さよならはここで、突然に。

さくらんこ

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再再会

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「だー!!布団入るときは服着ろって言ってんだろ!!」
「あー……わるい、俺寝るときは裸なんだわ」
「だったらせめてソファーで寝ろよ!」
「あのソファー硬すぎて寝違えるんだよねー。いいじゃん、那由多が寝る時間は俺だいたい仕事なんだし」
「ぐっ……、で、でも朝起きたら横に裸の酒臭いお前が居てビビるんだって!」

誤算だった。
六架がこんなふてぶてしいやつだとは思わなかった……!
序盤は控えめだった、人恋しいとか寂しいとかうまいこと言われて一緒に寝た。
しかも、紅魂《あかたま》も憑いていたので一緒に寝たほうが熟睡している間に唇の近くで息を吸うようにして〈食霊〉できるからよかった。
そうやって甘やかしたのが運のつき……、今では完全に俺の居場所が無くなってしまった。六架に憑いた紅い魂《あかいたましい》を頻繁に〈食霊〉するので副作用である、性欲も溜まりまくっているのにヌく暇が無いのもかなり辛い。もう色々限界が近いがバイトで疲れたし、共同スペースで飯も食って、風呂も入って来たので眠気が襲ってきた。逆に六架は今から仕事のようで、ベッドの上で身支度を始めていた。
今から仕事に向かう相手をこれ以上責め立てることもできず不貞腐れたまま俺はベッドの隙間へと転がって布団に潜り込んだ。

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