たちが自分の子供を連れてきおった。
連れて来られた子供たちは男女じゃが、どれも十にも見た無い子供たちばかりじゃった。
「はい、このお方が魔マ王様ですよ。皆さん、挨拶してくださいね」
『『はじめまして、ままおーさまー!』』
「はい、初めまして皆さん。良い挨拶ですね~♪」
愛らしい子供たちの挨拶に嬉しそうに応えながら、魔マ王は優しく彼らの頭を撫でていきおった。
撫でられた子供たちは魔マ王が好感情抱きながら撫でているのが分かっておるらしく、嬉しそうに笑いおった。
うむうむ、やはり子供は天使じゃのう。
そんな風に思っておると、魔マ王は寂しそうな……あんにゅいな表情を浮かべおった。……ヨシュアのことでも考えたんじゃろうなー……。
流石親馬鹿と思っていると他のママ友たちもその表情の意味に気づいているようで、気遣いの声をかけおる。
「大丈夫ですか、魔マ王様?」
「ええ、大丈夫よ。……ただ、十年以上一緒に過ごしていたのに野望のためだからって自ら手放したことにちょっと後悔しちゃってるんですよね……」
「分かります。私も、この子を手放してしまうなんて考えることが出来ませんから……」
「「私達もです……」」
ギュッとママ友侍女たちは自分たちの子供を優しく抱き締める。
母親の愛が伝わっているのか、子供たちも嫌がるどころか嬉しそうに無邪気に笑いながら母親の体を抱き締めておる。
すると暗い雰囲気にさせてしまっていたことに気づいた魔マ王は、明るい声で語り始めた。
「大丈夫です。今は離れているだけですけど、きっとヨシュアは私の元に強くなって戻ってくれますから! それに……この魔法もありますし!」
魔マ王はそう言うや否や、手をポンと軽く叩いた。すると、魔マ王の前に大きな姿見が現れおった。
そして姿見は魔マ王やママ友侍女たちの姿を映しておったのじゃが、ゆっくりと水面が揺れるかのように波紋が起きると……見知ったヨシュアの姿がぼんやりと映ったのじゃった。
……察するじゃろうが、これは使用者と縁のある対象を映すための魔法であり普通であればあっさりばれる類のものじゃ。じゃが、魔マ王は親馬鹿の成せる技か相手は見られていることに気づかないものとなっていた。
なのでワシはこの魔法を『ストーカー魔法』とでも呼ぶことにし――、
「これはストーカーじゃないわ、ママの愛が成せる技なのよ」
にっこりとした笑顔を魔マ王はワシへと向けた。瞬間、背筋が寒気を覚えたのじゃ……。
わ、わかったのじゃ。【ストーカー魔法】と呼ばないのじゃ、【ママラブ魔法】とでも名付けてやるのじゃ。
「まあ、それなら良いかしらね~」
「あの魔マ王様? いったい誰と話を……」
「ちょっとお空で見てる人に、ね」
「は、はあ……っと、ヨシュア君の姿が綺麗に映りましたよ!」
「「わあ、可愛いですね! 絵画でしか見たことが無かったので、実際に見ると魔マ王様が溺愛するのも分かります!!」」
【ママラブ魔法】が映し出したヨシュアの姿を見て、侍女たちが感想を口にしていく。
まあ、ヨシュアは実際の年齢よりも幼く見えて、保護欲を誘うような感じじゃからのう。所謂年上キラー? いや、ママキラーか?
そんなことを思っていると魔マ王から殺気が放たれてしまうかも知れんが……って、ん? 何か姿見に映るヨシュアの髪が逆立っておらぬか?
もしや、隠されたパワーに目覚めて逆立ったというのかっ!?
「……あの、魔マ王様? 何かちょっとヨシュア君凄く困った顔をしていないッスか?」
「困った顔のヨシュアも可愛いわね~♪」
「あ、駄目ッス。まったく聞いていないッス。……とりあえず、自分でも周囲を見るように設定すること出来るッスかね?」
おお、ザッコ! ザッコは変だなーって気づいたようじゃ。そして魔マ王は逆立った髪と困った顔のヨシュアにメロメロじゃ!
そんな魔マ王を一瞬だけ残念なものを見るようにしたザッコじゃったが、魔法に干渉出来ないか姿見を触りおった。
普通なら無理じゃが……、ここは神様パゥワーで何とかしてみせるのじゃ! ちぇりゃあああああああ~~~~!!
「おっ、変わったッス……って、え?」
ふぅ、ふぅ……ぜ、ぜひーぜひー……。何とか周囲を映し出す設定にしたのじゃ! じゃが魔マ王は即座に変更するに違いないから早く姿見を見るのじゃザッコよ。……なに固まっておるんじゃ?
ワシも見てみることにするのじゃ、どれどれ……ぶふぉっ!?
ワシは吹いた。盛大に口から空気と唾でつくられた毒霧が噴出されおったのじゃ!
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